「光る君へ」第10回「月夜の陰謀」
あらすじ:
相関図:
公式サイトの第10回まとめ:
寛和2/986年
前回のラストから引き続き
晴明「決行は、六月二十三日」
兼家「すぐではないか! 支度が間に合わぬ」とは言ったものの、この日しかないと晴明に言われると逆らえないのであった
本職をちゃんと尊重している
「二十三日は歳星が二十八宿の氐宿を犯す日」「十二年に一度の犯か」あっ兼家にも通じるんだ?
「この日は、全ての者にとってよき日でございますが」
そ、そうなの?
「犯す」日っていう表現は不吉な印象があるけどな
「丑の刻から、寅の刻までが、右大臣様にとって、最も運気隆盛の時」
まあ首謀者を中心に見ますよね
実は懐仁親王にとってはそうでもなかったりしないかな
「一同を集め」の中に道綱も入っている
道兼が帝を連れ出す係
丑の刻までに
丑の刻より前でいいんだ?
丑の刻「から」が運気隆盛なのに、丑の刻より前に人に見つかって頓挫したらどうするの…
人に見られずに門まで行くのも大変じゃないかと思うんだけど
「清涼殿より、玄輝門を抜け、内裏の朔平門に向かえ」図面を扇子で指しながら
「帝には女の袿を羽織っていただけ」ここもちゃんと「いただけ」になる
「そなたが手懐けた女官に支度させよ」この女官結構大事だな
道隆は牛車を用意しておく係
女車
丑の刻までに門から出ること
「時申の時を告げる声を合図に、内裏の全ての門を閉じる」簡単に言うけど結構手間では
その後の道兼は「土御門大路を東に向かい、元慶寺を目指せ」
お、土御門
元慶寺も共犯
その後の道兼と道綱は、剣璽を梅壺に運ぶ係
「時を同じくして、剣璽を典侍が、夜御殿から運び出すゆえ」この典侍もかなりの共犯では?
図面、「凝華舎」「飛香舎」という書き込みは建物の方にあって、「梅壺」「藤壺」は庭の方に書いてある
庭の呼び名が転じて御殿全体の別名になったんだっけ
「道綱。命懸けで務めを果たせよ」「ははっ!」の時点でも緊張してるけど
人に見られたら「おまえが後で始末せよ」「……えっ? ……あ…えっ?」口ぱくぱくさせて
この後も震えてるというか、肩で息をしてる感じ
「剣璽」については「神器」だという説明のみ
道長は譲位達成後に、関白にそのことを知らせる係
タイムリミットは寅の刻まで
それまでに出家させなくてはならない
「頼んだぞ道兼」嬉しかろうね道兼
「このことが頓挫すれば、我が一族は滅びる」「兄弟力を合わせて、必ず成し遂げよ」
このときの道綱は兄弟を見て、慌てて倣って頭を下げている
4:10
オープニング終わって6:55
帝が出家の意志を義懐・惟成に告げる
義懐は反対
そりゃそうだ
「お上は即位されて僅か二年、二年でございますよ!」「全てこれからではございませぬか!」
帝は忯子を救うのも自分の務めと
愛する女性を愛し抜いたら愛し抜いたでこういうことになってしまう
「女御様も大勢おいでですし、新しいおなごも幾らでもご用意致します!」「皇子を儲けられませ」
そうじゃない、そうじゃないんだ義懐
「また忯子の霊が嘆くではないか!」自分が辛いのを忯子の話にすり替えているようでもあるけど、実際忯子は嘆きそうである
「朕は義懐とは違うのじゃ」それぐらい言ってやっていい
「下がれ!」で惟成も下がるのね
「あーあ。あいつらにも嫌われてしまった」
数少ない味方だったのに
これで本当に味方してくれる人は為時だけになってしまったのでは?
斉信にも「忯子が死んだのはあんな帝に入内したせいだ」と思われてるわけだし
ひょっとして帝視点だと、為時も「道兼を手引きしたやつ」になってしまうか?
「畏れながら、お上がご出家なさいますなら、わたしもご一緒致します」「どこまでもお供致しまする」
弱みがはっきりしててこんなに操りやすい帝なのに、義懐ってば
二十三日、という決行日を告げる
「お上にとっても、亡き忯子様にとっても最良の日にございます」
帝、急だとは思ったものの、「忯子のためにも、早い方がよいわな」
忯子忯子忯子なので、キャラクターとしても扱いやすそう
9:20
夜、月を見上げる道長
そこへ兼家「よい月じゃのう」
「関白に知らせに走るだけでは、物足りぬか?」あ、そっち?
