「光る君へ」第6回「二人の才女」
あらすじ:
相関図:
永観2/984年
前回に引き続き
前回の終わりから続いている
副音声「角盥の水に映った、満月が揺れる」水面に道長のイメージ「まひろの言うことを信じる」副音声「泣き腫らした顔を洗うまひろ」
副音声をつけるとこうしてしれっと「角盥」という名称が学べる
為時「よいか?」まひろ「はい」
「今宵、何があったかは聞かぬ」「だが、もう左大臣家の集いには行かないでよい」「わしが、浅はかであった」
為時、まひろが抗議の家出をしたと思ったのかもしれない
「お気持ち、嬉しく思います」「でも、わたしは左大臣家の集いにこれからも行きとうございます」「父上のよりどころが、我が家にとっての敵(かたき)である右大臣家しかないのは、わたしも嫌でございます」「源との繋がりも、持っておかれた方がよいのではないでしょうか」
まひろの回答「おなごであってもお役には立てまする」
「ようわかった。左大臣家の集いに行って、父を支えてくれ」
最初は何て言ってたっけ
ここから「父を支えてくれ」になったのだから大きな変化だ
一方その頃、兼家「そろそろおまえも婿入りせねばな」
「左大臣の一の姫はどうじゃ?」「悪くなかったぞ。一風変わっておるがな」
道長には似合いだ、と兼家は考えるかもしれない、とは思っていたのですよ
「左大臣、源雅信は、宇多天皇の血筋」「土御門殿も、見事な邸」「血筋と富は申し分ない」視聴者向け復習
「わしも、左大臣と手を結ぶことができれば…やりやすくなる」一瞬表現を探した感じ?
「一挙両得だ」道長にとっても兼家にとっても得、ということか
「道長にとって得」なことが一瞬ピンと来なかった
そっか、得か
「他に、好いたおなごでもおるのか?」みんなそれだな
いや今のは流れから行って妥当なんだけど
「おらんな。おらんと顔に書いてある」惚れた腫れたどころではなくなってしまったからねえ
というか、ここに恋愛感情があるとはあまり思ってないんだよな、わたしは
少なくともまだ恋愛ではない
「今はそのような話をする気分ではございません」
「兄、道兼の所業については今宵限りで忘れよ」「道兼には道兼の使命があるのだ」
「道隆とおまえが、表の道を行くには、泥をかぶるやつがおらねばならぬ」「道兼は、そのための道具だと考えよ」
道兼がすっかり乱暴者になっているのを見ても、血を浴びて帰ってきたのを知っても、そう切り替えて対処してきたということかな
「こうすれば使える」「道具だと思えば使いようがある」
「俺が殺めた女、おまえ知ってたのか?」「だったら悪かったなぁ」
一瞬、道兼視点だと、道長が密かに通っていた愛人だという仮説も立つだろうかと思ってしまった
あのとき三郎はまだ12歳だったわ
「兄上には、我が家の泥を被っていただかねばなりませぬゆえ」「父上が。そう仰せになりました」
「父上のためなら幾らでも泥を被る」とは言うものの笑みが消えた
「おまえは」「自分だけきれいなところにいると思うておるやもしれぬが…」「足元を見てみろ」「俺たちの影は、皆、同じ方を向いている」「一族の闇だ」
…いや、影の向きは一族じゃなくても…
道長から遠ざかろうと決意するまひろ
そのためには「この命に使命を持たせなければ」
森を馬で走る道長
こういうときはみんな走るんですね
寛和1/985年
年が変わった!
