「光る君へ」第16回「華の影」
公式サイトの第16回まとめ:
正暦4/993年
前回の振り返り
寧子との語らい
道綱のやらかし
駆け出すさわ
あ、川のあれはスルーなのか
「何があったの?」「『何があった』?」そんな言い方されるとまひろが鈍いみたいじゃないですか
さわさんにとっては「わたしが話についていかれていないことぐらいわかるじゃないですか!」なんだろうか
「蜻蛉日記のお話のとき、わたしを除け者にしたでしょ!」
「自分には学がない」というコンプレックスが爆発してる感じ
そういえば「道長ってだれ~?」でもピンと来てなかったし、ということは妾腹の道綱なんて道長以上に知るわけなかったかも
「道綱様も…わたしではなく、まひろ様が欲しかったのです!」
これはまひろにしてみれば寝耳に水
まひろは道綱に欲しがられても嬉しくないだろうに
「まひろ様はわたしの味方だと思って信じていましたけれど、それも違いました」極端な結論になっちゃう
「わたしのことなんかどうでもいいのです!」
寧子のことで夢中だったから、そのときはまあさわのことはあまり頭になかったかもしれないが
…まひろが言い返してくるタイプじゃなくてよかったね…
「じゃあわたしは嬉しいことがあっても黙ってなきゃいけないのね」とか返ってきたらたいへんだったぞ
「わたしは家でもどうでもいい子で、…石山寺でもどうでもいい女だった」道綱てめえええ
うーん、光る君のやり方が結局丸く収まるのか…?
あの道綱と同じようなシチュエーションで、「君に会いに来たんだ」と言い繕って乗り切った
さわさん的には、これを物語のネタにされるのはあまり嬉しくない気もする
「これ以上、…わたしを惨めにさせないでください」こう言われると厳しい
「まひろにそんなつもりはない」ことがフォローにならない
「ほっといて!」駆け出していってしまった
ここから都まで…?
まひろも泣きそうだ
身分的には同格で、寧ろさわの家の方が裕福だろうけど、身分や富とは違うところで「恵まれている」ことを指摘されてしまった
「恵まれている者の傲慢さ」でもあるのかなあ?
これを傲慢さと取られるのはきついが
「ただいま戻られました~」乙丸の声は別に落ち込んでそうじゃないな
夕餉はいらないまひろ
「これお守り。いとのも」おみやげ
「まあ、姫様わたしにまで…」「ありがとうございます」嬉しそうないとさん
なのに、当のまひろがすごく沈んでいるので、いとさんがちょっと気の毒だ
副音声「寧子の言葉がよぎる」
「わたしは日記を書くことで、己の悲しみを救いました」
そこで墨をするまひろ
そんなストレートに
「よし、じゃあ書こう」ってなります?
正暦5/994年
オープニングが明けたら年も明けちゃった
雪の日、登華殿
「積極的に若者たちを招いていた」斉信、行成、公任
ごちそうが並んでるのかな?
「弟の隆家も加わり」まあ大きくなって
「中関白家は帝との親密さをことさらに見せつけた」なるほどそういう意図もあるのか
副音声「帝の傍らに、直衣姿の伊周」直衣姿、を特に言っておく必要があるようだ
行成が帝に古今和歌集の写しを献上
伊周「ここは政務の場ではございません。もっとお楽に」
このときの隆家が何というか、伊周とはまた別方向に生意気そうだ
「そなたが写したのか?」これは見事、という顔をしている
副音声「定子にも見せる」「まあ…。麗しき文字」「見事である。大切にしよう」
行成これは嬉しかろう
副音声「帝に見とれる行成」え、そうなるの?
「これすごい」と思ったら定子に見せようとする辺り本当に大好きね
行成「古今和歌集の写しにございます」
わわわーーーー、こ、これは、、、「伝 藤原行成筆 関戸本古今和歌集」の元ネタをここでぶっこんでくるのか!
