アドバイスしたくなるのはヒトの本能
ざっくり言い直せば、年長者が教えたがるのは、ヒトが進化の過程で獲得し、遺伝子に書き込まれた「本能」です。 しかし我々は、祖先がこのような「本能」を獲得したのとは、ことなる環境、ことなるあり方の社会で生きています。
ナチュラルペダゴジーの本来の宛先であった子ども期のヒトたちは、学校などの教育専門の場に囲い込まれています。習得すべき知識の多くも、学校のような意図的・組織的・計画的教育でなければ習得できないほどに複雑化/高度化しています。 つまり老年期のヒトの多くは、そのナチュラルペダゴジー、教える「本能」をいわば持て余しているのです。 これが「年下=アドバイスできる対象物」と無自覚に認識してしまう大人が多い生物学的理由です。 しかし、ヒトは支配されるのが嫌なのでアドバイスを嫌ってしまうことがある
素直な子供だったらアドバイスを従うが、既に教育を受けて大人になったヒトに対するアドバイスは嫌われる傾向がある
そのヒトも「アドバイスする側」に回りたいから?
「年下 = アドバイスできる対象物」と捉えないように注意したい
能力評価変数として捉えているから、アドバイス対象と考えてしまっている