「光る君へ」第34回「目覚め」
公式サイトの第34回まとめ:
寛弘3/1006年
前回に引き続き
前回の復習から
「興福寺別当の定澄(じょうちょう)にございます」
土御門殿
「我らの訴えを直ちに陣定におかけくださいませ」
「それがならねば、この屋敷を取り囲み、焼き払い奉ります」
「やってみよ」前回とは違うアングル
ここから今回の
「興福寺が乱暴の限りを尽くしておることは、大和守の訴状で承知しておったが」「これほどの暴挙は許しがたい」睨む
「乱暴を働いておるのは興福寺ではなく、大和守源頼親と、右馬允当麻為頼でありまする」
「彼らを訴える解文を、朝廷に奉っておりますのに、何ゆえ、ご審議くださいませぬのでございましょうか」
「審議はする」
「明日。ご審議くださいませ」「さもなくば…」「わたしを脅しても無駄である」
呆れたように少し頭を下げてから「本来、藤原氏とその氏寺が争うことなぞあってはならぬ」
他のいろんな氏族や寺に対して、藤原氏と興福寺は手を取り合って向かうべきだろうと
「御仏に仕える者として、その方はそれでよいと思うのか」自分呆れてるぞーっていう感じの喋り方
御仏に仕える者としてえ
「僧どもを動かせば、その方が別当で居続けることは叶わぬ。興福寺そのものとて、ただでは済まんぞ」済まんぞー
陣定にはかけたのね
「日頃から、大和守源頼親と、興福寺は争っておったがそのさなか、興福寺の僧一人が死んだ」まあ
「怒った寺側は、大和守の家来である、当麻為頼の屋敷と、田畑を焼き払う挙に出た」報復済み
「これについては、大和守、興福寺、双方から訴えが出ておる」
「そして審議の上朝廷は、興福寺の筆頭たる僧、蓮聖(れんしょう)の公の法会参列を禁じる裁きを下した」
トップが責任を取れということね
説明中に恒方さんが「大極殿前の朝堂院に、興福寺の僧たちが、押し寄せております!」
ぱっと道長を見る公卿たち
「な…!」驚いて立ち上がる道長
本当驚いたらしい、目を瞠って口も開けてる
「チッ」と結構はっきり言って走っていく
「あのバカ!」って感じかな
藤原氏の氏寺だから一種の身内みたいな感覚なのかもしれない
道長を目で追う実資にカメラがちょっと注目
押し寄せている僧たち
うおーいっぱい
「何ゆえそれを朕に告げなかったのだ」
道長ともう一人で帝に報告に来た
昨夜うちに来たんですっていうところから話したのかな
「ただいまその策を陣定に諮っておりました。お知らせが遅れましたこと、お許しくださいませ」「わたしの判断の誤りでございました」
謝れる人なんですよっていうところをちょくちょく見せるよね
「無念ではありますが、検非違使を遣わし、僧どもを追い払うしか、ないと存じます」
「そなたらしからぬ考えであるな」力で抑えるようなことは普段はしないんですよ、と
無念だと言ってるのもそのことを強調しているんだろう
「大内裏の門を押し通られては、朝廷が、興福寺に屈したも同然」「致し方ございませぬ。検非違使を遣わす宣旨を」
帝、悩むように目を閉じてから、目を開けて「わかった」力強く「検非違使に追い払わせよ」
「はっ! ただちに僧どもを、追い払いまする」
顕光の方を見る
頷く顕光
あなたでしたか
急ぎ廊下を行く二人
彰子と敦康、庭に向かって並んで座り、お菓子を食べている
左の方にいるのは左衛門の内侍、右の方にいるのは大納言の君かな?
「もう、五つ食べました」まあー男の子っぽい声になって
「わたしはまだ二つでございます」「中宮様の分も、食べて差し上げます!」このいたずらっ子め
お餅みたいなのが四つと、小皿に何かきれっぱしみたいなのがある
きれっぱしを持ってかれた
彰子さんすごく笑顔「親王様はこれからもっともっと大きくなられますから、たんと召し上がってくださいませ」
女房たちもこの様子を横で見てたら、彰子がうつけだとは別に思わないのではないか…?
