「光る君へ」第17回「うつろい」
公式サイトの第17回まとめ:
正暦5/994年
前回に引き続き
まひろは無事に回復したようだ
乙丸が涙ぐんでいる
でも「心配かけたわね」だけじゃなくて、乙丸を巻き込んだことは謝るべきじゃないの?
乙丸だって倒れてたかもしれないんですぞ?
本人は「とんでもないことでございます」と照れ隠しみたいに掃除を再開している
道長を見た気がする、という記憶はあるらしい
乙丸、思い切って「姫様!」駆け寄ってきた
「殿様も、仰せにならないことを、わたしがお伝えするのは、いけないことかもしれませぬが…」
この乙丸好きだなあ
父親が言わないことを勝手に言うのもよくないとためらってるところも
でもやっぱりまひろには伝えてあげたいというところも
「姫様がお倒れになった日、姫様を助けて、この屋敷までお連れくださったのは、道長様にございます」
一晩看病したことも伝えた
部屋に戻るまひろ
柱を背にして、呆然とあのときのことを思い返す
ぶつかって抱き留められたときの「すまない!」「まひろ…」
看病中の「逝くな。戻ってこい」
にやけた
にやけただろ!
副音声は「小さく微笑む」だけど、あれはにやけたんだと思うなあ!
道長は道隆に悲田院視察の結果を報告
勝手に行ったんだから「報告」でもないか
悲田院とは別に救い小屋を建てて病人を収容しないと、そのうち内裏まで入ってくるだろうと
「おまえと道兼は、何のために、そんなところに二人揃って参ったのだ」道隆、また水を飲んでる
現場を見ないと対策もできないと思ったから、と道長
道隆としては、本当に引っかかってるのは「二人揃って」というところかもしれないけど
「これまで幾度も疫病ははやったが内裏に及んだことはない」「放っておけばいずれ収まる」
今回が初めてになるかもしれませんよ?
「救い小屋なぞ。設けずともよい」「そのようなゆとりは朝廷にもない」水をもう一杯つぐ
「火事に遭った弘徽殿の修理だけでも大変なかかりだ」あっそうだった
水差しが空になってしまった「ああぁ、水を持て!」
「放っておけば都の民は死に絶えますしその害は! 我々にも迫ります」相変わらず現代日本を思わせるセリフだ
「大袈裟なことを言うな」やりたきゃ自分でやれ、とネットの民みたいなことを言う道隆
そして水をまた一杯
立ったまま飲んでる
「おまえと道兼は、何ゆえ手を組んでおる?」「不可解極まりない」まあ確かに
今は994年なので、二人が「手を組む」ようになってもう結構経つはず
ずっと「わけがわからん」と思ってたのかもしれないか
「まさか」「わたしを追い落とそうというのではあるまいな」
目を閉じる道長「追い落としたければ」この演技も好き
立ち上がって怒鳴る「こんな話致しません!」
「おまえになくても道兼にはあるやもしれぬ!」「疫病の民を思うなぞ、あいつの考えることではない!」
それはごもっとも
道長は愕然としてるけど
子供を抱っこしている明子様
「では、兄上とお話がありますから、あちらで」乳母にバトンタッチ
連れていこうとするのを兄上が笑顔で覗き込んで、指でなんかちょんちょんやってる
真顔になって「おまえも次は、娘を産まねばのう」
また笑顔で甥っ子をあやしながら「なっ」
「娘を産まねば」の前にも後にも甥っ子にデレデレしてある辺り、そうはいっても男の子もちゃんと可愛いんだろうなという感じ
「近頃はお見えにならないわ」子供はぐずりだしたので、改めて乳母が連れて去る
「お忙しいのであろう」まあその通り
「お見えになったらせいぜい励んで、娘を身ごもれ」「そして、入内させるのだ」
「そういうことしかお考えにならないのね。兄上は」
「男の人生とはそういうものだ」産まねえやつが好き勝手言いおって
とはいえ実際、俊賢だけがこうだというわけじゃないからな
入内して皇子を産んだとして、落ち目の家でも一発逆転できるものなのかな?
血筋としては天皇に近いからありうるのかしら?
「もし次の関白が道兼様なら、道長様は左大臣やもしれぬ」「まあどちらにしても右大臣は堅い」
「偉くなれば。妬む人も出るゆえ、心配でございます」
二人の父親の源高明も、偉くなったから藤原氏に引きずりおろされたんだったかな
「すっかり心を持っていかれておるなぁ」妹の恋バナで何をにやにやしてるのだ俊賢は
「兄上がお望みになったことですわ?」ちょっと混ぜ返すときみたいな口調?
