読んでる本
本はいいかもと思ったらすぐに買う。紙の本は気付くと絶版になっている。Kindleなどもあるため並行して複数の本を少しずつ読む。ここに挙げているもの以外にもあって、読んでることを思い出す用。感想及びメモを #読んだ本 に書いたら消す。 平木典子『アサーション入門』
自分も他者も大切にする思想
1950年代半ばに北米で生まれた
もともとは引っ込み思案でコミュニケーションが下手な人を対象にしていた
問題はその人だけでなく、取り巻きにもあることが分かった
相手を大切にすることは、自分を二の次することと理解しがち
自分の主張を通したいときは、言い張ることにもなる
上記のどちらかだけではない
自己表現の三つのタイプ
非主張的
自分としては主張を抑えて譲ったつもりでも、配慮したことは伝わらず、感謝もされない
攻撃的
その中間=アサーション
アサーティブ
マイケル・ヘラー&ジェームズ・ザルツマン『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』
加藤久典『インドネシア 世界最大のイスラームの国』
人口約2億7000万
一国としては最大のムスリムを擁するがシャリーアを国法とはしていない
約9割がムスリム
多文化主義
島が1万3000以上
国土はヨーロッパ全土に匹敵
民族は数百
オランダが植民地化
1942〜1945 日本が占領統治
ムシャワラ
合議制による意思決定
意見の理解、咀嚼
妥協点
全体と個の利益と不利益の調整
少数派を排除しない
G・ガルシア・マルケス『百年の孤独』
hysysk.iconかなり売れているらしい
その昔著者に関するグラフィックデザインで気になった記憶がある
自分は舞台が現代でない物語に興味が薄いことが分かった
放送大学の世界文学への招待(’22)第9回、第10回
著者の生い立ち、以前の作品と共通する名前、モデルとなった事件など
マジック・リアリズムは後付け
天地創造や神話などの普遍的な面白さ
視点の操作、語りの技法は優れているが、それがマジック・リアリズムであると勘違いしてはいけない
詩的真実
茨木のり子『詩のこころを読む』
ぼくは12歳
岡真史
渡邊二郎『増補 自己を見つめる』
放送大学講義の叢書化
久保明教『家庭料理という戦場:暮らしはデザインできるか?』
hysysk.icon機械カニバリズムが面白い
かなり興味が近い
毎日違う料理を作ることについて
小林カツ代と栗原はるみ
60年代から食の簡易化は進んでいた
新しいものを取り入れる世代
インスタントラーメンなど
「手抜き」ができるからこそ「手作り」が意味を持つ
地域の見合い結婚から恋愛結婚へ
村の味から出身地の違う夫婦による我が家の味へ
1960年と2000年の国民生活時間調査で家事労働時間は変わっていない
明治以来家事が愛情表現
寺澤盾『英語の歴史』
村上靖彦『客観性の落とし穴』
三浦哲哉『自炊者になるための26週』
1週に1つ
トーストを焼くことから
津野香奈美『パワハラ上司を科学する』
行為者や被害者の認識がどうだったかではなく、「行為そのもの」「手段」「表現の仕方」が不適切かどうか
邪悪な性格特性ダークトライアド
マキャベリズム、サイコパシー、ナルシシズム
石田英敬『現代思想の教科書』
ポスト・グーテンベルク状況
活字と書物が文化の中で特権的な位置を占めていた時代の終焉
映画、テレビ、インターネット
考えるという活動は必ずしも文字と書籍のみで成立しない
知の条件、思想の環境が変容しつつある
ポスト・モダン状況
近代(モダン)は現在の世界において基礎的と考えられている学問が成立した時代
理性の文明が歴史的に進歩していくという世界観
その近代の秩序が自明でなくなった時代が現在
何が高級/低級、進歩的かという価値のパースペクティブが崩れる
ポスト・ナショナル状況
ポスト・ヒューマン状況
佐藤岳詩『「倫理の問題」とは何か〜メタ倫理学から考える〜』
個別具体的な事例をどうするべきかの答えはない
倫理の側面から考えるとはどういうことか、そもそも答えはあるのか、倫理の問題は私たちに何を求めているかを問う
向き合い方を考える
