灘2021講演準備
6/19開催
講演の打診があったが、新型コロナの状況で不要不急な関西への移動はやりたくない。オンラインでなら、という条件で引き受けた。
質疑はslidoスタイルを使う。事前に講演動画を視聴してもらうのは僕の準備時間が取れないため(これの前の週が未踏ジュニアのブースト会議なので)講義資料の作成に使う参考資料やエンジニアの知的生産術を事前提供するスタイルにした。 3/25
平成 30 年告示高等学校学習指導要領に対応した令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目について
2025~
新学習指導要領に対応し,令和4年4月から高等学校等において実施される教科に関し,令和7年度大学入学共通テストからは,普通科,専門学科及び総合学科に共通する各教科のうち,国語,地理歴史,公民,数学,理科,外国語及び情報の7教科を出題の対象とし,それぞれの教科の必履修科目及び選択科目の中から出題する。
2014年の時の講義概要
学び方のデザイン 〜盲点に気づくことから始まる学びのプロセス
講 師 西尾 泰和(52回生、サイボウズ・ラボ)
みなさんは「学び方」という言葉で何を連想するでしょうか?教師がいて、生徒がいる情景?問題集があって、自分で解いて、答え合わせをするプロセス?大学の授業ではグループワークという演習が行われることがあります。これは生徒が複数人でグループを作り、その中で議論をして問題の答えを作る演習です。一人で問題集を解くのとはだいぶ違います。また、研究は世界でまだ誰も知らない答えを見つけるプロセスです。すでに「正解」が用意されている問題集とはだいぶ違います。
中学・高校での学びは、解くべき問題と正解とがすでに決まっています。一方、実社会での学びは、問題も正解もまだわかっていません。その状況で、一体どうやって学べばよいのでしょうか?
筆者は、今年の夏、京都大学サマーデザインスクールにて、このテーマで3日間のワークショップを行います。灘校土曜講義では、この3日間の内容を1時間半に圧縮して紹介します。
あれから7年経った
成功が観測しやすい話
大きなチャンスが転がってない
学び方のデザイン 〜問題解決の選択肢を増やす
講 師 西尾 泰和(52回生、サイボウズ・ラボ / 一般社団法人未踏 理事 / 東京工業大学 特定准教授)
みなさんは「学び方」という言葉で何を連想するでしょうか?
みなさんの得意な受験数学では、問題を解く方法の選択肢がカリキュラムで定められています。出題される問題は、あらかじめ明示された問題解決の選択肢を使って解くことができます。
しかし、現実社会は、問題解決の選択肢が明示されません。人によって知っている選択肢に差があります。不公平と感じるかもしれませんが、それが現実です。
選択肢が3件あると2件の時よりも意思決定の質が上がるという研究があります。みなさんが今後の人生で行ういろいろな選択も、選択肢の数が意思決定の質に影響することでしょう。
筆者は、2014年の灘校土曜講義で「学び方のデザイン 〜盲点に気づくことから始まる学びのプロセス」という講演を行いました。その内容の一部は2018年に「エンジニアの知的生産術」という書籍の形で出版されました。今回の講義ではこれを踏まえつつ「選択」に関して掘り下げます。
(プロフィール) 灘校 52 回生。2000年京大情報学科に入学。2年で未踏事業に採択され、3年でNAIST博士前期課程に飛び級入学。その後2回の短期修了を重ねて24歳で博士(理学)取得、東京大学で1年のポスドクを経て、2007年サイボウズ・ラボに就職。会社員の傍ら東工大で技術経営修士を取得(2014年)。2015年より一般社団法人未踏の理事を兼任。2018年より東工大の特定准教授を兼任。著書に「コーディングを支える技術」「エンジニアの知的生産術」などがある。
講演後
Zoomでクラウド録画しておいたので見返したい人と何らかの制約で参加できなかった人のために共有した
前後の運営上のやりとりはZoomの再生範囲指定で開始と終了を調整できた
Zoomだけで倍速再生もできるようだ