CLR(因果関係の正当性検証)
因果関係の正当性検証
Categories of Legitimate Reservation
CLR2
https://gyazo.com/7523cd0f2ac84860265ebb8c4e796964
例題
日本人はみんな米が好きだ。だから米の事業をすれば儲かる。
このテーマに対してどのように検証をするか?
会話に関するもの
コンテキストの固定
種類
1.コンテキストの特定
2.明瞭性(clarity,clearness)
3.存在性(entity existence)
4.因果の成立(causality existence)
5.原因の十分性(cause insufficiency)
6.異なる原因(additional cause)
7.予見される追加の結果(predicted effect Existence)
8.トートロジー(循環論法)
9.推論の正当性
※コンテキストの特定と推論の正当性が拡張要素
廃盤
原因と結果の逆転(Cause-effect Reversal)]
因果の成立と重複するため
1.コンテキストの特定
2.明瞭性(clarity,clearness)
コンテキストに適しているか
例 日本人は米が好きだ 正確性○ 精密性×
精密性の改善
山田花子は米が好きだ
山田花子は一日に一食は米を食べるほど米が好きだ
https://gyazo.com/87b21ccc59c0c68caf5da1948fbd3c2b
1つ目の目標であるClarityの確保は,研究の「精密度(Precision)」を向上させ,なるべく明白な結論が出るようにすることです。精密度は「誤差的バラつき」の度合いの尺度で,誤差的バラつきが小さいほど,精密度が高いと言えます。これに対し,「正確度(Accuracy)」とは,「真値(神様だけが知っている正しい値)」とのずれ(バイアス)の度合いの尺度で,バイアスが少ないほど正確度が高いと言えます。
臨床研究の質を高める3つの目標(小山田隼佑)
3.存在性(entity existence)
予見される追加の結果も存在確認に使える。
4.因果の成立(causality existence)
5.原因の十分性(cause insufficiency)
6.異なる原因(additional cause)
7.予見される追加の結果(predicted effect Existence)
8.トートロジー(循環論法)
9.推論の正当性
負のCLR
レイヤーゼロの際に行われるCLR
1.混濁したコンテキスト
コンテキストを特定してはならない
論点を固定してはならない
2.負の明瞭(Negative Clarity)
明瞭にしてはならない
含みのある言い方で諭す
余計な情報を加える
3.負の存在性
その事実は存在してはならない
4.負の因果性
因果を証明してはならない
5.負の原因十分性
十分性を明らかにしてはならない
6.単一の原因性
他の原因は存在してはならない
7.単一の結果
他の結果は存在してはならない
8.トートロジー
循環しなければならない
9.負の推論正当性
推論は自明である
CLRのレベル
CLRのそれぞれの項目には3つのレベルがある。
1.前向き推論(予測推論)のレベル
2.後ろ向き推論(診断推論)のレベル
3.推論の根拠のレベル
合意形成と仮説検証
合意形成が至らず、前に進めない状況を打開するだけなら、前向き推論を用いてもっともらしさで説得すればよい。
システム改善のための十分な仮説検証が必要ならば、後ろ向き推論を用いて広い範囲を探索・検証する必要がある。
「システム改善のための十分な仮説検証」には高い分析や直感能力が必要である。自分自身の分析や直感能力を向上させる必要がある。
合意形成を目的としたTOC思考プロセスでは、前向き質問のレベルで十分な場合が多い。多くの場合、説明責任として十分だからである。また、システムについて十分な知識と経験をもっている状態での良定義問題の問題解決もこのレベルで十分な場合がある。 問題解決、またはシステムの改善変化を目的とした場合、2以上のレベルが必要である。システムについて不十分な知識や経験、また不良定義問題ではシステムとコンテキストに関して思いつくだけでは精度が足りないため、普段の発想の外側に踏み出すような認知的探索が必要となる。レベル3では認知的推論における手続き知識を表現するレベルになる。 1.自転車に乗れるレベル
2.自転車に乗ることを考えられるレベル
3.自転車に乗ることの考えを考えられるレベル(言語を用いて人に自転車の乗り方を教えられるレベル)
(wip 例が微妙なので後で書き直す)
CLRと質問
見方
推論のレベル 質問例
0.コンテキストの分割
予測推論 一つの出来事を表現していますか?
診断推論 この出来事に名前をつけるとしたら何になりますか?
wip 出来事をひとつひとつ扱えるように、複数の表現に分けられる区切りはありませんか?
1.明瞭性
予測推論 文章として完成していますか?
診断推論 この文章が一人歩きしても誤解なく理解してもらえる明確な文章になっていますか?
診断推論 現実を様々な表現ができるにもかかわらず、このような文章になったのはどのような理由からですか?
診断推論 この文章が誤解されるとしたら、どのような状況で、どのような解釈のされ方になるでしょうか?
観点
文化的距離、または心理的距離の遠い人(社長など)に誤解される要素はどれくらいあるか。
係り受けの読み間違いが少なくなるような語順にしたり、マーカーを設置しているか。
早とちりしそうな人、斜め読みしそうな人でも誤解なく理解できる文章になっているか。
2.存在性
予測推論 写真に写せますか?
予測推論 指をさせますか?
