ここにある自助具
最近の更新(更新を上に表示)
頚髄損傷で、車椅子駆動できている方ですが、移乗時に腰を十分引き上げられず、車椅子とベッドの隙間に引っかかりそうになる方ように製作しました。トランスファーボードを使用することで安全に以上することができます。
市販のトランスファーボードでは、大きすぎて、車椅子のバックポケットに入れて移動することができないため、小さなものを制作しました。
脊椎の固定術をされた方で、トイレの際に、お尻に手が届き難くなり手伝ってもらう必要がありました。トイレットペーパーを巻き付けて、お尻を拭くための棒(リーチャー)を制作しました。
車椅子にあったテーブルがなく、自作しました。
病棟のいろんな車椅子でつかえるように、簡単に作れるようにとしたものです。
入所中の方が、Hertyladerを使用して、ご家族とメールを交換できるように、格安携帯通信SIMを導入しました。 トラックボール操作で、パソコンを操作されている利用者さんに、オーディオブックを利用していただくために準備をしました。
四肢の痙性麻痺で、移乗時に縦手すりを引っ張って移動する方でしたが、握力が落ちてしまったことと、臨時に設置した突っ張り型縦手すりの握り径が太いため、しっかり握れませんでた。ユニバーサルテープを巻くことで、握力を補って使用することができました。
スマートホンなどの通信電波が使えない場合、紙の地図を頼りにすることも生じます。国土地理院の提供する地図をプリントして利用することができますが、縮尺を一定にして広い地域のプリントを出すことは難しいです。 Web上でそのような機能を提供してくれているサイトがありました。
災害時、携帯電話の通信環境が使用できなくなった際、ナビアプリも使用できなくなります。登山用などとして公開されているマップアプリでは、あらかじめ地図情報をダウンロードしておき、GPS衛星の電波を受信できれば、現在位置を地図上に表示できます。
スプーンを、食物をすくいやすく口に入りやすい角度に曲げたいとします。
スプーンの首のところを変形させようとしても、上下方向には曲がられても、左右方向に曲げることは難しいです。そこで、次のような処理を行うと、好きな方向に曲げることができます。
以下、食事・生命維持・姿勢保持・排泄・整容・清潔・更衣・移動・移乗・コミュニケーション・スイッチ・楽しむ・家事・仕事・その他の操作・トレーニングの項目で上げておきます。
食事
ホースで作るスプーングリップの、手にベルクロで固定するタイプです。
外出時、バネ(ジョイント)部だけを持参し、割り箸を使用できればということで制作しました。
T型に出た部分で手のひらに安定させるグリップ。
ホースで作るグリップと同じ目的、使い方なのですが、ラバーフォームテープで制作しベルクロで着脱できるようにすることで、着脱が簡単になり、外出時の使用なども容易になります。
- 昔からあるものですが、あらためて作り方をと。
歯ブラシに取り付け、方向を反転させても同じように持てるようにしました。普通の歯ブラシでも使えますが、細身の電動歯ブラシとの組み合わせがお薦めです。
- 上肢筋力を補うため、バネで腕を吊り上げるMobil-Arm-Suppotを使用する方ですが、前腕の回内外(ひねりの動き)も難しい状態でした。
- ストローで水を飲むことはうまくできるがコップを持てないという方に、車椅子で座っている時に自分のタイミングでいつでも水分補給ができるようにと制作しました。
前腕切断されていた方が、脳梗塞になって、切断側で食事ができるように
リウマチの方が、缶詰のプルトップを開けられないと言われて、探しました。既製品です。「缶切りで開けるのはなんとかできていたのに、プルトップは、最初の起こすところはスプーンを使って起こせても、蓋を引き上げて切ることができません。」ということでした。
生命維持
在宅酸素療法をされている方で、歩行時に酸素チューブの取り回しに困難を感じておられる方のために、チューブを衣類に固定するクリップを作成しました。
- 人工呼吸器を使用している方で、ベッドの背板と一緒に動いてくれる保持アームを作りました。
- 人工呼吸器を使用している方に、呼吸器のホース(回路)をパジャマに固定できるようにしました。
- 人工呼吸器を使用している方で、歩行練習時には呼吸器の回路をうまく保持しないと、気管切開部に負担がかかり痛みます。
