アドバイスをするよりも相手の話の交通整理をする
実際、「アドバイスの欲しい人」は本当に少ないのです。
多くの人が求めているのは、「黙って話を聞いてくれる人」であって、あれこれと改善案を考えてくれる人ではありません。
しかも、もっと悪いことに親切心からの「改善策」「アドバイス」はむしろ、「なんでこんなこともやってないの?」という批判だと受け止める相談者も少なくありません。 「◯◯してください」や「◯◯すべきです」といった直接表現はまず、誤解されて伝わるのです。
そして、非難されている、と思った瞬間、相手は聞く気を失います。
もうそうなると、アドバイスどころか、話もちゃんとしてくれません。
ですから、新卒の時、「コンサルタントはアドバイスをする職業」と認識をしていましたが、仕事をするにつれ、「コンサルタントは相手の話の交通整理をする職業」と割り切るようになりました。 もう少しわかりやすく言うと、整理とは「いらないものを捨てて、必要なものだけ残す」行為です。
したがって、「相手の話を整理」とは、相手の話から余分な情報を捨てて、判断に必要な情報だけを残してあげる行為、と言い換えても良いでしょう。
「不要な情報」を整理し、「必要な情報」だけに絞り込むことで、相手の話を整理し、意思決定を促してあげるのです。
「相手の話を整理する」とは、迷っているポイントや論点を、一度全て、俎上に出します。
そのうえで、論点を重要度で絞り込んで、比較や検討をしやすくする。
これが、コンサルタントたちが使っている「話を整理する」ことの本質です。
愚痴を聞いて共感をしているうちに話が整理されていくのかも?
話し手の心が整理されていく効果もある。
解決法が欲しい場合も、「XXすべき」というアドバイスは「XXもできてないのか」と非難されていると感じたり、「XXするのは正直嫌だなぁ...」というケースで逆効果になりかねない。
上記記事では、解決法が欲しい場合においても「話を整理する」ことが重要だと主張している
解決法のアドバイスをもらってそれが失敗した場合、アドバイスした人の責任と感じてしまう
自分からアドバイスを求めた場合に責任を押しつけるのは良くない
記事のように相談相手に話を整理してもらい、最終的に自分で決める方が責任も自分に帰属するので良さそう
もし正解のある問いだとしても、解決策をズバッと言ってしまうと相談主の学習を打ち消してしまうこともありうる
ページタイトルが「習得してみよう」であるのが大事なポイント
答えが知りたい人は「習得してみよう」ってタイトルのページを作らないと思うnishio.icon
あなたが「答え」だと思ってるものは「顧客の求めているもの」ではないと思う
なので顧客価値の提供という視点から見ると「答えを与える」は「不正解」だと思う
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