数学で例えると計算問題の解き方ではなく、何のために学ぶのか、数学とは何かを考えること
倫理とは何のことなのかを明らかにするのは難しい
倫理とは何か
20世紀オックスフォード大学の見解
重要性基準
重要なものを保護し維持すること
フィリッパ・フット
自分で制御できる問題でなければならない
人によって重要なものは違う
理想像基準
理想像を示すもの
行為基準
意図に基づいた振る舞い
見方基準
世界の見方
ブランコ・ミラノヴィッチ『資本主義だけ残った』
リベラル能力資本主義
アメリカ
政治的資本主義
中国
木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義』
hysysk.iconUrbitを触るなら読んどくべきかなと思った ピーター・ティール
ユベール・ダミッシュ『カドミウム・イエローの窓 あるいは絵画の下層』
hysysk.icon数学と美術の関係について書かれているらしい
モンドリアン
《黄色の線のあるコンポジション》「どの壁からも等距離に、中央部分が直立した人間の眼の高さより低くならないように」設置されなければならない
パウル・クレー
第7章《イコール無限》
位相幾何学と代数学から借用したエクリチュール
キュビストたちはユークリッド空間に縛りつけられていた
トマス・S・クーン『科学革命の構造』
hysysk.iconずっと読みたかったやつ
イアン・ハッキングによる序文
構造や革命が意味することについて
現代の使われ方との違い
チューリング『コンピュータ理論の起源』
自動機械
一度スイッチを入れるとユーザーからの入力なしに予め決められた動作を行う
選択機械
池上英洋『西洋美術史入門』
美術史とはなにか
なぜその作品がその時代にその地域で作られたか、その様式が流行したかを思考するのが重要
年号や固有名詞を暗記することではない
なぜ美術を学ぶ必要があるか
1000年前のヨーロッパでは識字率が低く、絵画は現在よりもメディアとしての機能が強かった
テレビやラジオのようなもの
美術作品を通して「人間を知る」
スケッチ・スキル
視覚情報を自分にとって有益な形式に変換する訓練
ディスクリプション・スキル
視覚情報を言語情報に変換する訓練
記号
イメージ化に意味の付与が加えられて情報を伝える媒体になる
約束事(コード)を共有している
類像(アイコン)
指標(インデックス)
象徴(シンボル)
元の対象とは直接関係をもたない「あらたな意味」が与えられている
小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている』
hysysk.icon『その日暮らしの経済学』が大変面白かったので
松村圭一郎『旋回する人類学』
文化人類学は何度もパラダイム・シフト(=転回)を経験してきた
もともとはアメリカを中心使われてきた自然科学的な(自然)人類学と区別された人文科学的な人類学
イギリスなどでは社会人類学、日本などでは民俗学と呼ばれたりする
差異
19世紀当時は人間は起源の異なる複数の人種からなり、絶対的な違いがあると考えられていた
生きた人間を標本とした人間動物園があった
止まっている
ジョン・ガートナー『世界の技術を支配する ベル研究所の興亡』
hysysk.icon 我々の業界においてバウハウスの影響は大きいが、ベル研究所も重要
マックス・マシューズの名前は出てくる、ビリー・クルーヴァーは今のところ見つけられていない
中村雄二郎『共通感覚論』
人間拡張としての技術手段あるいは媒体のひき起こす感覚の麻痺や閉鎖をこえて、五感を組み換え、諸感覚の新しい配分比率を発見すること
新しい技術の衝撃によって変化を蒙るのは、部分ではなく全体としての組織
ラジオの影響は視覚に及び、写真の影響は聴覚に及ぶ
hysysk.iconコンピュータがその極地でオールインワンであることと合わせて考えてみたい
和辻哲郎『風土』
日常直接の事実としての風土がそのまま自然現象と見られてよいか
自然科学が自然現象として扱うのは立場上当然
しかし現象そのものが根源的に自然科学的対象であるか否かは別問題