カプセルや錠剤をパッケージから押し出すのが難しい方のために、かぎ針でパッケージ裏のアルミを破る方法です。
在宅酸素療法実施者で、チューブの取り回しでわずらわしい思いをしている方に。
姿勢保持
- ベッドの背上げ機能を利用して、座る姿勢をつくるといったことを頻繁に実施したいけれど、枕がずれて頭を押されてしまうという方のために、枕を固定できるカバーを作りました。
不全頚髄損傷の方で、痙性のため手の届く位置が限られているためベッドリモコンが取れないという状況でした。お腹に載せて操作はできるため、ベッドのサイドレールに上に延長する形で、リモコン掛けバーをつけました。着脱も考慮。
麻痺などで肩の亜脱臼が生じる方の、肩関節保護に
前腕支持で、姿勢保持
円背の強い方片麻痺のに、姿勢保持のため車椅子に合わせて小さなテーブルを制作。
ベッドのギャッジアップ(背上げ)を、起き上がりに利用されている方のための枕固定具です。先に 枕 ズレ止カバー(大判バスタオル製)を紹介しましたが、枕にベルト固定のパッドを使用している方があり、着脱が簡単にできていたため、それに合わせて制作しました。 車椅子にあったテーブルがなく、自作しました。
排泄
自己導尿の際、大きく開けるズボンが欲しくて、ジャージのズボンを改造。腹部のテープでずり落ちを防止。
脊椎の固定術をされた方で、トイレの際に、お尻に手が届き難くなり手伝ってもらう必要がありました。
整容・清潔
ヘアドライヤーを持たずに使えるスタンドです。市販品でも数千円で入手できます。机やパイプに挟めるタイプの物と、台がついていて、机に置けるタイプのものがあります。
- 片麻痺の方が、お風呂で身体を洗う時に使えるように作りました。
ペーパータオルを重しで押さえて、片手で取り出せるようにした物です。
先に紹介しましたペーパータオル押さえと同じ機能なのですが、パイプを繋ぐサイドパーツを3Dプリンタで作ってみました。 更衣
ファスナー付き紐靴は、脱ぎ履きが簡単で足に合わせて締め加減が調整できるので良いのですが、脱いでいる間に、紐の締まりが上の方がキツくなり、ファスナーが上がりにくくなってしまうことがよくあります。紐を通す時に、靴の中程で一度結んで先の部分の締めかたを固定する方法です。
これも、昔からある自助具ですが、作り方と、グリップ部分のバリエーションを紹介します。
頸椎保護のソフトネックカラー 着脱が困難な方のためにループをつける。
膝や股関節の問題で、足に手が届かない方が、自分で靴下を履けるように。
先のソックスエイドと同じ用途ですが、制作が容易になるようデザインを変えました。
足に手が届かない方が自分で靴下を履けるソックスエイドですが、足関節が動かない方向けのデザインです。
- 昔流行ったコインクリップの金具を利用して、ベルトに固定できる物を作りました。
- ネックレス・マグネット留め具
移動・移乗
指関節の動きに制限がある方に、杖の握りを太くして握りやすく。
四肢の痙性麻痺で、移乗時に縦手すりを引っ張って移動する方でしたが、握力が落ちてしまったことと、臨時に設置した突っ張り型縦手すりの握り径が太いため、しっかり握れませんでた。ユニバーサルテープを巻くことで、握力を補って使用することができました。
コミュニケーション
- 先のスプーングリップの応用編です。
- メッセージ・メモリーボードを利用して作る、音声出力コミュニケーション補助装置VOCAの一つです。
- メッセージ・メモリーボードを利用して作る、音声出力コミュニケーション補助装置VOCAの一つです。
- 四肢麻痺の方が、タブレットを操作できるように、口でくわえて使えるタッチペンです。
記憶を補うために。
- メッセージ・メモリーボードを利用して作る、音声出力コミュニケーション補助装置VOCAの一つです。
- メッセージ・メモリーボードを利用して作る、音声出力コミュニケーション補助装置VOCAの一つです。
タブレットの操作時に、手を安定して空中に保持して、指で正確にタッチすることが難しい方ように、アプリのタッチ操作部分だけに触ることができるよう作ったガードです
片手で折り畳み式携帯電話を開くことが、できるよう滑り止めテープを貼りました。
インタビューツール、その方の何歳の時にはどんなことが世間では…、という年表です。ノンフィクション作家の山根一眞氏のものを元に、エクセルで作り、平成を追加しました。
