Ver.3.2 アップデート情報まとめ
この記事は2019年8月30日(金)に配信された Gwent Ver.3.2 のアップデート情報のまとめです。
事前情報
当初、2019年8月29日(木)に Ver.3.2 アップデートが入る予定でしたが、1日延期され、日本時間の8月30日(金)19時頃にアップデートされることになりました。ディレクターの Jason Slama さんによると、「驚愕することになる」とのことです。 これまでの経緯
《ディクストラ》の性能が他のシンジケートのリーダーの上位互換であったため、《ディクストラ》がシンジゲートを牛耳る。 《フォルテスト王》と《ディクストラ》が名指しで調整予定とされる。
しかし、緊急バランス修正(ホットフィックス)は行わないとアナウンスされ、現在に至る。 アップデート紹介ビデオの概要
https://www.youtube.com/watch?v=L5qF7iZWnlI
導入:最近は何をしていたか
最近は スマホ版 の開発に力を入れている。これに一番時間を使っており、対戦環境の修正が遅れた。 今年3個目の拡張の仕事もしていた。いいものになるだろう。
Challenger 大会の準備もあった。
Esports のシーズン2の準備もしている。Challenger 大会は見逃さないよう。(リーク仄めかし) そして最後に、見た目の上で大きな変更を予定している。リーダーの見た目とアビリティを分離する。
リーダーの見た目とアビリティの分離について
リーダーの見た目は制作に手間がかかるのに、あまり必要とされていない。人によっては全く使っていないリーダーもいる。
リーダーの数を揃えるためにハードワークしているが、これまでも大変で、シンジケート追加のときもリーダーを間に合わせるためにプレミアムカードが間に合わなかった。 開発がデスマーチ状態になるのを避けたい。
そこで、リーダーの見た目とアビリティと完全に切り離すことにする。たとえば《アラキス・クイーン》のアビリティを《エレディン》の見た目で使えるようになる。 Ver.3.2 の段階では切り離さないが、近い将来、分離することになる。
これにより、新キャラクターの追加もしやすくなる。リーダー追加=リーダーアビリティ追加となっているとそれが難しい。
リーダーの見た目とアビリティは勢力の垣根を超えることはない。
https://gyazo.com/b72f3e7e5900ef6ca792ea5112dd1e75
画像 1 :デッキの左にどのアビリティを使っているのかがわかるアイコンが追加されている
リーダーの見た目とアビリティの分離にあわせて対戦開始時の画面を新しくする。どちらが先攻かもわかりやすくなる。
また、これに伴い、リーダーカードは将来的になくなる。
盤面上のリーダーアビリティの表示も変わる。また、マリガン中に自分と相手のリーダーアビリティを確認できるようになる。 リーダーのアビリティ名を少しずつ学んでいくことをお勧めする。
今後リーダーアビリティの追加をするときも、リーダーの見た目を作る必要はなくなるし、キャラクターを追加するときもアビリティを気にしなくて済むようになる。
https://gyazo.com/4a29bb1dbcff1e58ce973c88f7feeee3
画像 2 :各リーダーアビリティには名称がつく。将来的にリーダーカードは消え、アビリティ名が残る形になるようだ。そうなった場合は、この《ヘンセルト王》は通常のレジェンダリーカードとして戻ってくるかもしれない。 その他、機能面の改善
デッキビルダーでデッキを複製できるようになる。
今回のアップデートでは導入されないが、グウェントデッキライブラリーからインポートしたときに再起動する必要がなくなる。 対戦モードのデッキリスト選択画面で、なぜそのデッキが無効になっているかわかるようになる。アップデートでバランス調整されたときにわかりやすくなる。
ランク7より下(8~30)のプレイヤーはクラシックモードの「カジュアル」が選択できなくなる(画面上にオプションが表示されない)。なんとなくカジュアルにしてしまい、強さの違うプレイヤーとあたるのを避けるため。 iOS版 導入とともに新規ユーザーが増えるため、必要な措置である。
