「光る君へ」第30回「つながる言の葉」
公式サイトの第30回まとめ:
寛弘1/1004年
太陽
「まひろが夫を失って3年目の夏。都を、干ばつが襲った」だから太陽から始まったのか
道を行くまひろと乙丸
道端に座り込んでる人、子供たちも
上半身裸でふらふら歩いてる人も
干上がった川底の僅かな水を必死で桶にすくっている人たち
道を行く牛車
黒々した牛さん
道端に転がってる人たち
牛車に頭を下げる貴族もいる
桶を抱えて歩いてる人から桶を奪おうとする人
こぼさないようにちょっと控えめではある
背後からも這ってきてる人がいるけど、この人は参戦できないだろうなあ
「邪魔だ! どけ!」
牛車が止まったからか、従者の声を聞いたからか、窓をちょっと開ける道長
髭生えてる
牛車に気を取られた隙に桶を取られてしまった
「ああ! やめろ! 返せ! 返してくれ! 返せー! 返せー!」つらい…
地面を掘って水を探している人もいる
雨乞いをしている人たち
「天の河水」と唱えている
その周辺に座って祈っている人もいる
そこで窓を閉じた牛車とすれ違うまひろと乙丸
何つうすれ違いだ
ザルを抱えて俯いて歩いてくる人がいる
まひろ、小走りに近づいて「あの」「渇きを癒せるような、果物はないかしら?」
無言で布を取り除けると、ザルには…干からびた芋か何か?
まあそんな果物を持ってたらもっと元気にしてるよね
そのままとぼとぼ去っていく
乙丸「帰りましょう。動けば、我々も干上がってしまいます」
土ぼこり
公卿さんたち
紙でぱたぱたしながら道綱「帝の雨乞いも効かなかったんだねえ~…」帝の立場ヤバくないっすか
実資「帝が、御自ら雨乞いをなさるのは、200年ぶりのことであったのだが…」首の汗を拭く
200年前の記録を探して雨乞いの儀式を成立させた官僚さんたちもお疲れ様でしたねえ…
「左大臣殿ぉ! 陰陽寮は何をしておるのでしょう!」文句を言いながら入ってくる顕光さん
と、道長「必死でやってはおりましょう」
「はー…晴明が務めを退いてから、まぁるで当てになりませぬな」あっ晴明さん引退しちゃったの
「はー…なんーとか致さねば…なんとか…」扇子ぱたぱた
斉信と公任もゆったり扇子を使っている
斉信「右大臣様は、道長に何もかも押しつけて、いい気なもんだな」
公任「今に始まったことではない」まあね…
「道長がよくやってるから自分はいいや」って言ってた公任に言えるのかと思わんでもないけど
「困ったの~う」と言うだけは言う顕光さん
まひろと乙丸は家に帰ってきた
「お方様のお戻りですー」「ただいまー…」
庭に出ているみんな
しゃがみこんでいる賢子、為時
後ろに立ついとさん、きぬさん
きぬさんは結局ここにいてくれてるのね
「井戸が、涸れた」たいへんだ
井戸なんだあれ
円い石の枠の中に、乾いたまるっこい石がたくさん
「この夏、我らの命も、持たぬやもしれぬ…」きぬさんごめんねえぇ
「賢子だけは、生き延びさせたいが…」頭を撫でて
御簾の外に須麻流
ということは晴明の屋敷
「雨乞いなど。体がもちませぬ」「陰陽寮には力のある者がおらぬ。何とかそなたにやってもらいたい」道長が来ている
一人の天才に頼ってるから後がきつくなるんですよ
「こうしてお話しするだけでも、喉が渇きますのに。祈祷なぞ」
なんか普通の弱音だなっていうか、そうよね晴明だって普通に喉渇くよね
「頼む」頭を下げる道長
「何をくださいますか」おお、そう来る
道長、ちょっと顔を上げた
「わたしだけがこの身を捧げるのではなく、左大臣様も。何かを差し出してくださらねば、嫌でございます」
報酬という意味での「何かよこせ」ではなくて、「わたし一人を犠牲にするな」か
ややあって「わたしの寿命…」「10年やろう」そんな人外との取引みたいなことを
何年ぐらいかなーって考えたような間があった
「まことに奪いますぞ?」そんな人外みたいなことを!
「よい。」
姿勢を正す晴明「お引き受け致しましょう」
そのまま庭でやったのかな?
篝火を焚いて
須麻流と共に歩いてきた晴明
御簾の中から見ている道長
晴明、剣を鞘から抜く
須麻流が後ろで鞘を捧げ持っている
「竜神、広く厚く、雲を、つ~うう~う~う~く~~り」この呪文もオリジナルかなあ?