まひろ執筆中
斉信が急ぎ足に通り過ぎた
一番端(一番前?)まで行って向き直る
「中宮様を奥の間にお隠しまいらせよ」
宮の宣旨が自分の局から出てくる「何事でございますか」
「興福寺の僧どもが大極殿の前まで押し寄せておる。内裏に入ってくることはないと思うが、万が一に備えよ」
「そなたらも、命を懸けて中宮様をお守りせよ」
宮の宣旨、大納言の君、馬中将の君
後ろの方に見えるのは小少将の君、左衛門の内侍?
頭を下げる宮の宣旨
大納言の君「お守りせよとは」きょろきょろして、宮の宣旨に「どのようにしたらよろしいのでしょうか?」
頼りないけれどもこの場で訊けるだけいいんじゃないかしら
局から顔を出すまひろ「清涼殿にお連れ申したらいかがでしょうか」
振り返る三人
まあこういうときは主人公が一番頼りになることになっているのだ
「万が一僧たちが内裏に攻め込んできたとしても、まさか、帝の御身にまでは危害は及ぼしますまい」
四人のところまで来た
後ろの二人も立ち上がっている
「帝と共におられることが、最も安心かと」
そういえば、藤壺女御なら清涼殿にも部屋を持ってるんだった
斉信「よし。そのように致そう」
決まったので、「支度を整えよ」と宮の宣旨が指示
「はっ」と頭を下げる大納言の君
元来た方へ戻る斉信、続く宮の宣旨、大納言の君も
馬中将の君はちょっと不満なのかすっと動かない感じ?
一瞬だから考えすぎかも
清涼殿かな
女房たちが御簾を下ろしている
御簾の傍らに斉信が控えている
外なのかなあ?
「中宮大夫は大袈裟すぎる」という帝の声がそこに聞こえる
実際にそこまで聞こえたわけじゃないかもしれないけど
室内のまひろ
隣りの部屋の帝が見える
「そのように案じることはない」「今左大臣が陣頭に立っておるゆえ、間もなく事は収まるであろう」
彰子を励ましてあげてる
俯いている彰子
まあわりといつものことではあるが
「彰子。そなたも己が父を信じよ」
「顔を上げよ」ここは隣りの部屋のまひろが映る
「そなたは朕の中宮である」
まひろの方にカメラが映った
「こういうときこそ、胸を張っておらねばならぬ」
ちょっと顔を上げて帝を見る彰子
また俯いちゃった
夕方、廊下に立って外を見ている道長
顕光が赤い袍の人を伴って意気揚々とやってきた
「朝堂院から僧どもを追い払ってやりましたあ」
「追い払って」で両手を上げて得意そう
「ご苦労」「はっ」
左大臣と右大臣て上下関係こんなにはっきりしてるんだな…
「ただ、興福寺別当、定澄が、左大臣殿と、会いたいと申しております」
「この上何を…」独り言みたいに
「内裏に上げますか?」「それはならん!」
頼りにならない右大臣殿である
内裏に上げちゃうことを特に問題だとは思わないらしい
「後日、土御門殿に参れと伝えよ」「はっ」
奥へ引っ込む道長
「はあ。しつこいのう…」ぼやきながら戻っていく顕光
座る道長
こちらもはあと息をついて、この後のことを考えた?
定澄さんのアップ
横を向いて頷くと、もう一人の僧が道長のところに文を持っていって差し出す
文に視線を落とすだけで動かない道長
頭を上げて、道長をみつめたまま文を下に置いて下がった
文には触らず、定澄を見る道長「この上何だ」
「では、申し上げます。南都に引き揚げるには、次のことをお約束くださいませ」
「一つ。大和守が申した、寺の僧が当麻為頼邸を焼き払ったこと、及び、田畑を踏みにじったことを、お調べいただきたい」
「二つ。大和守源頼親を、解任していただきたい」
「三つ。右馬允当麻為頼を、解任していただきたい」
「四つ。我らの蓮聖が、公の法会への参列を止められておるのを、免じていただきたい」
文を見下ろして、これ見よがしに溜め息
「いかなる理由があろうとも、屋敷を焼かれ、田畑を荒らされた方を罰するは、理に適わぬ」
殺された方は…?