「事をしくじった折には、おまえは何も知らなかったことにして、家を守れ」
勿論、他の兄弟の前で言うわけがない
「しくじった折は、父のはかりごとを関白に知らせに走るのだ」「さすれば、おまえだけは生き残れる」「そういう意味じゃ」
すごいもんを託されている
「そのお役目は、道隆の兄上、なのでは…」成功したときは道隆の手柄「道隆はそちら側だ」
道兼さあ…
直秀たちを埋葬して泣き崩れたときの回想
映像はまだ道長だが、琵琶の音が被さる
11:11
ここから陰謀とは関係ないシーン
琵琶を弾くまひろ
針仕事をしているいと
まひろが入ってきた「父上は今日もお戻りではないのね」
「もう、高倉の女の元から帰らぬおつもりかもしれません」
「今宵の姫様の琵琶の音がひときわ悲しく聞こえて、つい…」「何か、悲しいことがおありになったのですか?」「生きてることは悲しいことばかりよ」
為時が帰らず、惟規が婿入りしたら、「わたしは用なしとなり、生きる場所も失います」
使用人というだけなら、為時にとってもまひろにとっても同じだし
いとの子供はいないのかな
子供が生まれたときに惟規の乳母になったけど、自分の子供は亡くしたとかかもしれない
「そうなったら姫様、この家にわたしを、ずっと置いてくださいましね」「もちろんよ」
屋敷を相続するのは女系か
左大臣のところも穆子様が「あなたが婿入りなさったとき」みたいなことを言ってらした
「でも、惟規が婿入りするとき、いとも一緒についていったらいいんじゃない?」自分の使用人を引き連れていくのはおかしいことじゃないはず
「生涯若様と一緒にいられますなら、殿様は諦めます」「高倉にくれてやります」やっぱり愛人関係か
「父上は、いとのことも大切に思っているわよ」
ああ、ちやはの言葉を思い出す「わたしのこともいいと思っていらっしゃると思うわよ」
「高倉の人、どんな人なんだろう」「そんなに父上の心を、とらえる人って…」
13:27
高倉に行ってみるまひろ
毎度付き合わされる乙丸「貧しい家ばかりでございますね」
別に隠してるわけじゃないから場所はわかるのね
庭に入ってみる
副音声「瘦せ細った女の口に、匙を運ぶ為時」「せき込む女の背中をさする」
手を拭いてやる為時、ふと顔を上げてまひろと目が合う
はっ! と口を覆う乙丸がかわいい←
「長く家を空けてすまない」頭を下げる
「身寄りもなく、一人で食事もとれぬゆえ、見捨てられぬ」「間もなく命も尽きるであろう」「一人で死なせるのは忍びない」「見送ってやりたいのだ」
生活のためにもうちょっとお金のある家に通ってる、とかいうことではなかった
もろともに言ふかひなくてあらむやは
「言ってくださればよかったのに」「父上が内裏に上がっておられる間、わたしが看病してもいい、と思ったのです」
「父上のお姿を見て、胸が熱くなりました」「父上はご立派でございます」
公任たちの打算的な結婚観を聞いた後だしね
「まひろに、褒められるとはな…」そりゃそうだ
まさか妾の世話をしていることについて褒められるとは
「わしの娘に、世話になるのは気詰まりであろう」そりゃそうだ
15:55
帰ると百舌彦が来ている
駆け寄るまひろ
お、従者相手に軽くだけど頭下げたぞ
口までは利かない
「藤原道長様の従者、百舌彦でございます」
なんと直接名乗って手渡しすることに
「こちらを」文が
「いかがでございました?」笑顔で飛んでくるいと、後回しにされる
この際しかたない
「古今和歌集…なんで…」
そこは「なんで」となるところなの?
「人の歌をそのまま盗んではなりません」はこの場合どうなる
「そなたを恋しいと思う気持ちを隠そうとしたが、俺にはできない」
●思ふには忍ぶることぞ負けにける色には出でじと
思ひしものを(『古今和歌集』「恋一」五〇三、読み人しらず)
→あの人を思う気持ち。それを堪え忍ぶ心が負けてしまいました。表には出したくないと思っていたのに……。#光る君へ
副音声「直秀を土に葬った、あの日」まひろ「あの人の心は、まだあそこに…」
そう?