兄上としては、「父上の仇を呪い殺すことこそ我が本懐(メラメラ)」だった妹が、今やすっかり幸せそうで嬉しいのかもしれない
夫が最近来ない、と言いつつまだ辛そうというわけではないし
一方倫子様は「わたしの財もお使いくださいませ」
衣桁? に衣をかけてるのかな?
驚いて振り返る道長「まことか?」
ススキを飾って、お酒も置いてある
お月見っぽい
倫子様は北の方で同居しているので、道長が忙しくても会えなくなるわけではない
北の方と妾の差
「わたしは殿を信じております」「思いのままに、政をなさいませ」
道長、ちょっと向き直って「すまない」頭を下げる
妻を熱烈に愛してこそいないにしても、こういうところが普通にいい人なので、いい夫にはなれるんだろうな
倫子、笑って「いやですわ。わたしが渋るとでもお思いでしたの?」「いや。されど、そこまで太っ腹とは思わなんだ」
「平安時代の夫婦は別財産で、この夫婦の場合は、倫子の方が、多くの財を持っていた」多くの財をなめるカメラ
倫子と明子の差…
「それより殿?」酒をついで「悲田院にお出ましになった日、どちらにお泊まりでしたの?」
さりげなく訊けるタイミングを狙っていたな
「高松殿ではありませんわよね?」
「うん。高松ではない」「内裏に戻って、朝まで仕事をしておった。ハハ」
病人だらけの場所に行ったその足で内裏に?
ちょっと苦しいんじゃないですかね?
準備しておいた言い訳でしょうに
「殿を信じております」と言われたばかりじゃないですか
「左様でしたか。お許しを」笑みが怖いですよ倫子様
道長が表情でぼろを出さないかどうかじーっと見てるじゃない!
橋を渡って廊下を行く道長
副音声「よぎるのは、熱にうかされるまひろの姿」
あのときをちょっとだけ回想
「まひろは、よくなったであろうか…」
道長視点だと、あの後結局亡くなった可能性も考えられるか
副音声「荘子の巻子本を広げ、文机の前に座っているまひろ」
読んでいるものとは別に、横に巻物が二本置いてあって、一本に「荘子 三」と書いてある
そこへ為時「よいか?」
部屋に入ってきたが、半分背を向けて立ったまま、「大納言様と…おまえの、間は」「どうなっておるのだ?」
「どうもなっておりませぬ」
本当に何もなければ、「大納言様」と聞いて驚くところじゃないかしら?
少なくとも、道長が一方的に恋慕してつきまとってるわけじゃないことはわかってしまったぞ
「されど、おまえの看病をする、道長様のまなざしは、ただごとではなかったが…」
「これを、ご縁に」「おまえのお世話をしていただくことはできぬであろうか…」
「父上」「どうでもよいおなごの看病を、あのようにするとは思えぬ」そりゃそうだ
向き直って「それはないと存じます」「あのとき、もしわたしをお気に召したのならば、今頃文の一つくらい届いておりましょう」正論
身を乗り出して「これから来るやもしれん」
「お望み通りにならず、申し訳ございません」なんかめっちゃ笑顔
何だか空中に目を向けながら歩いている為時
を引っ張り込むいとさん「あれは偽りでございますよ!」「女のわたしにはわかります」「姫様と大納言様は間違いなく深い仲!」
いやそんなことは為時パパもわかってると思うよ
為時パパとしては、「だからこれまで結婚しようとしなかったのか」と腑に落ちたし、でも「何でもないです」と言い張るからには道長と一緒になる気もないらしい、つまり「詰んだ」とわかったからあんな顔して歩いてたのでは
いとさんにこれ説明するのやだな
夜、こちらも何か読んでいる道長
「明日。まひろの様子を見てきてくれ」
灯りをつけていた百舌彦「あのー…様子などお知りにならない方が…」
あのランプみたいなのすごく好き
百舌彦が火を入れてる屋根つき?のやつも
道長の方にある丸いやつも
ここだけ急に西洋のお城にありそうなアイテムに見える
「頼んだぞ」有無を言わせず立っていってしまった
「え~…」本気で嫌そうだなあ!