「よって、一二三の申し入れは、受けつけぬ」一つ目もなんだ
「蓮聖のことを頼みたいなら、今一度そのことだけの申し文を出せ」
「以上である。速やかに南都へ戻り、御仏の道に生きるがよい」
立って行ってしまう
定澄さんのアップ
笑う
不気味だよお
部屋に戻って座る道長
溜め息
あいつ…って睨むような顔してる
案内されて屋敷の中を帰っていく僧二人
「よかった。一つでもこちらの望みが通ったならば、上出来だ」
道長が妥協したことは確かだということか
連れの僧もにやりとしてる
まひろ執筆中
「手つきやせ」
空蝉かな? 痩せてるって設定だったはず
顔を上げる
人が来ている
「お疲れでいらっしゃいますね」
道長だった「大したことはない」「ご無礼致しました」
中に入ってきて座った
「帝と中宮様は、いかにおわす」「お渡りはございます」
「親王様にお会いになるだけか」「物語のお話も、なさいます」
「未だ中宮様にお手は触れられぬか」道隆みたいなことを言い出した
「は…」
「おまえ…」「何とかならぬか?」
どう言っていいかわからない、または言っていいのかわからないような間があった
「このままでは不憫すぎる」
ちょっとためらって「恐れながら…中宮様のお心が、帝にお開きにならないと、前には進まぬと、存じます」
「それには!」乗り出す道長
思わず片手を机に置いたらしい
下ろして「どうすればよいのだ」
「どうか、お焦りになりませぬように」
「皇后定子様が身罷られてもう六年だぞ」「焦らずにはおれぬ」
「力は尽くしておりますゆえ」
まひろの目を(たぶん)見て「おまえが頼みだ。」「どうか、頼む」頭を下げる
「あっ…邪魔をした」自分がいたんじゃ書けないか、と気がついた感じ?
立って行くので頭を下げる
「弟がおったな」振り返っていた
「は…」「何をしておる?」
「…任官するまで大層時がかかりまして、今はようやく、中務省で内記として、働いております」
「そうか」今度こそ去っていった
女房たちひそひそ
「左大臣様と藤式部…」「足を揉む仲とも思えませんけども」「お親しそ~う」
「ひたひたしてる」「ひそひそでしょ」「ひたひたよ~」
うえーんこわいい
寛弘4/1007年
「年が明けると、倫子は四女・嬉子を産んだ」
白い几帳や、白い衣装の人
「六度目の出産は重く、倫子はしばらく寝込んだ」
魂の抜けた顔をして柱にもたれかかっている斉信
「同じ日、中納言・藤原斉信の屋敷が焼けた」あらぁご愁傷様
斉信を横から覗き込んでいる道綱
公任「家の者は無事だそうだ」それはまあよかった
道綱「運が悪かったね。風が、強いし、今日…」
なんて声をかければいいか、という感じの公任
道綱「よかったらうちに来てもいいよ」公任「別邸は、ありますので…」道綱「あ、そうかそうか」公任「そっとしておいてやってください」道綱「そうだよね」
そこへ…顔覚えてないけど恒方さんが来たのかな
「左大臣様から、中納言様のお着替えとして、直衣一式が届いております」
嬉しそうな道綱「道長は気が利くな~すばやいしぃ」
斉信をちょんと突くが無反応
公任、咳払い
「…すまん、また言ってしまった」
「ただいま、蔵人は3名欠けております」ということは今いる蔵人さんたち大忙しじゃない?
「朕は伊周の嫡男、従五位下の道雅を入れたいと思う」
「は…」「亡き関白の孫ゆえ、誰も異は唱えまい」
「道雅はまだ十六歳でございますゆえ、六位の蔵人に、年長の者を一人入れるのがよろしかろうと存じます」
これは取引みたいなものなのかな?
若いからダメだ、じゃない辺り
それぞれ取り立ててやりたい者を一人ずつ入れる
「好きに致せ」まるっと任せちゃうし
「ただいま、中務省で内記を務めております、藤原惟規は、いかがでございましょうか」
わかりやすいことしますね!
「それでよい」「はっ」
伊周、酒…じゃないかな、お椀かな?
「よかった…」「帝は、我が家を引き立てようとしてくださっておる」
伊周は畳に座って食事中
床に直接座って給仕をしているようだ
伊周の左斜め前が道雅ですか?
大きくなって
「道雅、心して務めよ」
「別に嬉しくもないですけど、やることはちゃんとやりますよ」反抗期かな
まあこの親だからな
全く目を向けないわけでもないけど、ちゃんとは合わせない
直接これを言える間柄ではある
「この、機を。生かすのだ」言い聞かせるように?