「甘雨を下したまえ」「民の渇きを潤したまえ」
歩きながら剣を振ったり構え直したりしている
同じ呪文を繰り返す
天に響く晴明の声
星空のイメージ
朝焼け
須麻流、こっくりこっくりしてる?
あれから夜が明けるまでやってたってこと?
都を黒雲が覆っていく
文机に向かっているまひろ
墨をする水はあるんだ…と思っちゃった
暗くなってきた
気づいて顔を上げる
黒雲いっぱい
暗い内裏の廊下を歩いてきた道長
そこに雷の光!
…晴明の屋敷から帰ってきちゃったの?
土砂降りになる
「雨だー!」と声を上げて、桶や入れ物を外に出してくる人々
勢い余ってザルを持ってきてない…?(たまたま持ってただけかな)
ああ子供たちも喜んでる!
まひろの屋敷でも
井戸の中の石がけっこう外に出てる
ちょっとでも水が見えないかと思って出したんだろうなあ…
乙丸ときぬさんが樽?みたいなのを持ってきた
二人を笑顔で見ているまひろ
須麻流、膝をつく
地面に倒れている晴明
老けたねえ…
泣く須麻流
動かない晴明
晴明を打つ雨
帝より晴明の雨乞いの方が効く…?
廊下をちょっと駆けてきた道長
空を見上げて、微笑む
ここで11分
干ばつの話が10分ぐらい、と
さて改めて内裏
「このころ、清少納言が託した『枕草子』が評判を呼び、貴族たちの間で、広まっていった」
横長に綴じてある薄桃の表紙の本
女房から女房へ、貸してあげてるシーンかな?
あっちでもこっちでも
三人で一冊を読んでる人たちも
「これを読んでおると、そこに定子がおるような心持ちになる」
帝が最初に手に取った、白に柄入りの表紙のやつ
こっちは縦長
伊周と隆家もいる「まことに、そこにおられるのでございましょう」
本をめくって微笑む帝「そなたらや、定子と共に遊んだ日のことも、ついこの間のように思い出される」
「お上の后は、昔も今もこの先も、定子様お一人にございます」
伊周を見る隆家の眉間がなんかすごいぞ
「生まれ変わって…再び定子に出会い。心から定子のために生きたい」
「お上。そのように暗いお顔をなさらないでくださいませ。定子様が悲しみます」
「『枕草子』をお読みくださり、どうか、華やかで、楽しかった日々のことだけを、お思いくださいませ」それはちょっと違くない?
「笑顔のお上を。定子様はご覧になりたいに違いございませぬ」
隆家の表情と来たら
副音声「枕草子の一文を指でなぞり、微笑む帝」
「まひろは、六日に一度、四条宮で、女房たちに和歌を教えていた」「この学びの会は、藤原公任の妻、敏子の主宰である」
あらどういう伝手で?
「週に一度」に当たる間隔が「六日に一度」なんだろう
荷物を手にやってきて、笑顔で一礼するまひろ
頭を下げて待っている三人の生徒
まひろの先に立って歩いてきたのが敏子さんか
畳に座った
「和歌は、人の心を種として、それがさまざまな言の葉になったもので、この世で暮らしている人の思いを、見るもの、聞くものに託して、歌として表します」
さっきは女房が画面手前に一人、奥に二人いたけど、今は三人とも奥にいて、まひろが手前に来ている
敏子さんは右手に
「難しい…。ねえ」土御門第の学びの会を思い出しますねえ!
「心があってこその言葉。もののあわれがわからねば、よい歌は詠めない、ということです」
おっと「もののあわれ」をここで出してきましたね
枕草子は「をかし」、源氏物語は「(ものの)あはれ」だとよく言われるあれ
まひろと頷き合う敏子さん
これだけで好印象だわ
「人は、いさ。心も知らず。ふるさとは。花ぞ、昔の。香、に、にほひける」すごく区切って読んでくれる
「あっ、それ知ってます」嬉しそう
「この歌は、変わってしまう人の心と、変わらない花の香を対にして歌っています」
「唐の詩人、劉希夷の漢詩、『年年、歳歳。花、相似たり。歳歳、年年。人、同じからず』を、踏まえているとも言われています――」そうなの?
「先生は歌を詠むとき、そんなに難しいことをお考えなんですかぁ?」和泉式部登場!
「踏まえているとも」ぐらいで被せてきた
字幕に「かぁ?」と書かれる語尾
煽り気味?