副音声「爽やかな朝の道を、とぼとぼ歩く百舌彦」
門の中をちょっと覗き込んで、下がる
「わんわんっ」掃除をしていた乙丸が振り返ってやってくる
「百舌彦殿~!」おっ歓迎「ども…」こっちは気まずそう
「いかがされたの、ですか?」「…んふぅ…」何だそれは
「道長様の命、とか…」「そうなのよ~」「もう! おやめくださいと、そちらの殿様に申してくださいませ」
「誰?」ここでまひろが来てくれて、百舌彦としては助かったんじゃなかろうか
急いで隠れる百舌彦、「野良犬にございます!」と乙丸、「百舌彦ではないの?」とまひろ
普通にバレてる
いたずらっぽい顔して
首を振る乙丸だが、百舌彦は観念した模様「お久しゅうございまーす…」
「おまえも、悲田院でわたしを助けてくれたの?」「なっ…なん…な、何のことでございますか?」
誤魔化すの下手だなあ!
途中で助けを求めるように乙丸の方を向いてる
この場合乙丸じゃ役に立つまい
「ありがとう」頭を下げるまひろ
「…ほっつき歩いておりましたら、乙丸に、ばったり会いまして、懐かしくて、話し込んでおりました」
道長の命で、という部分だけでもごまかそうと試みる
この家の前まで来ておいて「ばったり会った」もないもんだ
「本当に、…懐かしいわね」
道長の救い小屋計画、人手が足りない
「都に働き手が足らんなら近国から召し出せばよいではないか」
あっ「召し出せばよいではないか」なんて無理解な権力者っぽいセリフだぞ?
「疫病の蔓延してる都に、誰も参りませぬ」理解してしばし沈黙
「…されどやらねばならん」「高くついてもよい。急ぎそうせよ」
「倫子の財だろ」というツッコミがあって笑った
副音声「屋敷の縁で、花立に水を入れるまひろ」
さっきも今も同じ夜かな
そういえばちやはも花を飾っていた
生活が苦しくても、花を飾る風雅を忘れない
「何故、あの人が悲田院に?」「まさか…七年前の約束を?」
花を持ったまま、柱にもたれて座る
「だから倫子と結婚するんだ」みたいなことを言ってたときよね
で、倫子の財で救い小屋を作ろうとしてるのよね
つながった!←
何とも言いがたい表情をしてるな
副音声「二条邸」
「二条邸」っていう名前はセリフかナレーションに出てきたかな?
道隆、酒を置いて貴子に膝枕「子供たちの前でございますわよ?」それは子供が幼いときに言うやつでは
まあ子供が大人になっててもあれだが
「父と母が仲が良いことは、子供の頃から知っておる」「のう」子供たち顔を見合わせてるじゃないか
伊周は「はい。どうぞ、ご遠慮なく」隆家は「こりゃだめだ」みたいな感じで酒を煽っている
「貴子を見初めたのは、内裏の内侍所であった」
思い出話を始めるのは死亡フラグだぞ、というツッコミがあった
その体勢でも酒を飲むんか
出ていく伊周と追ってくる隆家
「兄上! どちらに?」「京極の女ですか? 堀川の?」「あっ! 西洞院」
「前太政大臣、三の君だ」「光子様! はっ、それはまた」
「『また』何だ?」「かりそめのおなごにしてはー、大物だなと」
さっきの「光子様!」がいかにもそんな感じの言い方だった
「家に帰ると子が泣いてうるさいのだ。致し方あるまい」
もうこれだけで夫としても父親としても落第ってことがわかるわね
「よし! 俺も出かけよう」「あんな父上見てらんないもんなぁ」確かに
伊周も「どこへ行くのか」という質問に答えたからこういう話になったのであって、「何故出かけるのか」という話にはならなかった
つまり伊周も「あんな父上見てらんない」から出かけるのかもしれないけど、そうは言わせない
伊周はヘイトを背負う役回りなんですな
副音声「庭に紅葉の舞う登華殿」
と言ってるそばから、ききょうが花を活けた花瓶を持って歩いているので、副音声がなくても登華殿であることはちゃんとわかる
「何故返歌をくれぬのだ?」斉信登場
「あら、そうでしたかしら?」「とぼけるな。俺をコケにするとは、けしからん」副音声「ききょうの胸に、紅葉を差し込む」
「深い仲になったからといって自分の女みたいに言わないで」深い仲にはなったんか
…「頑張るか」ってそういうこと?
「男ができたのか?」「前の夫とよりを戻したのか?」「だったらどうなの?」「…そうなんだ」あら普通に凹んでる?
「そうじゃないけど」ああこれで凹むタイプ? と方針転換した感じ?
「そういうことネチネチ訊くあなたは本当に嫌。」清少納言は嫌いだろうなあ!
遊ばれてるのは斉信の方ですね?