盤面をクリックすると骨が動くなどのお遊びギミックが追加される。 Twitch Extension の「Gwent Observer」を追加する。配信者が GOG アカウントと Twitch を連携していれば、視聴者は Twitch のオーバーレイ機能でカードの効果や墓地などを確認することができる。望まれていた機能なので、導入できてうれしい。一生懸命開発した。 チャージの連続使用はアニメーションの終了を待つ必要がある。これを直すのは結構難しい。そこで、チャージを使うときはカードが浮き上がり、わかりやすくする。 好評だった前シーズンの早打ちモードはコミュニティの意見から採用した。今後も何かいいアイデアがあったら教えてほしい。 早打ちモードでアニメーションの問題があったが、これは基盤的な部分なので修正に時間が必要である。近い将来、手を付けてテンポ良くできるだろう。
バランス調整の概要
前のアップデートは200枚以上調整したが、今回は少なめにした。各勢力数枚ずつである。いくつかのカードは根本的に作り直した。
Challenger 大会が近いので、リスクの大きな変更はしていない。メタ環境が安定することが求められている。 ところで、私(Slama)自身、今シーズンは20戦《ディクストラ》に当たったが18勝した。ただしくブリーディングできれば勝てると思っている。とはいえ、《ディクストラ》には問題があった。「ぶっ壊れ」とまでは考えていないが、直すときがやってきた。 14枚のカードがアップデート後4日間補償対象で、粉砕時の紙片量が生成必要量と同じになる。吸血鬼が多め。 スケリッジが最も変更枚数が多い。ただし修正自体は細かい。 狂戦士に数値を表記し、発動する戦力を明確にする。必ずしもベース戦力の半分で発動する必要もなくなるので柔軟に調整できる。 北方諸国とニルフガードはあまり変えていない。
シンジケートでは、謝礼の連続使用がしやすくなる。これは実装のミスだった。 懸賞金は同時に1つしか付与できないようになる。2個目を付与すると、1個目の懸賞金が消えてしまう。懸賞金で一気に点が出るようになっていたのを修正。 調整例で紹介されたカード
《夜の女王》:「余り変わっていない」と紹介されたが、何も変わっていないように見える。 https://gyazo.com/80ed53ed3cb1efe147f25e17726c1a9f
画像 3 :吸血鬼がアーキタイプにまで強化。望んだモンスター強化ではないかもしれないが、勢力そのものは大きく変えずにやっていくとのこと。 《ヘムダール》:任意の列の無作為なユニットに1ダメージを与える。その列のユニット数分、繰り返す。狂騒が発動しやすくなる。 《アン・クライトの賊徒》:戦力が3から2に減ったかわりにダメージ対象が敵ユニットのみになり、使いやすくなる。 https://gyazo.com/362181c6b3a56e28eb8a339d3df112a6
《ステファン・スケルン》:そのターンではなく、そのラウンドの最後に使った戦術カードを生成してプレイに変更。戦術カードを使うタイミングを離すことができるように。 《詐欺》:利益は3~5に。ノーリスクだったため、使われすぎていた。 《イゴール“フック”》:クールダウン1が追加。壊れない範囲で面白いカードを作るのは難しい。制限をかけすぎるとつまらなくなる。必要だから仕方がないが、こういう制限をつけるのは悲しい。 自ターン終了時:味方の奇数戦力ユニットは1ダメージを受ける。一方、偶数戦力ユニットは1ブーストを受ける。 テキストミス・バグ情報
【修正済】《ミルナ》の遺言で強奪できるユニットが3点までのままである。(4点まで強奪できるよう変更されたはず) 【修正済】《ヘムダール》の与えるダメージ回数に一貫性がない。ユニット数分ただしくダメージを与えられない。 【修正済】シンジケートのコインの表示が常に「0/9」のままである。実際は獲得/消費できている。 ※REDRUMさん、ユジンスキーさんに協力いただきました。ありがとうございました。