遅刻しといて何を煽っているのか
透けた水色の衣を羽織って、中にも濃い水色を着ている
画面の真ん中に立ってて、いかにも「初登場シーン!」っていう感じ
「わたしは思ったことを、そのまま、歌にしているだけですけれど。」
漢詩大好きさんは「あっこのシチュエーション『年年歳歳花相似たり』だ!」って素で思ってそのまま歌にしたりしてるんじゃないかしらん
笑んで庭を振り返る
「こちらは、後に和泉式部と呼ばれる歌人である」
「声聞けば、あつさぞまさる、蝉の羽の、薄き衣は、みに着たれども」
腕を広げて袖を見せて
パフォーマンス?もやるのね、この人
敏子さんが引いてるというか嫌がってるというか?
まひろはちょっと微笑ましそうにしてる気がする
「蝉の声を聞くと、暑っ苦しさが増してイヤんなってしまいますわね」「皆様も、薄着におなりなさいませよ」
言われた方困ってるじゃないですか
「今日もまた、朝寝されましたの?」敏子さん
「親王様とお話ししておりましたら、つい」悪びれませんねー
「お話? あかね様がお放しにならなかったのではありませんの?」和歌の掛詞を現代語訳したっぽいセリフだ
「あなた、うまいこと言うわね」あかねさんウケてる
「どちらにしても! そのようなお姿はいかがなものでしょうか」「だって暑いんですもの」
この屋敷の女主人が不快感をはっきり表明しているのに堪えてませんね全然
「いっそのこと、何もかも脱いでしまいたいぐらい」
「皆様もそうしません? みんなで脱げば、恥ずかしくありませんわよ」脱がしに行くなこら
まあ敏子さん以外は一応、困ってるというより楽しそうではあるかな…
振り向いて笑みを浮かべるあかね「先生も。ほら」「あー…それはちょっと。」
「ハア、動くと、ますます暑うございますわねぇ」
「あっ、そうだわ」荷物を開けて「親王様が、これを下さいましたの」
六冊の冊子
見せびらかして「『枕草子』。内裏で大流行りなのですって」
横にいる女房さんが口元に手をやって「えっ! すごい!」っていう顔をしてる
「先生ご存じ?」一瞬戸惑って「ええ」「さすが。」
なんかこう、高校生ぐらいの生意気な生徒ってこんな感じのいますよね…
「でもわたし読んでみましたけど、さほどおもしろいと思いませんでした」見せびらかしといて!
ポイとばかりにその辺に置く
「軽みのある文章で、よいと思いましたが」えっあたし好きだけど? となるまひろ
「おもしろいというなら、先生の『カササギ語り』の方が、はるかにおもしろうございますよ?」
敏子さん、これは要するに催促か
木の蓋を取ると下に紙束
これは箱に入ってるの…?
「『昔々、あるところに、男と、女がいました』」朗読するんだ!
「『男は、体が小さく、病がち。女は、ふくよかで、力持ち』」
「『わたしの見立てでは、いつの世も、男というものは、女よりも上でいたいもの』」
わたし、なんて言うからびっくりしちゃった
一人称なの?
「『もし、この男と女が一緒になったら、一体どうなるのだろうか。ぜひ見てみたいと思ったわたしは…』」
まひろ、一応先生なのに和泉式部に一方的に喋らせてあげてて偉いなぁと思ったけど自分もかつて赤染衛門先生押しのけて喋ってたからそりゃ微笑むしかないか(笑)
川村裕子先生がおっしゃる「紫式部は敵わない相手は徹底的にこき下ろすけれど、勝てると思っている相手はほどほどに褒める」という紫式部像がしっくりくる和泉式部。
まひろとあかねが両方同僚になる赤染衛門の胃が今から心配になってきた
一方、道長のところに隆家が来ている
二人で何食べてるのかな
「(溜め息)兄には困ったものでございます。帝のお気弱につけこんで」
「亡き皇后様はそなたの姉君であろう。帝がお懐かしみくださるのは、ありがたいことではないか」
「わたしは過ぎたことは忘れるようにしております」院に矢を放ったこともですか?
「出雲に配流となったときの無念よりも、亡き姉への思いよりも、先のことが大事でございます」
「恐れながら、帝にも、前をお向き頂きたいと存じます」ほんとに…こいつ…ちょくちょく正論を…
「おー、それは、そうであるな」道長、感心してる?
なんかいい笑顔しますね…
行成が来たので「お邪魔致しました。また参ります」「うん」
副音声「やってきた行成を一睨みし、立ち去る隆家」一睨みだったのか
口をもぐもぐさせながら去っていった
行成は台?に巻物を一本載せているようだ
行成、隆家を振り返ってから「あの男をあまり、お信じにならぬ方がよろしいのではございませぬか」
「あれは伊周とは違うと思うがなぁ」伊周が何人もいてたまりますか
「そうでございましょうか…」「俺はそう思うておる」そのうち隆家が本性を表す展開が来るのかな?