お、道雅がこっち見た
お椀を置いて(たぶん)「この機を生かすって何ですか? 父上の復讐の道具にはなりませんから」
「道雅」たしなめる母上
伊周は何を思って息子を見ていたのだろうなあ
まひろ執筆中
最近しょっちゅう「まひろ執筆中」で始めてる気がする
逆さまで読みにくい~と思ったら、「雨夜の品定めの後」ってわかりやすいキーワードを書いてるところだった
「姉上。」惟規の声に顔を上げる
緑の袍だ「これ。父上のお下がり」
胸を張ってみせる惟規
ちょっと後ろにいるのは宰相の君だっけ
案内してきたのね
「よく似合うわ」「ちょっとかび臭いけどね」
父上が第1回で久しぶりにこれを着たときも「かび臭いのう」って言ってた
「いとが大切に取っておいてくれたのよ」
宰相の君に会釈、宰相の君は去る
まだ背中が見えてるのに「案外狭いところだなあ」
「シッ!」慌てて
ちょっと宰相の君が去った方を見て眉など上げてみせる惟規
副音声「廊下の陰に座った二人」…って言ったかな?
廊下の端の方の、庭に降りる階段の上に腰かけている惟規
その横にまひろ
「蔵人になれたのは左大臣様のおかげよ? お顔を潰さないでね」「わぁかってるって」
さすがにあからさまですよね
「さっきの女房、悪くないな~」あらま
「六位の蔵人じゃあ、相手にされないか」「まそうね」
「でもわからないわよ。惟規には身分の壁を越えてほしいの」
それは「わからないわよ」ではないような気がするけど
「何それ?」「わたしの夢よ」「すごい夢託されちゃったな~ぁ」人に託すような夢ですかね?
「実はさぁ…」「えっ? 誰かいるの?」なんか道長と詮子を思い出す
ちょっと向き直って「神の斎垣を越えるかも、俺」
ドラマ内初登場ではない、一応視聴者も知ってるワード
28回前だけども
油小路に恋人がいるんじゃなかったっけ…?
笑いあう二人
「中宮様のお越しにございます」
反射のように振り返ってから、「えっ」「えっ?」理解して顔を見合わせる二人
「えっ中宮様こんなとこいらっしゃるの? 俺じゃあ」ばたばたと立ち上がる二人
走って戻るまひろ「お呼びくだされば、参りましたのに」
立っている彰子、右手に控える左衛門の内侍、座って頭を下げるまひろ
左衛門の内侍「藤式部の局が見たいと仰せになって」
彰子、そちらへ目を向けて「そなたはよい。」
彰子を見上げるまひろ
動揺に目を泳がせて、左衛門の内侍を見る
ゆっくりめに彰子を振り返る左衛門の内侍
「えっ。」何を言われたのか理解に時間がかかる感じだ
「下がれ」
副音声「一礼し、去っていく女房」「気まずいまひろ」そりゃ気まずい
左衛門の内侍のプライドずたずたである
まあまひろより長く仕えていながら信頼を得られていないのは本人のせいか
それよりも、普段は人に言われるがままの彰子が、拒絶みたいなことを言い出したっていう驚きが勝るかな
彰子、まひろの局に入っていって、上座の畳へ
まひろも中へ
文机の前
「そなたの物語だが…」「おもしろ、さが、わからぬ」
「さようでございますか…」けっこうショックでは
とはいえ、彰子はわからない自分に問題があると思っている様子
「男たちの言っていることもわからぬし、光る君が何をしたいのかも、わからぬ」「はあ…」
「帝は、そなたの物語の、どこに引かれておいでなのであろう」
まひろすごく目が泳ぐじゃん
「…さあ……帝のお心は、計り知れませぬ」
「されど、わたしの願い、思い、来し方を膨らませて書いた物語が、帝のお考えになることと…どこか、重なったのやも、しれませぬ」終わりの方、物語を語るときみたいな口調になった
ふーん…と頷きながら咀嚼しているらしい彰子
まひろ、どういう顔していいやらですな
「中宮様!」なんと敦康親王がこんなところまで追っかけてきた
まひろには目もくれず中宮様の前へ
「今日は、双六を致しましょう」手を取った
「わたしでは敦康様のお相手になりませぬ」手を引かれながら立ち上がる
「今日は、中宮様が、勝てるようにします!」「まあ…」言いますねえ!
「早く、参りましょう」振り向いたときすーごくいい顔してる
手を引かれて廊下に出てから、振り返る
「また、…来て、よいか?」
目を瞠るまひろ
「もちろんにございます」と何とか言った
風にばたばた揺れる原稿
去っていく二人
このときの親王様がまたかわいいなあ
原稿ばたばた
「風が物語を読んでいる」みたいな演出かな?
