在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活
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色んな在野研究者の事例やインタビューを集めている
ヒントになりそうなところ雑多に取り入れたまへ
偏ったたくさんの実例の方が、多くのビギナーを鼓舞し具体的な実践へ導くに違いない、というのが編者の編集方針である。
まとめたいのは、
どういうアクションを取ればつぎに繋げられるか
研究職の世界観や制度
在野研究の各種持論
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在野研究者の世界
主な費用は文献費と交通費
文献調査と現地調査(ないしは人に会うこと)
継続大事
一度離れると取り戻すのに苦労する
週末学者の人も週末ごとにエンジン書け直すのキツイ言うてる
社会的肩書は気にしなくていい
非正規雇用の研究者も複数いる
やっぱり抗えないみたい
集中できる時間が減るとか、日帰り夜行バスできなくなるとか
逆を言えば、「老いるとできなくなる程度の無茶」を平然とやり続けてるってことなんだよな。。。sta.icon
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競争(生活のためにやりたくない研究や成果主義的活動をやる)から降りることができる
もちろん二足のわらじなどで生活手段が担保されてることが前提
大学で重視される業績主義を無視できる
誰も手を付けないテーマでも自由にチャレンジできる
研究職は何を研究するか(許されるか)に偏りがある
早い話、意義の大きいもの
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所属がない
信頼されない
図書館とか使えない
仲間がいない
金がない
エゴサーチ
自分の論文が使われていると嬉しい
アカデミックポスト
大学などの常勤研究職
外来研究員
研究員の(収蔵資料見ていい)権限がもらえる的な制度
ボランティアとして活動するための制度
紀要
大学や研究機関が定期的に発行する論文集
酒井大輔
ジャーナルに投稿
研究グループに参加
毎日の仕事のなかで知的冒険をする……職業生活のなかに知的な要素を見つけ、それを育てていくということだ
課題と経緯をまとめて、関連情報を不足なく集めて、自分の考えを表現する
工藤郁子
このパジャマ・パーティーでの会話からわかるとおり、論文は鑑賞の対象になる……「憲法学推し」など学術分野に対する応援もありえよう。
3月のライオンなど棋士を推して楽しむって感じなのかしらsta.icon 口頭発表聞いてくれた先生の一人から「寄贈しないか?」スカウトされた
法学では……執筆者個人を単位として選別……いったん「読むに値しない」と烙印が押されると、後々まで響く。
きついなsta.icon
伊藤未明
週末学者
理工学やビジネスといった「実学」にはもはや興味が無かった
俺は逆だsta.icon
(批評理論のような)人文学は書物や文献を読めればある程度は成果出せる
から一人でできる
研究機関に所属する必要性が小さい
この人がやったこと
表徴文化論学会と日本記号学会に入会
仲間と対面で喋るのがモチベ維持に重要とのこと
一定リズムで毎日継続的に研究を行うこと
週末だけ、だとエンジンかけるのに時間かかるのがキツイとのこと
50歳越えると土曜の午前を研究に使う、がキツイらしい。。。sta.icon
仕事と在野研究を分離する
名刺も分ける
ビジネスパーソンたちがなぜ矢印を……なんてこと気にしているのは世界に俺一人だろうな、と思ったらテーマは決まったのである。
別にうんうん唸らなくても、出くわす事象からテーマはいくらでも見つかるよ言うてる
小林昌樹
エリック・ホッファーは図書館の近くに住むことで知的資源へのアクセスを確保した
図書館学
新しい問題や解決法は現場から出てくる側面がある
古本の世界
(古書即売会の文脈)国会図書館よりも幅が広いらしい
ネットでいうとその辺の記事みたいなものなんやろねsta.icon
研究の意義をいろいろ説明しないといけないんだけど、そもそも説明ができないから新しい研究なのであって、だから、新しい学問っていうのはやっぱり在野向き。
アカデミズムの研究、先行研究はないんだけど、趣味人が先にいて、彼らがなにかいろいろ書いてたりすることがよくある
熊澤辰徳
虫の世界はまだまだ未開拓多いので誰でも参入できる
わかるsta.icon
