ソフトウェア・ファースト
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そこで見えてきたのは、大企業に濃淡があるという現状です……筆者の講演を聞いただけで溜飲を下げ、また日常に戻っていきます。これが日本の現状です……筆者の講演もエンターテインメントとして消費されているのではないかと思うことが多くあります。
薄い方が患ってるのを大企業病として整理中sta.icon ソフトウェアファースト
定義
IT(とそれを構成するソフトウェア)活用を核として事業やプロダクト開発を進めていく考え方です。
考え続けるということ
必要なのは、手法の理解ではなく、思想や姿勢です。
変わらないもの――それはビジョンやミッションであり、それに関連する社会課題や価値観です……必要なのは、成し遂げようとする執念であり、成し遂げるために考えること、考え続けること
ユーザーさえも気付いていない潜在的な課題やニーズは一般的な調査では発掘できません。これが従来の手法が通用しない理由です……考えること、考え抜くことが必要です。これがソフトウェア・ファーストで最も大事なことになります。
20年戦争に負けた日本
要因1: ITを「効率化の道具」と過小評価
過去の成功体験にとらわれている&そこから脱する機会がなかった
たとえば米国製造業は壊滅的な打撃受けてて転換が急務だった
IT = 効率化の道具 = SIerやベンダーに丸投げすればいい程度のもの、という認識
SIer
90年代から台頭し始めた
垂直統合ビジネスに陰りが見えてきた時期と一致する
マルチベンダーの製品群組み合わせて、な事業会社には無理ゲー → SIer
この流れで、自社技術売る → 他社製品でも使ってソリューション化するSI事業も活発化
メーカー系SIer
SIerの今は?
製品販売とサービス提供のハイブリッドだが、後者の比重が高い
2018年では1:6(富士通)
製品販売で負けたのでサービスの上流工程を中核に置いてる(置かざるを得ない?)
SIerの問題
稼ぎ続けるために、自分達がつくったソリューションを維持し続けるというモデル
「ゼロから練り直した方がいいじゃね?」とはならない
提供したソリューションのカスタマイズ ← これなら食い続けることができる
ロックイン
当時SoR時代は「事業会社がエンジニアを社員として抱えたがらなかった」
SoRは関係したらおしまいなのでエンジニアの雇用が安定しない
そこで事業会社には担当者置くだけにして、開発はSIerに丸投げという分業
SIerへの依存
契約形態が人月・工数ベース
下請け
(SIerも価値売りに転換しようとしてるけど)この前提でサービスモデルに適応するのは無理がある言うてる
激しく同意するsta.icon
事業会社がITを特別視している
自分で勉強して取り込めばいいのに、それができずSIerに任せるものだ、と思考停止している
下請け構造コミュニティに入っていくのが難しかったってのもある
Q: SIerは今後どうするべき?
筆者は内製化比率を高めることと言うてる
ワーナー氏は「SIerはより専門に特化していくことになるだろう」
どちらの選択肢を取るにせよ、事業会社がITシステムの内製化を進めていけば今ほどの規模でSIerが数多く残り続けることはないでしょう。
要因2: 間違った「製造業信奉」から抜け出せない
従来の製造業
検討重ねて重ねてつくったモノを「複製」する
複製する前はまあ念入りにやるよねって話
製造業のウォーターフォール
複製元をちゃんとつくるためには妥協しない
たとえば部品は遠慮なくプロ(別の業者)に任せる・任せてる
研究開発も惜しまない
が、SIerはそこまでしてないsta.icon
As A Serviceの場合、「育てていく」必要があるので、ウォーターフォールではさらにきつくなる
素早く仮説検証を回す必要がらうため
製造業の成功体験に引きずられすぎでしょうよ、工業製品として捉えてるのはちゃうやろ言うてるsta.icon
要因3: サービス設計~運用面での誤解
狩野モデルでいう当たり前品質ばかり重視したのがダメだと言うてる 魅力品質磨きを怠っている
その当たり前品質の基準さえも変化しているのに、追従できてない
規模や業種を問わず、日本企業のプロダクト開発にはおうした柔軟で素早い判断が足りていないのではと感じることが少なからずあります。
形骸化したセキュリティポリシー
セキュリティポリシーを設定したことで「対策を講じている」と思い込んでいる企業は少なくありません……取り組んでいる姿勢を見せることが重要なのではなく、本当に必要なセキュリティ対策を採ること、それが大事です。
そもそもセキュリティという要件は……一つ一つ狩野モデルを使って分析し、どの要件がどの品質になるのか、どこまで高める必要があるかをきちんと検討しなければなりません。
データ活用でも同じことが起きている
溜めればいいってものじゃない
前処理や蓄積だけでも相当コストかかる
で、どうやって存在感示せばええねん?
