21.終焉を謳うもの
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終焉を謳うもの:mourning the end
ヘルメスが創り出したデュミナスをエネルギー源として活動出来るエンテレケイアのひとつであるメーティオン。
「デュナミス」はエメトセルクでさえ聞いたことがない理論だという。「エルピスの花」により実証された「デュナミス」の存在と、そのデュナミスを自在に現象へと換えられる「エンテレケイア」。そして意思を持つエンテレケイアこそがメーティオンだ。エーテルのない宇宙で星外活動を行うために創られた意思を持って星外探査を行う存在それがメーティオン達である。生命の意味を求めヘルメスが宇宙に放った彼女の姉妹達からメーティオンに届いた調査報告は絶望的なものだった。
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宇宙も有限であり、終わりからは逃れられないという事実があり、絶望や悲しみ、怒り、孤独、恐怖、諦めといった感情が決してなくすことができないということ。
いくつもの絶望を目にしたことで、星渡る鳥たちは、いつしか「終焉を謳うもの」へと変わり果ててしまった。だから天の果てに巣をつくり、星という星から死と終焉を集めて”終わりを謳う”のだという。その心に残った優しさから、彼女たちは謳った。想いによって作用する力、デュナミスの風に乗せて、終焉の歌を。