「まひろを恋しく思う」こと自体が、あのときに引っ張られてるせいだということ?
「まだ悲しんでるの?」「まだ『彼らの死を無駄にしないためにも俺が世の中を変えなくては』という段階に進めていないの?」とかいうことじゃないですよね
返歌ならぬ漢詩の返事
17:12
夜、返事を開く道長
「陶淵明の詩か」そういうのはわかる
「これまで、心を体のしもべとしていたのだから、どうして一人、くよくよ嘆き悲しむことがあろうか」
■紫式部の漢詩
既に自ら心を以て形役(けいえき=精神が肉体に支配されること)と為す 奚(なんぞ)惆悵(ちゅうちょう)として独(ひと)り悲しむ(陶淵明 帰去来辞)
(自分の心は身体の犠牲となっているのだから、くよくよとして悲しんでどうするのか。諸説有)#光る君へ
恋の歌に対する返事…?
ちょっとずれてない?
今まで自分で心を身の奴隷にしてきた。もうくよくよと一人で悩むものか。
17:39
「そなたが恋しくて死にそうな俺の命。そなたが少しでも会おうと言ってくれたら生き返るかもしれない」
●死ぬる命生きもやするとこころみに玉の緒ばかりあはむと言はなむ
(『古今和歌集』「恋二」五六八、藤原興風)
→死にそうな私の命。それが生き返らないかと試したいのです。そのためにわずかな間だけでも逢おう、と言ってほしい……。#光る君へ
翌日
副音声「文から顔を上げ、目をつぶるまひろ」
17:58
「過ぎ去ったことは悔やんでも仕方がないけれど、これから先のことは、いかようにもなる」
「悟己往之不諫/知来者之可追」かな?
已往(いおう)の諫められざるを悟り
来者(らいしゃ)の追ふべきを知る
過去は訂正できないと悟り、未来を追い求めるべきと知った。
夜になっている
18:18
「命とは、はかない露のようなものだ。そなたに会うことができるなら、命なんて少しも惜しくはない」
●命やは何ぞは露のあだものを逢ふにし換へばをしからなくに
(『古今和歌集』「恋二」六一五、紀友則)
→命なんて何になりましょう。それは露のようにはかないもの。だからあなたと逢うことと交換しても、ちっとも惜しくはないのです。#光る君へ
18:34
「道に迷っていたとしても、それほど遠くまで、来てはいない。今が正しくて、昨日まで自分が間違っていたと気づいたのだから」
「實迷途其未遠/覚今是而昨非」?
実に途(みち)に迷ふこと其れ未だ遠からず
今の是にして昨の非なるを覚る
道を誤ったが、まだ引き返せる。今が正しく昨日までが間違いだったと気が付いたのだ。
「まだ十分やり直せる」的な
道長が文を読む時間を作れるのは夜になってからなのかな
副音声「漢詩をみつめ、目を閉じる道長」
文のやり取りがぽんぽんぽんと続くから、原語の音読は省略して現代語訳だけなのかな
じゃないとちょっとくどくなりそう
18:54
いつもの勉強会(と思われる)、行成と道長二人きり
公任と斉信に話しても茶化されそうだ
「おなごに歌を送ったら、漢詩が。返ってきた」
「それは、随分と珍しきことでございますね」「そうだよな?」一人で困惑してたんだろうなー
具体的なことを訊くと「それは…。言えぬ」「それがわからないと」
「でも…道長様には、好きな、おなごが、おいでなのですね」「それも! …言えぬ」
これはさすがに、行成のリアクションは失恋のそれでは
公式でもそんな感じの情報出てたようだし
子供っぽい隠し方をするなあ道長は
「そもそも和歌は、人の心を、見るもの聞くものに託して、言葉で表しています」「翻って漢詩は、志を、言葉に表しております」
「的外れなことを、申しましたでしょうか?」「いや」肩を叩く「さすが行成だ」「少しわかった」ほんとに?
