愚管抄と神皇正統記
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歴史哲学書
慈円…道理
親房…正理
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「愚管抄」
愚管抄_【前提】
☆なんか、惑星の動きを理解し把握しようとしてた古代人みたいだ。
☆歴史は単なる事実の集積ではなく、流れを貫く何ものかがある!
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【慈円】久寿2(1155)~
*貴族社会の政治的・文化的終焉
*ひとつの時代の終焉
*国風文化の最期をしめくくる古典
比叡山→何の創造力もない状態へ
歌会→新古今を頂点として、貴族文化の象徴としての意義を失っていく
☆愚管抄_渦中にいたのに認識できたのはすごい!
【愚管抄】道理物語
【愚管抄の構成】
第一部 皇帝年代記(巻1~2)
第二部 道理の推移を中心とする歴史の叙述(巻3~6)
第三部 道理についての総論と時務策(巻7)
・歴代天皇の皇位継承&歴代摂関の相続の経緯
→私的。
【愚管抄の道理】
【愚管抄の道理のまとめダイジェスト】
愚管抄_【歴史の推移と道理】
愚管抄_【歴史】
※【道理の循環】だけど、それって本当は逆だよね?
神々の約諾があるから摂関家が正当なのではなく、摂関家の正当性を喧伝するために神話を捏造したのでは? 皇位の正統性があるから、それを守る摂関家の正当性があり、皇権により守られ正当化されているともいえる。確実にするために、摂関家の正統性も保持されねばらならない→摂関家の固定化
兼実ー良経ー立子(順徳帝中宮)-皇子
-道家ー頼経(征夷大将軍)
☆討幕を画する後鳥羽との分袂(ぶんべい)
愚管抄_【比叡山】
愚管抄_【入眼】
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「神皇正統記」→水戸の大日本史編纂の思想の根底へ影響
【北畠親房】永仁1(1293)~正平9(文和3、1354)
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戦前派:後醍醐天皇と一心同体、南朝の正統を主張して戦った悲劇の忠臣
戦後派:「忠義」「国体」といった国民的価値の喪失とともに、親房の魅力は一切消え去った?
大覚寺統に属する。三代にわたり、極官は正二位権大納言。親房は正二位大納言→正一位壱准后
☆歴史の曲折。天皇の君徳と人臣の輔翼。
☆正理。「正にかえる」のが「古今の理」!
☆倫理的行為をなせ。
☆愚者への怒り
☆独善的でわかりあえない
【神皇正統記】
「公武水火の世」に、極限状態において、一歩も後に引くことのできない主張がきびしく張り詰めた文章によって示される主張。
神皇正統記_【親房】
神皇正統記_【東国経営】小田ー小山ー白河ー霊山のラインの確保
【藤氏一揆】
北朝=武家方との妥協をはかろうとするもの
小山朝郷と結んで小田の親房を押さえつける
神皇正統記_【京都奪回】失敗
神皇正統記_【書状】
【神皇正統記】
神皇正統記_【正統】君徳による正路
神皇正統記_【神器論】神器あるところ「正統」あり!
神皇正統記_【政道の原則】
神皇正統記_【親房の見る後醍醐の誤りとは?】
神皇正統記_【親房の限界】
神皇正統記_【尊氏批判】痛烈!
神皇正統記_【歴史観】「正にかえる」のが「古今の理」!
☆天皇:血の継承・徳による
☆摂関家:輔翼となる
☆上述の伝統を守る
「神皇正統記の童蒙」
親房書状
①当時、武士たちが熱望したもの所領と官途
②家門観
③強烈な自負心、独善的な使命観