「光る君へ」第26回「いけにえの姫」
公式サイトの第26回まとめ:
長徳4/998年
「長徳4年10月、日食と地震が同日に都を襲った」
日食も「襲った」に入るんだ
まひろの家を直してるのか
まひろは水色の服
いとさんは白い服、袴が赤じゃなくて…茶色? 緑?
いとさんがまひろを「お方様」と呼ぶようになってる
「二階棚はそちらに。鏡台はその横です」指示を出すまひろ
おそらく視聴者に「二階棚」と当時の鏡台を見せるためのシーン
「宣孝様が、こんなにも裕福なお方とは存じませんでした…」「そうね…」
「不吉な大水も日食も地震も吹き飛ばす頼もしさですわ!」物理的にというか実際的にとても頼もしい
裕福な婿を取ることの利点がこうも露骨に
「福丸はぐらりと揺れた途端に、わたしをほっぽり出して逃げていきましたけど!」一生言われるやつだ
「宣孝様はお方様をかばわれて、覆いかぶさっておられて胸打たれましたぁ」「そうね…」
いとさんはなんでここ猫撫で声になるん
心底感動したからかしらん?
そこに「福丸さんが来られましたよ」と引っ張って…じゃないな、押して?くるきぬさん
「どうも…」「もーお! どこ行ってたのよ!」「まあまあまあ…」
「おーお、だーいぶ進んでおるな」宣孝が様子を見に来た
「おう、頼んだぞ」と働いてる人にお手当?をぽんと渡す
「お帰りなさいませ」笑顔で駆けてくるまひろ
そうか「お帰りなさい」なんだ
「まひろ~」デレデレしてるな
「今日は取って置きの、贈り物を持って参った」まひろにそう言って渡すなら最新の宋の書物とかじゃないといけないのでは?
「毎度の贈り物はもう…」「わぁしがしたいのだ、断るな」笑いあう二人
新婚ですなあ
小さめの円い鏡
「このようなよく映る鏡で自分の顔をまじまじと見たことはありませぬ」おっ笑った「嬉しゅうございます」
初めてよく映る鏡で自分の顔見て吉高由里子だったら本当に嬉しいよね(笑)
違いないw
後ろで一緒に覗き込んでる宣孝「我ながら、かわいいであろう」
ほんとにかわいいんだな、まひろが
と思ったが女性相手にこういう声を出し慣れてるのかもしれん
「…まあ…思った通りでございます」「おっ自信はあったのだな」「またそのようなお戯れを」
「ならば、もっと戯れよう」手ずから御簾を下ろす
イチャつきよって
平和なイチャつき期が高速で去るのがこのドラマですけどね!
清涼殿の庭に晴明
御簾が全面下りてるのは清涼殿!(今さら)
御簾の下から書類を差し入れる行成
「安倍晴明らによる、日食と地震についての、『天文密奏』にございます」
謹奏
今月朔日丙戌午剋??日蝕未剋復末
本日日蝕天子有疾病…
長いしやめとこ
「『天文密奏』とは、異常な天文現象が起きたとき、その占いの結果を、内密に、天皇に知らせることを言う」「天皇以外の者が読むことは、許されなかった」
つまりその気になれば握り潰せるわけか
「朕の、せいなのか…」ここは素直
副音声「うつろな目の帝」
恒方さんの報告「水に呑まれ、また建物の下敷きとなり、命を落とした者の数は、100を超えております」
この人もちゃんとしてる?よな
右大臣とかと比べてよっぽど
注進損色事
流損堤
鴨下社辺 三箇所 合十八丈
二条大路末辺 二箇所 合廿丈
四条大路末辺 四箇所 合廿六丈
七条大路末辺 三箇所 合廿三丈
山城国水損田 卅六町七段百十二歩
此外所々舎屋等多以損敗不知其数
鴨河辺人多以損死不可勝計
右先日流損事等勘注進上如件
十月九日
「人夫を増やしてまずは…堤を急ぎ築き直せと、山城守と検非違使に伝えよ」
山城守ってことは宣孝の仕事か
まひろの夫に仕事でガッツリ付き合わなきゃいけない
雷雨はまだ続いている
副音声「晴明の屋敷」
「お出まし、恐縮にございます」「この天変地異はいつまで続くのだ。おまえの見立てを聞かせてくれ」
お、天変地異を予言した人間に責任転嫁するわけ「じゃない」ですってことをはっきりさせてる?
「帝のお心の乱れが収まれば、天変地異は収まります」この辺はしっかり平安時代の陰陽師
呪詛に関してだけリアル路線
「中宮様のもとに昼間からお渡りになり、政を疎かになさっていることは、先日お諫めいたした」
…いや、「1回言った」で片づくもんでもないのでは…?