「お役に、立てたなら、嬉しゅうございます」
20:22
陰謀と関係ないシーン、ここで一区切り
11:11からなので、9分ほど
次のシーンも前半は明子女王の話だが
副音声「内裏の梅壺へ向かう道長」
後ろに続いてる女性、裾が長い
あれが裳だな
帰っていく女性を見かけ、目が合う
副音声によると「儚げな顔で歩く」とのこと
「亡き源高明殿の姫、明子女王様よ」
女王なんだ
父親は臣籍降下してるのに?←調べとこ
倉本先生の『藤原道長の日常生活』(講談社現代新書)には盛明親王の養女時代に「宮の御方」「明子女王」とも呼ばれた(P128-129.)と書かれておりますね(前回の時にもその表現があって個人的に「?」と思って摂関期関係の本を漁った時に見つけました)。
懐仁親王のために「もう一つ後ろ盾を作っておきたいの」
「左大臣源雅信殿は、宇多の帝の御孫」お、前よりもうちょっと詳しい説明が
「亡き源高明殿は、醍醐の帝の皇子」
「二つの源氏をつかんでおけば安心でしょ?」もう一つってさっき言ったじゃないですか
倫子と明子、「両方を妻にすれば、言うことないわ」
「何と言うことを!」「考えておきなさい」
道長の結婚問題については、詮子が一手に悪役を引き受けるというか
娘たちを次々入内させるのも、道長じゃなくて詮子の意志ってことになりそう
ここで女官たちを下がらせる「人払いせねばならぬ話でしょう?」
二十三日は内裏から出ないように、と「父上からの伝言にございます」
事情はまだ話さない「されど、今回のことは、姉上と東宮様に悪い話ではございませぬ」
「へえ。おまえがそう言うなら信じてもいいわ」おお、道長をただ道具と見ているだけでもなかった
「でも、寝ずに心配する子供らさえ偽って、気を失ったふりをし続けるって恐ろしすぎない?」
真っ当なご意見
だけども恨みも入ってそうね、驚かされたものね
「父上のやり方を疑わない道隆の兄上も、父上の手先になって嬉しそうな道兼の兄上も最悪ね」
「懐仁を託せるのはおまえだけよ。わかっているわね」伏線伏線
「まあよい。いずれわかるであろう、己の宿命が」「なーんて。父上のような言い方をしてしまったわ」「フ・フ・フ、いけないいけない。フ・フ・フ…」
23:22
帰り道「己が、宿命か…」
まひろの文を見て
23:43
陰謀と関係ないシーン、再び
「我亦欲相見君」
「我もまた、君と相まみえんと、欲す」
漢文にすればいいという問題じゃなくてですね⁉
心じゃなくて志だ! と言いたいのです…?
24:11
副音声「袿を被り、月明かりの道を走るまひろ」
おなごがそのように走ってはいけません
前回までの黄色い袿、普通にまひろが持ってた
例の廃屋かな?
駆け寄って「まひろ!」副音声「背中から抱きしめる道長」
ドキッとするぞ抱きつかれた方は
「会いたかった」知ってる
ずっとそれしか言ってなかったもん
自分の方を向かせて
副音声「激しい口づけに、身を委ねるまひろ」
副音声淡々とまあ
「一緒に都を出よう」「海の見える遠くの国へ行こう」
いやいや、あなたは直秀にはなれませんよ?
「俺たちが寄り添って生きるにはそれしかない」「どうしたの…」
姉が縁談を同時進行で二つ進めてるんです
斉信の言いようもあれだけど、これはこれで
まあそれはともかく
帝を退位させる陰謀に加担させられているところだ
しかも失敗した場合には自分だけが生き残る手筈
「藤原を捨てる」
「おまえの母の敵である男の弟であることをやめる」それが一番の障壁ではある
「右大臣の息子であることも、東宮様の叔父であることもやめる」
権力、富を捨てる
あの陰謀に加わらないという意志
「道長様…」「嬉しゅうございます」「嬉しいけど…。…どうしていいかわからない」
「父や弟に別れを告げたいのか?」
「そのために家に帰れば、まひろはあれこれ考えすぎてきっと俺とは一緒に来ない」
半分は「わかってらっしゃる」という感じだが
「考えすぎて」の前に、父や弟と別れがたくて、ではないのか
「おまえも同じ思いであろう?」大した自信ですな
「まひろも…父と弟を捨ててくれ」
こう自分から明言するだけ誠実な気はする
道長の親兄弟に対する思いと、まひろの親兄弟に対する思いは違うだろう、まず
自分の家族がああだから、「家族を捨ててくれ」とまひろに対しても言えてしまう
道兼以外の家族とは「仲が悪い」というほどのことはないけど、でもああだから
「大臣や…摂政や関白になる道を、本当に捨てるの?」
前回は「道長も同じことを決意したかも」と思ったけど、そんなことはなかった
食い気味に「捨てる」「まひろと生きてゆくこと。それ以外に望みはない」
「でもあなたが偉くならなければ、直秀のような無残な死に方をする人はなくならないわ」
「鳥辺野で、泥まみれで、泣いている姿を見て、以前にも増して道長様のこと好きになった」「前よりずっとずっとずっとずっっと好きになった」
「好きなんだなあ」じゃなくて「なだめようとしてるなあ」と思ってしまった
「だから帰り道、わたしも…このまま、遠くに行こうと言いそうになった」
さらっと言ったけど、女性の方からこれを言うって当時にしてはやっぱり規格外じゃない?