診断推論 今も起きていることですか。
診断推論 今も起きているとどのように確かめられますか。
診断推論 どの程度の頻度で起きていますか? メトリクスは取れますか? *1
診断推論 読みやすいことと実際に起きていることは無関係ですが、この文章は起きていることの本質を突いていますか?
観点
過去に起きていても、今起きていないのであれば取り除く
反復性と蓋然性
数値表現が難しい場合は限定句を用いる。「必ず、おそらく、たぶん、しばしば、稀に」等
*2.過剰でも過小でもない事象と同値の表現となっているか
読み手の読みやすさや、同意を得られることを加味してしまうと、それはレトリックが入り込んできいる。それは合意形成レベルになってしまっている。
3.因果関係
予測推論 この「原因」が起きたら、直接「結果」が引き起こされますか
診断推論 この「結果」を直接引き起こしたのは、様々な出来事の中で、この「原因」が該当しますか
診断推論 この「結果」が先に起きても、「原因」は引き起こされないのですね。それはなぜですか?
診断推論 この「原因」が起こらなければ、この「結果」は引き起こされないのですね。それはなぜですか?
*「追加の原因」との混同注意
4.原因不十分(原因過剰)
予測推論 なし
診断推論 この「原因」だけで、必ずこの「結果」が引き起こされますか
診断推論 この「結果」が必ずではなく、たびたび引き起こされる「原因」はなんですか? (発生の限定性)
診断推論 この「結果」を引き起こすのに同時に起きている必要がある複数の原因のうち、どの原因を取り除いても「結果」が起きなくなるのですね? (過剰性)
5.追加の原因
予測推論 なし
診断推論 他にも同じ「結果」を引き起こす「原因」には何がありますか
診断推論 同じ「結果」を引き起こす原因は何通りありますか
7.予見される追加の結果
予測推論 なし
診断推論 もし「原因」が起きていたら、その出来事だけを原因とする他の「結果」も何かおこるはずです。それはなんでしょうか。
「さて、おまえのもう一つの質問だが どうしたら、もう一つ別の結果を見つけることができるのかっていうやつだが、心配になるのも当然だ。最初は、一つ目の結果とその原因に思考を集中させる。しかし、二つ目の結果を見つけるには、その箱から飛び出さないといけないからだよ。さっきの例を使えば、二つ目の結果を見つけるには、思考の範囲を広げて最初の商品だけでなく、別の商品にも注意を向けないといけないということになる。
8.トートロジー(循環論法)
予測推論 「原因」と「結果」は同じことの言い換えになっていませんか?
診断推論 なし
9.推論の正当性
「各CLRの質問の答え」が、そのCLRに応えられている理由はなんでしょうか?
観点
現実をどのように言葉で表現しているかというレベルから一歩踏み込み、自分自身がどのように言語を用いているかというレベル
例
「我が社は飛躍的に成長している」という文章が明瞭であると応えられている理由はなんでしょうか?
CLRに向き合う際の支援
TOC思考プロセスのレベル
TOC思考プロセスに転じると以下になる。
・合意形成のレベル
・問題理解とシステム理解のレベル
・「問題理解とシステム理解のレベル」に挑戦する自分自身に対する理解のレベル
よって実務の順序として考えられる思考プロセスのプロセスは以下の通りとなる。
問題理解とシステム理解のレベルと、「問題理解とシステム理解のレベル」に挑戦する自分自身に対する理解のレベル、を行き来しながら…
1.自社をテーマにした思考プロセスを進める
2.顧客をテーマにした思考プロセスを進める
3.自社をテーマにした合意形成レベルの思考プロセスを進める *
4.顧客をテーマにした合意形成レベルの思考プロセスを進める *
5.フィードバックを得ながらを思考プロセスを進め続ける
*現場、マネジャー、経営層で異なる言語であるため、言語文化別に表現を分ける。
関連
参考
検証中
パラレルタクソン
表現の連続性
「○○がなくなった、○○が少なくなった」といった表現であれば減少に関係した因果を表現する必要がある。
「○○がもとからない」と「○○が△△だったのに少なくなった」では因果の表現が異なってくる。
表現の目的が変化なのか、固定値なのかは明確にする必要がある。
入力か出力のない出来事
入力のない出来事に注意する必要がある。入力のない出来事は存在しない。ゴールも、様々なゴールがあるなかで何故そのゴールを選んだのかという入力がある。出力にしても同様だ。
システムの初めと終わりは上位か下位システムの制御が作用している。たとえば法律など。
対費用効果の観点
入力が多く、出力が限定されたエンティティは対処してはいけないポイントである可能性が高い。
混同
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オリジナルのCLR
1.明瞭性(clarity,clearness)
2.存在性(entity existence)
3.因果の成立(causality existence)
4.原因の十分性(cause insufficiency)
5.異なる原因(additional cause)
6.原因と結果の逆転(Cause-effect Reversal)]
7.予見される追加の結果(predicted effect Existence)
8.トートロジー(循環論法)
ジレンマを解くツールの使い方を詳細に学ぼう
メモ
原因が結果を引き起こすか
原因は結果を十分に引き起こすか
結果を引き起こす異なる原因はないか