「天地(あめつち)の気の流れを変え、帝のお心を、正しきところにお戻しするしかございませぬな」
「帝の心を正して気の流れを直す」じゃないんだ
「いかがすればよい」
「左大臣様が、よきものをお持ちと申しました」「よきものとは。左大臣様の一の姫、彰子様にございます」
がしゃーん
自分で解説する羽目に
「まさか、我が娘のことか!?」って道長の方から言ってほしかったんじゃない?
「出家とは、片足をあの世に踏み入れること」「もはや后たりえぬ中宮様によって、帝は乱心あそばされたのです」
乱心あそばされたのは詮子とか伊周とかのせいじゃないかと思うけどなあ~
「今こそ! 穢れなき姫君を」
「義子様も、元子様もおられるではないか」「お二人の女御様と、そのお父上には何のお力もございません」
まああの右大臣だからな…
「左大臣様の姫君であらねば」雷鳴
立って外を見た?「できぬ」
「わたしには見えます。彰子様は朝廷の、この先を背負って立つお方」
「そのような娘ではない!」
「引っ込み思案で。口数も少なく! 何よりまだ子供だ」
本人の性格の問題じゃなくて、最高権力者の長女という立場の問題だということはわかってるんだろうなあ
「恐れながら。入内は、彰子さまが背負われた、宿命にございます」
「おまえもそろそろ、そのくらいのことをしたら?」
「女院様までなんということを!」まあ詮子様が「それはひどいわね!」なんて言うはずはなかった
「身を切れということよ」「おまえはいつも、きれいなところにいるもの」
きれいなところから詮子様の手で結構きな臭いところに引きずり込まれてる気もしますが
「今の地位とて、あくせくと策を弄して手に入れたものではない。運がよかったのでしょ」
今の地位を詮子に押しつけられたのはわりと不運だったのでは?
何度言っても相手にしてくれない帝をなだめすかそうとしてる間に堤が崩れて死人を大勢出してしまった、なんてポジションが幸運なものかというとな~
「何もかも、うまくいきすぎていたのよ」
「身を切る覚悟は常にございます」「されど彰子はまだ子供!」
「子供であろうとも、それが使命であればやり抜くでしょう」「むごいことを仰せられますな」
笑う女院「それそれ。」「そういう、娘をかばうよき父親の顔をして、おまえは苦手な宮中の力争いから逃げている」
「わたしは父に裏切られ、帝の寵愛を失い、息子を中宮に奪われ、兄上に内裏を追われ、失い尽くしながら生きてきた」
待て、そのラインナップに「息子を中宮に奪われ」が入ってるのはおかしい
「それを思えば、道長もついに、血を流す時が来たということよ」
…でも、詮子は道長にも政略結婚をさせたはずだったのでは…?
なのに、倫子様とも明子様ともなんか睦まじくなってるのが気に入らないのか?
彰子と一条天皇が仲良くなったらどういう反応をするんだろう
「朝廷の混乱と天変地異が収まるなら、彰子をお出しなさい」
これは女院・為政者として正しいことを言ってる
「姉上が、そのように私を見ておられたとは、知りませんでした」
ちょっと唇とがらせてません?
笑って顔を近づける詮子「大好きな弟ゆえ、よく見ておっただけよ」
そこへ「ちちうえ~!」走ってくる田鶴
「申し訳ございませぬ、田鶴が聞かなくて」言い訳になっているようないないような
捕まえて後ろに下げようとしたのにするっと前に出てきた
「父上! 今日、迦陵頻の舞を習いました」「ほう、そうか」
他の子たちや乳母もぞろぞろ
田鶴が「父上にお見せする!」とダッシュした(おそらく)のに、みんなでついてこないといけなかったんかしら
「ご覧ください」「いん、じゃ!」「ち~ち~~らろ~ろ~…」
これ口で「ち~らろ~ろ~」って歌いながら舞うものなんだろうか?(そんなことはなさそう)
田鶴の後ろに見える倫子がずっと居心地の悪そうな顔をしているw
「今度。ゆっくり見るゆえ」しょぼん
「今度。」でちゃんと止まったな
でも道長ならちゃんと今度ゆっくり見てくれる気がする
「田鶴。父上はお疲れです、またにしなさい」
ふと目を向ける道長「彰子。そなたは何をしておったのか?」
目を上げるが、無言
詮子はこれを見てどう思ったかな?