キスに持ち込もうとしたら「そろそろお越しになるわ」と逃げられた
斉信、普通に落ち込んでるかい?
帝や定子の前で笛を吹いている道隆
紅葉が飾ってある
咳き込んだ
その後も音が掠れてる
公任「いかがされたのであろう」行成「さあ…」
副音声「笛をやめ、手を伸ばし、瞳を彷徨わせる道隆」なかなかこわいぞ
倒れた
騒然となる
帝と定子も顔を見合わせる
夜、晴明が呼ばれてきた「失礼致しまする」
横たわる道隆のそばに貴子
「水を…水を…」女房が水を持ってきたら、杯でなく水差しから直接飲む
ひええ
ばしゃばしゃこぼす
咳き込む
「目が霞む…手が痺れる…喉が渇く…」「これは、誰ぞの呪詛に違いない」「どうじゃ」
「どなたか、お心当たりでもございますか?」煽ってますか?
「心当たりはありすぎる!」「道兼…詮子…道長とて腹の中はわからぬ!」「みなわしの死を望んでおる」
「それは呪詛ではございません」「畏れながら、ご寿命が尽きようとしております」
なんか、呪詛でなくても寿命でなくても、思い込みだけで死ねそうだな
副音声「ふらふら立ち上がる道隆」
「はるあきら!」「殿!」ちょっと進んで床に…倒れ込んだ、ではないかな
半分這うようにして近づく「おまえの祈祷で、わしの寿命を延ばせ!」呪詛じゃないならそう来るか
「難しゅうございますが。やってみましょう」あ、受けるんだ
この剣幕で迫られても、晴明なら平然としてるか
副音声「去っていく晴明」わざわざ二条邸を歩いてるシーンが入ってる
「お帰りなさいませ」自分の邸に帰ってきた
「関白の病の平癒、祈っておけ」「わたしが、でございますか?」
「おまえでよい」振り向いて「もう関白は何をしても助からぬ」
末期の病人の家に呼び出されたことも何度もあるんだろうなあ
「はっ」「せめてお苦しみが和らぐよう、ご祈祷致します」あらいい人
そういえば、無視するんじゃなくて祈らせはするんだ
「あー疲れた」「病の者の穢れを貰った」「いけないいけない」呪文を唱えて息をフュイッ
#光る君へ ユースケ晴明、関白の病の原因が呪詛だとなってたら、その呪詛を返せず関白死なせる陰陽寮→自分の評価の低下、までサクッと読んで「寿命っすね!呪詛じゃないよ!」と自分に降りかかりそうな火の粉もシャットアウト。容赦ねえ。 あっそういう計算なのか!
正暦6/995年
「疫病で傾く世の流れを止めるべく、道隆は、改元を、進言した」当時としては対策の一つではあるんだろうな
「新しい元号は、長徳、が、よろしかろうと存じます」
俊賢が道隆を見つめ、帝を見る
俊賢はこの時点で「えっ長徳…?」ってなったんだろうか?
副音声「御簾の中で頷く帝」
ちょっと寂しそうに見えるな
長徳1/995年
2月には改元が実行された
実資「長徳…長徳…」
平惟仲「どなたがお決めになったのでありましょうか」
末席とはいえ陣定に!
源重信「関白に決まっておろう」
顕光「長徳…何が、悪いのだ?」
実資「長徳…長徳…長毒」道綱「長毒?」顕光「ちょう、どく?」道綱「ちょう…長~い毒ですよ!」顕光「…はあ…」
なんと道綱に教えられている
道綱仕事あまりできないのねーという視聴者の認識を踏まえての、道綱より察しの悪い顕光を出して「あーこの人も仕事できる方じゃないねー」とわかる演出 実資殿に日記で2人ともボロクソに書かれてると知って小右記読みたくなってきた #光る君へ 顕光殿、なんか地頭は悪いんだろうけど憎めない愛嬌と純朴さがあって親世代の道綱枠だったんじゃねえかな感があるんだよな。そんなのに挟まれてる実資にとってはたまったもんじゃねえだろうけど。
そして朝光の訃報を、兄の顕光が横で聞いてるのに噂話にしてしまう道綱と、それは別に気にしてないらしい顕光も良く。
あんたら…
顕光さんの反応が正しいような気もするが
惟仲さんが手を挙げて解説「疫病は、長引くでありましょう」「あ」
「その心は」みたいな言い方だな
実資「帝も、関白様の言うことをお聞きになりすぎだ」「まだまだお若いのに心配だ」
顕光・道綱を隙間から覗いている視点になる
顕光「もはや関白様は、物事の是非のお見分けも、つかぬのであろうか?」何が悪いのかわかってなかったくせに
あっ覗いてたの帝なの!
