ベスト積読2023 | taizooo
今年買ってよかったもの2023
amazon の wishlist にある本も積読みたいなもんだよね /taizooo/wishlist も積読山脈
概要
2023/12/22 記
ベスト積読が、書かれる予定です。 taizooo.icon
ベスト積読2020 | taizooo#5feac71db30c0100003cd585で最後に貼られている3冊が、怒涛の読書期を生んだので、そういう縁起とか期待を込めてここに書きたいと思っている(予定は未定です)。
2021年の到来と同時に、2017年以来の、怒涛の読書期が到来した /taizooo/読書についての記録集成#612f1165b30c010000ad752c
2023/12/24 記
振り返ってみると、全然読んでないし、物理的には積んでもいなかったりするけど、
ある意味、ずっと読んでいるとも言える
それは amazon のページだったり、twitter のタイムラインだったり、インターネットに転がっている書評だったり、そういう想像の本だったりする。
これはピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る』にあった〈遮蔽幕としての書物〉だったりする(ベスト積読2023 | taizooo#658501fcb30c010000178373)
2023/12/30記
ベスト積読2023 | taizooo#65857715b30c01000096509a に貼られた2冊上下巻を、2024年、読書、積読の泥沼に引きずり込むための呪いとした
記録
2023/01
振り返ると一番読書から遠ざかってた
2023/10 に新型コロナウイルス感染してから体調がイマイチで読書どころではなかったっぽい
記すべき記録が一切ない
2023/02
「 公」が始まった
松尾芭蕉『おくのほそ道』
「おくのほそ道」旅程図 - copy and destroy
https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/12/01/000000#リアルとフェイク
橋本進吉『古代国語の音韻に就いて』
/taizooo/古代国語の音韻に就いて 他二篇
奈良時代には現代よりはるかに多くの音が言い分け,聴き分けられていた.万葉仮名に整然たる使い分けがあるのはその反映である.
Amazon.co.jp: 古代国語の音韻に就いて 他二篇 (岩波文庫 青 151-1) : 橋本 進吉: 本 https://www.amazon.co.jp/dp/4003315111
Amazon.co.jp: 日本語の発音はどう変わってきたか 「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅 (中公新書) eBook : 釘貫亨: 本 https://www.amazon.co.jp/dp/B0BVZF9G1Y
近世仮名遣い論の研究―五十音図と古代日本語音声の発見― | 釘貫 亨 |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4815805709
近世仮名遣い論の研究 « 名古屋大学出版会 https://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0570-8.html
/taizooo/社会活動と脳
/hysysk/ニューロダイバーシティ
「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方
神経文字学 | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院
ヒトの文化を形成する社会的能力の1つ、文字操作の始まりは、今から5,000年ほど前。その後、文字の社会的意義、文字を操作する手段、そして文字の形態そのものも絶えず変化し、それに合わせて脳機構も変化を遂げてきたはずである。
社会活動と脳 | 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院
ヒトが日常生活において行っている何気ない行動。その一つひとつが、実は遺伝子や脳の構造に依存している。
神経文字学―読み書きの神経科学 | 岩田 誠, 河村 満 |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/426000493X
社会活動と脳―行動の原点を探る (脳とソシアル) | 誠, 岩田, 満, 河村 |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4260006932
2023/04
チャールズ・テイラー『〈ほんもの〉という倫理 ─近代とその不安』
/taizooo/〈ほんもの〉というニュアンス
〈ほんもの〉というのは authenticity の訳語であるが、これが少し難物である。硬く訳せば「真正性」であろうが、いずれにしてもニュアンスが分かりにくい。
/taizooo/〈ほんもの〉という倫理
ピエール・バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』
/taizooo/『読んでいない本について堂々と語る方法』読解
/taizooo/2023/04#642a476ab30c010000320262
遮蔽幕、フロイト、無意識
ティム・インゴルドとレヴィ=ストロースを接続する
/hysysk/レヴィ=ストロース『野生の思考』
群論の興味からレヴィ=ストロース(『親族の基本構造』ブルバキのヴェイユが協力)へ
/taizooo/ティム・インゴルドとレヴィ=ストロースを接続する
生きていることも、人類学とは何かもそうなんだけど、ティム・インゴルドが直接、レヴィ=ストロースに言及することはなくて、ラドクリフ=ブラウンやエドマンド・リーチをふまえて呼び出される