「姉上は何もしてません」「これ!」子供の容赦なさ
「父上のお邪魔をしてはいけませんよ。あちらに参りましょう」
立っていく下三人と乳母たち、「ご無礼を致しました」と手をつく倫子、頭を下げて立っていく彰子
夜、寝間着姿の道長と倫子
「お痩せになられましたね」「大水、日食、地震以来、お仕事が忙しすぎるのでございましょう。心配でございます」
運良く手に入っただけでしょなんて詮子に言われる地位にいるおかげでこれである
「肩をお揉みいたします」「よい」間を置いて「それより、相談がある」
「相談? いつもお胸の内をお明かしくださらぬ殿が、わたしに相談とは、嬉しゅうございます」
本当に嬉しそうでつらい
仲睦まじいようでもそんな感じだったのか
「嬉しい話ではない」「え?」
座って「彰子を。入内させようと思うのだ」ちゃんと目を見て言ったな
「続く天変地異を鎮め、世の安寧を保つためには、彰子の入内しかない」
「…お気は確かでございますか?」ちょっと声が震えてる
「入内して幸せな姫なぞおらぬと、いつも仰せでしたのに」「今もそう思っておる」
一応「嬉しい話ではない」とはちゃんと言った
「されど…」「嫌でございます。」食い気味だし、きっぱりしている
「あの子には、優しい婿をもらい、穏やかに、この屋敷で暮らしてもらいたいと思っております」
そっか、ずっと実家にいるつもりでいた娘が嫁に出ていくという意味でも話が違ってくるのか
「俺も同じ思いであった」「されど今は。入内もやむなしと思っておる」
「よくお考えください」「中宮様は、出家してもなお、帝を思いのままに操られる強かなお方」
違うんです! 違うんですよお!
「そんな負けの見えている勝負などに…」「勝負ではない!」
「これはいけにえだ」
「手塩にかけた、尊い娘ならばこそ。値打ちが、ある」そういう理屈で自分を納得させたのかな
「これ以上帝のわがままを許すわけにはいかぬ」
ここで倫子から視線を外したけど、目を逸らした、とは違うだろうな
「何もしなければ、朝廷は力を、失っていく」
「朝廷がどうなろうと、あの子に関わりはありませぬ」「そうはゆかぬ」声が大きくなる
「私は左大臣で、…彰子は左大臣の娘なのだ」
顔を見ては言えないんだなと思ってたら「彰子は」でちゃんと見た
「不承知にございます」「そなたが不承知でも。…やらねばならぬ」
なんと不承知のリフレイン
雅信さんは頭から「不承知とは言ってない」と折れちゃったわけですが
倫子も「左大臣の娘」だったか
「相談ではございませんでしたの?」責めるように
ややあって、頭を下げる「許せ」
「許せ」だとどうにも「なんで命令形なん?」と思ってしまうな
「殿。どうしても彰子をいけにえになさるのなら。わたしを殺してからにしてくださいませ」
「わたしが生きている限り、彰子を政の道具になどさせませぬ!」言うなり立ち上がって早足に去っていく
雅信さんは結局、倫子を政の道具にしないで終わったんだものねえ
穆子に訴えたらしい
息が上がってる…いや「上がってる」という言い方もなんだけど
興奮して捲し立てた後、という感じ
「そういえば、あなたもさきの帝に入内する話があったわね」
「入内せず、殿の妻になれて心からよかったとわたしは思っております」
「それゆえ彰子にも、そのような幸せを与えてやりたいのです」
とはいえ、「道長様を婿にできないなら一生猫しか愛でませぬっ」と父親を脅しにかかった倫子とは、あの彰子は性格が随分違いそうなので、同じような恋愛結婚ができるとも限らない気はする
「そうね…」おっまずは肯定する傾聴のスキル、と思ってしまった
「そうだけど、…入内したら、不幸せになると決まったものでもないわよ」
「帝は政も疎かになられるほど、中宮様の色香に骨抜きにされてるのでおられますよ?」
「ひょっこり。中宮様が亡くなったりしたら?」
さすがに「母上!」
「ひょっこり」ってすごい言いよう
「何がどうなるかは、やってみなければわからないわよ」
「それに、中宮様は、帝より4つもお年が上でしょ」「今は首ったけでも、そのうちお飽きになるんじゃない?」
990年に入内して、今は998年なので…「そのうちお飽きになる」にしてはもう随分長く首ったけが続いているのでは
穆子が一緒になって憤慨してくれないので、ちょっと頭が冷えたかな?
道長と実資
「年が明けたら、改元いたそうと思うのだが」
今初めて相談したような始まり方だけど、既に候補が出ているし、実資も把握してるよね
「長保がよろしかろうと存じます」「うむ。長保か…」
「左大臣様の世は、長く保たれましょう」
他の候補の「延世」「恒久」も似たようなものでは
このカットのために「他の候補」を考えなきゃいけないスタッフさん(誰がやるんだろ?)