行成、座って「策略やもしれませぬ」「ん?」
「伊周殿は帝を取り込み、隆家殿は、道長様を取り込む。そしていずれのときか、道長様の失脚を謀る」
「行成は、隆家が嫌いなのか」すり替えるなて
「そうではございませぬ。道長様があまりにお優しいので、お気をつけになった方がよいと」「疑心暗鬼は。人の目を曇らせる」なんか行成の方が諭されちゃった
碁石を弾いて遊んでいる為時と賢子
碁石だよね?
副音声だとおはじきって言ってる
遊び方はおはじきっぽい
為時は袖を括り上げて?いるな
そうしないとおはじきには邪魔かも
バックでまひろがやってくるのが見える
「父上。賢子に読み書きを教えてやってくださいませ」
外で乙丸が笠を持ってるから、これから出かけるところか
「遊びに飽きたらやらせるゆえ」為時も楽しそうだ
「読み書きができないと辛い思いをするのは賢子です。あまり、甘やかさないでくださいませ」「はい」
なんかもうここで母子関係が薄々察せられる…
「わたしはこれより四条宮に参りますので」「はい」ちゃんと顔を上げて目を見て答えてる割には流されてる感
「賢子。おじじ様にしっかり教えていただくのよ」
おっと、賢子の方は見向きもしない
賢子の反応に(無反応に?)ちょっと気まずそうなまひろ「行ってまいります」
「母上を見送らぬか。ん?」賢子ちゃん無視
あからさまにプイッとしてるんだから、ある意味無視ではないような気もする
まひろが出ていく後ろで「じじもう一回やろ?」と楽しそうな声
足を止めて振り返るまひろ
「人の親の、心は闇に、あらねども。子を、思ふ道に。まどひ、ぬるかな」
あのときは子の立場で、今は親の立場で
瓢箪に顔を描いている…敦康親王か
口に歯を描いてる辺りがリアル
「よいな」と笑う帝
「ようし」帝も描くらしい
帝をぼんやり眺めている彰子
「帝を眺めて」はいるんだろうか?
帝、ふと敦康をみつめて「段々、定子に似てきたなあ」
彰子、ちょっと目を上げて下ろした
几帳の影に倫子と衛門もいる
「何ゆえ、帝は中宮様を見てくださらないの?」「はあ…」けっこう露骨に無視してますよね
「中宮様が何をなさったというの?」
「中宮様も、返事をなさるだけで、お話しかけになることもなく…」あー
帝としてもやりようがないのかも
「皇后様が亡くなられてもう4年だというのに…」「このままでは…中宮様があまりにも惨めだわ」
副音声「虚ろなまなざしの彰子」ずっとこんなだから、帝のせい入内のせいというわけでもないような気はする
敦康親王と一条天皇が瓜を手にして絵を描いているのを見て
「瓜に書きたるちごの顔!」
と叫んだのは私だけじゃないはず
枕草子ネタか!
学びの会を終えて、廊下を下がる面々
生徒たちは右へ、まひろは左へ
行く手にあかねがよろよろと
倒れそうになったので慌てて駆け寄って支える
橋の真ん中へん
「酔ってらっしゃるの?」「…親王様と、喧嘩でもなさったのですか?」
「そうなの」「なんでわかるの?」崩れ落ちる
だいたい親王様ですよねっていう感じなのかな
「ここでっ、お座りになってはっ、いけません」
落ち着いたか
「親王様が…わたしを疑うようなことをおっしゃるのよ」「疑う?」
「人に代わって詠んだ歌なのに、わたしが別の男に懸想していて、その男に贈ろうとしているなんておっしゃるのよ」
作品と作者を混同するな問題に通じるような
「本当に代作か?」って言われるようなことは実際にあったのかしら
「扇も取り換えっこして、わたしの心は、親王様しかいない、と言ってるのに」
扇の取り替えっこも源氏物語オマージュなのかな?
