加群
module
環上の加群
とあるアーベル群
定義に、環$ Rとアーベル群$ Mが出てくるが、$ Mの方を「$ R加群」と呼ぶ
単に「加群」とも呼ぶ
ModuleのMだねmrsekut.icon
ベクトル空間のスカラーを環にしたやつ
定義
左R加群に書いた
左R加群
右R加群
左R加群の定義を$ axの代わりに$ xaとしたもの
両側加群
作用
$ Mが$ R加群であるとき
$ a\in Rによる写像$ M\ni x\to ax\in Mを
$ aの作用とも言う
加群準同型
加群の同型
関連
部分加群
零加群0
自由加群
ネーター環上の加群
加群の圏Mod
Z加群
$ \mathbb{Z}加群
『層とホモロジー代数』.icon p.8
有限生成加群
例
ベクトル空間
$ Rが(可換)体であるとき
$ R加群のことを、ベクトル空間と言う
左ベクトル空間
$ Rが斜体のとき、左加群のことを左ベクトル空間と言う
右ベクトル空間
$ Rが斜体のとき、右加群のことを右ベクトル空間と言う
環$ R自身
定義を$ R=M, R=Rとして考えればいい
$ R\times R\to Rとする
これ特殊な名前付いていないのかなmrsekut.icon
アーベル群
イデアル
$ R\times I\to Iとする
イデアルは環の部分集合なので、アーベル群mrsekut.icon
剰余環
$ \mathbb{Z}\times \mathbb{Z}/6\mathbb{Z}\to \mathbb{Z}/6\mathbb{Z}とか
多項式環
何が嬉しいのか
加群は以下のようなものの一般化として捉えられる
ベクトル空間
ベクトル空間のスカラーを体上ではなく、環上にして定義したもの
アーベル群
イデアル
故に、さまざまな議論を加群の言葉によって統一的に扱うことができるようになる
加群は可換環論やホモロジー代数における中心概念の一つである
#??
環上でない加群ってあるの?
ないならなんでわざわざ「環上の」ってつけるの?
モノイドとの関連
https://m-hiyama-memo.hatenablog.jp/entry/20160419/1461027325
参考
『代数学 2 環と体とガロア理論』 p.92~
https://ja.wikipedia.org/wiki/環上の加群
圏と加群という本がある