延世
尚書曰罰…
延及也…
道長の手で見えない
長保
國語日本固而功成施偏而民?乃可以長保民矣
恒久
周易天地之道恒久而不己利
有?往得其道也
「帝の御代であろう?」
「あろお⤴?」って感じ
「帝は、傾国の中宮に、お心を誑かされておられますゆえ。このままでは…」
「そうなのであるが…」
「もし、左大臣様の姫君が入内されれば、後宮の内もまとまり、帝のご運も上向いて、御代も長く保たれるのではございませぬか」
「中納言殿は。まことにそう思われるのか?」
「勿論にございまする!」力強い
夜、日記を書く実資
?春日祭使出立事…
若左大臣女入内
「入内…」書いてから呟く
「ないな…。」「ないない」実資を判断基準にしてた視聴者を裏切らないでください!
実資が勧めるなら…と思ったのに!
「ナイナイ」オウムさん
つい振り返ってから、また「ないない」
浮かない顔の倫子
その前で子供たちが遊んでいる
田鶴と妍子で鞠を転がしっこしてる
その鞠が倫子のところへ
取りに来た田鶴
「母上。姉上は、ぼんやり者ゆえ、婿も、来ないのですね」
いや母上なんて24歳まで来ませんでしたよ
女房が陰口叩いてるの聞いたりしたんだろうなあ…
「田鶴! 姉上をそのように言うてはなりませぬ」
「琴だって、少しも覚えてなくてぇ、お師匠さんが怒ってました」
子役くん精一杯の小憎らしい演技なのかな?
「田鶴はこの家を継ぎ、父上の跡を継ぐ大切な嫡男。姉上は帝のお后となるような尊い姫なのですよ!」
彰子が后になる、と自然に言った自分に気づく「あら…」
「あら」口まね田鶴くん
「これ!」「こぉれ!」ここで黙る賢い倫子
「母上は、父上と、喧嘩しているのですか?」「していませんよ」まあ倫子が一方的に怒っているのですよな
「いつもプンプンしてるから」いつもそうなら喧嘩とは関係ないのでは?
「していません!」「していません!」大人になったらどういうキャラになるのかなこの子
一方、彰子は道長に呼び出されていた
「父は」ここで目は上げた「そなたを帝の后にしたいと考えておる」
「驚かんのか?」というより無反応?
「仰せのままに」声が小さい
極端に内気なんだとも捉えられるかな?
「母上は、かたく不承知なのだが。おまえはまことによいのか?」
「仰せのままに」どこを見てるかわからない感じの目
「内裏に上がれば。母上や田鶴らとも、気軽に会うことはできなくなるされど。この国の。全てのおなごの上に立つことは、晴れがましきことでも、ある」「父の言っていることが、わかるか?」
「仰せのままに」「わかるかと聞いておるのだ」イラッとしたな
俯いちゃった
はっ、もしやこの彰子が唯一生き生きしてるのが物語を読んでるときだったとかそういう
「あぁ今日はもうよい。また話そう」
夜
「あのように何もわからぬ娘を、入内させられるのか…」
彰子が幸せになれるのか云々を抜きにしても心配だ
副音声「一点をみつめる道長」
雪の降る…庭?
まひろに戻ってきた
膝枕で寝ている宣孝
まひろのくしゃみで起きた「ああ…すまぬ」
「気持ちよく寝てしまった」寝起きの喋り方うまいですね
「お風邪を召されますよ」と言うのを抱き寄せて「こうしておれば、風邪など引かぬ」
若い頃はそうだったかもしれないけど年齢的にそろそろ容赦なく引くのでは←
「静か…」言葉のいらない時期ですな
清涼殿
去っていった赤い服の人は…薬師かな?
顔を覆ってる
副音声「脇息にもたれた、やつれた顔の帝」
なんかすごい体勢だな
くまもある?
「朕が政を疎かにしたせいで、多くの民が命を失った」「このままでよいとは思えぬ」
行成さん
「責めを負って譲位し…中宮と静かに暮らしたい」逆手に取ってんじゃねえよ!
「恐れながら」本当に恐れてるような囁き声だ
「たとえ、ご譲位なさろうとも、今のまま中宮様をご寵愛あそばせば、中宮様のお立場も、脩子内親王様のお立場も、危うくなります」そこをつつくの賢い
「なんと…」意外なことじゃないですよ?
「ご譲位ではなく、ご在位のまま、政に専念なさるお姿を、皆にお見せくださいませ」正論
「さらに、お上に皇子なくば、東宮様の皇子、敦明様が次の東宮となられましょう。さすれば、お上のお父上であらせられる、円融院の御筋は、途絶えます」「女院様とて、それはお望みになりますまい」
これで「皇位を継げる者はいるんだから自分は引退したっていいじゃん」とはならない
円融天皇も、自分の子孫に皇位を伝えたいがために自分は譲位した
「その方の考えはわかった」
身を起こして「譲位はせぬ」「されど…」「我が皇子は、中宮が産むことを朕は望む」
ほんとしんどそうだ
上目遣いに睨むような感じの目
ちょっとこわい
円融天皇の血筋というより、「自分と定子の子孫」を残したいというのもあるかもしれない?