/taizooo/人類学とは何か
/taizooo/はじめて学ぶ文化人類学
2023/05
この決定的なヤツは2023/01に書かれてる。その意味が理解できるまでには時間差があった
/taizooo/ページが切り出されると現実が立ち上がり事実が生み出される
ティム・インゴルド『ラインズ』
/taizooo/名づけの呪術性
http://objectclub.jp/technicaldoc/object-orientation/principle/principle04
Joshua Tree Principal
彼は、自分が住む町の図書館で植物図鑑をたまたま見ているときに、Joshua Tree という名前の木があることを始めて知りました。図鑑に写真入りで解説されて いるその木は、彼が長く住むこの町では見たことがない。しかし図書館から自 宅への帰り道、至るところでJoshua Treeを発見する。今まで一度も見たこと がない、と思っていた木を。
/jigsaw/いとうせいこうによる探究I
パンチラインは読み手によって見出される
柄谷行人『 探求 I』
https://kindai.repo.nii.ac.jp/records/18733
柳田国男
日本民俗学では、早く (昭和初期)から、人びとの生活の構造を解明すべく命名研究が行われてきた。命名研究を先導したのは柳田国男である
『地名の研究』 では、地名や地形から地域開発の履歴や可能性が考究された
『蝸牛考』、『野草雑記』、『野鳥雑記』では、 生物の名前の分析から、生物に対する人びとのまなざしが明らかにされた
さらに柳田は、各地域の物・行為・行事に関する言語表現資料集成である「分類習俗語彙集」を編纂執筆した。 柳田の命名研究は、名前にとどまらず、人びとの造語力を追求した。
2023/06
以下の2冊は、ウクライナとロシアの戦争から想起された
ヴィクトール・フランクル『夜と霧』
/taizooo/2023/06#649cef56b30c010000537533
/taizooo/夜と霧
/taizooo/私たちは困難を選ぶことはできないが、自分たちの反応を選択する自由がある
/taizooo/疫病の道徳的意味
アゴタ・クリストフ『文盲ーアゴタ・クリストフ自伝』
/taizooo/あの小説を特徴づける、奇妙なまでの表現の乏しさ、貧しさも、またその貧しさによってこそもたらされた、おそらくはいかなる国の言葉にでも翻訳可能だろうと思わせるような、簡潔きわまる小説の威力
生きるために選んだ言葉で生活し、仕事をしているけれど、まだ完璧とはいえない、間違うし、辞書が手放せない。一方母語の方は、使わないうちに錆びつき、忘却の彼方へと去っていく。移民の人のエピソードとしてよく聞く話です。
30年間その言葉を話し、20年間その言葉で作品を書いていても、かつて母語で書いていたようには書けない、という現実。
/taizooo/文盲ーアゴタ・クリストフ自伝
2023/07
「 公」が一番大詰めだった時期に一番骨太のヤツに手をつけていた
クロード・フィッシャー『電話するアメリカ』
/taizooo/2023/07#64ab885db30c01000040af63
今週末の良かったこと(積読山脈最下層から本を発掘) - copy and destroy
https://copyanddestroy.hatenablog.com/search?q=電話するアメリカ
2023/08
「 公」が一番大詰めだった時期に一番骨太のヤツに手をつけようとして、結果的には読書が止まった
アルマン・マリー・ルロワ『アリストテレス 生物学の創造』
/taizooo/2023/08#651e5c25b30c010000124354
2023/09
一番キツくて実際の本は全く読めなかった
イアン・ボーディング『スケートボーディング全史』
/taizooo/2023/09#64f91e8fb30c0100009c4ec1
スケートボードの「声」をめぐる小史:文化史家イアン・ボーデンのまなざし - WORKSIGHT
https://worksight.substack.com/p/booklist-19
aesthetic
/taizooo/Aesthetic
/taizooo/「あのCDって言ってね、おじさん知らないと思うけど、音楽がそこに入っていて」
/taizooo/ジム・オルークがインタビューで語っていた戸惑いについて
神経美学
wishlist の中ほどに "aesthetic" ってキーワードが貼ってあった*2。神経美学(neuroaesthetics)の本があった。ちょっとそそる*3。 https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/31/170543
https://ja.wikipedia.org/wiki/美学#現代美学
美の認知神経科学 , 神経美学のこれまで https://psych.or.jp/wp-content/uploads/2018/04/81-17-20.pdf
Amazon.co.jp: 神経美学 美と芸術の脳科学 共立スマートセレクション eBook : 石津 智大, 渡辺 茂: Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0BYMRSGNK
Amazon.co.jp: 美の起源 アートの行動生物学 共立スマートセレクション 電子書籍: 渡辺 茂, 長谷川 寿一: Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B01N14VWK5
Amazon.co.jp: なぜ美を気にかけるのか 電子書籍: ドミニク・マカイヴァー・ロペス, ベンス・ナナイ, ニック・リグル, 森功次: Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B0CJDTZZCS
