17.冥王ハーデス
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ハーデス:Hades
世界を混沌へと導くアシエンの首魁が一人「エメトセルク」。ハーデスは真の名である
その存在は、アシエン・エメトセルクの正体とみるべきか、あるいは彼が死滅した同胞の復活という大願を成就させるべく数多の古代人の思いを背負った結果生まれた蛮神に近い異形の存在とみるべきか議論は分かれる。
エメトセルク自身は「転身」と呼んでいるが、その肉体の変異によって人間体とは大きく異なる姿となり大きな力を操る。左腕には彼岸花を思わせる赤い線が渦巻いている。因みに、彼岸花の代表的な花言葉は「悲しい思い出」である。
手に紫水晶から削り出したような巨大な杖を携え、その杖の意匠にはゾディアークを含んでいる。また更に次の段階の転身では巨大な翼を持った姿へと変異し、全身におびただしい数の同胞たちの仮面を身に着けている。
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エメトセルクは冥界とも称されるエーテル界を「視る」能力に殊更長けており後述の「魂の色を視る」という行為もその延長線のもの。曰く彼は「冥界に愛されている」者であり、意識を向ければ生命の巡りをどこまでも遠くまで見通し、エーテル界に直接接続して力を引き出す事が出来る数少ない人物。そうした能力故か「冥王」と呼称されていた。
またエメトセルクには「演劇好き」という一面があり、ガレマール帝国初代皇帝ソル・ゾス・ガルヴァス時代には特にジェノミス・レクセンテールが立ち上げた劇団『マジェスティック』をいたく気に入り、文化勲章の授与のみならず専用劇場艇プリマビスタを建造させ、下賜したほどだ。彼自身の言動も、まるで演劇のように芝居がかった大仰なものが多い。