「お言いつけ通り、円融院の御筋は絶えてはならぬということをお伝え致しました」あっ道長の指示か
廊下で背を向けて聞いている
「その点はお心に届いたと存じますが、中宮様へのご執着は、なかなか…」「いや。一歩進んだ」
「行成のおかげだ」半ば振り向いて…振り向くまで行ってないか
「公卿たちは、左大臣様の姫様が入内と聞けば、皆、喜びましょう。公になされば、内裏の気配も、変わります」
どんだけ嫌われてるんだ定子は
そしてどんだけ相手にされてないんだ顕光右大臣と娘は
「まだ公にするには早い」
振り向いて行成の傍らへ「この件。これからも行成の力添えが欠かせんのだ」「頼んだぞ」
なんかこう…懐柔するとき?みたいな挙動というか…?
斉信には油断してたら一杯食わされたから、行成には丁寧に接することにしたのかしら?
「年が明け、元号は長保となった」
長保1/999年
ゾロ目
「一条天皇は、この正月、事もあろうに、中宮を秘密裏に、内裏に呼び寄せた」
また御帳台の中で抱き合ってる
「中宮様は、この正月に、ご懐妊あそばされたようにございます」晴明には全部わかるのね
「なんと!」「内裏での逢瀬のせいでございます」
内裏での逢瀬で懐妊したのなら、神様的な何かには認められてそうだと思っちゃった
不義の子を授かったとき、源氏は「神仏が認めてくれたのだ」と言うけど、藤壺は「これは罰、罪の報い」と答えるんだった
庭で何か儀式中
立ててある竹が青いなあ~
道長は階段を上がったところにいる
「今年の11月頃、皇子が生まれましょう」「皇子なのか…」半ば呆然
「呪詛いたしますか?」
「中宮様に御子が生まれます」
「呪詛しますか?」
晴明のポップアップ選択肢が最悪すぎる
「父上のようなことはしたくない!」
立ち上がる晴明「よう申されました」
「今わたしを試したのか!」強い言い方というほどでもないけどムッとはしてそう
にっこり
「呪詛せよとお命じあれば、致しました」と言い終わる頃には笑みを消してる
「彰子は入内して、…幸せになれるであろうか」泣きそうというか…ちょっと違うかな
「わたしの使命は、一国の命運を見定めること。人一人の幸せなぞは、あずかり知らぬことでございます」
副音声「舌打ちをする道長」
唇を掻きながら?しばし考えて
「わかった」
「中宮様が子をお産みになる月に…彰子の入内をぶつけよう」
えっえっ「わかった」って何が?
やるなら徹底的にやるとかそういうこと?
晴明、須麻流
「よい日取りを出してくれ」
「11月1日を、彰子の入内の日と決めた」
倫子は席?にいて、道長は御簾のすぐ外で背を向けている
「中宮様のお加減がお悪いとの噂でございますが、まさかご懐妊ではありません「ご懐妊であろうとも。入内は決行する」
「ご懐妊ならば。そのお子を呪詛し奉ってくださいませ」「呪詛は殿のご一家の得手でございましょう?」
「そのようなことはせずとも」「彰子が内裏も帝もお清めいたす!」
「いけにえとして」「そうだ」
「殿の栄華のためではなく、帝と内裏を清めるため、なのでございますね」「そうだ」
「わかりました」隣りへやってきた
「わたしも肝を据えます。中宮様の邪気を払いのけ、内裏に彰子のあでやかな後宮を作りましょう」「気弱なあの子が力強き后となれるよう、わたしも命を懸けまする」目を見て
倫子が 仲間になった!
「道長は、ついに、彰子の入内を、正式に、一条天皇に申し入れた」
申し入れの…文?
行成に、この場では特にお言葉はなかったみたい?
副音声「薄い月明かりの部屋で、一人佇む帝」
副音声「顔を上げる」
翌日?
道長が来ている
「鴨川の堤の決壊に始まる天災の数々は、我が政の未熟さゆえであった」「左大臣には大層苦労をかけた」
あ、くまが消えてる?
「とんでもないことにございます。左大臣の務めを、果たしただけにございます」
天皇の務めを果たしていないお上に対する嫌味かえ
「そなたの働きに報いて。娘の入内を許す」
出たパイプオルガン
目を瞠って、というか目を剥いている行成
「我が舅として、末永くよろしく頼む」「もったいなきお言葉。痛み入りまする」
そして彰子の裳着の夜
「道長は、裳着の儀を盛大に執り行うことで、彰子の入内を、公のものとした」
裳着の様子をゆっくり
詮子が入ってきて座に就く
満足げ
頭を下げる道長と倫子
立ち上がる彰子、衣装を着せかけていく女房たち
居並ぶ公卿たち
右大臣もいる
よく見えないのかちょっと顔の角度を変えてる道綱がリアル
実資は睨んでるみたい?
