効率化や生産性によって失われたもの
IT業界ではかつて「Move fast and break things(素早く行動し破壊せよ)」がモットーのような位置付けでしたが、最近では人々の心理や行動への影響、倫理性への問題提起が高まり、過剰な模索や無謀な行動が減少しました。それでも、最適化しながら迅速に動く(壊れるリスクを伴いながらも)という姿勢は、現在も根強く残っています。
デジタルプロダクトデザインの魅力は、リリースが終着点ではなくスタート地点であることです。ユーザーの行動やフィードバックを参考にしながら改善を続けるだけでなく、すぐに改善したプロダクトをユーザーに使ってもらうことができます。最初から完璧を目指す必要はなく、少しずつユーザーが求めるかたちを作り上げることができるため、他のデザイン分野にはない強みがあります。
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