循環器疾患
WPW症候群に生じた発作性心房細動
#その他
●洞不全症候群と房室ブロック
洞不全症候群では,P波の出現数が少ないか(洞徐脈),P波が欠如し(洞停止または洞房ブロック),結果としてQRSも欠如する.
房室ブロックでは,PQ間隔が延長しているか(1度ブロック),P波は正常に出現してもQRS波が時々脱落するか(2度ブロック),P波に続くQRS波はなく,PとQRSが無関係に出現する(3度ブロックと補充調律). ST上昇やT波の異常(→虚血性変化
narrow QRS-complex tachycardia(QRS幅の狭い頻拍)
QRS波の極性が刻々と変化するwide QRS tachycardia(⇔)より,多形性心室頻拍(torsades de pointes)
【身体所見】
脈拍32/分,整(→著しい徐脈だが整であり,RR間隔は一定)
Ⅰ音の強さは一定しない(→完全房室ブロック時の大砲音を示唆)
下腿に著明な浮腫(→心不全症状)
心臓腫瘍
原発性心臓腫瘍は極めてまれであり,剖検例の0.001〜0.030%にすぎない.良性が75%(粘液腫が最多),悪性が25%(肉腫が最多)である.
転移性心臓腫瘍の原因としては,白血病,黒色腫,肺癌が多い.転移性はすべて悪性である.
心筋症 冠動脈造影にて鑑別