裳をつけた
行成、俊賢、斉信、公任
弟や妹も並んで座っている
唐衣を着せたところに詮子が近づいて、腰結い
「おめでとうございます」道綱がにこにこしてて良い
公卿たちが居並ぶ廊下を歩いて下がる
これはドラマの演出かな
「裳着の儀も、滞りなく済んだ。これも神仏の守護、そして。皆のおかげだ」「厚く、礼を申す」
頭を下げる道長、倫子
詮子はニヤリ
おっ二次会か
俊賢さんはいつの間にここに交ざるような仲に
俊賢「いや~見事な、裳着の儀でありましたぁ」
斉信「しかし、一番ボ~ッとしてた道長が左大臣で、俺たちはいまだ参議。わからぬものだな」
公任「人の世とはそういうものだ」
俊賢「そのうちに帝の父になられるやもしれませぬし」
公任「うんそれを口にするな。中宮側に邪魔だてされるやもしれぬ」
まあ中宮側には伊周がいるしな…
大袈裟に口を塞いでみせる俊賢
みんなで笑う
公任「左大臣は己のために生きておらぬ」「そこが俺たちとは違うところだ」「道長にはかなわぬ」
公任はそう思ったから、自分は上を目指すのをやめたんだなあ
行成「まことに、そう思います」
俊賢「そう、思います」
斉信はあくび
斉信が悪役というか嫌な奴ポジションということでいいのかな
職御曹司にやってきた伊周
「左大臣の娘が裳着を行ったようだ」「まだ子供ゆえ、入内してきても恐れることはないと思うが」
「恐れてなどおりませぬ。帝の御心(みこころ)は揺るがぬと、信じておりますゆえ」
「裳着に参列した者の話では、左大臣の娘はろくに挨拶もできぬうつけだそうだ」
挨拶をしないとこんな評判になっちゃう
「兄上、そのようなことを仰せになってはなりませぬ」良識ある中宮様
「入内を受け入れられるのは、内裏の安寧をはかろうとなさる、帝のご覚悟の表れなのだと思います」
「ほ~う? 随分と中宮様らしくなられましたなぁ」自分の命綱に向かってなんつう口を利くのか
でも、タメ口かよって言ってる人は違うだろう
タメ口ではないよ
「なあ少納言」
「唐の国では、皇帝は太陽、皇后は月と言われておりますが、わたしにとって、中宮様は太陽でございます」「軽々しくお近づきになりますと、火傷されますわよ」
女房にこんなことを言われる中宮の実兄である
そして何も言い返せない
キレないだけマシか
ききょうと定子は笑い合う
伊周の前で遠慮なく!
握り飯をお盆にいっぱい用意して、子供たちに配っているまひろ、いとさん
何故真ん中から取る
いとさんの方は平ったく見えるからお餅かな?
姉妹かな? 手を繋いで走ってきた子たちがいる
そのまま邸の庭で食べ始める
外に出ていこうとしたっぽい子もいたか
字幕には「ありがとうございます」って書いてあるんだけど、耳では子供の声で「どうぞ」って言ってる子がいたように聞こえた
「どうぞ」と言われて「どうぞ」と返す子供はいそう
きぬさんも出てきた
追加を持ってきたのかな
ある子の左手に目を留めて「血が出ているではないの。洗ってあげる。おいで」
派手な流血である
「いい!」子供ってそういうとこある
「駄目。傷に、泥が入ったら大変なのだから」
そこへ宣孝「何事だ」
頭を下げるまひろ
一斉に逃げ出す子供たち
この大人はまずいぞということは察しがつく
「こら! お礼くらい言わぬか!」字幕を見る限り言ってたと思うけど
「大水と地震から生き残った子供たちに、食べ物を与えておりました」
「汚らわしい」ひぇ
為時はこんなこと言わないし、いとさんも元は嫌がってたとしても諦めてそうだけど、宣孝はねえ
短い蜜月であった
「あの子らには、親がおりませぬ。誰かが食べさせてやらねば、間違いなく飢えて死にます」
「それも致し方ない。子供の命とはそういうものだ」当時の価値観だとなあ
「ああ、今日の土産は丹波の栗だ! うまいぞ!」切り換え早いっすね
「ありがとうございます。皆喜びます」「皆はよい。おまえに持ってきたのだ」
まひろ引いてるじゃん
それでまひろが喜ぶわけなかろう
口説くぞと思ったときは二日間観察しただけでド真ん中の口説き文句を編み出せたのに、もう自分のものになったとなるとこれだよ
一応まだ「釣った魚に餌はいらない」ではないけど、どんな餌が魚の口に合うかは考えないのね
子供たちに対する「汚らわしい」は当時の価値観から仕方ないとしても、こっちは言い訳できませんわね
さて部屋に上がって二人きり
まひろは上に模様入りの白?薄桃?の衣装を重ねてきた
作業中は最近よく見る水色の服だけで、姫様らしく?過ごすときには上を重ねているのか
「おお、そうであった」「この前そなたの文をあるところで見せたら、その女が、見事な歌だとひどく感じ入っておった」
「あるところで、誰にお見せになったのですか?」
宣孝は「見事な歌だとひどく感じ入っておった」に喜んでもらえる気でいたんだろうけどねー