まず実力
日本のソフトウェアエンジニアのレベルは世界的に見ても上位にランクすると感じており、ITへの認識とサービス開発のやり方さえ正せば、国内外で注目されるような事業を作ることができると思うからです。
Me toosta.icon
優秀だけどやり方が下手 or 使う側が下手
リアルxサイバーの新規事業
現実をサイバーで便利する路線
Amazon Goのようなやつ
これらに共通しているのは、サイバーの世界ですでに確立、普及している認証技術や決済技術を用いて、フィジカルな世界との連携を図っている点です。
深センの製造業
受発注はオンラインで完結する
一連のプロセスにインターネット事業のノウハウを活用し、製造のニーズにタイムリーに応えられるようになった点も大きいです。
日本の製造業は新規参入の少なく、古くからの商習慣に縛られ、取引開始前に会社間の信頼関係の構築が必要だったりしますが、そのようなプロセスは不要です。
急成長している会社には、Web開発わかってる患部がいる
ソフトとハードのバランスが大事とも言うてる
ニッチなジャンル型の特化型プラットフォームを構築する
GAFAMや大手IT企業とバッティングしづらい
最初から汎化するのは無理なので、まずは少数のパートナー企業と共同でつくりあげるべし
で、本当に優れてきたら、汎用的に使えるAPIで提供するなどする
インでるなエヌビディアもこのやり方で覇権取った
エコシステムが拡大してくる
そのうち別のプラットフォーマーが進出してくるので警戒も大事
例: AWSやGCPで提供してるGPUはエヌビディア製(=機械学習面でエヌビディアに依存している)
良くない。実際、Googleはプロセッサを自社開発する動きを見せている
DX
内製化に対する誤解
内製化しなくていいケース
誰が作っても差異のないソフトウェア
必要だが一度しか使わないソフトウェア(ダミープログラムなど)
OSSを活用する場合
重要なのは「100%の内製化ではなく制御権の保持」
Amazonの例
オペレーション側と歩調を合わせたシステムの柔軟かつ迅速な変更は、外部委託をしていては不可能です。
キバ・システムズを買収してるからこそできたこと
変革
手の内化するためには同時に進めることが不可欠、としている
ミッション変えられない場合は、自分たちが関係してるレベルだけでも再定義する
60%くらいからエンジニア組織の話になる
ここはいったんいいか
知らん用語だけ
筆者のお仕事
支援内容は以下3つに分類
純粋な技術支援
プロダクト戦略の策定と実施
組織構築の支援
この3つの領域を三位一体として、総合的に支援を行うことで、初めて技術を活用した事業づくりが可能となります。まさに、本書で解説した内容です。
企業ごとの課題に合わせて一緒に考えていくことが多いという
偉い人とのメンタリングのようなものになる
その経験を通じて、どの企業にも共通の課題があると分かり、その解決策が徐々に共通のフレームワークとして構築されつつあります。
本書はそのように体系化されつつある筆者独自の方法論をまとめたものです。
かっけーsta.icon*3
泥臭いけれど実践的な内容を網羅していると自負しています。
misc
人と組織のすべてをソフトウェア・ファーストに変える必要があります……欲を言えば、ソフトウェア開発を経営陣の必須研修にしてもいいでしょう。
「何を提案しても会社は変わらない」と嘆く前に……筆者はどんな小さなことでもいいので、ソフトウェアの可能性を見せてしまうことをお勧めしています。
プロトタイプ見せる
マクロやノンプログラミングツールなどでもいい
アイデアを見える化する、実際に動くものを見せる
Google Labs
プロトタイプ提供場
Launch & Iterate
マリッサ・メイヤー氏の言葉
創造性は制約を好む
これもマリッサ・メイヤー氏
Chromebookは「10秒で起動」というシビアな制約ゆえに誕生した
近くのホワイトボードを使って議論することができるのです(脱線しますが、筆者はオフィスには小さな移動式のホワイトボードをたくさん配置することをお勧めしています)。
皆様の日常の読書体験で終わるのではなく、今日からの行動変容につながるきっかけになればと思ってのことでした。もし、本書の内容で傷ついたり、不快に思われるような方がいらっしゃいましたら、すべての責任は筆者にあります。
こういう詫びを入れなきゃいけないほどのことなんだろうか
だとしたら俺が社員たち(お偉いさん含む)にあれこれ言うのは、かなりひんしゅく買ってる説?sta.icon
2021/10/23 15:51 まとめもおわた
後半はしょったけど3時間近く
きっつい
腰がっ。。。
with 耳栓効果はでかかったかも(一切音まわりで乱されることがなかった)
2021/10/23 13:07 おわた
15%
SIerの歴史書いてあって興味深い
ウォーターフォールバカにしちゃいけない説
ただIT業界の真似の仕方が甘かっただけ
たとえば
製造業のウォーターフォールでは「生産技術」の整備にも力を入れている
開発で言えば、これに当たるのは「開発環境」
だが、現実として開発環境は軽視されている
真似が不十分
As A Serviceが時代の潮流