「親王様は、よほどあかね様に、ご執心なのね」
「わたしだって! 親王様に負けないくらい、親王様が好き」張り合うんだそこ
「そうやって、誰の目も憚ることなく、恋に身を焦がされるのはすばらしいことです」
急に何だか真顔になるあかね「まひろ様は、そういう人いないの?」
「わたしは…。あかね様のように、思いのまま生きてみたかった」貴族の姫様にしてはけっこう自由にやってたと思いますが
為時さんも漢籍の指南
「敢て問う。兵は率然の如くならしむ可きか、と」「では、ここから先は頼通様がお読みくださいませ」
おっ「頼通」になってる
田鶴くん元服したんですね
頼通、巻物を巻き直してから暗唱
巻き直したのに戻っちゃったけど
暗唱できるアピールはむかし公任もしてたな
道長じゃなくて公任なので「パパに似たね~」ってことではないけど
「曰く、可、なり。夫(そ)れ、呉人と、越人とは、相悪(にく)むも、其の舟を、同じくして済(わた)り、風に、遇うに、當(あた)りて、其の、相救うこと、左右の、手の、如し」
呉越同舟の故事か
今週、為時じいちゃんに頼通が呉越同舟を教えられてたのは、こういうことね
先週、一条天皇が嫡男田鶴ではなく巌君の舞の師に官位を与えたことで楔を打ったけど
優秀な異母兄弟と協力関係を築くことで地位を盤石にする
「お見事でございます」心労の少なそうなお仕事でよかった
道長がやってきた
「左大臣様」「父上!」「捗っておるようだな」「いやあ、ご聡明のほど、驚くばかりでございます」
よかったよかった
「ハッハッハ、わたしの子とは思えんなア」
漢文を書きたくないがために「俺は貴族じゃないから」って嘘までついてた三郎くんだものねえ
そこへ倫子「殿」「ん?」膝をついて「お願いがございます。」
道長と共に、帝にお目通りする倫子
新楽府3巻を献上したようだ
「行成の字は相変わらず美しいのう」
今新しく書いてもらったんじゃ時間がかかるだろうから、以前書いてもらったものを献上したのか
「お気に召してようございました」
「中宮への数々の心遣い、ありがたく思っておる」「勿体ないお言葉、痛み入ります」
「そのようなお言葉をどうか。中宮様におかけくださいませ」直談判しにきたのか
「幼き娘を手放し、お上に捧げまいらせた母の、ただ一つの願いにございます」
「朕を受け入れないのは中宮の方であるが。」…その言い方はどうだろう?
「あっちが先に無視してきたんだもん」て8歳下を相手に…
あの感じじゃどうしていいか分からないだろうとは思うけど
「内裏に来てすぐの頃、朕が笛を吹いても横を向いておった」耳を笛に向けてたからでは?
「今も朕の顔をまともに見ようとはせぬ」まあ帝に対してだけじゃないとは分からないものねえ…
ややあって「出過ぎたことと承知の上で申し上げます」「どうか、お上から。中宮様のお目の向く先へお入りくださいませ」
道長が目を剥いてる
帝も予想外だったろうな
「母の、命を懸けたお願いにございます」
道長は生きた心地がしないだろうなー
「そのようなことで命を懸けずともよい」帝は気圧されたかしら?
逃げちゃった
頭を下げたままの倫子を見る道長
家に帰ってきたかな?「おまえはどうかしている!」
「もしこれで帝が彰子様にお情けをかけられなければ、生涯ないということになってしまうぞ!」
「ただ待っているだけよりようございます」待ってるだけと言われた道長、返せず
副音声「目を逸らし、腕組みをする道長」
「わからん!」
道長をみつめる倫子
「殿はいつも。わたしの気持ちはおわかりになりませぬゆえ」
道長、倫子を見る
倫子は背を向けて行ってしまった
ぼそぼそ呪詛を呟きながら、「道長」の人形を刃物でザッザッと切りつけてる伊周
なんか呪詛も切り方も雑になってない?
ノートの1ページ目だけすごく丁寧に書くやつみたいな
目はこわい
箱の中に同じ人形がたくさん
晴明の屋敷
須麻流がお茶?を持って控えている
ていうか生きてたんすか
紛らわしいことを…いや紛らわしかったのは須麻流か?
脇息?に寄りかかってしんどそうではある
「確かに、あなた様はいま、闇の中におられます」道長が来ている「まさに…闇の中だ」
「お待ちなさいませ。いずれ必ずや光はさしまする」
目を閉じて天井を仰ぎ「いつだ?」
目を開けて晴明を見る「いつだかわからねば。心がもたぬ」
「もたねば、それまで」励ましたかと思うと突き放すのがらしい
「されど、そこを乗り切れば、光はあなた様を、煌々と照らしましょう」
「全てがうまく回れば。わたしなぞ、どーでもよいのだが」
副音声「じろりと道長を見る」
ん? と見返す道長
「今…あなた様のお心の中に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ」
「それこそが。あなた様を照らす光にございます」
晴明には何が見えたんでしょうなあ
賢子ちゃんは字の練習
「あ」がまだ「安」に近い形してる!