へー
歴史物を書くってたいへんだなあ…_(:3」∠)_
斉信は中宮様に鏡を献上
「越前からの鏡にございます」
「嬉しいこと!」目を見開くほど見事
というより、定子が贈り主を喜ばせるリアクションをしてくれてるのかな
「斉信殿は、おなごへの贈り物に慣れておられるのやも」
人によっては軽口に聞こえそうだけど、伊周が言うと黙らっしゃいという感じである
「そのようなことはございませぬ」返事を聞いたききょう、思うところありげ
「みな、お上のよき友として、末永くお付き合いくださいませね」定子のこれは本心っぽいな
「さてお上、今日は何をして遊びましょう」遊びなんですか?
「ん-。定子に任せる」甘えとりますなあ
10歳にもならないうちから帝をやらされてるまだ14歳の懐仁くんなので、オフでは子供らしくさせてあげたい気はする
「少納言」「はい」「香炉峰の雪はいかがであろうか」 ちょっと考えて閃くききょう、立ち上がって「御簾を」
副音声「女房たちが御簾を巻き上げる」
ききょうも真ん中ら辺で
一ヶ所じゃなくて全部上げるなら、ききょう一人じゃ厳しいか
振り向いたときのドヤ顔よ
「どうぞ、お近くで」
副音声「雪化粧の庭」みんなで眺めに出てくる
伊周「さすが中宮様。見事な問いかけでした」隆家「(そこらの女房に)何のこと?」
訊かれた方もわかってないのかな?
解説は公任「白楽天の詩でございますな」「香炉峰の雪は、簾をかかげてみる」
「少納言。見事であった」お褒めいただき歓喜の少納言
「そうだわお上、今日は雪遊びに致しません?」「雪遊びか。では雪の山を作りましょう」
中宮様が真っ先に出ていくとは
帝も靴も履かずに出ていった
伊周「さあさあ、公任殿たちもご一緒に」公任は戸惑って、斉信は引いて、行成は嬉しそう、かな?
二人は微笑ましいけど、おまえらも付き合えと圧をかけられるのはアレ
始まってみれば公任・斉信もノリノリだったが
天皇と中宮が自ら雪の山をおつくり遊ばすのか
たぶん本当はこんなことはありえなかったんじゃないかな
定子が男性陣の前に姿を見せてるのもおかしいし、庭に下りるなんてたぶん言語道断
うるさい視聴者が文句つけそう
童女たちを庭に出して遊ばせた、みたいなシーンは源氏物語にあったはず
「まだまだだ!」「まだまだですわ!」
厳しい家で育った14歳のお坊ちゃまと18歳のお相手、と思うと微笑ましい光景
「まだまだです! この斉信、さらにこの雪山を大きアァア」公任が雪の塊をほっぺたにドン
「行成まで!」ほんとですよ
確かにこれをやられるのは斉信だろうな
道長が来て、呆れて帰っていった
まあわかるけど
真面目な話をしに来たらこのありさま、じゃあね
「隆家様はお庭にお下りになりませんの?」「何がおもしろいのかわからぬ」まあわかる
伊周は身内以外を馬鹿にしてそうだけど、隆家は身内も馬鹿にしてそうだ
ききょう、「つっぱってる若い子」に微苦笑してる感じだ
このくらいの男の子ってこうなのよねーみたいな
隆家は15歳くらいなのでいかにもな感じ
一条天皇と1歳しか違わない
1歳違いで年上ヅラするからなーこの年頃は
14歳で雪遊びに夢中な一条天皇は抑圧された幼少期が思いやられる一方、15歳で「何がおもしろいのか」な隆家は幼少期を幼少期らしく過ごせて、子供らしい遊びは卒業したんだろうなと思う
一条天皇は将来の天皇として厳しく育てられたけど、伊周と隆家は別に将来の摂政関白太政大臣として厳しく育てられはしなかった?
そして夜
雪玉が4つ並んでるのは何だろう?
4人で遊んだ後ならわかるけど
雪遊びが楽しくはあったってことかな?
「帝のお美しさが、今も目に浮かびます」何をうっとりしてるのだ行成くんは
斉信「おまえ、道長じゃなかったのか?」周知だったの?