我々が寒さを感じるのは事実
岡田尊氏『回避性愛着障害 絆が希薄な人たち』
hysysk.icon自分はこれかも知れないと思って読み始めた
社会生活に問題がない場合は回避「型」と呼ぶ
他人といっしょに過ごすよりことよりも、基本的に一人で何かすることの方が楽しめる
遺伝要因よりは環境要因
生まれてすぐ母親から離して新生児室に移すのは愛着形成という点でもストレスという点でも疑問のある処置
hysysk.iconここで少し信頼度が下がった
親密な関係を築くにはポジティブな感情表現や自己開示が必要
回避型は感情を抑えがち
周囲の印象もネガティブになる
気持ちや感情があいまいになりやすく、意思決定にも影響する
根本的な行動の指針を与えてくれるのは情動
島耕作は回避型愛着
hysysk.iconさらに信頼度が下がったというか、自分が知りたい内容やロジックを明らかにしてはくれないと思った
種田山頭火やキルケゴールも回避型と言っていて完全に信頼できなくなった
そもそも一次情報なしに診断できるのか?
ダグラス・マレー『大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ』
David Tall『数学的思考: 人間の心と学び』
香月孝史, 上岡磨奈, 中村香住『アイドルについて葛藤しながら考えてみた ジェンダー/パーソナリティ/〈推し〉』
「推す」ことの倫理
大澤絢子『「修養」の日本近代 自分磨きの150年をたどる』
hysysk.iconリスキリングが話題になっているが
小田原のどか『近代を彫刻/超克する』
福島真人『状況に埋め込まれた学習―正統的周辺参加』
千々和泰明『戦争はいかに終結したか』
ジョセフ・ヒース&アンドルー・ポター『反逆の神話』
左派にとってのカウンターカルチャーの政治はおおかた、ソーシャルメディアの作用によって、美徳シグナリングの政治、「意識の高い」アイデンティティ政治に取って代わられたことは間違いない
変顔の画像でシェアが得られるとき、新品のジーンズなど必要だろうか
トランプがどんなふうに弾劾されるべきかを容赦なくツイートできるとき、ボランツーリズムのように高くつく真正さの探求を通して自らの美徳をアピールすることに意味はあるだろうか
右派は国を支配したが、左派は文化を生産する手段を支配した
hysysk.icon 自分が文化的には左派のものが好きで、政治的には右派的な立場であることによる引き裂かれの原因を感じる
カウンターカルチャーの反逆の数十年は何も変革しえなかったと主張する
それはカウンターカルチャーの思想が依ってたつところの社会理論が誤っているからだ
アンリ・ポアンカレ『科学と仮説』
hysysk.icon ちくま学芸文庫と岩波文庫からほぼ同じタイミングで新訳
横書きが良かったのでちくま学芸文庫版を買った
すべてを疑うかすべてを信じるかは、どちらにせよじっくり考えなくてすむ、お手軽な解決法
わたしたちがすべきことは、注意深く仮説の役割を調べること
検証可能で真理となり多くの結果を生み出すもの
採用しても誤りに陥る心配がなく、対象を固定して思考を助けてくれるもの
見かけは仮説だが、実は定義や規約が仮説に変装しているもの
規約は我々の精神の自由な活動の産物
自由だからといって何でも良いわけではない
幾何学の原理は規約に過ぎないと結論づけられるが、別の世界に生まれていたら別の規約を採用していただろう
遠山啓『無限と連続』
中島健蔵『証言・現代音楽の歩み』
現代日本の作曲界は、もはや模倣時代ではない
太平洋戦争勃発までの日本の作曲界は西欧の音楽文化を吸収しながら独創の道を開こうとしていた
西洋流の構成を身につけて和臭から脱却する
からまわりを避けて民族性を尊重する
20世紀音楽研究所
1957年発起
柴田南雄、入野義朗、黛敏郎、諸井誠
マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』
どんなに探求しても決して答えが得られない問いが、はたして存在するのか
古代の多くの文化では自分たちに説明できないもの、理解できないものを神で置き換えてきた