翻訳サイトを活用しながら、つたない英語で記載することにした。これが当たりだった。
俺も活用したいなsta.icon*2
nishioさんも考えている
内田明
フォントマンの世界
フォント制作ツール
一生ものの地味なリサーチ
FONT1000
SNSミクシィで見つけた『アイデア』誌編集長のアカウント宛に自己紹介と一度ブログを見て欲しいという通知を送った。
師が盛んにエゴサーチしていた時期に研究活動をスタートできたのは、自分にとって大きな幸運だった。
発見してもらえるということ
山本+吉川
三木清
専門家集団
メリットは、意見交換・議論・切磋琢磨を濃密に行えること
認知バイアスには注意が要る
デカルトが夢見た「確実な知」を得るための方法ではないけれど、非研究者か研究者かを問わず、各領域において妥当とされる知識が、どのような方法で生み出されているかを再確認し、共有することなのかもしれない。
朝里樹
妖怪
その数は一生かけても集められないほど膨大だった。
文献調査と現地調査
在野の研究者で難しいのは、同じ分野を研究する仲間を作ることだと思う……どうしても客観的な視点が不足しがちだ。
SNSなどで交流することを推しているsta.icon
原稿を書くための時間
仕事と原稿、研究と二足ならぬ三足のわらじ。。。
「他のことをする余裕がなくなる」と言っている
朝6時起き、(早ければ)夜7時帰宅、風呂と食事以外は基本原稿と研究
仕事は行政で、数年単位でガラリと変わるので毎回覚えるコストがある
内田真木
小説家有島の研究
聞き取り調査ゲー
話し手の観察と発言に全神経を集中する、とのこと
調査対象者をどのように探し出すかは、私にとっては喫緊の課題である。
聞き取り調査は別で、肩書きがものをいう。
星野健一
研究者といえば、論文書くだけじゃなくて学会で口頭発表を重ねるのが慣例
研究とは
私は、専門家集団の中で未知の史的事実に肉薄していく営為と理解している
わかりやすいsta.icon
たぶん「文系の研究」なんだよな
仕事
フリーランスで学習指導している
拘束時間が短いから
上司や同僚が存在しないから
セクト的なイデオロギーは消失した……私は、宗教テキストと交わり、より手応えのある宗教観ないしは日蓮認識を獲得していくという営みを続けられれば充分だった。
工藤郁子さんと似てるな
あまり発表とかしてないようだし、薄そうではある
荒木優太
本書の著者だけあって、持論が一番深くて面白いsta.icon*2
一番親近感がある
カッケー
研究とは
私にとって研究とは本を順番通りに読まない技術の体系だ。
「でも専門の先生に読んでもらえるじゃないか」という答えが返ってきて、ああ、本当に感覚が全然違うのだな、と思ったものだ。学問は学者のためだけにあるのではない。
Me too
人間たちに期待などしてはいけない。テクストだけが大事である。
ジャーナリズムが要求する速度に没入してはならない。
友人や恋人といった人間関係に恵まれなければ、社会的評価の高い仕事で認められることも望めず、早くも人生が終わってる連中にとっては、書くことはすなわち希望を書くことにほかならない。テクストだけで判断されるときがきっとくる。
Me tooosta.icon*3
俺はさらに歪んでいて、そういう連中をテクストでぶん殴りたいw
/staの圧倒的物量と全部入り感は、そいつらを殴るための凶器でもあるのだ 私は私自身よりも私が書いたテクストの方がずっと好きだ。テクストならば私を超えていける。
酒井泰斗
思想の管理のうち、研究の支援活動に関する体系化を述べている
残念な例
思考のキレが評価される分野
物理や数学で殴り合う
若手の裁量と活躍の余地が大きくなる蓋然性が高い
読んだ量・見た量が評価される分野
歴史、思想史、学説研究など
経験や知識が重視され、年長者優位のコミュニティになりがちである。
研究バカ
研究者は成果物によって評価されるので、研究対象に強く狭い関心を持ちがち
何でも自分の研究に関わらせる
質問時とか
まったく役に立たないわけでもない……全否定するつもりはないが、それは研究という営為の本質的な核心などではないはずだ。
筆者の学生時代からの関心はここ――広い意味での研究方法論――にあった。
俺も俺もsta.icon
仕事の方法論、だけど
shokaiさんも指摘してるよね
で、ここは主に以下を帰結した
「(個人的ではなく)共同的な営みとしての研究の、(成果物・生産物ではなく)生産過程に定位した、品質向上のための支援」
table:t
個人 共同
生産過程 個人的研究の生産過程 共同的研究の生産過程に sta.iconここか
成果生産物 個人的研究の成果生産物に 個人的研究の成果生産物に