「め」は「女」に近い
まひろめっちゃ近くにいるじゃん、と思ったら副音声で「隣りで目を光らせたまひろ」なんて言われてる
「つ」が左右逆になった
「違う。」声色がもうこわいよ
ビクッとしたじゃん賢子…
たねちゃんとは楽しくレッスンできたのに
お手本
「こうでしょ?」ここはちょっと優しいんだけど
「何度言えばわかるの」これはもうアウト
「はい、もう一度」やる気なくした賢子ちゃんの手を取って筆を持たせようとするのもなんかこう_(:3」∠)_
副音声「通りかかった為時に駆け寄る」
なんかほんと為時がいてくれてよかった…
越前守を首になっててよかった?
「よいよい、あっちで遊んでおいで。母上には、じいが詫びておくゆえ」
お勉強を3文字でほっぽりだすことになるものな
賢子ちゃん、別に「よっしゃ」という感じでもない
とにかく逃げてった
「父上」憤懣やるかたないまひろ(知人の表現をパクる)
「じいなどと仰せにならないでください。おじじ様と呼ぶようにしつけておりますのに」まずそこなんだ
まあ「足引っ張りやがって」となるのはわからんではない
「おまえの気持ちもわかるがのう。学問が、女を幸せにするとは、限らぬゆえ」
子供の頃のまひろみたいに本人が楽しそうならともかく、賢子本人も気乗りしてなくてまひろも怒りっぽくなってるなら、そんなにまでして詰め込んでも甲斐がないっていう感じかな…
「それ。わたしのことでございますか」声が尖るまひろ「あいやそれは…。あ少しあるな」
「父上が授けてくださった学問が、わたしを不幸にしたことはございませぬ」
まひろは好きなことをできたから満足なのであって、「学問だから」とはある意味ちょっとズレ?があるんよなあ
「そうか。それならよかったが。宣孝殿のように、そなたの聡明さを愛でてくれる殿御はそうはおらぬゆえ」
「宣孝殿のように」辺りで帰ってきた惟規がにやにやしている
「またやられてるんですかー? 父上」
しょっちゅうこんななのか
「内記の務めはどうだ」内記になってるのね
「どうってことはありませんよ。淡々と過ぎていくだけです」
「一生懸命学問を授けてもこれだからのう」男に学問を授けてもこれだw
「賢子は書物を読み、己の生き方を、己で、選び取れる子になってほしいのでございます」
「書物を読む」に絶対の信頼を置きすぎというか
「それも姉上の押し付けだけどね」顔がけっこうマジ
「まあまあまあ」
「賢子は、姉上みたいに難しいことを言う女にならない方がいいですよ。その方が幸せだから」
そこそこ怒ってないですか惟規くん
「お前は昼間から何しに来たのだ」それはそう
「油小路の女の所で寝過ごしてしまったら、勤めに行くのが嫌になり、父上のお顔を見に参りました」 芝居がかって頭を下げるなど
そして油小路に彼女(妻?)がいると
呆れられてるよ
「父上、そんな顔をなさいますな」
「これでも、左大臣様直々に、位記の作成を命じられたりしているんですよ」
「そうか」とちょっと感心したような為時だけど、左大臣様直々だとかえって私情が入ってそうというか、本当に惟規の実力なのかどうか怪しい気がする
「さて、いとの顔でも見てから出かけようかな」
ていうかこんな時間からの出勤でいいんだ…?
それともサボって別のとこ行くの?
連載の続き
「『女のふりをしていた男は、ふりをしていた訳では、なかったのです。心から、女に、なりたいと思っていました』」
「『そして、男のふりをしていた女もまた、心から、男になりたいと思っていたのです』」
とりかへばやだ
「『わたしは噓をついていた二人に、試練を与えようと思っていたのですが、やめました』」
「『この二人がこの先、どうなったかは。カササギの知るところでは、ありませぬ』」
読者の感想
「なんだか、今日は難しいお話でした」
最終回に作者の思想を直接ぶっこんで読者を置いてきぼりにするやつ
「わたしは男になりたいと思ったこと、ないですわ」
「男であったら、政に携われるかもしれないのですよ?」
自分のやりたいことはみんなもやりたいはずだと思っているまひろちゃん
賢子に対してもそうなんだよなあ
「でも、偉くならないとそれもできないでしょ?」「面倒なことは、男に任せていればよいではないですか」
まあそういうおなごもおるであろうな
折敷、お皿、葉っぱ、その上に魚を二匹
鍋から葉っぱや大根みたいなものを煮込んだやつをお椀によそる
庭に机を椅子を出して…何だろうこのおうちキャンプみたいな…
料理も外でやってる
外にわざわざ囲炉裏…ではないけど、四角い枠の火を焚く場所を作って鍋をかけてる
近くに机を置いて、食材をそこに並べている
「鳥貴族だ」とX/Twitterではみんなが大喜び
斉信「左大臣も苦労が絶えないようだな」心配してるとかじゃなくて楽しそう
運ばれてきたのは焼き鳥でいいんだろうか?