道隆が倒れて不安になったので見に来たのかな?
疫病対策を何とかしろと言ったのに、それで提案してきたのが改元なんかだったからあかんと思ったのかな?
重信「御病もこの改元で、悪化してしまうやも…」まあ本人が決めた元号ならよいのではないか
実資「帝は未熟。はなはだ未熟であられる!」帝がすーごい傷ついてるようですが
俊賢「帝は我々で、お支え致しましょう」まあ正しい
実資「幾らお支え申しても、断を下すのは帝である」これまでも苦労してきたものねえ
「心配であるのう…」「心配である」二回繰り返す実資調
実資「長徳という世になれば、禍も多くなろう」表記が「徳」であることは効果を発揮しないんだろうか?
帝、行っちゃった
いたたまれなくなったかな
定子「父が病に倒れてから、一人でいると心細うございます」
副音声「公卿たちの会話を耳にした後の帝」
「会いたければ、二条第に行ってもよいぞ」
あっ「二条てい」って「第」って書くのか(字幕)
定子はためらっている?
一度出ていったら、何だかんだ理由をつけられて戻ってこられなくなりそう、とか?
「朕がよいと申せばよい」
「わたしはお上のおそばにいとうございます」「父を見舞う間でも、離れるのは嫌にございます」
帝がそう言うのは予想外だったかな?
「兄を呼んで、父の様子を聞いてみますので」
帝、梅?を持って定子の前へ「定子は朕が守るゆえ」「好きに致せ」
「…はい。お上…」梅を受け取って微笑む
「そんなに悪いの。関白は」詮子を道兼・道長が訪ねている
「飲水の病であろうと薬師が申しておりました」
「浮かれすぎたから罰が当たったのね」いやーお酒好きなんでどのみちこうなったと思いますよ
「お若い頃は、優しい兄上だったのに」本当にね
「次の関白は道兼の兄上であるべきよ」「なんと…」今では驚くんだ、道兼
「だって、それが真っ当な順番でしょう」
道隆、道兼と来たら、次は道長にできる
伊周に回ったら、道長には回ってこない
「だから今日、道長に一緒にお連れしてと言ったのです」「今宵は、そういう話だったのか」
道隆が死んだら次は自分! とは考えてなかったってことか
「わたしは、道兼の兄上のことが昔から好きではありません」はっきり言う
「されどあの出過ぎ者の伊周に関白になられるのはもっと嫌なの」はっきり言う!
「だから道兼の兄上を後押しするわ」
「女院様にお助けいただく身になるとは、不思議な気がする」
兼家一家は全員詮子に助けられて今の地位を得てるのでは?
「また道長に借りを作ったな」ほんとどうしちゃったんですか道兼は
「では、姉上。帝にお話しいただけますね」「内裏に行くのは嫌。」
「え?」道長が「え?」と言うときはだいたいコメディ調である
と思ったけど今回はそれほどでもないか
「定子に首根っこつかまれてるような帝、見たくないもの」そう見えてるのかあ…
厳しく育てた息子がきゃっきゃしてたらそうなるのかな
定子に首ったけだったのは確かだ
公卿たちの会話を聞いてからは、定子に対してもちょっと引くことにしたかもしれないけど
「え…ならばっ…どのようにして道兼の兄上が…」
「他の公卿を取り込んでおくわ」「そもそも、大納言も中納言も参議も、公卿はみな伊周が嫌いだから、そこはわたしが一押しすればうまくいくはず」散々な言われようである
「うた恋い。」でもそういう扱いだったし、史実なんだろうか?
「嫌われすぎていて、病気になっても誰も祈祷を引き受けてくれなかった」と言われていた
枕草子はもちろん、栄花物語でもそういう感じではなかったけど
「おー…」としか言えない男性陣
定子は定子で伊周と
箱を開けて書き物を取り出す「内々に先例を調べさせておりました」「父上のお命のあるうちに、兄上は帝から、内覧のお許しを得られませ」
「内乱」と変換されてしまった
お許しを得られたら大変だ
父上のお命が残り少ないことを受け留めて、先のことを考えている
「内覧とは、帝に奏上する文書や、帝が宣下する文書を、事前に読むことができる、関白に準ずる職である」
天禄三年十月廿七日宣
太政大臣不役事之間
太政大臣が休んでる間に限ってのことか
宜令従三位権中納言
藤原朝臣兼通
内覧雑文書宣旨等
この「内覧」がアップに
「二十年ぶりでも何でも、やってしまえばよいのです」強いことを言うようになりましたね!