このスタンス説明すると、ピンときて協力する層とさっぱりぱーで懐疑的な層に二分するらしい
類例
コンサルティング
社会運動(特に消費者運動)
実例
学術出版のプロデュース
単著書かね? → いや、むしろ研究活動のプロモ手段にしたいよね、ってことで7年くらいかけて論文集とか出版した
コミュニティにインタビューして、良いねが多かったのでガンガン進んだ
研究の品質管理のための研究会運営
研究会≒成果報告の場、という残念な実態
検討の焦点を「成果物」から「生産過程」に移したうえで、さらに特定の制約をかけてやる
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定期的に進捗報告させた
年長者を含む全参加者に対するかなり高い教育効果がある
うける
老害が多いってことやんな
「その資料から想像を交えずに言えることは何か」に焦点を絞った議論を行わせた
すぐ自分に結びつける悪癖の是正sta.icon
メリットは「すぐわかること」と「よーわからんこと」を区別できることにあるという
「そもそも論文は両者が混在していて、前者から後者を紐解くことで知識状態を更新するものだからだ」としている
なるほど、悪癖を抑止して純粋に理解に徹させるわけかsta.icon
〆
よく聴き・調べ・議論することによって決まる……支援をおこなうにはそれで十分である。
複雑な行動を取るために、複雑な方針を設定する必要はない。
逆卷しとね
学会とは
学会は、ある特定の分野の研究者の相互互助を図る、建設的な組織なのだ
発表者が斯界で有名な御仁であろうものなら、質問者は従順な飼い犬のように……このような光景を僕は飽きるほど見てきた。
そういうのあるんだ
まあ本書など読んでて研究界隈も組織なんやなぁとは薄々臭ってたけどもsta.icon
そういうものか
石井雅巳
おっしゃられているとおり、諸制度の活用法や研究コミュニティの構築面で参考にできそうsta.icon
西周(にしあまね)の在野研究者が、その縁の地の役場で奮闘するという話
全国の西周研究者にメールを送り、自分の作った企画書をもって会いに行った。
公務員の肩書が役に立ったらしい
地方の機微にも詳しそう
歴史的な資源はアイデンティティになってるから取り扱いは要繊細だよとか
新規事業は(地方の人手不足役所では)余計な仕事に見えやすいから、粘り強い説得や事前根回し要るよとか
大学と地域(さらには出版社)の間に立って、各所の利害調整や企画推進の機能を果たす「中間者」は、アクターそれぞれの利害関心を理解することが求められる。
上にも書いたアダプターねsta.icon
大久保ゆう
翻訳家
下手な翻訳でも公開していい
演奏が下手でも演奏会とかライブやるでしょ、それと同じ言うてる
今から盛り上がっていくところに突っ込んでいってほしいなって思うんです……その時期その時期で飛び込むのにぴったりな場所っていうのがきっとあると思うんです。
この人のときは青空文庫がちょうど先進的だった
「今青空文庫に翻訳出しても話題にはならんやろな」とも言うてる
成り上がるための戦略かsta.icon
EvernoteとかScrapboxとか、いち早く取り組んでいる
寝かせる
いきなり青空文庫にコミットするんじゃなくて、まずは下書きを別の場所で公開して寝かせる(あわよくばコメントとかもらえる)ってのをやってるみたい
「クッションを置く」と表現されている
必ず辞書は複数持ってないといけないんです。一冊だけに頼るっていうのはすごく不安定で、結局その辞書の解釈に頼ってるだけですし
翻訳家も世界観おもしろいなsta.icon
訳した手触りを忘れちゃわないよう一気にやるのはすごく大事
コンテキストを守る
朱喜哲(チュヒチョル)
広告業界
リーマンとしてがっつり働いて、そこもある種研究の世界だったと振り返っている
これにはなれそうにない
で、次は研究者としての地歩を固めることにした、言うてる そのために
社会的な権威をもつライセンスである博士号を取得する
各々の研究テーマを背景にしつつも部分的に協業できる共同研究者であり、そのネットワーク、研究者コミュニティへのアクセス
「研究という営みの持続可能性」と表現しているsta.icon
14:17 ふう、一段落。さ、見解とネクストアクション。
ここまで3hか
11-12はメシ、12-13はスピステしてたので
11:04 67%
9:51 研究方面調べてるという必要性だからか、ガチでまとめに行っているw、45%
8:41 おわた
10%
論文書いて投稿して通してもらうゲー
学会に入れば機会得られる
資料費と交通費