LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる
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目次
chapter1 
・「話を聞かれない」と孤独になる
chapter2 
・孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえないこと
chapter3
・見知らぬ人よりも、「知っている嫌な人」に話しかけてしまう理由
Chapter4 
・友情を維持するいちばんの方法は、「日常的な会話」
chapter5
・「空気が読めない」とは、そもそも何が起こっているのか
chapter6 
・自分の考えを忘れて相手の話を聴いた方が、結局おもしろい会話になる
chapter 7 
・優れた聞き手は、「相容れない考え」に耐えられる
chapter8
・聞き上手は「なぜ?」という質問を使わない
chapter9
・最も生産性の高いチームは、全員の発言量が同じくらい
chapter10 
・優れた聞き手になるには、「自分の弱さを理解する」
chapter11 
・読書は自分をつくる
chapter12
・話に素直に耳を傾けるためには、冒険心がいる
chapter13 
・話のニュアンスも、脳は聞きとれる
Chapter14
・「聴くこと」は、最高の友情でもある
Chapter15 
・0.5秒以上の沈黙があると、人はそれを不満や罰だと解釈する
Chapter16 
・自分が聞き逃したと思った人間関係は、大抵手遅れ など
500ページのボリュームがある本
総じて、「良いこと書いてるな」と思いながら読んでいた
実践できれば本当に聞き上手として人とコミュニケーションを取るのがうまくなって、他人から多くのこと学べそう
「教養のある人の会話」は、お互いに大量の「相手の知らない知識」を持っている人が、会話の状況に合わせてその知識を出してきて、相手が「その知識面白いね!」という「知識の交換」
知識の交換のためには、相手の話をよく聴いて、理解する必要がある
ChatGPTを活用するためには、ちゃんとChatGPTの言うことを聴いて、適切な問いや答えを投げかけることが必要となる
孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえないとき
p86 より
これは共感できるkidooom.icon
よいことが起こった時は、周りに話したいしSNSなどでシェアしたくなる
それでいいねを貰うことが承認欲求の悪いループになってくるのだが・・・
承認欲求との戦い
周りの誰にも注意を払ってもらえなかったら、孤独を感じる
犯行動機「いいね!を押してもらえなかった」に繋がる
他人の承認欲求を満たしてあげるという役割が今後重宝されるのかもしれない
これは誰かに「よいことが起こった」時に注意を払ってあげること
聞くという行為には、何よりも好奇心が必要です。
p100より
人の話を聞けない時、それは自分の好奇心の衰えを疑ってもいい時
来たバスに乗らなかった時は好奇心の衰えを疑うと似ている
とはいえ、他者の心を知ることは不可能であるから、「相手の発言の意図を汲み取って共感しよう」というアドバイスは不可能であるとも思ってしまう
相手の意図や感情を決めつけずに、ゆっくり話を聴いて、話し手自身が自分で整理できるように促すぐらいがいいのかも
優れた聞き手は、余っている処理能力を頭の中での寄り道に使わない
p165
人の話を聴いている時、余剰処理能力で他の事を考えたり、「次何を言おうかな」と寄り道をしてしまうと、断片的な聞き逃しが起きてしまう
何かいいことを言おうとするな
「自分が間違っているかもしれない」という可能性を考えながら聞く
p189
自分の考えを否定する証拠を探しながら人の話を聞く
反論を聞いたからといって、受け入れるわけではない
優れた聞き手は、「相容れない考え」に耐えられる
p195
ネガティブ・ケイパビリティを例に挙げている
聞き上手は「なぜ?」という質問を使わない
ナオミはまた、なぜ夜遅く買い物をするか、というシンプルな質問もしませんでした。というのも、ナオミ曰く「なぜ?」という言葉は、人を身構えさせるからです。自分を正当化しなければいけないと感じてしまうのです。
p214 - 215
「なんで?」や「なぜ?」は、たしかに問い詰められた気分になることがある
「なんで?」と問い詰めたり、論破することの副作用
質問する時は相手が問い詰められたような気持ちにならないようにだけ気をつける
相手の話を聞きたい時、「なぜ?」を使わないほうがリアルに近い意見を聞けるのかもしれない
逆に、ChatGPTを介したり、自戒であると正当化せずに考えやすくなる
他人に指摘されると腹が立つことでも、過去の自分が書いた自戒メモだと腹が立たない
目立ちたい人は、自分が「十分ではない」ことをカバーするために自己顕示する
p241
これはなんか分かるなぁkidooom.icon
目立ったり、自己顕示する人は、今現在の劣勢を取り返したい気持ちがあるからこそやってしまい、更に劣勢になる
表向きは論理的に話しているが、心の姿勢として「これすごいでしょ、褒めて!」となっている
「頭が良いと思われたい」という気持ちが強いと負け終わりができずに癪に障る人になる
「腑に落ちないとき、ほとんどの場合は何か変だと思っても話を続けてしまうものです。しかしそこでとめて、確認しなくてはいけません。例えば、”今あなたはXXと言ったけど、私はよく理解できませんでした”などと言いましょう」
p276
これは地味に重要kidooom.icon
「自分が知識不足で理解できないんだな」と思ってスルーしてしまいがちだが、それは良くない
相手が間違っている時もある
自分が傷つかないように防御してしまって、知らない知識を得るチャンスを失っている
質問をすることをためらうのは、異時的な損失になる
アホな質問をしても許される雰囲気ほど学習が進むので、「よく理解できませんでした」とアホに思われるかもしれない質問をする
知ったかぶりすることが、最もアホになりかねない
知ってるふりよりも、知らないふり
分かってる風返事をし続けなければならない地獄
「アドバイス」をしだす人は、きちんと相手の話を聞いていない
p311
アドバイス問題がやはり出てきた
/villagepump/愚痴を聞いてほしい人VS解決法を言ってしまう人
アドバイスをするよりも相手の話の交通整理をする
アドバイスしたくなるのはヒトの本能
アドバイスを求められない限りは、「救ってやろう」「助けてやろう」と思わずに話を聞いて、壁打ちの相手や交通整理の相手、コミュニケーションの相手となること
自分を良いように見せようとしないこと
また、この本でもスマートフォン・SNSを問題視している
SNSは自分のことをメガホンで伝え、自分が聞きたいことだけを選択して取り入れる装置と化している
フィルターバブル──インターネットが隠していること (ハヤカワ文庫NF)でも問題視していること
人は、自分の伝え方ばかりに気をつけて、聞き方に意識を向けない傾向にある
わかりやすく話すためには「話しすぎない」