「まあ何と致しましょう」「それはそれはいとめでたきことで…」何があったんですかこれは
赤染衛門が何か和歌を提示して、その感想や解釈を言い合っていたのかな
「嘆きつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る」
「ものとかは」から急に読み上げ方?が変わったのは何だろう
「さみしすぎw」これがやんごとない姫君の反応である
「『蜻蛉日記』をお書きになったお方のようには、なりたくありませぬ」
「『蜻蛉日記』をお書きになったお方」
「寧子」という名前がつけられているけど、作中ではまだ触れられていない(字幕を除く)
「道綱母」という呼び方をするには、道綱の名前がまだ知られてないのかな
むろんそもそも現代人的には、道綱を産んだことよりも「蜻蛉日記」を書いたことの方が重要なわけですが
「そんな心配をなさっていると、そういう風になってしまいますわよ」引き寄せの法則じゃないんだから
「蜻蛉日記」は殿御に顧みられない嘆きを綴ったものではないと思う、とまひろ
「前書きにも『身分の高い男に愛された女の思い出の記』とございますし」
「今をときめく藤原兼家さまでございますからね、お相手は」
「自慢話やも」「自慢話⁉」「そうなの?」「まひろ様の申される通りでございましょう」
「身分の低いわたしが身分の高い殿御に愛され」が自慢話になる、という発想は、身分の高い姫君からは出てきにくかったのかも
「嘆きつつ」の歌がすばらしいのでそちらの印象が強くなるのですよね、と「さみしすぎw」サイドも立てる衛門さま
「知らなかったわぁ、読んだことがないから」「家に写本がございますので今度お持ちします」乗り出すまひろ
「いらないわ」「わたし、書物を読むのがいっちばん苦手なの」「わたしも」「わたしも」
赤染衛門が衝撃を受けているではないか
とはいえ底知れない倫子様のことなので、「女が書物なんて読むものじゃない」という社会通念に合わせたポーズを取っている可能性も
「蜻蛉日記」は女流文学だから、この説はズレてるかな
小麻呂「にゃおん」
副音声「まひろも付き合って笑う」←
そういえば、肇子さんは結婚したからもう来ないのかな
「まひろさんって、いつも張りつめてらして、疲れません?」「もっとお楽になさいましよ」
まひろの性格のせいも多分にあるけど、身分の高い側が人の気も知らないで、とも思わないでもない
とはいえ、そっちから言ってもらわないと、身分の低い側が勝手にリラックスはしづらいという面もある
「幼い頃に母を亡くしましてから、いつも肩に力を入れて生きてきたように思います」「楽に生きるのが苦手なのです」「倫子様が、書物をお読みになるのが苦手なように」
母のことを語るのは心を開いている証とも見えるけど、空気が読めないまひろのことなのでちょっと信用しきれん
「そうでしたか」は「幼い頃に母を亡くした」にもかかってるんだろうな
「苦手なことを克服するのも大変ですから、苦手は苦手、ということで参りましょうか」
副音声「寂れた神社の境内で、直秀たちが散楽の稽古をしている」寂れた神社の境内だったのか
メンバーの一人が「磯丸」という名前であることが発覚
「強く! 強く!」「速く! 高ぁく!」スパルタだな!
「すっごいわね、みんな。人じゃないみたい」「虐げられている者は、元より人扱いされていないんだ」「…そんなに怒らないでもいいじゃない」
他にもいろいろ言い方があるだろうに「人じゃないみたい」をチョイスするまひろなぁ~!
こらこら怒った方の問題にしないの
何か別の話題を出すにしたって、なんでこの話にしたんだろう
貴族女性に何か取材したかったのかな
まひろがその姫だと知っている直秀「俺はあんまり乗らないけどな」
まひろ「じゃあ、こういうのはどう?」おまえ直秀の気も知らないで
「舞姫はその大勢と契っているの!」下世話な話に持っていくんですね?
「男の都合のいいように扱われているように見えて、実はおなごこそ! 強かだって話」あなたがそれを力説している相手は男たちですよ
身分の高い人たちに向かって「身分ほど何ほどのこと?」とか言って叱られたやんけ
「駄目、か…」「また違うの今度考えてくるわ」「誰もおまえに頼んでねえよ」
左大臣家の集いでは今も張りつめてるのに、懐いた方にはぐいぐい行ってしまうまひろ
「大体その話のどこがおもしろいんだ?」
うるせえ女には爽快なんだよ
お貴族様の神に捧げる儀式の最中に、儀式の要である舞姫が下世話なことを考えているのは、庶民的にはそこそこおもしろいんではないか?
まあまひろがそこをセールスポイントにしてないけど
ハルの女御とアキの女御に孕め孕め言う話はおもしろい判定だったわけだし
「笑いたいんだよ」「笑って辛さを忘れたくて辻に集まるんだ」
まひろ、めっちゃ駄目出しされてるのに全然ダメージ受けてない
むしろ創作魂に火がついている
「今度考えてみるわ」といきなり帰っていくの、次のアイディアを閃いたのですぐ書きつけたいときみたいだ
「俺は誰にも惚れねえよ。明日の命も知れぬ身だ」
副音声「内裏、弘徽殿」
忯子を見舞う斉信
「すっぽんの甲羅にございます」「元気な皇子をお産みいただかねばなりませぬゆえ」妊娠前に飲むやつと違う?