やがて科学によって説明されると、神は退場した
サイコロの目
デイヴィッド・デステノ『なぜ「やる気」は長続きしないのか』
自制心を身に付けるとプラスになるという考え自体は目新しくない
寓話や哲学ではなく、科学的な裏付けがなされるようになった
問題はどうすれば実現できるか
合理性が感情に勝る、という考え方は正しいのか
理性が善で、感情が悪とされがちだが、大多数の人はうまくいっていない
年始の目標を1年間続けられるのは8%
誓いを立てた1週間後に25%がそれを破る
困難な目標を達成するために、感情を利用する
市川伸一『勉強法の科学』
短期記憶を長期記憶にするには、反復練習が基本
しかしそれだけではないというのが本書のメッセージ
処理水準説
形態的処理、音韻的処理、意味的処理の順に深くなる
構造化
112358132134という数字をパッと見て覚えられないが、フィボナッチ数列であることが分かれば覚えられる
hysysk.icon 計算によって導き出せることを「覚えている」というのは適切か?
足し算を知っているからできることで、構造やルールがわかるためには知識が必要
成蹊大学法学部『教養としての政治学入門』
網羅的・体系的ではなく初学者向けに何が争点になっているかを叙述
教養とは人間の利害にかかわるあらゆる重要な問題について何かしら知識を持つこと
JSミル
議院内閣制と政党政治
自民一強、安倍一強
制度改革はなかったのに「強すぎる首相」も「弱すぎる首相」もみることになった
イギリスとアメリカの違い
宇野重規『実験の民主主義』
政治と行政を分ける
福沢諭吉の構想
アソシエーション
トクヴィル
行政と市民をデジタルテクノロジーで結びつけて、よりダイレクトに課題を解決する方法はあっていいはず
民主主義といえば立法権であり投票であるという思い込み
ダニエル・J・ソロブ『プライバシーなんていらない!?』
やましいことは何もない論の問題
「プライバシーが悪いことを隠すようなものであるという前提」が誤っている
池尾和人『現代の金融入門』
住宅の購入は経済学的には「住宅投資」という投資の一種
金融の意義
個人においては所得を得るタイミングと支出をするタイミングを自由に決められる
社会全体では投資の水準と内容の改善につながる
有望な投資のチャンスとそれを実行する能力をもつ者が必ずしも十分な貯蓄を有しているとは限らない
西田亮介『コロナ危機の社会学』
WHOの評価と国内の評価に乖離がある
原因は医学的な問題というよりは政治や社会的な問題に起因する
鈴木宏昭『類似と思考』
思考はルール、規則に基づいたものではない
類似は思考を含めた認知全般を下支えしている
類似に基づく思考=類推は、三項関係で成立する
イヴァン・イリッチ『脱学校の社会』
学校はあらかじめその社会によって是認されている社会統制の手段に適合するような学習をするようなものにしか教授しない
多くの人々はある人を信頼してよいかどうかは、その人が関連のある学習でよい成績をあげたかどうかによって判断してもよいことを学校が保証していると信じている
しかしそれは誤っている
学校制度はチャンスを平等にしたのではなく、チャンスの配分を独占してしまった
政治団体への加入、教会への出席、血統、性的習慣あるいは人種的背景についての調査が禁止されているように、個人の学歴調査を禁止しなければならない
マーク・W・モフェット『人はなぜ憎しみあうのか』
見知らぬ人がいっぱいいるカフェにまったく平気で入っていくという一見すると何でもない行為は、人類が成し遂げたことのなかで最も正しく評価されていないことのひとつである。
ティモシー・モートン『自然なきエコロジー』
人間社会が「エコロジカル」になれば「自然」の観念そのものが消えさる
古き良きものへ戻ろうとするよりはむしろ、新しくて悪いものから始めようとする
エコクリティシズムへの批判
ローカルなものを抽象的にかもしくは美的にただ賛美するのは、たいていは解決の一部分というよりは問題の一部分である
事物の一覧をひとくくりにしてそれを「自然」と呼称するのではなく、減速しそしてバラバラにして、一覧を作成するという考え方そのものを疑問に付すのが目標
