再読だけが創造的な読書術である
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【目次】
第一章 再読で「自分の時間」を生きる
第二章 本を読むことは困難である
第三章 ネットワークとテラフォーミング
第四章 再読だけが創造的な読書術である
第五章 創造的になることは孤独になることである
積読こそが完全な読書術であるの著者の本
再読がテーマ
再読に関しては、自分も強く興味を持っている
新刊書ハンターvs再読
再読に値する本に出会えれば幸運
読書の最初の1回目は種まき、2回目以降の再読が収穫
新刊書ハンターは、いわば新刊ビジネスという灰色の男たちに時間を奪われているような存在
モモ (岩波少年文庫(127))に登場する時間泥棒たち
目の前にある本を無批判に読んでしまうとき、読者は情報の濁流に飲まれ、流されてしまう
だから筆者は、積読によって防波堤を築き、再読によって自分を深めることを推奨する
量を稼いでから質を意識しはじめる
最初に出会った数冊の本を何度も再読しようという話ではない
自分が再読したいと思えるような本に出会うためには、たくさんの本を読んで、失敗しながら読み捨てすることも必要
再読に値する本に出会えれば幸運
自分も、再読をするたびに、「全然理解できていなかった。全く憶えていなかった」と思うことが多い
そのたびに、再読の高い価値を感じる
学んだ気になってる問題
1年以上前の日記や振り返りログを見返して、「XXを学んだ!」と書いてあることの多くを今でも覚えているか?
本当の発見の旅とは、新たな土地を探すことではなく、新たな目でみることだ
読書経験は全く再現することはできないのだから、再読は別の経験になりうる
その時の体調やモチベーションの違いもあるし
蓄積した経験の変化により、言葉の読み取り方が変化する
トリスタン・ガルシアが指摘する「強さ=激しさ」に駆り立てられた生き方から離れた、「フラットな読書」を著者は提案する
現代人は「強さ=激しさ」に高い価値観を置いて生きていて、バーンアウトしやすいと指摘する
SNS中毒にもなるのも、自分の強さを誇示したいから
初回の刺激を求めるから新刊ハンターに漁るのだろうと
再読は、どこか刺激が薄れてしまっている
ビオトープからテラフォーミングへ
テラフォーミングは、火星など人の住めない星を改造して人が住める環境へすること
自分にとってピンとこなかった本も、再読によってテラフォーミングできる
もしくは、関連する本を読むことでネットワークを再構築する
難しい本や理論は映画や漫画で入門する
「創造的」とは言葉の組み合わせを新しく発見すること
新しいアイデアは既存の要素の組み合わせである
あまりメジャーでない組み合わせを見つけるために幅広い知識を得る
再読によるネットワークのテラフォーミングは、組み合わせネットワークをアップデートして創造的である
未知のジャンルに挑むときにこそ再読をしてネットワークを再構築する
古典を再読するにあたり p137
古典を読む時に意識したいのは、「なぜそれが古典として捉えられるようになったか」ということです
斎藤 美奈子氏の趣味は読書。
読書家は少数派
世論調査結果:1ヶ月に大体何冊くらい本を読むか
その中でベストセラーを嫌って読まないのは、少数派の中の少数派
嫌いなベストセラーを、敢えて読むのは、少数派の中の少数派の中の少数派