英語独習法
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これはひょっとすると語学学習の歴史を変える本になるかもしれないですね。 https://gyazo.com/b5e6020cc56d59f0981d8ae5a149aa43
乱暴にまとめると、とにかく語彙と作文、ただし語彙は単語帳みたい日本語訳でパラパラ覚えてはダメ、辞書やコーパスを使って母語話者の認知で覚える、アウトプットは基本文法のライティング。
ということで、単語帳のリストを辞書やコーパスで一語一語調べたおし、瞬間英作文をやっていけば良さそう。
語彙については、日本語訳で1万語覚えても文脈の中で使えないので、「自由自在に運用できる1,000語のほうが単語帳的に覚えた1万語より使える」ということらしい。
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どんな本なのか
認知科学で知られている「学習の法則」を外国語学習に当てはめ、さらに英語の特徴を勘案しながら、英語学習の合理的な学習法を提案してくれる本 要点
「わかりやすく教えれば、教えた内容が学び手の脳に移植されて定着する」という考えは幻想である
英語教育の先生方が提唱するメソッドの中で、情報処理のしくみ、認知バイアスや理解のしかたを考慮しているように思えるものはあまり見当たらない。 英語の勉強にいくら時間を使っても英語が使えるようにならないと嘆いている方々。そもそもテキストを読んでも、授業を聞いても、大事なポイントが頭に入ってきてないのではないかということを疑ってみるべきだ。一生懸命テキストを読んでいても、テキストが伝えたい大事な情報について違うことを期待して読んでいたら、学び手はそこに書かれた情報をスルーしてしまう可能性がある。
自分でスキーマを探索し、見つけなければならない理由は、人は正しいスキーマを誰かに教えられただけでは、結局前からあるスキーマに負けてしまい、正しいスキーマを定着させることができないからである。スキーマは、氷山の表面下に隠れていて、無意識にアクセスされ、使われる。英語スキーマをアウトプットに使えるようにすることは、すでに身体の一部になっている日本語スキーマとの闘いでもある。
単語が使われるジャンルを調べるときに役立つのがCOCA COCAでは、ターゲットの単語の全体的な頻度だけでなく、8つのジャンルの相対的な頻度をチャートで見ることができる 外国語学習者は、自分の母語に訳したときの意味が似ていると、つい構文も同じだと思ってしまい、誤った類推によって使える構文を間違えることが多い。
まとめるとリスニングの力を向上させるためのポイントは、 ①語彙を増やす
②スキーマを使う
③マルチモーダルな情報を手がかりにする
である。語彙を育て、スキーマを使い、マルチモーダルな状況で内容の聴き取りができるようになったら、あとは特定の目的のために耳を慣らせばいい。TOE-FL, TOEIC のリスニングで高得点を取るためには、この試験の形式に対応する練習をしておいたほうがいいのはもちろんだが、スキーマが働きにくい(自分に馴染みがない)トピックを扱った、音声情報だけの録音で最初から練習することはおすすめしない。なんといっても語彙力をつけることがリスニング力向上には欠かせないし、マルチモーダルな情報を使って英語の聴き取りに慣れてきてから音だけの媒体の聴き取り練習をした方が、学習の認知メカニズムの観点からはずっと理にかなっている。 ところが多くの人は、多読、多聴で語彙が増えると思っているらしい。英語の学習、教育について、いろいろな人と話す機会が多いが、そのとき、一般には信じられていること(「神話」といってもよいかもしれない)が認知心理学的には何の根拠もない、あるいは誤ったものであることに、ショックを受けることがしばしばある。多読、多聴神話はその最たるものである。
最先端の情報は英語で書かれていることの方が多いので、英語を苦痛なく読めて情報を読み取ることができれば大きなアドパンテージとなる。その意味でボリュームのある英文をさっと読んで理解する力が大事なことは意味がある。しかし、多読を英語運用能力を全般的に高める万能薬のように思うことは間違いである。多読がもたらす効用には限界があり、語彙の広がりと深さを得るという目的に多読はほとんど役に立たないのである。
量をこなせば、それは一定の理解や定着を得られるけどとにかく量をやれば英語が身に付いていくかといえば違うよねという話
この本の中で一番重要なスタンス部分は全部ここに書かれているねnolimitakira.icon