「道長様は道長様。今日は、帝に魅せられました」
一方公任は「しっかし、帝の御前で伊周殿のあの直衣は許しがたい」
公任には「世が世なら自分があの立場になれたかもしれないのに」という思いもあるかも
「関白家はみな自信満々で鼻につく」公任は人のこと言えない気がするな
男子の2次会もこわいデスネ
「みな」の中に定子様は含まれてるのかなあ
「俺にも娘がいたらな~」「道長はいいよ。その気になれば娘を入内させられる」
妹の忯子はそんなに不幸な入内生活を送ったわけでもなかったしね
最後はともかく
「今からでも間に合うかもしれんぞ」「そうか…。頑張るかぁ」
今すぐ娘が生まれたとして、帝の15歳下?
まあ当時はそれくらいの歳の差はどうってことないんでしょうけど
一方の倫子
「彰子を入内させようなんて、お考えにならないでくださいね」エスパーか
彰子ちゃんはお母さんの膝枕で寝てる
よく寝る子だ
道長は下の子をだっこ
この子は起きてる
「案ずるな。この子に帝の后は務まらぬ」フラグ
「それはわかりませんわ」「今はぼんやりとしてますけれど、そのうち化けるかもしれません」
「ぼんやりしているのは、俺に似たのだな」これもフラグでは?
ぼんやりしていた道長が今はこうですもの
「このままでよい。このまま苦労なく育ってほしい」
苦労なく育つことができるのはかなり恵まれたお子様ですけどね
「殿のように、心の優しい人に育ちますように」
穏やかな家庭
この先ひっくり返す気満々な脚本に見えるぞ
琴を弾く定子、笛を吹く帝、舞う伊周
道隆は杯を手に、隆家は飲みながら、道綱はお菓子を食べながら見ている
道綱はお菓子かい
「隆家。おまえも舞え」「わたしは遠慮致します」「舞え」この兄弟はぴりぴりしてるの?
ききょうの扇をひょいと取って舞い出す隆家
何だろうこの歌
ターア、ハ、ター、トーヲー、リリョ
字幕だと「トヲリョロ」だけど、何回聞いても「トヲリリョ」に聞こえた
ドレミで歌ってるようなものらしい
お上の前で「ドードーソーソーラーラーソー」とか始めたようなもの?
伊周と別方向に無礼なやつだな
扇を突き出されて道綱はびくっとしてる、伊周は余裕
実兄は慣れてる
帝の笛と定子の琴も加わり、伊周も舞い始める
そこへ誰かが「あっ、誰か来た」この台詞は隆家
詮子は最近登場するたびにこの冷たい顔をしてる気がする
わざわざ来た上で「邪魔をしたようだ」
が、道隆「お待ちください」伊周「女院様。どうぞこちらへ。さあ、どうぞどうぞ」こう言われると振り切って帰るわけにもいかない
「円融院の死後、詮子は、史上初の、女院の称号を、与えられた」
史上初の話をさらっと事後報告で済ましますのね!
円融院もさらっと死んでいる
「お久しゅうございます、母上」「女院様には、ご機嫌麗しく、祝着至極にございます」ご機嫌麗しくなさそうだ
「お上。先ほどの騒々しい舞は何事でございますの?」場が凍るようだ
騒々しいのか…
下々にはわかりませぬ
騒々しくした本人は、騒々しいと言われたことが特に堪えたりはしなそうだ
帝がかわいそ
「ブレイブな舞だね!」という感想を見るまで忘れてた、隆家の役者さんはキョウリュウレッドで、キョウリュウジャーは変身するときにサンバを踊るんだった
気づいてなかったけど帝はキョウリュウグリーンだった
笑う伊周「お上の笑みが、消えてしまわれましたよ」
帝も定子もこれには引いてるし、道隆も「伊周。」と注意
「お上と中宮様の後宮は、これまでとは違う新しき後宮」「ここでは誰もが楽器を奏で、誰もが舞い、歌う」「お上との間の垣根を取り払い、誰もが語らうことができる」
垣根を取り払っていただいている側が偉そうに言うことではないぞ?
