ミシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』
使用者たちは、支配的文化のエコノミーのただなかで、そのエコノミーを相手に「ブリコラージュ」をおこない、その法則を、自分たちの利益にかない、自分たちだけの規則にしたがう法則に変えるべく、細々とした無数の変化をくわえているのではないか、ということだ
戦略と戦術
戦略
意志と権力の主体が周囲の「環境」から身をひきはなし、独立を保ってはじめて可能になるような力関係
政治的、経済的、科学的な合理性
戦術
これといって自分に固有なものがあるわけでもなく、相手の全体像を見おさめ、自分と区別できるような境界線があるわけでもないのに、計算をはかること
スーパーでたがいに異質で流動的な条件を前にして決断すること
冷蔵庫の残り、客の好み、価格
たいていの日常的な実践は戦術的なタイプに属する
権威なるものは、まさにその権威のおよぶ場所には存在していないある知によって信用をさずけられる