08.漆黒の闘神オーディン
蛮神~Primals~
エオルゼア全土で圧倒的多数を占める種族「人間種」
人間種は地域により様々な文化圏を構築し、社会を構成しているが、その人間種の社会に対し如何ともしがたい価値観の違い、ないし文化の違い、又は容姿の違いを持つため人間種の社会に溶け込めず、また対立しながら各地に蟠踞する「蛮族」と呼ばれる存在がいる。
その蛮族がそれぞれ守護者として崇める大いなる存在、または大いなる存在を模した「何か」を古代アラグでは闘神、古代エオルゼアでは荒神と呼んだ。
そして現代ではガレマール帝国が名付けた蔑称を用いて広く「蛮神」と呼ばれている。
神降ろし
信仰とは救いを求める事、これは人間に限ったことではない。如何ともしがたい苦難に襲われた時、信者は自らの信仰する神にすがり、神が苦難を払ってくれること、神が憎っくき敵を駆逐してくれる様を想い描き、願い、祈る。その強い想いが濃いエーテルに触れ、作用することにより蛮神は顕現する。
つまり蛮神は人格ではない。信者の願いそのものである。そのためそれ以外の感情は持たず、ただ冷静に、冷酷に想いを実行する。時にその振る舞いや言動から人格があるかのように思える者もいるが、それは単に信者が想い抱く神のイメージであり、「こういう人格であるべき」という信者の思い込みがそうさせるだけのことで蛮神が自発積極的に発露した感情という事ではない。
また、依代となる者に憑依する形で顕現するケースもあるが、その場合は依代の人格や個性が蛮神の人格や個性が多分の影響を与えることが確認されている。
蛮神問題
蛮神は濃いエーテルに強い想いが影響して形作られているため、その顕現にすら大量のエーテルを消費し、また存在するだけでその地域のエーテルを食い尽くすほど大量に消費する。エーテルが枯渇してしまった結果がどうなるかはオサード小大陸のザ・バーンの永久焦土で見てとれる。星のエネルギーともいえるエーテルを莫大に消費することで星全体のエーテルが枯渇すれば星そのものが永久焦土化してしまうのだ。永久焦土となれば手の打ちようがないがその前であれば蛮神を消滅させる事で消費したエーテルは遡って大地へと還る事が確認されている。降ろされた蛮神は速やかに消滅させなければならない。
また、もう一つの問題として、蛮神は自身の信者を使役するために信者をテンパード化させようとする。テンパードとは信者の体内エーテルを歪めることで思考を狂わせ、蛮神のためならすべてを犠牲にできるよう洗脳された者の事を言う。テンパード化されたものは攻撃的になるなど一部精神に異常をきたすが、それ以外は普段と変わらない姿のため、傍目からは判別が難しい。また蛮神は自己の思惑に合わせ洗脳の「焼き加減」もある程度制御する事が出来、自由意志を残したまま忠誠を誓わせるなどの運用もできるようだ。逆に強くテンパード化した場合は精神の均衡が崩れ、病み、体内エーテルのバランスが崩れて肉体が変質、異形化してしまう。所謂、ノルヴラントにおける罪喰い化がその分かりやすい現象だ。
さらに、蛮神は元々信奉していた蛮族のみならず、他の無関係な種族や人間すらもテンパード化させることが出来、更にテンパードとなったものは元に戻すことはできないというのが定説であり、今の所テンパードになってしまった人間は拘束、最悪の場合は処刑するしか道がないとされているが、その救済方法については研究が進められている。過去にはやむを得ず愛する者や肉親を殺さざるを得なかった者もおり、多くの悲劇を生んでいる。
蛮神索引(蛮神名をタップで詳細表示します)