性霊集2016
空海☆性霊集1
0.遍照発揮性霊集 序(真済)
空海☆性霊集2
1_1.山に遊びて仙を慕ふ
1_2.秋日神泉苑を観る
1_3.野陸州に贈る歌
空海☆性霊集3
1_4.雨を喜ぶ歌
1_5.良相公に贈る詩一首
1_6.山に入る興
空海☆性霊集4
1_7.山中何の楽か有る
1_8.徒に玉を懐く
1_9.蘿皮函の詞
1_10.納涼房にて雲雷を望む
空海☆性霊集6
2_2.大和の州益田の池の碑銘
2_3.大唐神都青龍寺故三朝国師灌頂の阿闍梨恵果和尚の碑
***
※2_3
・貧を救ふには財を以てし、愚を導くには法を以てす…虚しく往きて実ちて帰り…
・冒地の得難きには非ず、此の法に遇ふことの易からざるなり。
・来ること我が力に非ず、帰ること我が志に非ず。我を招くに鈎を以てし、我を引くに索を以てす。
空海☆性霊集7
3_1.勅賜の屏風を書し了へて即ち献ずるの表
3_2.中寿感興の詩
空海☆性霊集8
3_3.百屯の綿とかねて七言の詩とを恩賜せらるるを謝し奉る詩一首
3_4.伴按察平章事の陸府に赴くに贈る詩
3_5.新羅の道者に与ふる詩並びに状
空海☆性霊集9
4_1.勅賜の「世説」の屏風書し了へて即ち献ずるの表
4_2.国家の奉為に修法せんと請ふ表
4_3.劉希夷が集を書して献納する表
4_4.雑書迹を奉献する状
4_5.筆を奉献する表
空海☆性霊集10
4_6.襍文を献ずる表
4_7.劉廷芝が集を書して奉献する表
4_8.東宮に筆を献ずる啓
4_9.柑子を献ずる表
空海☆性霊集11
4_10.梵字並びに雑文を献ずる表
4_11.元興寺の僧中璟が罪を赦されんことを請う表
4_12.天長皇帝の即位を賀し奉る表
4_13.小僧都を辞する表
空海☆性霊集12
4_15.大徳如宝が為に招堤の封戸を恩賜するを謝し奉る表
4_16.真能が右将軍に与ふるがための啓
4_17.酒人の内公主が為の遺言
4_18.藤の真川が浄豊を挙するが為の啓
4_19.人の官を求むるが為の啓
空海☆性霊集13
5_1.大使、福州の観察使に与ふるが為の書
5_2.福州の観察使に与へて入京する啓
空海☆性霊集14
5_3.越州の節度使に与へて内外の経書を求むる啓
空海☆性霊集15
5_4.本国の使いに与へて共に帰らんと請ふ表
5_5.青龍の和尚に衲の袈裟を献ずる状
5_6.橘学生、本国の使に与ふるが為の啓
5_7.藤大使、渤海の王子に与ふるが為の書
空海☆性霊集16
6_1.桓武皇帝の奉為に太上御書の金字の法華を講ずる達嚫
6_2.天長皇帝、故中務卿親王の為に田および道場の 支具を捨てて橘寺に入るる願文
※6_1.
遠くして遠からざるは即ち我が心なり。
絶えて絶えざるは是れ我が性なり。
水澄むときは則ち到らずして到り、鏡瑩(みが)けるときは則ち得ずして得。
鐘谷の応、奚(なん)ぞ其れ遅きや。
***
いかにも遠いところにあるようで、遠くないものは人の心である。
自分と絶縁しているかのように見えて、絶縁していないのは、それは人の本性である。
(仏性は人の心の中にあるのであるから)人の心が清められれば、必ずその境地に到らないように見えつつ到るものであり、鏡をみがくときには、おのずとものが写るように、心を磨けば必ず仏の智慧は得られるものである。
鐘を打てば響き谷に叫べばこだまするように、即身に成仏することが、なぜかくも遅いのであろうか。
空海☆性霊集17
6_3.天長皇帝、大極殿において百僧を屈して雩(あまごい)する願文
6_4.右将軍良納言、開府儀同三司左僕射の為に大祥の斎を設くる願文
空海☆性霊集18
6_5.東太上、故中務卿親王の為に檀像を造刻する願文
6_6.藤大使中納言、亡児の為に斎を設くる願文
6_7.式部笠丞が為の願文
6_8.藤中納言大使の為の願文
6_9.藤大使亡児の為の願文
空海☆性霊集19
7_1.四恩の奉為に二部の大曼荼羅を造る願文
7_2.故の藤中納言の為に十七尊の像を造り奉る願文
空海☆性霊集20
7_3.笠大夫、先妣の奉為に大曼荼羅を造り奉る願文
7_4.僧寿勢、先師が為に忌日に料物を入るる願文
7_3.