言えなかったのは「二人で…都を出ても、世の中は変わらないから」
「道長様は、偉い人になって」「よりよき政をする使命があるのよ」
「自分が男だったら」を道長に託した
「それ、道長様も、本当はどこかで気づいてるでしょう?」
別にそんなことはない気がする
誘導というか願望というか
まひろも、道長が父からも姉からもあれこれ押しつけられてることは知らないからな
道長の「逃げたさ」には思い至らないかも
まひろだって別方向から新しい重荷を押しつけようとしているわけだが
「俺はまひろに会うために生まれてきたんだ」「それがわかったから今ここにいるんだ!」
場合によってはクライマックスになりそうな台詞がこんなやけっぱちに
「この国を変えるために! 道長様は高貴な家に生まれてきた」「わたしとひっそり幸せになるためじゃないわ」
これも辛いなあ
高貴な家に生まれて、なまじ下々に心を寄せられる人柄であったばかりに
知ったからこそ思い切った政をしてくれと
「偉くなる」のも一筋縄では行かない
偉くなるために、
帝を陥れようとしているところだし
妻を二人立て続けに迎える羽目になりそうだし
「俺の願いを断るのか」
「道長様が好きです」「とても好きです」「でも、あなたの使命は、別の場所にあると思います」
「偽りを言うな」「まひろは、子供の頃から作り話が得意であった」「今言ったことも偽りであろう」
道長とひっそり生きていくのは幸せかもしれない、「けれど!」
「そんな道長様、全然思い浮かばない」「ひもじい思いもしたこともない、高貴な育ちのあなたが」「生きてくために、魚を取ったり、木を切ったり畑を耕している姿、…全然思い浮かばない」
急にものすごい現実路線で殴ってきた
崇高な使命からの落差
「帝を陥れて退位させて、自分の甥を即位させる」ことより現実味がない、確かに
「まひろと一緒ならやっていける」甘いなー自分ではやってけると思ってるんだよなー
「己の使命を果たしてください」「直秀もそれを望んでいるわ」「偽りを申すな…」
「一緒に遠くの国には行かない!」「でもわたしは、…都であなたのことを見つめ続けます」
きっぱり振られた上に、「一人で逃げる」も封じられちゃった
「一緒に行こう」抱きしめる
おー
天井の破れから満月が
「振ったのはおまえだぞ」「人は、幸せでも泣くし、悲しくても泣くのよ」「これはどっちなんだ?」「…どっちも」「幸せで悲しい」
「送っていこう」これは受けたのかな
「また会おう」「これで会えなくなるのは嫌だ」…愛人ルートでは?
32:41
陰謀と関係ないシーン、ここまで
23:43からだから11分ほど
そして六月二十三日
「道長が偉い人になる」→「こうですか」を同じ回のうちに見せる気だ
昼
道兼「お呼びでございましょうか」 帝「今宵のこと、義懐らに言うておいた方がよいであろうか?」「それは! おやめになっておいた方がよろしいかと存じます」
帝の弱点がわかりやすすぎるので誘導もたやすい
義懐には実際大反対されるだろう
一瞬焦っただろうなあ
帝「…そうかな…」かわいい
33:24
夜
梅壺に集合する兼家一家
詮子もここで陰謀について聞いたわけかな
びくびくしてる道綱がかあいそうだ
袿を羽織って歩く帝「見えぬ」「わたしは、夜目が利きますので、わたしにおつかまりくださいませ」
「そう都合よく夜目が利くかな?」半分、「夜目が利く『ふり』も難しそうだな」半分
「あっ」「忯子の文を持って参るのを忘れた」おっ大鏡準拠
咄嗟にもう寺に移してあると「そうなのか? おまえが文箱を開けたのか?」
疑わしげな顔をした帝、ここで引き返していれば…
「お移しいたしました」って嘘だろうから、忯子の文を置いてきちゃったという点でもかわいそうだ、帝
道長、主人公なら届けてやれ(※主人公ではない)
「外は明るいのう」「これでは誰かに見られそうじゃ」と言ってるところに通りかかる誰か
咄嗟に逢引のふりをするのは笑いどころということでよいのです…?