「ある女だ」「ある女…」「よいではないか。男か女かと訊かれれば女だというだけの女だ」
「その女が」なんて言わなきゃよかったのに
「さあ食え。うまいぞ!」話を逸らすな
「二人だけの秘密を、見知らぬお方に見られてしまったのは、とんでもない、恥辱でございます」
うーんこれは当時の社会通念上はありえないことでもなさそうなんだけど
紫式部日記にも「ある人の文を見せてもらったら偉そうで腹立った」みたいなことが書いてあるし
とはいえ、このことで紫式部がキレた話も紫式部日記に載ってるのよね
「見せられたお方とて、いい気分はしなかったに違いございません」これはそう
別の妾に見せたんだろうから、そりゃいい気分はしない
その人はそこで「見事な歌ですね」と宣孝を喜ばせてあげるタイプだったとしても、我らがまひろはそうはいかぬぞ
「そういうことを、殿はお考えにならないのでしょうか?」「お考えにはならないよ?」何故ツッコミ口調なのか
「よいではないか。褒めておったのだから」出た、という感じの逃げである
「よくはございませぬ。お考えが、浅すぎます」
「わしは、おまえのような、学に優れた女を妻にしたことを、皆に自慢したいのだ」褒めてるつもりだろうけども
「妻にした」が「所有した」なんだよなあ
「自分を認めて伴侶になってくれた/伴侶にしてくれた」ではなく
「ゆえにおまえの文を持ち歩いてあちこちで見せておる」火に油を注ぐというんですよそれは
「それほど自慢されて本望であろう!」ついさっきまひろが言ったことを聞いてなかったんですか?
唖然とするまひろ
しばし言葉を失った後
「殿に送った文…全てお返しくださいませ」「…えっ?」「そうでなければ、お別れいたします」横を向く
まひろが怒ってることに初めて気づいたんか?
「何を言っておるのかわからぬ」「今日はもうお帰りくださいませ」ほんとにきょとんとしてるな
「まあまあまあまあ…怒った顔もかわいいぞ」抱きつきに行こうとして「おやめください!」
「難しい女だ。せっかく褒めておるのに」本気でわかってないのか
他の女性はとりあえず褒めとけば機嫌を直してくれたのかな?
「またな」去ろうとするのを振り向きもせずに「『また』と言うときは。これまでに送った文を、全てお持ちくださいませ」
「そうでなければ。お目には、かかりませぬ」ここまで言い切る前に一瞬ためらったかな?
出ていった
御簾を下ろして部屋に閉じこもっているまひろ
栗を見やる
洗濯物を干しているまひろ
「お方様、わたしが致します」きぬさんが飛んできた
ということは、きぬさんが来てからは任せてたのかな
「いいのよ。きぬは厨の方を頼むわ」「はい」きぬさんが行こうとした先に、ちょうど惟規が来た
「どう?」「『どう?』って。惟規の方こそどうなの?」「まだまだ官職は得られそうもないよ。思っていた通り」
先は長いんですねえ…
道長に向かって「今の地位だって運よく就けただけでしょ」って言っていいのはこういう立場の人ではなかろうか
「父上が戻られる前には、頼むわよ」「うん」安心させてあげたいね
「そういうとこ素直なのに、やることやらないのだから、惟規は」やってるのに芽が出ないだけかもしれないじゃないですか
と言いながら、干す物は干し終わったので縁に座る
「あのさあ、男のそういう痛いとこ、突かない方がいいよ」痛かったんかい
「宣孝様は、いつもプンッとしてるわたしがよいと、仰せだけれど?」ノロケなんですか?
「自信満々だな」「そうでもないわ。このところ放っておかれているの」そりゃまああれの後ですからね
惟規、どうしようかと少し考えたかな
「それ、新しい女ができたからだよ」「…え?」
「清水の市で見たんだ。姉上よりずっとずーっと若い女に、絹の反物買ってやってた。にやけた顔して」
惟規はそれで心配になって姉上に会いに来たのか
「あ…わたしだって、宣孝様よりずーっとずーっと若いのに、私よりもずーっとずーっと若い女なの?」
「うん」「…お盛んねー…」「怒らないんだ」「怒ってるわよ」
「でも、惟規に聞いたとは言えないから、今回は黙っておくわ」そんなまひろを見る惟規
「あー…家はいいなあ…」くつろいでみせたと思うや「帰るよ」「今来たばかりじゃないの」
「姉上がつつがないならいいんだよ」
「宣孝様のこと、一度ひっぱたいてやりなよ」「それでもあのお方は、姉上のこと手放さないから」
微笑んで見送るまひろだが
副音声「一人になったまひろの顔から、笑みが消える」
明かりを灯した部屋、机に向かって文を見ているまひろ、床に散らばる文
「それから、許す、許さない、別れる、別れないと、文のやりとりが繰り返され…」
「これを見た途端、まひろに似合うと思うてなあ」やってきた宣孝さん
開いた包みの中は反物
緑、草色、薄紫?
