再読だけが創造的な読書術である
https://gyazo.com/07c69f87321e2794364c4ee352b5973a
【目次】
第二章 本を読むことは困難である
第三章 ネットワークとテラフォーミング
第四章 再読だけが創造的な読書術である
再読に関しては、自分も強く興味を持っている
新刊書ハンターは、いわば新刊ビジネスという灰色の男たちに時間を奪われているような存在
だから筆者は、積読によって防波堤を築き、再読によって自分を深めることを推奨する
最初に出会った数冊の本を何度も再読しようという話ではない
自分が再読したいと思えるような本に出会うためには、たくさんの本を読んで、失敗しながら読み捨てすることも必要
自分も、再読をするたびに、「全然理解できていなかった。全く憶えていなかった」と思うことが多い そのたびに、再読の高い価値を感じる
読書経験は全く再現することはできないのだから、再読は別の経験になりうる
その時の体調やモチベーションの違いもあるし
蓄積した経験の変化により、言葉の読み取り方が変化する
トリスタン・ガルシアが指摘する「強さ=激しさ」に駆り立てられた生き方から離れた、「フラットな読書」を著者は提案する 現代人は「強さ=激しさ」に高い価値観を置いて生きていて、バーンアウトしやすいと指摘する SNS中毒にもなるのも、自分の強さを誇示したいから 初回の刺激を求めるから新刊ハンターに漁るのだろうと
再読は、どこか刺激が薄れてしまっている
テラフォーミングは、火星など人の住めない星を改造して人が住める環境へすること
自分にとってピンとこなかった本も、再読によってテラフォーミングできる
もしくは、関連する本を読むことでネットワークを再構築する
「創造的」とは言葉の組み合わせを新しく発見すること
再読によるネットワークのテラフォーミングは、組み合わせネットワークをアップデートして創造的である
古典を再読するにあたり p137
古典を読む時に意識したいのは、「なぜそれが古典として捉えられるようになったか」ということです
読書家は少数派
その中でベストセラーを嫌って読まないのは、少数派の中の少数派
嫌いなベストセラーを、敢えて読むのは、少数派の中の少数派の中の少数派