台詞だけだと先進的な若々しい文化っていう感じだけど
ききょうにカメラが向いたのも「新しき後宮」の象徴みたいな意味があるのかもしれない
「これこそが、お上がお望みになる後宮の姿にございます」帝が困ってるじゃないか
帝が困っている様子を詮子がみつめている
伊周に同調していないことはわかってもらえそう
「どうか、女院様にもそのことを、おわかりいただきたく」「お願い申し上げまする」
面と向かって「すっこんでろ老害」と言えるメンタル
あなたがお上に垣根を取り払ってもらえて、直衣なんかで御前に出られるご身分なのは、目の前の女院様のおかげですよ
伊周に続いて定子も頭を下げたな?
微動だにしない詮子
道隆の表情はどう取ったらいいかな
帝が全く以てかわいそうだ
道綱は口を開けてひえーとなっている
なんか隆家が一々いい表情する
隆家はこの一家の中で異質な感じ
詮子が来てから、隆家にカメラが向かない
道隆一家と詮子とのバチバチに含まれてない感じ
定子でさえ含まれているのに
定子は政治的な能力は高くないのかな?
家庭的、母性的という面で優れていて、贈り物を貰えば贈り主を立てる気遣いもある
かつては女性の理想像とされていたような
「みんな凍りついたよ」とそのときのことを喋る道綱
道長の仕事場に押しかけてきている
道長はよく仕事をしているシーンがあるけど、他の人たちは大抵遊んでる気がする
「あ そうだ!」「この前、母の供をして石山寺に行ったらついぞ見かけぬようないい女がいたんだよ」
この脈絡のなさよ
道綱は道長のところに押しかけてきては、こうやって脈絡のないお喋りをしていくのかしら?
声を潜めはする
「ついぞ見かけぬようないい女」とはだいぶ褒めていなさる
好きなものを前にしてキラキラしてたときだからそりゃあきれいだったかもしれない
「ま・ひ・ろ、って名なんだけど」「!」急に聞く耳を持つ道長
「忍びに行ったら、その友と間違ってしまって!」「参った参ったぁ…」あんたが参ったとか言うな
副音声「ほっとする道長」おいこら
まひろは何を書いてるのか、と思ったらさわ宛の文か
「またでございますか?」「姫様、文を返してくるような方、もうお忘れになった方がよろしくはございませんか?」
_(:3」∠)_
何度も返されるまひろも、何度も送ってこられるさわもどっちもきついなあ
道綱のせいだぞ!!!
夜、定子と帝が一緒に過ごしている
あの白い服はたぶん下着よね
定子の衣が脱いである
この二人は愛し合っているんだなあ
言葉はいらない、見つめ合って微笑み合えば充分な
そこへ「蔵人頭俊賢にございます!」俊賢兄上!
蔵人頭、いいお役目に就けてる
「お上、ただいま弘徽殿より火の手が上がりました」きゃああ元忯子様の御殿が
「また放火なのか?」「恐らくは」
定子を促して避難する帝
定子の衣を着せかけてあげてる
道隆一家
「先日は後涼殿、昨夜は…弘徽殿」「次は…清涼殿でございましょうか」貴子母上はそりゃあ心配だろう
後涼殿も弘徽殿も、清涼殿のすぐ隣の御殿だったはず
警固は厳しくしたそうだが
伊周「よもや、帝や中宮様を狙い奉るような者はおりますまい」
貴子「されど、我が家への妬みが、帝や中宮様に向かっているのだとしたら…」
「女院かもなぁ」楽しそうだなぁ隆家は!
「火つけを仕組んだ張本人ですよ」「だって女院、酷くお怒りだったでしょう」「昨日。」
兄上喧嘩売ったじゃないですか~と言わんばかり
貴子さんショック「中宮様が…女院様に妬まれるとは…」
詮子の怒りを買うのは怖そうだ
妬みではなくない?