マイケル・サンデル『実力も運のうち 能力主義は正義か?』
隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』
海外でもこの二分法はある
「STEMからSTEAMへ」という標語もある
かけ声だけでは解決しないので、こうなった背景を考える
自然発生的に「やむを得ず起きた」部分と人為的な制度によって分化が「行きすぎた」部分がある
ターリ・シャーロット『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』
悲しいかな、事実や論理は人の意見を変える最強のツールにならない
確証バイアス
認知能力が優れている人ほど、情報を合理化して都合の良いように解釈してしまう
明らかに欠陥であるにも関わらず、なぜそんな風に進化してしてしまったのか
変化を導くには共通の動機を見出す
脳は同期する
梁英聖『レイシズムとは何か』
日本にもレイシズムはある
政府によって隠されている
調査と統計がない
レイシズムは反レイシズムという対抗的な社会規範があってはじめて「見える」
「日本人」とは何か
国民か人種か
ナショナリズムとレイシズム
遺伝的な意味で人類をサブカテゴリに区分できる人種は存在しない
人種の発見
リンネ、ブルーメンバッハ
当時の科学者による今からみれば異様な理論
頭蓋や知能の測定
セクシズムとの絡み合い
新しいレイシズム
人種による差別が禁止されたことで、人種を使わずに人種差別をする高等戦術
生物学的な人種差別が使えなくなり、文化や入国管理というナショナリズムに依拠するようになる
人種なきレイシズム
制度的レイシズム
システムによって引き起こされるみえない差別
権力は求められずに譲歩しない
中山元『アレント入門』
官僚制は、公平で客観的な機構のようにみえながらも、現代の社会において、きわめて非人間的なものとなりうる
自分の経験からすると、プライベートでめちゃくちゃ大変な時に税務調査とか来たりする
村社会ならある程度見過ごしてくれると思う
根井雅弘『市場主義のたそがれ 新自由主義の光と闇』
新自由主義が全部悪いみたいな言説が気になって読んでみている
悪いとすれば、何で支持されているのか
良いとしたら、何を我々にもたらしたか
ミルトン・フリードマン
源泉徴収制度の開発
飯塚恵子『ドキュメント 誘導工作 情報操作の巧妙な罠』
アメリカ大統領選、イギリスのEU離脱で行われた世論操作
facebookの問題
ケンブリッジ・アナリティカ
性格診断から始まった
2012年には、1人あたり68件の「いいね」を分析すれば、肌の色は95%、性的嗜好は88%、支持政党は85%の確度で特定できるまでになった
スマートフォンの利用は、無意識でいる時間まで、巨大な性格診断クイズのようなもの
トランプはメールも使わずスマートフォンも持っていなかった
Webサイトにかけた費用は1500ドル
ケンブリッジ・アナリティカの参戦により様変わり
日本はもっと研究が必要
宮本常一『忘れられた日本人』
育てられない子供を連れて旅に出、泊めてもらったところが良さそうだったらそこに置いていく慣習
夜這い
生理中の女性を隔離
村の寄り合い
全員の合意が取れるまで話を続ける
途中で別の話題になったり、用事がある人は帰ったりする
宇野重規『保守主義とは何か』
宇野重規『民主主義のつくり方』
James Bridle『Ways of Being』
hysysk.icon 出版社違いで価格も販売時期も違う
少し高いが早く手に入るのでこっちを買った
Peter Farrell『Math Adventures with Python』
人は「することで学ぶ」(People learn best by doing)
語学や社会はレポートを書いたりプレゼンテーションがあり、理科も実験がある
数学においては計算を解いたり、グラフを描いたりするのがそれにあたるが、コンピュータで置き換え可能
Amy N.Langville, Carl D.Meyer 『レイティング・ランキングの数理 ―No.1は誰か?―』