「眠りこけているさまなどが、見苦しいほど変わっていて、」
横長の冊子を手に読み上げている公任
その横でちょっと覗き込みながら聞いている敏子さん
「だんだん正体がわかるにつれ、情けなく、心やましくなりましたが、『人違いと分かってしまうのもみっともないし、女も変に思うだろう。意中の人を尋ね寄ろうにも、これほど逃れようとする心があるならば、甲斐がない、さぞ愚かしい、と、思われるだろう』…と、お思いになります」
第二帖「帚木」が終わって、第三帖「空蝉」が流通している
「はっは、とんでもないなこの男」
「あなたにも似たようなこと…おありなのではございません?」
笑って「何を申すか。俺はこのような間抜けなことはせぬ」バサッと閉じて、ことさら放り出した
似たようなことおありなのか?
「女はようやく目覚めると、思いもかけない余りの出来事に、途方に暮れた様子になるだけで、」
行成が部屋の中を歩きながら黙読してい る
どういう状況だろ
この場で読むつもりじゃなかったけど、ちょっとだけ、と思って開いたら止まらなくなったとか
「思慮が浅く、可哀想なほど、何の心構えもありません」
ちょっと目を上げた
また落とす
「男をまだ知らぬにしては、大人びていて」
「大人びていて」で斉信の声が重なって、斉信へ
寝巻で横になりながら
あっ元気になったようでよかった!
「弱々しく、思い乱れることもありません」
彼女の膝枕だった
目を合わせてニヤリ
「わたしだとは知らせまいと、お思いになるけれど、どうしてこのようなことにと、」
「女が後に思い巡らしたりしたら」女性の声、斉信の声も後ろに小さく重なっている
字幕によると「筑前の命婦」
「わたしにとっては何でもないことでも、あのつれない人が、ひたむきに名を隠そうとするのは、」
女性四人で、一人が読み上げているのを左右から覗き込んでいる
公任の邸で学びの会に参加してた人たちかな?
ここで二人が「きゃ!」みたいな反応した
ここで…?
「さすがに気の毒なので、たびたびの方違えにかこつけて、こちらに来ていたのだと、うまく言い繕いなさります」
ウフフ! と笑い合っている
おもしろがるシーンなのかしら
今の一連のを聞いて、どういうシーンかわかるものかしら
源氏物語を知ってればわかるけど
最後の一文は特に「これで一文なの?」っていうほどわかりにくいのでは
文机に頬杖をついて、右手に筆を持って考えているまひろ
文机には白紙
第四帖を書いている、または書こうとしているところですね
そこへ宮の宣旨「帝がおいでになりました」
何でも来ますねこの局?
社員寮に突撃してくる社長やめい
またはピッチに下りてくるファン
まひろに対しても敬語だった?
慌てて筆を置くまひろ
廊下の庭寄りに下がって頭を下げる宮の宣旨
こっちの廊下に入ってくる帝
宮の宣旨に「よい」と声をかけてまひろの部屋へ
「はっ」下がる宮の宣旨
帝の後ろにも二人ぐらいついてきてたけど誰だかわかんないな
「???」なまひろ
「是非訊いてみたいことがあって参った」まひろの前を通る帝
「は…」向きを変えて平伏し直す
上座に就く帝
「何故そなたは、この物語を書こうと思い立ったのだ」
「お上に献上する物語を書けと。左大臣様が仰せになったのでございます」「左大臣が?」
「わたしは、物語を書くのが好きでございましたので、光栄なことだと存じ、お引き受けいたしました」
「されど、何が帝のお心を打つか、思いつかず、左大臣に、お上のことをあれこれと伺いました。そこから考えた物語にございます」
帝向けに帝の半生を踏まえてお出ししたのが「一人の妃を偏愛する帝」で大丈夫…?
「書いているうちに…わたしは、帝のお悲しみを、肌で感じるようになりました」
「わたしは」で目を上げた
訊かれてないことまで語っちゃった
帝が無言なので目を伏せるまひろ
やっちゃった? って感じ?