二十年前の記録か
「父上から帝にお願いしていただいて」「わたしからも帝に、強くお願いしておきますから」
「帝を支える者が大事」vs「断を下すのは帝だ」が実際にぶつかってる
「されど定子はすごいな」提案自体に対するリアクションはなしで定子の話?
「男であったら俺なぞ、敵わぬやも」
「あの女院様から我が身を守り、帝をお守りしているうちに、強くなりました」詮子のせいじゃないか!
とはいえ詮子も、父・兼家や夫・円融天皇のせいで変わってしまったと言える
負の連鎖だ
まだまだ詮子には遠く及ばないようだけど
政治的な能力は高くないのかな? と思ってたけど、がんばっている
ここから「わたしがやらねば」となるには、詮子の洗礼が必要だったか
「内覧になってしまえば、関白になったも同じですから」「共に力を尽くしましょう」
道隆が倒れた瞬間に父の死を規定路線と見て政治的な動きを見せる定子の根底にあるのは、自衛と帝への愛情。究極的には実家もそのために利用するものと思っているかもしれません。錯乱し「皇子を産め」と喚く道隆に、冷ややかに毅然と応じるのも帝と自分を守る意識の高さでしょう。
父親が健在なうちは意気揚々としてた伊周氏が、いよいよ父が危ないってなったとき、定子さまに弱音を吐き、ついにはいつもの生意気な感じが保てなくなりプレッシャーに押しつぶされそうになってる表情が巧いなあって。そりゃ怖いよね。いまさら叔父たちを頼ることもできないし
道兼がどうしたのかと思ったら、なんと道隆に呼び出されている
「こちらへ参れ」幾らか近づくと、さらに手招き
上の衣に手を通してないのか
寝巻の上に一枚だけ羽織って、無理して起きてきた感じかな?
這って畳から下りてきた
上の衣が落ちる
段と道兼の間に光が差し込んでいて、道隆はその光の中に入ってくる
床、衣、左手、と探るみたいにして握った
よく見えてないのかな?
御簾を下ろしていて暗いし
「もしわしが倒れても、未だ懐妊せぬ中宮様も、貴子も、伊周も、隆家も…支えてやってくれ」
定子が皇子を産んでいれば安心できたのかな
それならそれで別の心配が生じたかな?
詮子は皇子を産んでいたから、中宮になれなくても結局こうなった
「酷なことをしないでくれ」酷なことをすると思われてる
泣きそうな声してるもの、本気じゃん
そういえば、道隆は道兼の「人殺し」の中身を知らないんだ
一回だけだったことも知らない
道兼、目を見張って唾を呑んだ
「どうか…どうか…どうか…どうか…伊周を…」
道兼は震えんばかりだ
どの口が言うかっていう点を除いてもきっついなあ
道兼自身は妻子に捨てられているのに
「我が家を…頼む」深く頭を下げる
道隆の家だよね? 道兼の家じゃないよね?
まひろは「胡蝶之夢」を書き写している
「姫様! あ、あの…」さわさんが!
さわさんが脱いだ市女笠を従者さんが受け取ろうとして、元々持ってた荷物が傾いて、それを乙丸が支えて、さわさんの従者さんが軽く会釈
この従者さんと乙丸の演技がすごく好き!
演技じゃなくて素かな
「まひろ様…」まひろも立って出てきたし、さわも駆け寄ってきた「ご無沙汰致しました」
「その節のことは、お許しくださいませ」頭を下げる
「…どうぞ、お上がりくださいませ」引きつってるというか、急にどうしたのか戸惑ってる感じ
そりゃ戸惑う
「ご息災でした?」当たり障りのなさそうな挨拶だったのだが
「はい。わたしは何があっても病にはならない頑丈な体なのですが」
「実は…兄弟を疫病で亡くしまして」
「あまりに儚いことで…」「人に許された年月(としつき)は、実に短いのだと知りました」
アナ雪の本編に採用されなかった歌にもそんなのがあったな
Life's too short
人生は短い、仲違いをしている時間なんてない
「本当にそうですね…」「わたしが文字を教えていた子も、その親も、ついこの間疫病で逝ってしまいました」
教わってくれる子がみつかったことも、その後話していたかもしれない
「わたしも罹ってしまって危うく…」驚くさわ「今生きていることも、少し不思議な気がします」
「まひろ様!」手を取る「再びまひろ様にお目にかかれて本当に嬉しい」「生きていてくださって、ありがとうございます」
知らないうちに、まひろを永遠に失っていたかもしれない
自分が意地を張っているうちに
自分のせいで悲しませたまま
「わたしも、お目にかかれて嬉しいです」
「石山寺の帰り道のことは、どうかお許しくださいませ」改めて頭を下げる
さわさん髪結んでないな
まひろは結んでるのよね
「いただいたお文を、一々お返ししましたことも、申し訳ございませんでした」
「実は…いただいた文は、全て書き写して持っております」「えっ?」さっきの荷物これか!