気管切開して人工呼吸器を使用している方など、発話できない方が、視線で文字盤の文字や単語・シンボルを選択して、意思を伝える道具です。
言葉や指の動きでコミュニケーションすることが困難になった方が、視線の動きで指し示すことができる文字盤。特に、目の動きが読み取り難い方でも、わかりやすくするためフリック型にした文字盤です。
9マスを使う発想法のための、手帳用ページです。
入所中の方が、Hertyladerを使用して、ご家族とメールを交換できるように、格安携帯通信SIMを導入しました。 スマートホンなどの通信電波が使えない場合、紙の地図を頼りにすることも生じます。国土地理院の提供する地図をプリントして利用することができますが、縮尺を一定にして広い地域のプリントを出すことは難しいです。 Web上でそのような機能を提供してくれているサイトがありました。
災害時、携帯電話の通信環境が使用できなくなった際、ナビアプリも使用できなくなります。登山用などとして公開されているマップアプリでは、あらかじめ地図情報をダウンロードしておき、GPS衛星の電波を受信できれば、現在位置を地図上に表示できます。
スイッチ
- スイッチを探すのが難しい、操作できる位置が限られている方に、胸元に留めておいて押せるよう名札にスイッチをつけました。
頭部外傷から、気管切開して呼吸器装着のため発声できず、四肢体幹表情筋麻痺・失調症のため、意思疎通が困難な方に作成しました。手首をそらせる動き、親指を開く動きが意思を反映できそうでしたので。
- 脳幹梗塞の方で、発話困難、四肢麻痺、失調症、眼球筋群麻痺でコミュニケーションが取りにくい方でした。パソコンを使えるように。
頚髄損傷の方が、パソコン上でマウスで操作するように、ポインタを顎で操作できるようゲームコントローラーの十字キーに顎用のレバーをつけ、A/Bボタンを外付けスイッチで操作できるように改造しました。
2つのスイッチを、押してない状態から「どちらかを押す」という操作をするスイッチです。
- 夜間にナースコールを押せたかどうかわからなくて不安。という患者さんがいらっしゃいました。
尺側手根屈筋の動きが使える方で、手掌を安定して支えると、尺屈(小指側への動き)を拾えることがわかり、手のひらを支える円板の下にスイッチを組み込みました。
頚髄損傷の方で、2つのスイッチを押し分ける使い方をしたかったので(iPadの操作)、口を開ける動作・首を傾ける動作を使いました。
握りと母指・示指を分離して操作できる方
リモコン機能(センターボタン)を外付けのスイッチで使えるようにしたいと、あれこれやってみました。
楽しむ
- テレビのON/OFF、チャンネルの変更などは人に頼みにくいので、自分でやりたいものです。
- 手元を見ることが難しく指のコントロールが悪くなった方や、感覚がわかりにくくなった方でも、電源ボタンとチャンネルボタンだけを押すことができるよう機能を限定したものです。
以前に作ったものですが、ゲームコントローラーのジョイスティックを顎で操作し、A/Bボタンを呼気吸気スイッチで操作するために、配線を取り出したものです。
トラックボール操作で、パソコンを操作されている利用者さんに、オーディオブックを利用していただくために準備をしました。
家事・仕事
片手で硬貨を取り出せるコインクリップ(小銭入れ)です。
- 関節リウマチの方が、包丁が持ちにくいのをなんとかしたいと希望されていたので。
教師をされている関節リウマチの方用に、「チョークが持ちにくい・指が痛い」の対策で。
その他操作
手の届かないところの物を操作するもの。
トレーニング
肩関節周囲炎の方のcood-man体操(振り子体操)のための重りとして、ペットボトル利用で。
背筋・肩甲骨周囲の筋のリラクゼーション用に使用するロールです。
背筋・肩甲骨周囲の筋のリラクゼーション用に使用するロールで、サイドパーツを3Dプリンタで作成した物です。
棒体操用の棒、手近にあるものなんでも良さそうですが、ある程度数を用意したい、清潔を維持したいといった場合、軽いプラスチックのパイプで用意したかったので。こういうことになりました。
手指・手関節の動き、また、腕を挙上位で保つ筋力トレーニングに。
痙性のため手指を伸ばすのが難しい方が、指を伸ばした位置を保つための台。
痙性のため手指を伸ばすのが難しい方が、指を伸ばした位置を保つための台を3Dプリンタを使用して作成した物です。