「この先はどうなるのだ?」
「一言では、申し上げられませぬ」「そうか…」
「朕に物怖じせず、ありのままを語る者はめったにおらぬ」「されどそなたの物語は、朕にまっすぐ語りかけてくる」
「畏れ多いことにございます」
立ち上がる帝「また来る。」
動揺しながら頭を下げるまひろ
傍から見るとまひろに帝のお手がついたみたいなことになってませんか
心の声「わたしではなくて、中宮様に会いにいらしてください」
夕方
廊下に畳を出して、庭を見ながら座っている彰子
ぷお~
音楽隊
晴れた空、桜の花、庭の川辺に人が
「三月三日、上巳(じょうし)の祓の日、土御門殿で、曲水(ごくすい)の宴が行われた」
一番手前のカーブのところにいるのは斉信かな
小川を作り物の青い鳥が流れている
背中に乗っけてるのは盃?
「曲水の宴とは、曲がりくねった水の流れに沿って座り、和歌や漢詩を詠んで、競い合う催しである」
真上からの映像になった
引っかかりそうになったら、棒でつついて動かすようだ
棒で鳥さんを動かす俊賢さん
行成もいる
横に台があって、紙や硯が置いてある
俊賢さん、鳥さんを陸に上げて、盃のお酒を飲む
他のところでは他の人がオレンジの鳥さんに盃を戻して川へ帰したようだ
「水の神によって穢れを払おうとするものであり、道長は、中宮彰子の懐妊を、切に願って、この宴を催した」
庭を?見る道長
どこかへ
席に就く彰子
右手に衛門、左手にまひろ
座って、彰子の方を見るまひろ
目を合わせて微笑する彰子
笑ってる…!
まひろも笑みを返す
道長が廊下へやってきた
一斉に立ち上がり、頭を下げる男性陣
赤い袍の人たちが一列
もう一列の人たちは服の色もバラバラで、柄入りの人もいるっぽい
どっちの方が身分が高いのかわかんないな
「皆よく来てくれた」一声かけて去る
「母上もおいでになれればよかったのに」彰子が普通に喋ってる…!
衛門「未だ、ご本復となりませぬゆえ」何歳での出産だったかと考えるとね…
道長も座に就く
左右に地味だけど柄入りの服を着た人が四人
お酒がある
別の廊下に座っていた人たちや、後ろの人たちが一斉に正面を向く
女房たちがいそいそとやってきて、廊下の角の辺り?に座る
三人くらい
端にいた男の人が気持ちよけてあげたっぽい
彰子たち
太鼓
棒を持って歩く…男童?
「本日のお題は、『流れに因って酒をうかぶ』でございます」
地味な緑?に金の柄
柄が多いので金色っぽい感じに
字幕によれば菅原輔正
因流汎酒
後で漢詩を読み上げてるときの字幕を見たら「汎」だった
わりとそのままなお題だ
俊賢さんは水を硯に入れたのかな?
俊賢さんの向かいの岸に、行成と斉信が隣り合ってる感じね
墨をすりながらめっちゃ考えてる感じの人いる
青い鳥さんが流れてくる
雨がぽつん
斉信、紙に向かって筆を構えていたが、空を見上げる
上げた御簾の後ろにいる人たちも空を見ようとする
ザーザー降りだ
不吉…?
道長、外の様子を見て、頷く
それを受けて輔正さん「雨が上がるまでしばし中断いたします。母屋の方で、おくつろぎくださいませ」
一応想定内で、降ったときの準備はしてあるのかな
楽器も片づける
彰子の部屋も暗くなった
立ち上がる衛門とまひろ
庭の人たち、袖で頭を覆うようにしながら川を離れる
道長、母屋の方に?走っていって「みな、屋根の下へ、早う」
邸に入っていく人たち
青い鳥さんが石に引っかかって止まる
彰子の目の前に御簾、その向こうに何人か入ってくる
「濡れてしまったな」「ええ」
「どうぞ」まひろが布を持ってきた
行成、斉信、俊賢さん
さっきから思ってたけど公任はいないんだな
廊下側の御簾の外に道長が立ってる
あちこち拭きながら座ると、道長も入ってきて座った
「このような空模様となってしまい、すまぬ」頭を下げる
俊賢さん「いやいや。左大臣様のせいでは、ございませぬ」
行成もなんかすごくかわいい?笑みで首を振ってる
まひろは御簾の向こうの彰子を見たのかな
「昔は、雨に濡れることなぞ平気であったが、すっかり弱ったな」斉信かな
道長「ああ、年を取った」
わざとらしくそっぽを向く行成
斉信「しかし、道長は、昔も今も、いい体をしておる」ぽん
道長「えっ? 俺?」斉信「うん」
俊賢「上に立つ者は、きりりとしておらねばならぬゆえ」道長「は?」斉信「そうだ」道長「きりり」
「ハッハッハ…そのようなこと考えたこともなかったわ」
笑い合う
それを見ている彰子
俊賢、まひろに向き直る「そなたは、今はやりの物語を書いている女房か」「は…」
道長を気にしたのかな?