「何も、喉を通りませぬ」と言ってるんだからいたわってやれよ
忯子も呆れてる感じ
今のうちに自分を推薦してくれと
忯子が出産で落命する可能性も考えて言ってるんじゃないかなあ
退出したら二度と生きて帰ってこないかもしれないから、今のうちにって
「そのようなこと」と言う忯子もまあ、いずれ兄がそう要求してくることはわかってたんじゃないのかとは思うが
でも、斉信もこれまでは要求しなかったんだよな
「忯子の兄だから」と帝の方から重用してくれるわけでもなさそうだと気がついたというか
帝登場
「そなたのことが気になって、政に気が入らぬ」忯子の手を握る「朕がついておる。案ずるな」
斉信、見習え
「おまえは誰じゃ?」
認識されてない斉信
帝に顔を覚えてもらえるほどの官位ではないしね
酒を飲んでくつろぐ道隆、貴子にも酒を勧める
「道長様がお見えでございます」「……あ」貴子もいるとは思わなかったようだ
「お邪魔いたします」「邪魔なことはない」「わしと貴子の仲睦まじさは常のことじゃ」「は…」
常のこととか言われても、そりゃ道長もリアクションに困るのでは
道長、女たちを見返る→貴子、女たちに頷く→女たち、去る
無言で人払いを要請する辺り、道長もちゃんと貴族(?)
「実は、昨日四条宮で行成に聞いたのですが」
公任と斉信が義懐の邸に招かれている(その時点で明日、つまり今日)
息子たちから懐柔して父親も取り込もうと
道長は呼ばれていない
つまり右大臣家の排除
それを道長に伝えた行成の意図や何如
行成が義懐の甥っ子だったり、花山天皇の母方のいとこだったりすることは言及されてないよなあ→伊尹一家 「斉信はわかるが公任まで」
義懐の方はいかにも駄目な酒盛りをしているなあ
「弘徽殿女御さまに皇子が生まれることは恐らくなかろうし」と口走る道隆
関白と左大臣が兼家と手を組んだとはよほどのこと
思えば、晴明にやらせれば実現するという、技術面での確固たる信頼があるのですな
「おまえは内裏での力争いには全く興味がないと思っていたが」
それで、「心を入れ替えたのか?」と来るのか
「義懐殿なら、父上の方がずっとよいと思いました」うまい言い方だなと思ったら「そのように能弁な道長は初めて見た」
「父上には黙っておけ」
ちょっと意外だった
兼家は力で抑えつけるだろうから駄目だと
「漢詩の会をお開きになってはいかがでしょうか?」貴子の発案
「若い方々は、学問の成果を披露する場に、飢えております」
年齢調べないと
と思ったけど貴子は不明かあ
「自分出なくていいですか⁉」を即行で確認する道長
顔に蠅が止まってるのに気づかない左大臣の話で盛り上がるやんごとなき姫君の集い
やんごとなき姫君さあ
あー気づかなかった悔しい!
東宮「懐仁である」
「うん」に父帝を思い出すなど
詮子に呼び出された雅信
「先の帝に毒を盛り、ご退位を促したのは我が父であること、ご存じでしたか?」「都合が悪ければ、わたしとて、懐仁とて、手にかけるやもしれませぬ」
雅信さまパニック
「わたしは父とが違う力が欲しいのです」
聞いた以上は後へは引けない、力になると誓え、さもなくばそちらから持ちかけてきたと父に告げる
こっわー
「そのような! 理不尽な…」
「わたしは父が嫌いです。されど、父の娘ですゆえ――父に似ております」ひええぇ
詮子、倫子に目をつけている
殿御からの文は多いが関心を示していない
「殿御を…好きではないのではないかと、妻とよく話をしておりますが…」なんかすごい言い訳
「わたくしのように、入内して辛酸をなめるよりは、よろしいかもしれませぬ」雅信さんが返事に困るでしょうが
まあ返事に困るどころではない状況ですが
雅信さん胃に穴あいて寿命が縮まったりしないか…?
道長の大出世を見ることなく没したことを思うと
雅信と入れ替わりに道長
「おまえ、左大臣家に婿入りしなさい」「はぁ?」
兼家が同じことを勧めたと知ったら詮子はどんな反応をするやら
誰かを味方につけようと思ったら、候補になる権力者は限られるのかもしれない
兼家を敵認定、道隆を兼家の同類認定しているけど、道長は味方判定でいいのか
道長があのあと兼家に同調しなかったかどうかはわからないんじゃないかと思ったけど
所詮弟は姉にナメられる運命なのです?
