ベストオブ2021
Looking back 2021.
自分のこと(1)
2019年、2020年ハワイに住んで仕事していたが、2021年から日本に戻ってきた。ハワイでしていた仕事が観光業の影響をもろに受けるもので、新型コロナウイルスの感染拡大によりほとんど何もできなくなり、日本帰国となった。正直ハワイでの生活は性に合わず、現地での知り合いも少なかったため、戻ってこれてよかったと思っている。元々Webに関する制作やマーケティングの部署に所属しており、そこに戻って仕事することになった。 帰国当初は日本を感じさせるものへの知覚が鋭敏となり、あらゆるものに郷愁を感じた。例えば、コンビニとか。棚の陳列や照明、レジでの決済方法に安心感を覚える、実家のような感覚。セブンイレブンの唐揚げ棒に故郷を感じる。現実 Feelin' on my mind.
通勤中、退勤中、散歩しているとき、とりあえずPresence流していた。Spotifyの2021年振り返りのトップソングもこれだった。 https://gyazo.com/4531d31d46e063615bbb800fcf6dba4f
特にゆるふわギャングのNENEをフィーチャーしたバージョンをよく聞いていたみたい。
糸って赤だけじゃないみたい 青も黄色もあって絡み合う
糸 means 人との関係性、結びつきの比喩。糸の太さ(細さ)、色、素材、質感、匂い。
他人に興味を持つ、ということがちょっとずつ出来てきている気がする。自分のことしか考えてないと、自分のことで一喜一憂してしまう。 どんな失敗にも花束を
ポップカルチャー好きだけど、同じポップカルチャーが好きじゃなくても、友達になれるはず。
Throw back and think 5 Minutes
あの時の誤算も幸せの予算に
修羅場はいっときの踊り場
存在
Ontology
存在者を存在させる存在なるものの意味や根本規定
誰かにとって高級品 でもそれは俺には必要じゃない
君には曇った日でも 誰かはバースデーでしょ?
https://gyazo.com/02c8bf8703f245442ecaecaf831f669b
dodoとtofubeatsの組み合わせ新鮮
トーフビーツは誰かより長生き 誰かより早く死ぬ
どっちにしろ 誰かにたまに気にされて 思い出されたいし 変わらないでいたいし
でも変わっていきたいし ちょっとした思い出くらい忘れないで覚えておきたいし
tofubeatsのこのリリックにグッときた。
「ね、悪いこと言わないから覚えときなさいよ。色んなことを。なるべく全部のことを覚えておいて。今までにこの世に起こった全部のこと、何かのきっかけで思い出せるかもしれないって、ずっと思っておいて」
「全部って?」
「全部よ。私から九十歳の新興宗教信者。彼女の人生を彩った洗濯場の聞き上手。彼が殺してしまった父親。それからそうね、有史時代を行きつ戻りつ後にして、白亜紀のパラサウロロフス。そして、その子が目にした、昨晩の落雷でまっすぐ皮が剝がれてるスズカケノキ。それがまだほんの幼木だった頃のこと……」
全部覚えておきたいけど、全部覚えていられないので、できるだけScrapboxに残すようにする。2 hop link で遠い過去と遠い未来をつなげることができる。
意味のないスクリーンショットもたくさん取るようにする。意味のないスクリーンショットも10年くらい経つと勝手に意味を持ってしまうので、意味なくスクリーンショット取るといい気がする。 カネコアヤノ、あまり知らなかったけど『抱擁』がすごくて、不思議な魅力がある人だと思った。
二十二世紀の愛のかたち
月の光を忘れないで坊や からだは暖かい
二十二世紀はおよそ80年後。80年後の愛のかたちとはなんだろうか。愛とオブジェクト指向。
からだは暖かい、体温を感じることと、愛を感じることは近しいのかもしれない。体温、肌、皮膚、愛。温度とは愛。愛とは温度。トートロジーと、自己言及文。 体温37.5℃が、人権のボーダーラインとなった。
そして、月の光を忘れないでとも言っている。
don't forget 月の光.