それぞれのお皿に山盛り
さっきよそってたお椀
お皿の上に、葉っぱに包んで縛った平ったいもの
「ハッハッハッハ」と笑ったものの、みんながスンッとしてるので「ああ、すまん」
公任「帝の気を引くのは難しいなあ」気を引く、ってなんか笑っちゃった
「亡き人の思い出は美しいままだ」表現がきれいというか公任っぽい
行成「『枕草子』の力はますます強まっております」
斉信「ききょうめぇ、あんな才があるとは思わなかったな。手放さねばよかった」
公任、道長に酒をつぎながら「皇后様がなされていたように、華やかな後宮を藤壺に作ったらどうだ?」
行成「それは、難しいと存じます」道長「帝は諸事倹約を、と常々仰せだ」
倹約とかいう問題じゃなく彰子には厳しいと思うなあ
定子のいた頃は何て言ってたんですかね帝は
焼き鳥をあぐっと食べる斉信
いい食べっぷり
行成「帝は、書物がお好きなので、『枕草子』を超えるおもしろい読み物が、あればー、お気持ちも和らぐのではございませんでしょうか」
愛しい定子の思い出の記を「おもしろい読み物」というだけで上回るのはたいへんなのでは
道長「そのような面白い書物を書く者が。どこにおるというのだ」行成に酒をつぎながら
わっかりやすいフラグですなあ!
行成自身も「そんなこと言ったってなあ」と思ってそうなのが「あればー…」に表れている
公任「我が妻、敏子がやっておる学びの会に、おもしろい物語を書く女がおるようだぞ」
道長「帝のお心をとらえるほどの物語なのか?」せっかく友達が思いついてくれたのに冷たいぞ
「それはどうかな」そんなこと言われたって公任も困るのだ
「されど、四条宮の女たちの間では大評判だ」
「どういう女なのだ」これを訊くのは斉信である
「さきの越前守、藤原為時の娘だ」
「…んっ?」なんか記憶にあるな? という感じ
「あっ、あの地味な女だ」実態はなんというか地味どころかとんでもない女ですよね…
道長視点だと、まひろの神出鬼没っぷりが半端ないですね
「所詮女子供の読むものだが、妻も先が楽しみだと、心奪われておる」
行成、帝に勧めようって話なのに「所詮女子供の読むもの」程度なのかよ、みたいな反応しなかった?
まひろ執筆中
書き上がった分には重しを端っこに載せてる?
何て書いてあるんだろ、女……蔵人の?
このシーンや夜のシーンのために「カササギ語り」の本文がちょっとだけ書かれたんですなあ
碁石入れを持ってやってくる賢子
持仏のある部屋でいとさんが見送っている
「母上とやる」「お方様はお仕事中ですから…」「やる(てくてく)」(大丈夫かしら…)みたいなやり取りがあったのかな…
書くのに夢中で気づきもしないまひろをちょっとみつめてから
服の肩をくいくいやって「おはじきやろう」
「後でやるから。今はちょっと忙しいの。許してね」
やらないでしょ絶対…
服を引っ張られたときには一回賢子を見たけど、すぐ執筆に戻って、喋りながら顔を上げもしないじゃん…
飛んでくるいとさん「姫様~、いととおはじき致しましょう」「やだ、母上とやる」
もう返事もしない
何が「子を思ふ道にまどひぬるかな」だ
「さあさ姫様」いとが両肩に手を添えて連れていく
途中で一度振り返った
すーごい不満そう
夜になった
まだ書いてる
書き上げた紙を文箱に置いて次へ
文字が薄くなってきた
筆に墨をつけ直そうとしたらない、すろうとしたら水差しが空
水を取りに行く
部屋から出てきた賢子ちゃん
文机のところにやってきた
半分書かれた紙が置きっぱ
手に取る賢子
半分に折ったのか
灯火の火を移す
文箱にふわっと
パチパチと燃える紙束
まひろが出てきた
賢子が部屋に戻るところが見える
火が見える
駆けつけて「誰か!」
いとさんが出てくる「まあ!」
水を桶に組んで
「何事だ!」為時の声を聞きながらダッシュ
水をかけるとジュワッと音を立てて鎮火
ちょっとスロー
真っ黒こげ
次を汲みに行こうとしたところに為時
いとさんも桶を持ってきてバシャッ
まひろを見るいとさん
まひろは賢子だとわかっているから、二人で顔を見合わせることにはならない
泣いている賢子
「自分のやったことがわかっているの!?」叱りつけるまひろ
「母が相手にしないからって、火をつけるとはどういうこと!?」
「母が相手にしないからって」については、もうちょっと母上が反省するべきではないですかね
「家に燃え移ったらどうなっていたと思うの!!」
これに関してはこれっくらいきつく叱るので合ってると思うが
「恐ろしいことをしたのですよ、賢子は」
「謝りなさい」「悪かったとお言いなさい」うーんこれは…
「謝りなさい」はそうなんだけど、「悪かったとお言いなさい」はどうだろう…?