Omar Kholeif『Goodbye, World! Looking at Art in the Digital Age』
John Berger『Ways of Seeing』、Alvin Toffler『Future Shock』などの流れを意識している
ポスト・ネットアートなど特定の言説に依ったものではなくスナップショット
近年の美術館は没入感を生む作品(体験)を展示する設計になっている
ショッピングモールと同じ
Mark C. Marino 『Critical Code Studies』
2009年にClimate Resear Unitから漏れたコードにより、気候変動が虚偽であると話題になった
Climategate事件などと検索すると出てくる
コメントの内容やマジックナンバーを読み、改竄したデータを作っていると指摘
実際は暫定的なコードで、後で修正されるはずのものだった
あるブロガーは「コメントやマジックナンバーは専門知識がなくても理解できる」と言ったが、それがどのような意図で使われているかを読み解くには明らかに知識が必要
読む側の訓練や理解度に関わらず、コードは公的な議論の媒介となった
コードは社会的なテキストとなり、時代やコンテキストを超えて人々と出会う
コードは政治、法、美学、一般的な会話の一部になっている
あらゆる人がコードの機能だけでなくその意味も理解できるようになる必要がある
井上達夫, 苅部直, 仲正昌樹, ブレイディみかこ, 北田暁大, 木村忠正『あいまいな日本のリベラル』
河合隼雄『中年危機』
中年の問題を文学作品を通して論じる
千葉俊二/坪内祐三編『日本近代文学評論選【昭和編】』
福田恆存『一匹と九十九匹と』
柳川範之『東大教授が教える独学勉強法』
高校3年間はブラジルで日本の教科書などを使って独学し大検合格、大学はシンガポールで慶應の通信、大学院は東大
理解の仕方は人それぞれなので、色んな参考書を読んで自分に合うものを探す
漠然と学ぶのではなく、目標を持つ
古川安『科学の社会史』
宮野公樹『学問からの手紙』
最所フミ『日英表現辞典』
今井むつみ/針生悦子『言葉をおぼえる仕組み』
佐伯胖『きめ方の論理』
ジョセフ・ヘンリック『文化がヒトを進化させた』
マルコム・グラッドウェル『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』
ジェイソン ウィルクス『1から学ぶ大人の数学教室』
池谷裕二『記憶力を強くする』
吉岡洋『思想の現在形』
hysysk.icon 室井尚によると吉岡の良さが出ていない
編集による抑圧、社会経験のなさからくる「こんなものなのかな」という感覚
本田真美『医師のつくった「頭のよさ」テスト』
性格ではなく認知特性に着目している点が面白い
多和田葉子『百年の散歩』
多和田葉子『地球に散りばめられて』
ダグラス・ホフスタッター『メタマジック・ゲーム』
『ゲーデル・エッシャー・バッハ』より好きかも
数学寄り
川村軍蔵『魚の行動習性を利用する 釣り入門』
魚の認知科学みたいな
人間中心主義から離れて考えてみる上で面白い
南博『日本的自我』
森博嗣『集中力はいらない』
現代はシャワーのごとく大量の情報が降りかかっているが、コックを捻ったのは自分
SNSで反応の連鎖だけが積み重なって、情報は爆発的に増加した
もし明らかな間違いを指摘したいなら、大衆にではなく、当事者に直接提言すれば良い
なにも恥をかかせる必要はない
プラトン『メノン』
徳について
数学の問題が出てくる
答えを「想起」する
乗代雄介『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』
山下澄人『月の客』
書かれたとおりに読まなくていい。どこから読んでもかまわない。
Evgeny Morozov『To Save Everything, Click Here: The Folly of Technological Solutionism』
P・ハーパー、G・ボイル他編『ラジカルテクノロジー』
訳者はCTG槌屋治紀