・弌(いち)声の義、劫を歴(ふ)も尽し難し
→「阿」字一つに象徴される真理は、永遠に説き尽くせない
・積業の障雲は一瞻の目に蕩け、累生の業霧は一諷の口に褰(かか)げん
→無限のうつり変わりの中で作された業は、この曼荼羅をひとたび見ることにより、たちまち消滅する。過去の生から長い間の悪業の霧は、この経典をひとたび誦することで、吹き飛ばされ、晴れ渡るだろう。
7_4.
・上、有頂を絡ひ、下、無間を籠めて、同じく三障を断じて、斉しく一道に入らん。
→上は有頂天から、下は無間地獄に至るまで、ともに迷いの絆より解き放たれ、みな同じく悟りの境地に入らしめたまえ。
空海☆性霊集21
7_5.和気の夫人、法花寺にして千燈料を入れ奉る願文
7_6.前の清丹州の亡妻の為の達嚫
7_7.平城の東大寺にして三宝を供する願文(1)
空海☆性霊集22
7_7.平城の東大寺にして三宝を供する願文(2)
7_8.荒城大夫、幡の上の仏像を造り奉る願文
空海☆性霊集23
7_9.智識の華厳会の為の願文
7_10.葛木の参軍、先考の忌斎を設くる願文
7_11.管平章事の為の願文
7_12.田の少弐が先妣の忌斎を設くるが為の願文
空海☆性霊集24
8_1.大夫笠左衛佐、亡室の為に大日の楨像を造る願文
8_2.藤左近将監、先妣の為に三七の斎を設くる願文
8_3.播州の和判官が攘災の願文
空海☆性霊集25
8_4.林学生の先考妣の忌日に仏を造り僧に飯するの願文
8_5.弟子の僧真体、亡妹の七七の斎を設け、ならびに伝燈の料田を奉入するが為の願文
8_6.弟子の僧真境が亡考の七七の斎を設くるが為の願文
空海☆性霊集26
8_7.招提寺の達嚫の文
8_8.亡弟子智泉が為の達嚫
空海☆性霊集27
8_9.弟子求寂真際が冥扉に入るが為の達嚫の文
8_10.孝子、先妣の周忌の為に両部の曼荼羅「大日経」を図写し供養して講説する表白の文
8_11.忠延師が先妣の為に「理趣経」を講ずる表白文
8_12.三島の大夫、亡ぜし息女の為に法華経を写経し供養し講説する表白文
※8_10.孝子、先妣の周忌の為に両部の曼荼羅「大日経」を図写し供養して講説する表白の文
願はくは、曼荼羅海会の一切の諸尊、無縁の慈をもって孝子が願を照らし、不請の願をもって報恩の事を愍み、必定して孝子が至願を成就せん。
→縁がなくても、願わなくても、救ってくださるのが仏様w
空海☆性霊集28
8_13.仏経を講演して四恩の徳を講ずる表白
8_14.先師の為に「梵網経」を講釈する表白
空海☆性霊集29
8_15.有る人、先舅の為に法事を修する願文
8_16.和尚、皇帝を祈りたてまつらんが奉為に大般若経を転読する願文
8_17.有る人、亡親の為に法事を修する願文
8_18.有る人、先師の為に法事を修する願文
8_19.公家の仁王講を修せらるる表白
***
足を本誓に濡らし…手を悲願に接し
→仏は、衆生済度の本誓のために、御足を迷いの苦海に踏み入れて濡らす…悲願の故に手を差し伸べられて…
洪祚永永として芥石を猶短きに咍(あざけ)り…玉体堅密にして金剛を滅(き)え易きに咲はん
→天子の大いなる位は芥子劫すらなお短いと嘲り、玉体は丈夫で不壊の金剛すらはかない者だと笑う
※このスケールの大きさいいねw