漢詩の会に招待された為時
来る4月27日
この使者は字幕に名前が出ない
講師として、為時と清原元輔が招かれている
元輔だ!
名簿
元輔真人
真人なんだ
清原氏は100人以上の皇族に与えられた日本史上屈指の大姓で、どの天皇から派生したか全てが明記されている訳ではない。
へー
公任朝臣
斉信朝臣
行成朝臣
弘親
為政
998年に文章生
985年はそれより13年も前だから、違うかな
信順
986年に学士侍読
これはこの人かもしれない?
惟風
985年、見右衛門尉
「見」がどういう意味かは知らない
朝臣/真人がつかない4人は架空の人物かな?
詳しい人は知ってたりするのかな
ちょっと調べた↑
「三位中将・道隆様の漢詩の会じゃ」
近衛中将。律令制における左右の近衛府の次官。官位相当は従四位下。正三位や従三位の者が在任している場合、三位中将と称された。蔵人頭を兼ねた場合、頭中将と称した。
中将は本来、四位(従四位下)用のポストだが、それより上の三位の者がなることもあった、と
「惟規、おまえも来るか。よい勉強になるぞぉ」
嬉しそうだなあ父上
惟規が喜ぶわけなかろう
ああ、左大臣家の集いで他の面々に共感されそうにないことを嬉しそうに喋ってるまひろと重なる…
「無理。無理無理なんたって無理」「無理~! 無理、無理! 今度だけは無理!(逃げ出す)」
こっちはこっちでえらい嫌がりようである
「わたしがお供いたします!」まひろ立候補
息子がついていくのと娘がついていくのとでは話が違いそうだが
「わかっておると思うが、右大臣家の主催であるぞ」父上もそうやって気遣ってくれるようになったかあ
「ここに母上の敵(かたき)の名はございません」
右大臣家を全面的に受けつけないわけでもないらしい
「是非、父上の晴れ姿拝見しとうございます」あのまひろがそう言ってくれるとは
副音声「漢詩の会、当日」
元輔と為時が学者同士仲良さそうで嬉しい
「このような年頃の姫がおいでとは、時の経つのも早いものです」
「娘です」って言われて15歳の子が出てくるわけだものね
ききょう登場
講師どちらも娘を連れてきた
…どちらも息子にはフラれたということか?
元輔「こちらも身が引き締まりますな」
ききょう「胸が高鳴りますわぁ! 大いに楽しみましょうね、まひろ様」
「紫式部と清少納言の若き日の出会いであった」架空の出会いにナレーションまでつけるのはちょっと気になるけど
第1回の「まひろという名のこの少女」も気になったんよなあ
「地の文に嘘を書く」的な引っかかりを覚えるというか
本題の漢詩の前に合奏をしているらしい
公任が笛を吹いている
道長が駆けつけて席に就く
為時が娘もつれてきたと聞いて急遽参加したんだろうなあ
道隆と同じ邸に住んでるわけではないけど
漢詩の会の後で宴もやるからそっちには出る予定だった、とかいう可能性もあるかな
なんか道長の後ろに見える女の人の顔が怖いんですが
題は「酒」
「お題は『酒』です! お手元のフリップにお書きください、どうぞ!」
既存の漢詩の中から選ぶものなんだろうか?
