カルヴィーノ関連年譜と参考地図
作品の発表、刊行年はすべてオリジナル(イタリア語)版のもの。
邦訳があるものは日本語、英訳があるが未邦訳のものは英語で作品タイトルを示した。
table: イタロ・カルヴィーノ年譜
西暦(年齢) できごと
1923年10月15日 キューバのハバナ近くの村、サンチャゴ・デ・ラス・ベガスで生まれる。
1925年(2歳) 父の赴任にともなってイタリアのサン・レモへ。
1927年(4歳) 弟フロリアノ生まれる。
1941年(18歳) トリノ大学農学部に入学。ここでは父が熱帯植物学の講座を持っていた。
1943年(20歳) フィレンツェ大学農林学部に転学。
数度の試験を経て、ほどなくしてサン・レモに帰郷。
1944年(21歳) 弟とともにパルチザンに入隊。このため両親がドイツ軍からの拘束を受ける。
1945年(22歳) 終戦。
トリノ大学文学部の第3学年に編入(帰還者への優遇処置)。
イタリア共産党に入党。その後、機関紙『ウニタ』の編集に携わる。
1947年(24歳) トリノ大学文学部を卒業。卒業論文のテーマはジョゼフ・コンラッド。
エイナウディ社に入社、編集部へ配属。
チェーザレ・パヴェーゼの後押しにより、『くもの巣の小道』 発表。
1949年(26歳) 『最後に鴉がやってくる』発表。
エリオ・ヴィットリーニ、イタリア共産党を離党。
1950年(27歳) チェーザレ・パヴェーゼ、服毒自殺により逝去。
1952年(29歳) 「アルゼンチン蟻」発表。
エリオ・ヴィットリーニによって、『まっぷたつの子爵』の刊行が決定される。
1954年(31歳) エイナウディ社からの依頼を受け、『イタリア民話集』の編纂を開始。
Into the War 発表。
1956年(33歳) 『イタリア民話集』刊行。
1957年(34歳) 『木のぼり男爵』、『遠ざかる家』発表。
前年のハンガリー動乱をひとつのきっかけに、イタリア共産党を離党。
I giovani del Po(ポー川の若者たち)連載開始。翌年完結するが、単行本化されず。
1958年(35歳) I racconti(短編集、『むずかしい愛』『魔法の庭・空を見上げる部族』などに訳載)発表。
1959年(36歳) 『スモッグの雲』、『不在の騎士』発表。
1960年(37歳) 〈われらの祖先〉三部作の合本版を発表。
1963年(40歳) 『ある投票立会人の一日』『マルコヴァルドさんの四季』発表。
1965年(42歳) 『レ・コスミコミケ』発表。
1966年(43歳) エリオ・ヴィットリーニ逝去。
1967年(44歳) 『柔かい月』発表。
レーモン・クノー『青い花』をイタリア語訳。エイナウディ社から刊行。
家族とともにパリへ移住。のちに潜在的文学工房(ウリポ)に参加。
1972年(49歳) 『見えない都市』発表。
1973年(50歳) 『宿命の交わる城』発表。
1976年(53歳) 国際交流基金の文化使節として日本を訪問。多くの訳者らと交流。和田忠彦が京都・奈良を案内。
メキシコを訪問。
1979年(56歳) 『冬の夜ひとりの旅人が』発表。
1980年(57歳) 『水に流して カルヴィーノ文学・社会評論集』発表。
ローマへ移住。
1983年(60歳) 『パロマー』発表。
世界幻想文学大賞生涯功労賞受賞。
1984年(61歳) 『砂のコレクション』、発表。
1985年9月6日 トスカーナの別荘にて脳溢血の発作を起こす。
1985年9月19日 シエナの病院にて逝去。享年61歳。
1986年(没後1年) Under the Jaguar Sun 刊行。
1988年(没後3年) 『アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ』刊行。
1990年(没後5年) 『サン・ジョヴァンニの道 書かれなかった[自伝]』刊行。
1991年(没後6年) 『なぜ古典を読むのか』刊行。
Letters 1941-1985 刊行。
1993年(没後7年) Numbers in the Dark 刊行。
1994年(没後9年) Hermit in Paris 刊行。
1997年(没後12年) The Complete Cosmicomics 刊行。
サンレモの位置
https://www.travel-zentech.jp/world/map/italy/image/Sanremo_in_Italy.png
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サロ共和国の勢力範囲と戦線の北進
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/19/Italian-social-republic-and-civil-war.svg
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