全体が画面に映っても、漢文と違って全然読めない!
「らしき」「を…ふに」「と」だめだあ
「まひろ様の文を写すことで、まひろ様に追いつきたいと思っておりました」
回想
眉を逆ハの字にして
ちょっと首を傾げたりしてる
副音声「ぎこちなく筆を持ち、まひろの文を見ながら、一文字一文字、丁寧に書き写すさわ」
突っ返してやりたい一方で嬉しくもあったので写すことにした、みたいなのがそもそものきっかけじゃないのかなという気もする
「そんなことできっこないのに…」まひろ、首を振ってる
「思いがけないことに喜ぶ笑顔」うまいなあ…
「まひろ様!」手を取る「わたしの友は、まひろ様だけなのでございます」「いろんなことがあって、そのことがよくわかりました」
そうでもなければこんなに入り浸ってなかった気がする
「まひろ様。またわたしと仲良くしてくださいませ」「末永く末永く、わたしの友でいてくださいませ」
現代ドラマなら「ずっとずっと」って言ってるところか
空に半月
副音声「夜桜の舞う縁で、さわの書き写しの文をみつめるまひろ」
書き写した方の文はまひろが貰ったのか
「わたしの書いた文が、さわさんの心を…」「書くことの何が…」
道長は何を読んでるのかな
立ち上がって外へ出た
月を見る
まひろ、紙を出してきて墨をする
筆を執って
「何を書きたいのかはわからない」「けれど、筆を執らずにはいられない」
なんかすごく接近した文字列だけど、何を書いてるんだろう
またちょっとだけ、月を見上げる道長に戻った
「病のわたしに変わり、全ての政務を、内大臣・伊周に委ねることを、お命じいただきたく」「伏して、お願い申し上げまする」「何卒、内大臣に、内覧の、ご宣旨を」
すごくしんどそう
「今、お約束いただかねば、安んじて養生も、できませぬ」まあそうでしょうね
「どうか、今、お心をお決めくださいませ」「今、ここで! 宣旨を…お下し、くだされ」
しんどそうになればなるほど迫力が増す気がする
「下がれ。」はっきり言われて仰け反っている
事実上の拒絶に聞こえたかな?
これまでは道隆が言ったことはその場で認めてくれてたんだろうから、「伊周を内覧に」の話だけ急に拒絶されたように聞こえたのかも
副音声「よろよろ去っていく道隆」
これを見送る帝も辛いのでは
「蔵人頭はどう思うか」「すぐには関白のお申し出をお受けにならぬお上は、まことに、ご聡明だと存じました」
実資が心配だ心配だ言っていたけど、この帝は大丈夫そうだと俊賢にはわかるわけかな
「関白の言うことをむげに断るわけにもゆかぬ」「されど、言いなりになってもならぬとも思う」「まことに」
「伊周のこと、朕は嫌っておらぬ」帝には嫌われてなくてよかったね…
「しかし…」「何分まだ若すぎる」 このとき満21歳か
登華殿に「皇子を産め…」と呻きながら現れる道隆の鬼(違う)
ホラーじゃないですかもはや
このまま嚙みついたり、首を飛ばしたりしそうな勢い
ショックでおかしくなってしまった
「早く皇子を産め!」「いかがされました?」
ききょうが目配せをして、他の女房たちと共にすばやく御簾を下ろす
「おまえは帝の唯一無二の后であろう」「他の姫の入内も阻んでおるのに、何をやっておる」あっそういう工作もしてたんだ
「帝は、まだお若くておいでですので」まだ今年で満15歳ですやん…
むちゃ言うなって
内面の成長を認めたところでこればっかりは
ふいっと奥へ行く定子
御簾を下ろしても、端の方にいたら外からわかるかもしれないから、かな
あまり明るいところでこんな話を続けたくないっていうのもあるかも
「とっくに元服されておるではないか!」元服が早すぎるのでは
「それなりに努めております」「帝の毎夜のお召しに、お応えしております」明け透けなことを言う羽目に
「足りない…足りない…足りない」「足りない足りない足りない!」「まだまだまだまだ足りない!」
ホラーじゃないですか!