公任は自作っぽかったけど…
詳しい人が解説してくれているハズ
くれてた
行成
「独り花前に酌み酔いて 君を憶う…」
「花の前で酒を酌み、君のことを思う。君とは、去年の春に別れ、今また、春が来る。君がくれたこの銀の盃は、送り主が立派なので、あえて勧める人もいない」
斉信
副音声「ききょうが見る」
「酒盞酌み来って須らく…」
「酒をなみなみとついでくれ。早くしないと花が散ってしまう。みそじはまだ若いなどと言ってくれるな。人生の三分の一は過ぎてしまうのだから」
副音声「歌は上の空で、互いが気になるまひろと道長」
なんか淡々と実況されると笑ってしまう
道長
「賜酒杯に盈つれども誰と共にか持せん 宮花把に満ちて独り相思う…」
「下賜の酒は十分あるが、君をおいて、誰と飲もうか。宮中の菊花を手に満たして、わたしはひとり、君を思う。君を思いながら、菊の傍らに立って、一日中君が作った菊花の詩を吟じ、むなしく過ごした」
公任
「一時に境を過ぎて…」
「この時に目に触れるものは全て風流な景色ばかり。酒の酔いに任せて詩を吟じていると言ってくださるな。この明君の知らしめす太平の世を、改めるまでもない。唐の太宗の治世が、目に触れるところ全てに現れているのだから」
「貞観」が見えた
これが「唐の太宗の治世」
太宗といえば西遊記ですね
ききょうが「やるじゃん」みたいな目というか、評価する側の目をしている
道隆「さすが才学は当代無双の公任殿。見事な作でありますな」「唐の太宗の治世になぞらえて、今の帝の世の揺るがぬ様を歌われるとは」
今の帝の世は長く続かないだろうと思っている口でそういうことを
ききょうは別に堪えてなさそう
てへぺろでもしそうな顔してたぞ
このくだりについては2通りの解釈を見た
元微之はマニアックだから避けよう、と思ったらききょうは寧ろノリノリで出してきたという解釈
道長の後なので公任のはちゃんと聞いておらず、他の3人が白楽天の詩だったのに引っ張られたという解釈
貴子はききょうを気に入ったようだ
「為時殿のご息女」「元輔殿のご息女」
「この国をやがて背負うて立つ若き者たちが、何を願い、また、何を憂いておるのかこの道隆、深く心に刻んだ」
それぞれの解釈は大体一致してるかな?
そんなにたくさん見てないけど
「その思い、叶えるべく、わしも力を尽くしたい」
「そなたらと共に帝を支え奉り、この国をよりよき道に、導いてまいろうぞ」
貴子「道長殿もお見送りを」
まひろと話す機会が作れないかと思ってただろうに!
「まひろ様はお疲れなのかしら」「わたし、斉信さまがお選びになった歌が好きだったワ」
ききょうのイメージとしては、道長が見えなくなった途端に「すてきな会でしたねききょう様!!」ぐらいの勢いで来るはずだったのかしらん
ここからがうちらの本番じゃん、的な
「お疲れなのかしら」の声が固い
真面目に心配したのか、ちょっと不満なのか、いずれにせよききょうの顔はこのとき映らない
顔が映ったときはご機嫌
「出過ぎたことを申すでない」
公任「どう思った?」斉信「やはり道隆殿だな。義懐殿じゃない」公任「うむ」
斉信「それよりは、元輔殿の息女、ああいうのも悪くないな」公任「あのようにしゃしゃり出るおなごは好かぬ」斉信「あの小賢しげな感じ、鼻をへし折ってやりたくならぬか?」公任「ならぬ」
ききょうと斉信がお互いに「おもしれーやつ」をやってる
肩に衣をかけてる
被け物ってやつか
行成は黙って後ろからついていく
道長、縁で月をみつめ、急に室内にすっ飛んでいって墨をすり始める
最初のは水を入れたのか
副音声「まひろも一人、月をみつめている」
月は画面に映ってないけど、まあ月でしょうね
道長、見回り中
つまり、まひろのカットを挟んでちょっと時間が経った
盗賊お仕事中
「盗賊だ!」
塀を乗り越える盗賊を射る道長
副音声「腕に命中」
絶対直秀だと思ったよ
射落としてしまわないか冷や冷やしましたわ
次に直秀に会うと腕に怪我をしてるやつ
副音声「盗賊が投げた反物が、弓に絡みつく」
視聴者向けに覆面を外してくれる直秀
その頃、乙丸がまひろに文を渡す
三郎の使者から受け取ったとのこと
その頃、内裏では行き交う女房たち
「忯子さまがお隠れに!」
「忯子!」寝所を出て叫びながら廊下を行く帝
内裏で死んでそうな勢いだがそんなことはないはず…
烏帽子も被らずに、と指摘してる人が結構いる
帝の我を忘れっぷりがわかる
文を開くまひろ
「ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし恋しき人のみまく欲しさに」 長く会えずにいたことで、「会いたい」と気持ちが募り、「これは恋なのだ」と自認したのじゃないだろうか
伊勢物語の「ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし大宮人の見まくほしさに」が元らしい
そういえば、既存の和歌の一部だけを変えることは時々あったみたいだ
枕草子の「花をし見れば」→「君をし見れば」とか
源氏物語の「朧月夜に如くものぞなき」→「朧月夜に似るものぞなき」とか
解説
文をみつめ、胸に当てるまひろ