文は?
これなら機嫌も直るだろうと思ったのか、何も考えてないのか
これが宋の珍しい書物だったら効いたかもしれないよ!
あ、でも一応にこにこしながら受け取ってはいるな
「清水の市で見つけたのだ」「…清水の市…」あーあ
「あの市には、よい反物が出るのだ」「若い女子に、反物を買われたついでに、私にも。」「ありがとうございます」
怒らせるとは微塵も思っていなかった顔だ
「多淫は体によろしくないそうですよ」「かわいくないのう…」
「誰に聞いたのだ?」「誰でもよろしいでしょう」「あの宋の薬師に聞いたのか」「ええ」
「あの男とも怪しげであったのう」「嫌らしい勘ぐりをなさらないでください」
まひろ的には「嫌らしい勘ぐり」で合ってるんだけど、周明がちょっと気の毒である
「まあまあ。そう絡むな」「わしが悪かった」頭を下げる
「うん、せっかく久しぶりに来たのだ。ああ…もっと甘えてこぬか」
まるで宣孝がただ単にしばらく来なかっただけみたいな言い方を…_(:3」∠)_
「うん」のこれで一区切りついたみたいな感じが腹立つなあ!
「私は殿に甘えたことは、ございません」吐き捨てるようだ
「お前の、そういうかわいげのないところに、左大臣様も嫌気がさしたのではないか?」
まひろに目をやってから逸らして「わかるなー」
火鉢の灰を投げつけるまひろ
息を弾ませ、去る
「お帰りください」すら無く引っ込んじゃった
「これ以後、宣孝の足は、遠のいた」
一発勝負
緊張したよぉぉぉおお😂😂😂😂
そうだ、確かに一発勝負だこんなのw
まひろの後ろ姿
カア、カア
「お方様。ちょっとよろしゅうございますか?」「ん?」
「殿様に、お詫びの文をお出しになったら、いかがでございましょう」
「悪いのはあちらだけど」
「ご自分をお通しになるのもご立派ですけれど、殿様のお気持ちも少しは思いやってさしあげないと」
まあ…喧嘩したことしかわかってなければ、一般論としてはそうおかしくはないのか
いとさんも「宣孝が道長のことを持ち出した」なんてことまで聞いてないだろうから、まひろが何かすごい怒ったとしかわからない状態なんだろうし
「どう思いやれっていうの?」
「お方様は賢くていらっしゃいますので、おっしゃることは正しいのですけれど、殿様にも逃げ場を作ってさしあげないと」
どういう事情で喧嘩になったのかはわからなくても、「まひろが正論で詰めたんだろう」という想像はできそうデスナ
「なぜ?」「夫婦とは、そういうものだからでございますよ」「思いを頂くばかり、己を貫くばかりでは。誰とも寄り添えませぬ」
「己を曲げて…誰かと寄り添う…」「それがいとおしいということでございましょう?」
宣孝は曲げてくれないのですが?
夜、明かりを灯した部屋
机には文「大したこともできない、人数にも入らないわたしが、あなたに腹を立てたところで、甲斐がありませんね」
考えて
いと、乙丸、きぬ、福丸「石山寺!?」
これがイツメンなんだな
「みんなで行きましょ!」
いとさん「殿様がお見えになったらどういたしますの?」
「お見えになったら、その時はその時のことです」「あらま」
「殿なんてどうでもよいのです」と言わないだけまあ
きぬ「石山寺、行ってみとうございます」乙丸「おお…」福丸「行こうよ、いと」
福丸は他に妻もいるんではなかったのですか?
そうか、いとさんは福丸と仲直りしたんだ
すぐには賛成できないらしいいとに「行って、殿がまた来てくださるよう、お願いするから」
ということで石山寺
まひろは誦経
いとさんも
乙丸、きぬさん、福丸は聞いている
字が読めないんだろうな
聞いているというか、男性陣は寝てるんだが
一人になって祈りを捧げているまひろ
扉がゆっくり左右に開く
烏帽子をつけた人物が入ってくる
服の模様
道長
まひろに気づく
道長ってこういうときに驚いた顔をしないので「なぜここに?」感が増しますよね?