2023/10
「 公」が終わって、イスラエルとパレスチナの戦争が始まった
ファッションと哲学
/peanut-butter-noodles/第44回 最も服装の悪いスポーツマン
/taizooo/私はだれとして踊るのか:ポピュラー音楽とファッションの (ごく)一側面について
しかし重要なことは、かつて社会学者ゲオルク・ジンメルが指摘した「同調化」と「差異化」という2つのベクトルが、いかなるスタイルの形成においても見られるということであろう (ジンメル 1911=1976: 31-61)。
/taizooo/2023/10#6539c7d9b30c010000ddd40b
流行、ファッション、消費
/taizooo/2023/11#6541b6b4b30c010000a6de58
ハビトゥスとファッション
スカートの丈。ネクタイピン。紋付袴の柄。ちょっとした違いの中にこそ私の姿がある - copy and destroy
https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/30/172931#半袖長ズボンからゲオルクジンメルへその後
https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/11/06/174427#脱線っていうのはこんな感じ
ゲオルク・ジンメル
筑摩書房 ジンメル・コレクション / ゲオルク・ジンメル 著, 北川 東子 著, 鈴木 直 著
取っ手
橋と扉
額縁- ひとつの美学的試み
Amazon.co.jp: ジンメル・コレクション (ちくま学芸文庫) 電子書籍: ゲオルグ・ジンメル, 北川東子, 鈴木直: Kindleストア https://www.amazon.co.jp/dp/B00GN6QR4I
2023/11
2023AC2023
11月は例年通り、読むよりも書くことが優先された
記すべき積読山脈なし
2023/12
2023AC2023 が始まって( 書き終わって)、
2023年を探す - copy and destroy
アルマン・マリー・ルロワ『 アリストテレス 生物学の創造』を、ふたたび、みたび、読み始めた。そこから興味が広がって( 脱線、妄想が拡がって)、
/taizooo/事実が真実であるとか真実ではないとか
憲法学の散歩道/長谷部恭男、対応説、日常言語哲学、ジョン・L・オースティン、ピーター・フレデリック・ストローソン
言語哲学
https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/12/18/174446
文章を書く感じになっていないけど、あの記事*1を書いてからもうだいぶ違うところに流されていて、見える景色はすでにだいぶ変わってきている。
「自然に切れ目を入れる」という言葉*2と「分節化されている世界」という言葉*3が繋がってしまって、哲学から逃れられない。
*1: 2023年を探す https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/12/01/000000
言葉は境界となって世界を二つに分ける。「Aである/Aではない」。境界が引かれれば現実が立ち上がり事実が生み出される。世界を分けることは人間の認識の根幹に関わる
僕らは生きていくために境界を引いて世界をバラバラに解体する。そして同時に断片を束ねつなぎ合わせ、立ち上がり飛び跳ね歌を歌い手を叩き境界を溶かし、世界を一つにしようとする
*2: アルマン・マリー・ルロワ『アリストテレス 生物学の創造』「イルカのいびき」より
「自然の切り取り方には多くの方法がある。そして切り取られたものはそれぞれが異なった相を見せている。」「アリストテレスはどこに切れ目を入れたのだろう? どのような科学を作り出したのだろう?」 https://twitter.com/taizooo/status/1736214765415137684
*3: 野矢茂樹『語りえぬものを語る』より
「なによりもまず、世界が分節化されていなければならない。」 「われわれはすでに分節化された世界に生きている。」 「分節化されていない世界とは、いわば徹底的な抽象画の世界にも喩えられるだろう。そこでは、あらゆる対象の輪郭が失われ、それら対象がもっていた意味も消え去る。そんな世界。 https://twitter.com/taizooo/status/1736216322558857536
来たるべき2024年に向けて( 呪いをかける)
https://gyazo.com/a342edca4a2393b340866b035cf12728
https://gyazo.com/c42e8f9ba96a48e4502e2abc0b5fa187
https://gyazo.com/df7e9c53819d1b2f02499dd3d4e9b655
2024年にかけられた呪いについて(答え合わせ)
2024年を探す - copy and destroy
2024年、『アリストテレス 生物学の創造』から始まったこの流れは、帰納と演繹、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』、論理学と真理と真偽、イアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』、観念論と光学と "Enlightenment" 、サラ・ベイクウェル『実存主義者のカフェにて』、朱喜哲『〈公正〉を乗りこなす』、自由と善と正義、ジョン・ロールズ『正義論』、社会契約論と功利主義、そしてミシェル・フーコーとイマニュエル・カントへと、猛烈な濁流となりました。もう手遅れです。 「ご愁傷さまです。チーン。」
/taizooo/2024年を探さないで