声を落として「なぜ、光る君を、源氏にしたのだ」
「親王様では、好き勝手なことをさせられませぬゆえ」リアルな事情だった
「臣下の籍に下ろされた亡き父、高明を思い出した。父はすばらしき人であった」
光源氏のモデルだと実際に言われてる人だ
「どなたのお顔を思い浮かべられても、それは、お読みになる方次第でございます」
斉信「光る君は、俺のことかと思っていたぞ」「…あれ?」
これはウケを狙ったらスベったのか
いやウケてるな
「どうした?」斉信はわかってなさそう
行成「少なくとも、道長様では、ありませんね」道長「ん?」行成「道長様は、笛もお吹きになれないし」
道長「いやっ、俺だって少しは吹けるぞ」アハハハ
斉信「では、笛を持ってこよう」アハハ
道長「すこし」アハハ
その様子をみつめている彰子
ちょっと目を瞠ってるのかな?
そんな彰子を見て微笑むまひろ
雨がやんで再開
できた漢詩を回収
シンキングタイムが伸びたなと思っちゃった
「時人(じじん)処(ところ)を得て青苔(せいたい)に座し、酒を清流に汎(う)かべて取次(しゅじ)に廻(めぐ)る」
「水は瀉(そそ)ぐ、右軍(ゆうぐん)、三日の会」
あっさっきのめっちゃ考えてた人の作か!
「花は薫る、東閣、万年の杯」
扇子で口元を隠した衛門
身内かな
この人の詩がこうやって取り上げられてるわけだし
「波月(はげつ)を巡行するは明府(めいふ)に応じ」
彰子の前の御簾がするする上がる
「沙風(さふう)に斟酌するは是れ、後来(こうらい)なれば、なり」
向かいの廊下にいる道長
彰子「さっき…父上が心からお笑いになるのを見て、…びっくりした」
「殿御は皆、かわいいものでございます」伊周も?
そういう話なの?
「………帝も?」
頷くまひろ
「帝も殿御におわします」「先ほどご覧になった公卿たちと、そんなにお変わりないように、存じますが」
帝にはあんな風に笑い合える友達はいなかっただろうけども
「帝のお顔をしっかりご覧になって、お話し申し上げなされたらよろしいと存じます」
そういえば何か食べ物が置いてある
と思ったら一個食べた
昔まひろが三郎に貰ったのと同じお菓子かな?
どぎまぎしたのをごまかしたような感じなのかな…?
副音声は「目をぱちくりさせる彰子」
ちょうど食べるところを見たらしい道長
ちょっと驚いた感じ
彰子にしては珍しく表情が動いたから、かな…?
微笑む
箱から扇を取り出すまひろ
絵の男の子、女の子、そして小鳥
回想
走る昔のまひろ
枝から飛び立つ小鳥
木の根元から立ち上がる三郎「いかがした?」
そちらを見るまひろ
墨をすりながら
「小鳥を追っていった先で、出会ったあの人」「あの幼い日から、恋しいあの人のそばで、ずっとずっと一緒に生きていられたら…一体、どんな人生だっただろう」
ちゅんちゅん
手すりにスズメが留まって、ちょっとして飛んでいく
スズメを追うように庭に現れる赤っぽい服の女の子
ちょっとぼんやりしてるのは単にピントのせいかな?
イメージ映像じゃなくて
昔のまひろのイメージならピンクの服にするだろうし
みつめているまひろ
きょろきょろしてる?女の子
筆を取るまひろ
白紙かと思ったらもうそこそこ書いてあった
「『雀の子を、犬君が逃がしてしまったの。籠を伏せて閉じ込めておいたのに』と大層悔しそうにしています」
「雀の子を犬君…」
これまた有名なフレーズ
ファンサービスみたいなものね
第五帖「若紫」
第四帖があれから今までに終わってないっていうこともないだろうし
第五帖の冒頭ではない
「ちょっとした病気で、祈祷をしてもらいに山へ来ました」というシチュエーションまで書いて、さてここで何が起こることにしようかなと考えてたところかな
自分の人生のIFなのか
魂の抜けた顔をして柱にもたれかかっている道綱
「興福寺の僧どもを追い払ってから何かおかしくないか?」「斉信の家が焼けて、…俺の家まで焼けたんだよ」泣きそう
報復か、それとも祟りかっていうことかしら?