そんなコント挟まれてもこっちは和みませんよ?
「明るいのう」も大鏡準拠か
牛車に乗った
35:56
「丑の一刻でございます」時申ってこれか
道隆・道綱のターン
全ての門を閉めた実行犯は誰や
36:27
「揺れるのう」「夜明けまでに剃髪なさらねば、忯子様は救われませぬ」
この「夜明けまでに剃髪なさらねば」がすごく嘘っぽいなあ
タイムリミットが直接的すぎるというか
36:48
剣璽が届く、二人で運ぶ
典侍と、もう一人共犯がいるな
典侍は定員が一人じゃないはずだから両方典侍かもしれない
道兼が手懐けた女官かもしれない
つまずく道綱「相すみませぬ!」「声を出すな」
この程度で済んでよかった(のか?)
こんな状況でも捧げ持って歩くんだな
37:17
梅壺まで持ってきた
道長のターン「行ってまいります」
BGM何だろう、ちょっと覚えがある
37:44
関白の屋敷
頼忠さん、めっちゃ「叩き起こされた」感
「ただいま帝がご退位され剣璽は梅壺に移り、東宮が! 践祚あそばされました」
「関白様も、急ぎ内裏へ」
38:11
「ただいま、牛車が屋敷の前を通り過ぎていきました」
大鏡の台詞!
この場合「順調なようです」ということよね
38:24
牛車の音で目覚めるまひろ
翌朝びっくりだな
38:37
元慶寺
「最後の一房をそり落とす直前の頭」ってあんまり見ない気がする
「おめでとうございます。御剃髪、相成りましてございます」
帝「道兼、次はおまえの番だ」道兼「わたしは。これにて失礼いたします」
おっそういう台詞で来たか
大鏡の「ちょっと親に最後の挨拶を」と違う
目がぁ
「御坊。後はお頼み申す」「…おい…待て、道兼!」武者たちが出てきた
「おそばにお仕えできて、楽しゅうございました」またその目
道兼は別に帝に恨みがあるわけではないはず
ということは、純粋に性格が悪いのかこれは…
振り向いて去っていく「おまえは朕を謀ったのか?」
「おい…待て! 道兼! おい、…裏切り者ぉ! 道兼! 戻ってこい! 道兼ー!」
忯子が死んだときの絶叫と見比べてみたいな
39:44
「帝を嗤っている」みたいなタイミングで笑う女たちを被せてくる
そこに帝退位お呼び出家の知らせが
義懐の、惟成のアップ
40:08
「寅の一刻でございます」タイムリミット
都にかぶさる、笑う兼家のイメージ
道綱がやっぱり気の毒だなあ
40:49
夜が明け、蔵人所にみな出勤
実資も為時も
そこに兼家と道兼
「昨夜、帝がにわかにご退位、そして、東宮が践祚あそばされた」
「新しき帝の摂政は、この、兼家である」
蔵人は「全て、習いにより、その任を解く」
「そして、新しき蔵人頭は、藤原道兼である」
兼家は立ち去り、道兼が残る
「蔵人頭、藤原道兼である」「他、新しき蔵人の名は、以下の如し」
紙を広げるときに一瞬くちゃっとなったの笑っちゃった
紙を取り出すときといい、重大なシーンの中で普通の動きがあるとギャップがあってちょっとおもしろい、のかな
実資「このようなことはおかしい!」正論だ
しかし「静まりませい!」
42:19
まひろはまだ何が起こったか知らない
42:29
今回は帝を退位させる陰謀がメインで、まひろと道長の恋物語は20分ぐらい
全体が45分だから、普通に半分ぐらいか
時間を細かくメモした割に、ほぼ陰謀→恋→陰謀というシンプルな構成だった
ちぇ