「毎夜」以上にどうしろと
「皇子ができれば、帝は我が一族の真の味方となる」これはこれで甘い気もするけど
詮子のときはどうだった?
結局は一条天皇が即位したから「真の味方」扱いなのかな
「皇子がないゆえ、帝のお心が揺れるのだ」突き放された理由をそこに求めてしまった
「皇子を…皇子を産め」×3
「皇子を…皇子を…」
道隆を見下ろす定子の顔がね…
定子はここで「父上はもう駄目だ」とはっきり認識しただろう
帝が眺めている枝は、前に定子に渡したときのやつかな?
そんなに前のものってことはないかな
「後に、一条天皇は、伊周に内覧を許すが、そこには、関白の病の間という条件がつけられていた」
道隆存命中に伊周の地位を固めておきたい、という目的がこれでは果たせていない
要求定義を満たせていない!
陣定が始まる前かな
道長の席にやってくる道綱「ねえ」「三月二十日に大納言朝光殿が亡くなったんだって」
「皆さんもうご存知です」さっすが道綱
「あそうなの?」声を潜めていたのに素に返った
「疫病らしいな」また声を潜める「こわいことだ~」ここは普通でいいのか
顕光「この前の陣定のときは、まだ、罹っておらなんだと、思いたいなあ」
公季「罹ればあっ…という間らしいから、陣定のときはまだ、罹っておられなかったでしょう」
朝光殿を悼んであげなさいよ…と思ったけど、道綱がこの話を持ち出したのが遅かったせいかもしれない
顕光「我らはもう、屋敷から出ない方が、よいのではないか?」こわがってる
実資「屋敷に籠もっておっては、政はできませぬ」正論
道綱「恐ろしいなあ…恐ろしくない?」自分の席から道長に向かって訊いたのかな
あなたの弟は悲田院に乗り込んでいって、疫病の彼女にひっついて一晩看病してますのよ
実資「疫病が内裏に入り込んだことは、全て関白様の横暴のせい」
道兼と道長のせいでは? というツッコミがあって吹いた
「長徳などという元号にし、息子を内覧に据えた積悪の所業、許し難し!」
「長徳」ってそこと並列されるぐらい酷いの?
「そんなこと…聞こえたら大変だよ」そういうことはわかる道綱
「わたしは間違ったことは申しておりませぬ!」「内大臣伊周殿に、明日はない!」「それはそうだけど…」それはそうなのか
このタイミングで入ってきた伊周、聞こえてたんじゃないかしら?
お上のもとへ道隆が
副音声で「よたよたやってきた」と言われている
御簾を上げた!
後ろで「何をなさいます!」と俊賢(たぶん)が叫んでいる
帝、後ずさって扇をかざした
「伊周を…関白に」「お上、伊周を」俊賢が飛びついた
手を伸ばしている「関白と、お定めください!」「関白様!」
このときの副音声は「怯えた帝」だけど
廊下の両側から、黒と赤の袍を着た人がそれぞれ飛んできて、加勢
「おかみ! 伊周を! 関白に!」繰り返し喚きながら引きずられていく
このときの帝には嫌悪があるようにも見えた
副音声「春の光に包まれた、二条第の庭」
道隆に貴子が付き添っている
「まだ死ねない…」「殿はまだ、大丈夫でございますよ」
「伊周は?」「伊周は、内裏に上がっております」
「そなたに会ったのは、内裏の内侍所であった…」
演出意図がわからない
「スンと澄ました、おなごであった」
「道隆様は、お背が高く」「キラッキラと輝くような、殿御でございました」
「忘れじの 行く末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな」
おお、貴子の歌を
さては道長が死ぬときにもこれをやる気だな?
道長のときには、「百人一首の歌」「まひろが道長に送った歌漢詩」のどっちが使われるだろう?
百人一首の紫式部の歌は、友達に送ったものであって、道長に送ったものではない
これを道長に送ったことにするという手もあるけれど
「命、ともがな」のところ、貴子が合わせる
「あの歌で、貴子と決めた」
道長の右手を、貴子が両手で握り締める
「長徳元年、四月十日」「藤原道隆は、四十三歳で、世を去った」
晴明に代わりに祈祷しといてと言われて適当にせずに「せめて苦しまずに…」とちゃんと行うすまる、良い人だと思う そしてどうやら苦しまずに奥様と昔話に花を咲かせて穏やかに亡くなったっぽい道隆 #光る君へ 須麻流の祈祷のおかげだ! というツイートは他にも幾つか見た