組織レベルのソフトウェア品質マネジメント
ソフトウェアは開発過程も含めて把握しにくい論理の塊であり、チームワークといった人間的要素が品質に影響する
→ 論理的な面を整理して扱いやすくするとともに、モチベーションが高まるようなソフトウェア品質マネジメントシステムの構築が重要
QMS 構築と運用を行う組織の要件 : 品質に対する責務を負う組織
製品の品質に対する責務と製品を生み出すプロセスに対する責務
前者だけではプロセスを大きく変える革新的な技術を導入する機会を持ちにくいし、後者だけでは問題を見過ごす可能性がある
両方に対する責務を保有する動機を持った組織であること
QMS を組織的かつ継続的に改善する仕組みが必要
障害発生を契機にするのが取り組みやすくて効果的
QMS のレベルに合わせて改善目標や改善範囲を適切に設定することも大事
成熟度レベルの低い組織に高度な技術を導入しようとしてもうまくいかない
基本的なことができていないために問題が発生しているなら、基本を確実に実行できるように改善することが先決
ISO 9000 シリーズでは、品質計画、品質管理、品質保証、品質改善の 4 つの活動で構成され、トップマネジメントによる方向付けと目指すべき品質目標が設定される プロセスを定義して、その通りに実行しているかどうかを確認する、という欧米流
お客様に安心して使っていただけるような製品を提供するための全ての活動
不十分でもとにかく動き出して、全員が今より高いところを目指してプロセスそのものを改善しながら進める
この考え方を進めて、品質を経営戦略の中核に置くマネジメントシステムとして考案されたもの : JIS Q 9005 品質マネジメントシステム - 持続的成功の指針 欧米流と日本流のそれぞれを理解して、組織の特性などにあわせてうまく使っていこう
セキュリティのマネジメント
ソフトウェア品質推進活動
シックスシグマ : ミスの発生確率を 100 万分の 3.4 以下にするための経営革新技法 QC サークル : 現場で実際に働いている人が、質の管理や改善を継続的に行う小グループでの活動 SWQC : NEC で行われていたソフトウェアの総合的品質管理活動。 「品質を追求しよう! 生産性は後からついてくる」 が理念 Qfinity : 富士通が全社で進めている品質改善活動。 Quality + Infinity で、「無限に品質を追求する」 という概念を表している 品質会計 : NEC が考案したソフトウェア品質マネジメント技法。 バグを負債とみなし、早期バグ摘出と的確なテスト完了判断という特徴がある ライフサイクルモデル : ソフトウェア及びシステムの構想から廃棄までの活動を共通言語として制定したもの プロセスモデル : 開発作業の手順を抽象化してモデルとして表現したもの
スパイラルモデル : 反復型のプロトタイピングモデルとウォーターフォールモデルを結合させた進化型プロセスモデル。 リスク中心型 ソフトウェアプロセス改善のマネジメント
プロセスモデル
TPI (テストプロセス改善) : TMap という、構造化されたテストプロセスの方法論を基にテストプロセスを改善する技法 TMMi (テスト成熟度モデル統合) : テストプロセスを段階的に改善していくための技法 ソフトウェアプロセス改善のためのマネジメント技法
IDEAL : ソフトウェアプロセス改善のライフサイクルモデル。 PDCA より詳細な手順が示されている 落穂拾い : 日立で行われている、事故やトラブルの再発を防ぐための討論会 なぜなぜ分析 : 根本的な原因を論理的に漏れなく検討し、障害の再発防止を図る分析技法 検査のマネジメント
監査のマネジメント
教育・育成のマネジメント
スキル標準
教育・育成のマネジメント技法
キャリア開発計画
動機付け
パートナー満足 (PS)
法的権利・法的責任のマネジメント