スキーマのズレが語彙学習を妨げる
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誰もが母語に対しては豊かなスキーマを持っており、聴いたり読んだりしたことを理解したり、話したり書いたりするときに無意識に使っている。暗黙の知識を無意識に適用しているので、外国語の理解やアウトプットにも母語スキーマを知らず知らずに当てはめてしまうのである。 人は注意を向けない情報を取り込むことはせず、記憶することもできない。そしてスキーマは注意を向ける情報を選択する。
学習者が日本語のスキーマ、つまり動詞本体は動きの方向性を含んだ意味を持ち、動きの様子は副詞句で表すというスキーマを無意識に当てはめながら英語を聴いたり読んだりするとどうなるか。様態を言い分ける動詞は記憶されない。様態動詞が使われるのを聴いても読んでも、様態を除いた「歩く」「話す」レベルの意味しか学習者に残らないからである。
に近い?
日本語を母語話者とする私たちには私たちなりの外国語学習のかたちがありそうnolimitakira.icon
英語スキーマを作っていくには、まず、学習者が表面に現れない英語のパターンを自分で見つけていかなければならない。そして、そのパターンから予測される文を作ってみる。そして、その予測が正しかったかどうか、検証するのである。