斉信「お察しいたします」すごく察せるだろうな
公任「大変でございましたねえ」
「道長がいろ~んな見舞いをくれたよ…よい弟だあ」ふらふらとどこかへ
顔を見合わせ、続く二人
副音声「廊下の陰に伊周」うわびっくりした
敦康くんは具合が悪いようだ
咳き込んで吐きそうになってる
「敦康様…」背中をさする彰子
「道綱の屋敷が焼けた直後、敦康親王は病に臥せった」
お薬を飲む
と思ったら白湯だって副音声に言われちゃった
彰子が片手を背中に、片手を敦康の手に添えてるのかわいい
飲み終わって彰子の顔を見る敦康くんもかわいい
あざとい角度だなあ
器を受け取って、敦康の首にちょっと指を当てる彰子
熱を見たのかな?
気がついて「親王様。伯父上がお見舞いに参られました」
彰子はちょっと下がる
伊周は廊下に座って礼
敦康は起き上がったままだけど見向きもしない
「思ったよりお元気そうで、安堵いたしました」
持ってきた巻物「これは、源為憲が著した、『口遊(くちずさみ)』にございます。もう少しご回復が進みましたら是非、お読みください」「いらぬ」
どういう書物かは知らないけど、子供の見舞いに持ってくるようなものじゃなさそうなことはわかるぞ
そりゃ別に嬉しくないわ
伊周としては衝撃を受けているけど
彰子が困ってる
三者動かないところに人影
宮の宣旨「左大臣様のお越しにございます」
副音声「向き直り、頭を下げる伊周」
の、鼻先を敦康が通っていく
目を剥く伊周
副音声「道長に駆け寄り、袖をつかむ敦康」
伊周をちょっとだけ見返る
無言だけど「言いつけてる」みたいな一瞥
目を見開いて道長を見る伊周
彰子
道長、敦康より視線が低くなるまでかがんで「いかがされました?」
また咳き込んじゃった
慌てて背中をさすり、布で口元を拭く道長
心配そうに腰を浮かせる彰子
憤懣やる方ない伊周
伊周としては、妹の忘れ形見を権力づくで奪われて取り込まれた、とでも思ってるんだろうなあ
手元で育てた息子にも好かれてないけどね
夜、床の何かをみつめている道長
そこへやってきた…頼通?
大きくなってえ!
みつめていたのは白い衣服と数珠だったようだ
「父上」「このところ不吉なことが続き、中宮様のご懐妊もないゆえ、吉野の金峯山に参ろうと思う。恐らくは、我が生涯最初で最後の、御嶽詣である」
「それ。わたしもご一緒いたしとう存じます」
目を見て「八月の出立まで百日に渡って精進潔斎し、酒、肉、欲、色を断たねばならぬ」「頼通。おまえにできるか?」
「…んー…」きつそうな顔するのが正直でよいなあ
「道中も険しいゆえ、覚束なければやめておけ」
心を決めて「いえ、お供致したく存じます。中宮様の御ためにも、参ります」きっぱり
「そうか」腕を組んで「ならば。共に参ろう」
息子も頼もしくなったなあと思ってるかしら
目を逸らしたの、照れくさいんじゃないか
頼通、すごく嬉しそうですね!「ありがたき幸せに存じます」
普段は距離のある父上なのかなあ
彰子に挨拶「明日(みょうにち)、都を発ちます」
ということは百日後か
「お気をつけて」「中宮様も、お健やかに、お過ごしくださいませ」
横に、宮の宣旨と左衛門の内侍、大納言の君と小少将の君、まひろと馬中将の君
立ち上がる道長をみつめているまひろ
頭を下げる
暗い部屋に伊周、その前に三人くらい
「一行は、間もなく出立」「いかがいたしましょう」「またとない機会となりましょう」
伊周、左手にいる人と視線を交わす
向き直って礼をし、立っていった
伊周に寄るカメラ
「道長は、嫡男・頼通、中宮権大夫の源俊賢を伴って京を発った」
通りを歩く白装束の一行
杖をついている
荷物を担いでいる人たちも
お坊さんは白くないな
物陰から伺う平致頼