iPhoneのイヤホンマイクのリモコン機能を別スイッチで
現在のiPhoneは、イヤホン端子のジャック(差し込むところ)がなくLightning端子に差し込むイヤホン、あるいは無線のBluetoothで繋ぐイヤホンになっていますが、Lightning←→3.5mm4極プラグのアダプタを介して、配線を取り出すことができます。
そこで、3.5mm4極プラグの音声信号ををステレオ音声の3極ジャックに、マイク入力を3極ジャック2つに分配し、共に先端と付け根に配線します。そして、一つにモノラルマイク接続し、もう一つに操作スイッチを接続しようというわけです。
https://gyazo.com/c380794622cf0f6518b73b40738b6304
こうすることで、純正のイヤホンマイクのセンターボタンを押す操作を、外部の操作スイッチに取り出すことができます。
最初は、市販のアダプタケーブルと、分岐アダプタを繋ぐことで対処できないかと思ったのですが、
https://gyazo.com/bb8a5fdb8deccd5ff1305513194ea0c3 これをiPhoneに挿し(現行機種はLightningに変換した上で)
https://gyazo.com/d145c1e35ca785fcb6dace832dc5df57マイクのジャックを2つに分岐し、
片方にマイク、片方に操作スイッチを接続することで操作できないかと考えたわけです。
結果は、ダメでした。
アダプタケーブルのマイクジャックの配線が、(CTIAという規格でアダプタケーブルもこれに対応したものと表示されていたのですが)テスターで調べるとアースとマイクの端子が逆になっていました。このため、マイクを接続した場合は、使用できるのですが、2極プラグでスイッチを接続した場合、3極のジャックの中間の端子とマイク端子をショートさせることになり、iPhoneは、外付けマイクを認識せず、内部マイクの状態となり、スイッチの働きも認識しない状態となっていました。
アダプタケーブルのマイクジャックを切り離し、新しい3極のジャックに配線し直すことで、マイクもスイッチも使用することができました。使い方は、iphoneのイヤホンマイクに書いた通りです。 ただし、アダプタケーブルのコードは、「皮膜つき」であったので、普通にはんだ付けするとハンダが乗らず、はんだ付けができませんでした。(皮膜付きコードは、コードの被覆を剥いた中の細い線の束、一本一本が樹脂でコーティングされているものです)
調べて見ると、皮膜付きコード(リッツ線)のはんだ付けは、こんな方法で http://my-labo.com/music/13.html できることを知り、 なんとか作ることができましたが、なかなか難しいため(また、接続部の強度も弱く強い力が加わると切れやすいため)、最初から4極プラグを入手し、はんだ付けして、分岐させ、3極プラグに配線する方が良さそうです。(4極プラグのはんだ付けもなかなか難しいですが) 車椅子で四肢麻痺の方が利用する場合は、バックレストの耳の位置に小さなスピーカーを取り付け、顎の横でスイッチを操作し、マイクもその近くにセットすることができると良さそうです。
リクエストでは、自分で通話・終話を確実にしたいのでスイッチで操作できないかということでしたので、この方法で解決できそうです。
この外付けスイッチで、siriを呼び出せるのは便利です。
別に提案させていただいた、iPhoneのアクセシビリティ 機能のスイッチコントロールについては、改めて紹介します。