「もう、もう、よいではないか」「よくありませぬ!」
こう…かなり危険なことをやらかしたという意味では「よくありませぬ」もわかるんだけど
そこまで思いつめた理由は火を見るよりも明らかなので…
母上ほんといいところ無し←
賢子の代わりに「悪かったな、うん、悪かった悪かった」と頭を下げてあげる為時
「思い通りにならないからといって火をつけるなぞ、とんでもないことです!」
動機をすり替えてるような気がするなあ
「思い通りにならないから」という言い方に悪意を感じる
これは「火は危険すぎるのできつく叱らないといけない」で説明できる気もするけど…
賢子が物語を焼いたのは、まひろが物語に夢中で賢子を蔑ろにするからよね
「物語が憎くて焼き払いたかった」という動機だったのを、「火をつけてまひろを困らせたかった」だったことにしてない?
「人のやることではありませんよ」
まひろ、それはいかん
「ごめんなさい…」やっと口を利けた賢子ちゃん
「うん、もうわかったな。うん、わかったわかった」
ほんと為時がいてくれてよかった…
鬼の形相のまま立っていくまひろ
ドスドスと部屋に戻るまひろ
黒こげの「カササギ語り」
柱を背にして
…いやー…きっついですねえ…
これ本当、親としては見習うところだわ…。観てる時は「叱るのはいいけどフォローはしてあげてよ」って思ったけど、それやっちゃうと「理由があれば火付けをしても何だかんだ許される」ってメッセージになっちゃうもんね。あえて心を鬼にして叱ってたんだわ。
半分なるほどと思ったけど、これまで親としてダメダメだったまひろが、いきなり適切な叱り方なんてできないと思う
「何だかんだ許される」にならないように配慮したのは脚本であって、まひろはそんなこと気にしてないんじゃないの
ぶっちゃけ、賢子がカササギ語りを焼いたのは、カササギ語りが後世に残ったら困るからでしょ←
初めて書いたのが源氏物語っていうことはないだろうし、でもじゃあ源氏物語より前の作品が残っていないのは何故だろう?→焼こう、っていう
ただの偶然やちょっとした悪戯で焼けちゃいました、だとドラマ都合すぎるから、焼かれるに足る理由が必要だった→それほど賢子を追いつめたことにした
つまり「賢子がカササギ語りを焼いたのも無理はない」と視聴者が思えるほどの仕打ちをまひろがしていないといけない
なので今回のまひろはけちょんけちょんにされて正解のはず←
#光る君へ 大切なもの。左大臣は国の安寧。倫子は愛娘の幸せ。あかねは恋。そしてまひろは、ついぞ燃えた小説について娘に「火傷しなくてよかった」とは言わなかったのです。自分でも、失われた原稿の痛手の深さと娘への己が薄情にショックを受けている沈黙だったように思います。罪深き作家の業。 翌朝
文箱の置いてあった床がちょっと黒くなってる
また何か書いてる
「天の川」って見えた
カササギだものな
昨日黒焦げになった分を書き直してるの…
為時が賢子を「はい、はい」と促しながら歩いてきた
賢子はずっと俯いてる
まひろに声をかける「気晴らしに、賢子を連れて賀茂の社に行ってまいるゆえ。おまえは一人で、書きたいだけ書け」
普段も書きたいだけ書いてそうだけどね
「お願い致します」「うん。行こう」
複雑そうながら執筆を再開
空の鳥籠が急にクローズアップされましたな?
副音声「白紙の紙を前に、ぼんやり座ったまひろ」
とはいえ為時が声をかけた時点で2行半書いてあったんだから、少なくともその1枚は書き上げた後である
筆が止まってる、と思ったら諦めて置いちゃった
暇さえあれば掃除をしている乙丸(違)
庭にぼんやり立っているまひろに気がつく
掃除を続ける
そこへ来訪者が
乙丸、頭を下げて門の中を見る
振り向くまひろ
ピンボケした客が入ってくる
ピントがまひろから客へ移行
道長
粗末な?服を着て
お供は百舌彦だけ
目を落として罰が悪そう、と思ったら副音声でも「罰が悪そうに」と言われていた
目を上げる道長、目を見張るまひろ