「次の夜には星を見上げたい」
「月までバカンスしたい」
彼らの海洋の知識は、気象学、占星術、予測術と深いつながりのある天体の知識とともに向上した。空の知識がなければ、海はわからない。星、風、雲、海流、魚群、鳥の飛翔に関する深い知識がなければ、海を旅することはできない。その時代のヒトはかなり高度な知恵を世代間で受け継いでいた。こうした叡智の伝達は、後の地図などに見出せる。贖罪や祈祷などの儀式、迷宮でのヴァーチャルな旅、動物やヒトの生贄、占いなどがなければ、航海はできない。船員と船長や乗組員と乗客を区別するように、社会的な序列がなければ、出航することもできない。陸地を歩く遊牧民にも同じような序列がある。 https://www.youtube.com/watch?v=P7Sfz3IfZRo
自分のこと(2)
一時帰国という体裁で日本に戻ってきたため、ハワイの家も残したまま、9月末までAirbnbで転々とした。最初は楽しかったが、これがけっこうストレスになった。家にいてもあまり落ち着かないので、ひたすら散歩してラジオ聞いていた。 https://gyazo.com/0a914f5744f7e71aec601a66cb98d844
「だって 自分で埋めてった方が楽しいじゃん」
語尾の「じゃん」は、反論を跳ね除ける力強さを表す。
好きなものと好きなものを繋げて、美しい地図を描く。Scrapboxを使っていると、リンクが自動的に繋がって気持ちいい。自分だけの地図。 https://gyazo.com/05219744ae5aa2490f0b180055f13e08
2021/7/17、ママタルト・トンツカタン森本臨時ゲスト回、めちゃくちゃおもしろかった。
「象は鼻が長い」という文章の主語は、「象」か「鼻」か。日本語のミステリー。
主語というより、主題が何か。
ゆる言語学ラジオにはまったきっかけの回。ここから全部の回聞いている。
ピダハンが最も重要視しているのは「今」
死んだ人の話もしない
優美な理論化には満足しない。
直接体験でわかるものにしか価値を認めない。
ピダハンの文化には「右と左」や、数の概念、色の名前さえも存在しない。神も、創世神話もない。この文化が何百年にもわたって文明の影響に抵抗できた理由、そしてピダハンの生活と言語の特徴すべての源でもある、彼らの堅固な哲学とは……? アルピーのラジオは好きとかどうこうでなく殿堂入り。
大好きな在原みゆ紀さんも大好きだと知った。嬉しい。 https://gyazo.com/8075c2cf15b58ecbdac6976570eccbe1
映画館で3回見た。めちゃくちゃよかった。大きな事件があるわけではないけど、登場人物が段々と好きになる映画だった。若葉竜也がすごく味がある。 そしてすっかり読み終えた時、僕は、いや、あれ、そういうことでもなく、この主人公の人の性格だからということもでなく、よくわからないけど、さっき書いたような慣れるだの楽しいだの関係なく、会社に慣れる前も、慣れていく最中も、慣れてきても、もしかしたら人生はずっとキラキラしているのではないかと思いました。それは気分次第みたいなことでもなくて、ウジウジしてるからこそキラキラしてるんだよ、とかいうことでもなくて、実際、マジで、人生につまらない瞬間など全くひと時もなくて、全てはキラキラしっぱなしなのではないか、と本気で思ってしまいました。言わないでください。いや小説だからね、なんて悲しいことは言わないでください。僕が、これを読んで、人生はフルタイムでキラキラしている、とマジで思えたということなんです。まあでも、実際は絶対そうじゃないとも思う。キラキラしてそうもなさに腰が引ける。この小説の中の出来事、ほとんど喋ったことのない常務と電車で移動するのは気まずいし、いらんことしててパソコンがイカれて仕事に穴を開けて怒られたりしたらイヤだ。絶対イヤなんだ。でもおかしい、やっぱキラキラしてる。仕事のある生活、窓の外、ミラーボール。あの人、この人。人生。キラキラしてる。ウソ、キラキラしてる!
僕は一年休学してるので、22歳で大学に通っています。その通いの電車でも、街を歩いても、この小説を読んでから、何やらキラキラしています。というか、柴崎友香のを読むといつもキラキラします。読んだだけでなんか世界がキラキラしたりする。それが小説というものだし、芸術というものではないでしょうか。とにかくすばらしい小説だった。 『街の上で』、柴崎友香と関係ないけど、同じキラキラを感じた。映画館の外に出て、いつも見えてたり聞こえてるものが、違ったものに感じられるのが、いい映画なんだと思う。
エンドロールのあとも登場人物の人生や生活は続く。
自分のこと(3)
夏。大きめの案件にもアサインされて、推進しているつもりだが、仕事や組織に対して自分ごと化できず、宙ぶらりんな気持ちが続いた。
転職活動を始めて、エントリーしたり、数社だけ面接も受けた。1社興味の強い会社の面接受けて落ちた。2社なんとなくで面接受けて落ちた。
新しいことに挑戦しようという気概での転職ではなく、逃げの気持ちでの転職活動だったのだと思う。この時期、直属のマネージャーや部長、役員とも1on1してキャリアについて相談した。結局、転職活動辞めて、今の会社で改めて頑張ろうとなった。30歳も、40歳も50歳もキャリアについては皆悩むし、悩むのが普通だという考えを持つことができた。 10月から正式に帰任となり、ハワイの家引き払って日本の部署所属となった。そして、UIデザインチームへ異動した。今のところ楽しい。
続けることのかっこよさ
継続は力なりや、初志貫徹ともちょっと違う。
悩みながら続けているおじさんはかっこいい。
熱中して没頭して、周りの人とまっすぐに尊敬し合い、使命感を持って仕事をすること。雨の中、心躍るシーン。
https://gyazo.com/3bf462ce2f53164d68e6dfc3cdee8109
アーカイブ合わせると3回見た。数年後、令和ロマンがバラエティぶん回す姿が想像できた。 最後、泣いてしまった。笑いながら泣いてしまってた。
一本目。そうだね、消防士も警察官も給料日にSMクラブにだって行くよ、でも事故があればパンツ一丁で市民の安全を守るための行動をするよ、と見ていて思った。よかった。
お笑いの大会を、友達と集まってピザ+ビール摂取しながら大きいテレビで見るという夢があった。キングオブコントで実現しようと計画していたが、開催日のちょっと前にハワイ行くことになり、日本戻ってくると14日の隔離期間と重なってしまい、自分だけ参加できなかった。
スポーツ
スポーツを見たり、したりする機会が増えた。友達に誘ってもらったりした。特に、バスケとバレーのYouTube動画をよく見ていた。
バスケ
後輩とストリートのコートでシュート練習しに行った。近くの体育館にもたまに行く。
高校バスケも気になり、ウィンターカップの観戦チケット申し込んだ。
バレー
東山高校
サッカー
サッカー好きの同僚とJリーグ見に行った。
11月に友達とコースを周った。友達とゴルフをすると、大人な関係性になったなと感じる。自分は下手だったけど、おもしろかった。何かを介さないと話せない人たちにとって、いい手段だと思う。キャンプで火をくべながらじゃないと、もんじゃ作る作業をしながらじゃないと、うまく喋れないことがあったりする。その選択肢にゴルフも入るのだと思う。
2022年
2022年も歩き続ける。これは比喩だったり、比喩じゃなかったりする。