空海☆性霊集30
8_20.高野山万燈会の願文
8_21.勧進して仏塔を造り奉る知識の書
空海☆性霊集31
9_1.宮中真言院の御修法の奏状
9_2.弘仁天皇の御厄を祈誓する表
9_3.玄賓奉仕に贈する勅書
9_4.大僧都空海、疾に嬰って上表して職を辞する奏状
空海☆性霊集31’
9_1.宮中真言院の御修法の奏状
9_2.弘仁天皇の御厄を祈誓する表
9_3.玄賓奉仕に贈する勅書
9_4.大僧都空海、疾に嬰って上表して職を辞する奏状
9_5.東寺の塔を造り奉る材木を曳き運ぶ勧進の表
空海☆性霊集32
9_6.永忠和尚、少僧都を辞する表
9_7.紀伊国伊都郡高野の峯に於いて入定の処を請け乞はせらるる表
9_8.高野の四至の啓白の文
9_9.鐘の知識を勧め唱ふる文
9_10.紀伊国伊都郡高野寺の鐘の知識の文
9_11.諸の有縁の衆を勧めて秘密蔵の法を写し奉る応き文
※9_8.高野の四至の啓白の文
・此の勝地に託(つ)いて聊か伽藍を建てて金剛峯寺と名づく。
空海☆性霊集33
9_12.高野建立の初め結界の時の啓白の文
9_13.高野山に壇場を建立して結界する啓白の文
9_14.高雄の山寺に三綱を択び任ずるの書
空海☆性霊集34
10_1.綜藝種智院の式
10_2.故の贈僧正勤操大徳の影の讃
※10_1.綜藝種智院の式
物の興廃は必ず人に由る。
空海☆性霊集35
10_3.暮秋に元興の僧正大徳の八十を賀する詩
10_4.秋の日、僧正大師を賀し奉る詩
10_5.泰範、叡山の澄和尚に答するが為の啓書
※10_5.泰範、叡山の澄和尚に答するが為の啓書
「共に生死に住して衆生を荷負し、同じく四方に遊んで天台宗を宣揚せん」てへり。
・・・
利他の事は悉く大師に譲りたてまつる。
空海☆性霊集36
10_6.叡山の澄法師、「理趣釈経」を求むるに答する書
空海☆性霊集37
10_5.泰範、叡山の澄和尚に答するが為の啓書
10_6.叡山の澄法師、「理趣釈経」を求むるに答する書
【おまけ】伝教大師に答ふる書(風信帖)
10_7.還俗の人を見て作す
10_8.後夜に仏法僧の鳥を聞く
※10_6.叡山の澄法師、「理趣釈経」を求むるに答する書(ノート)
「本(理趣釈経)貸して?」と頼んだだけなのに、「君の言う理趣ってなに?」から始まって、「仏教とは何か、悟りとは何か、」という壮大な話になり、「密教とは何か、伝授とは何か、この不肖空海、教えてしんぜよう」とキレ気味にヒートアップしていく。
そうかと思ったら、〔相手が反論しようとする〕絶妙のタイミングで「もういいわ」と言ってみたり。「本を貸さないといってるんじゃないんだ」とか、貸さないのか貸すのかどっちなんだよ…みたいに一気呵成。
「天台やめますか、それとも人間やめます(=即身成仏)か?」
「俺は人間をやめるぞぉおお、さいちょおおおお」
ドドドドド…
***
非法の伝受、是を盗法と名づく。即ち是れ仏を欺くなり。
又、秘蔵の奥旨は文を得ることを貴しとせず。唯心を以て心に伝ふるに在り。
文は是れ糟粕なり、文は是れ瓦礫なり。糟粕瓦礫を受くれば則ち粋実至実を失ふ。
真を捨てて偽を拾ふは愚人の法なり。愚人の法には汝随ふべからず、亦求むべからず。
空海☆性霊集38
10_9.十喩を詠ずる詩