文法の決まりを知っていても、それを正しく運用できるとは限らない
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from 英語独習法
可算・不可算文法の定義は非常にシンプルで、数えられるものは可算、数えられないものは不可算名詞に分類され、可算名詞で一つなら名詞の前にa、複数なら名詞の語尾にsをつける。不可算名詞にも何もつけない。ただ、それだけである。
そう説明されれば、中学生でも一瞬のうちに理解したと思う。しかしそれにもかかわらず、英語の勉強を続けて何年経ってもI ate a chicken.のような気持ちの悪い英語を思わず書いたり話したりしてしまう。つまり、文法の決まりを知っていても、それを正しく運用できるとは限らない。
前置詞はその典型。in,on,over,for などの前置詞は、英語の学習を始めるとすぐに教わる単語である。しかしそれらを正確に使うのは英語上級者でも難しい。
例えば、on とin の違い。典型的には平らな表面に設置していたら on 、深さのある器や3次元の空間に入っている状態なら in というイメージがある。そのほか、特定の日にちのことを言うときは on Mon-day とか on February 28th のように on を使い、2月に〇〇があるというようなときは in February、と教えられ、覚える。しかし、実際に自分で、誰々の書いたあの本の120ページにこのことが書かれていた、と書きたいとき、あれ、in page 120 だろうか、on page 120 だろうか、とわからなくなってしまう。
つまり、文法にしろ、単語にしろ、教えられたり辞書を引いたりして、だいたいの理屈を理解しても、それを適切に使う力を別途磨いていかないとアウトプットできるようにはならないということ。
「知識がある」ことと「使える」ことは別
これだねnolimitakira.icon