嫡男・道隆は妹のことを侮っていそうだけど、貴子にとっては畏れ多い方だということもあるかもしれない
「母上…」じゃないよあんたのせいだよ伊周
「妬まれて結構ではありませんかぁ!」膝を打って笑う隆家
「父上も、姉上も、兄上もようやく妬まれる立場になられたのですから」
あれだけ積極的にヘイト買うようなことやっといて、いざ憎まれたらショックなんですかあ? みたいなところもある
「帝に危害が及ぶことを、女院がなさるとは思えんが」それはそう
「女院でなければー…」ここですーごいおもしろそうにするのね「父上を恨んでる人ですよ」「大勢いるでしょう」
笑い出す道隆
悪役笑いだ!
隆家も一緒に笑ってるけど、二人の考えてることは同じなんだろうか
「ああ光が強ければ、影は濃くなるというもの」「恨みの数だけ、わたしたちが輝いているということだな」
伊周と貴子は固い顔
隆家は…この薄笑いは同感なのか、ちょっと違うなという感じなのか?
「わたしたちが暗い顔をすれば相手の思う壺だ」「動じないのが肝心だ」ちょいちょい正論っぽいことは言う
外に出ていく
日差しが眩しい
悪者に日の光は眩しすぎるのだ
という演出はともかく、糖尿病の症状らしい
公卿たちは疫病対策を道隆に提言
道隆は無視し続けている
副音声「邸の縁に立つ晴明」「赤く濁った空」
「須麻流」「はい」従者さんの名前呼んだの初めてじゃない?
「門を閉めろ」「今から誰も外に出てはならぬし、入れてもならぬ」ロックダウンだ
「何事でしょう」「今宵。疫神が通るぞ」「疫病の神、疫神だ」「これから都は大変なことになる」
まひろが咳をして高熱になった件、正暦四年(993)は最初が咳逆病(インフルエンザ)の大流行で頷けます。道長の祖先の藤原良房も、咳逆病による死去説あり。25日からの講座で、紫式部と疫病の関係は5月の第二回で扱う予定です。こちらもオンライン併用講座で、全国どこから、いつでも受講できます。
「ドラマのやつで合ってるよ」説はこれぐらいだったかな?
本当は天然痘だと思うけど絵面的に厳しかったのかな~的な意見の方を多く見た気がする
ひえー道端に
通り過ぎた牛車の中にいたのは道隆だったようだ
よく見えなかった
「都中で疫病が蔓延しておるというがまことなのか」「さような汚らわしきこと、お上がお知りになるまでもございませぬ」「…。まことなのだな」察しのよい帝
「疫病がはやってはおりますが、それは下々の者しか罹らぬものゆえ、我々には、関わりございませぬ」
現代でもそう思ってる人たちがいそうだな…
「比叡山に読経を命じております」当時はこれもちゃんとした対策ではあるんだろうけど
「唐の貞観政要によれば、煬帝の隋が滅びたのは兵の備えを怠ったからではない。民を疎かにし、徳による政を行わなかったからであると書いてある」「朕はそのようになりとうはない」
「忠臣としての、そなたの働きを信じておる」
「お任せくださいませ」ほっとしたように笑む帝だが
「そしてお上は、あれこれご案じなさらず、中宮様と仲睦まじくお過ごしくださり、一日も早く、皇子をお儲けくださいませ」「それこそが、国家安寧の源にございます」きっとこれで失望されたぞ
そして伊周を内大臣にする
悪く描かれてるけどドラマの都合上ですから! みたいな人もいるけど、伊周が若いくせに蔵人頭になったり内大臣になったりしたことは紛れもない史実なので擁護しにくい
道兼と道長を召喚した伊周「若輩者ゆえ、お二人にお力添えしていただきたく、お願い申し上げまする」
「叔父上とこのようにお話しするのは、何年ぶりでしょうか」
「おまえは。疫病のことをどう思っておる」
「それについては父が策を講じております」読経だけじゃん
自分は困らないし、というのがもう
「そのような考えで内大臣が務まるとは思えぬな」あの道兼が言うようになりましたねえ
「叔父上は何かよきことをなさったのでしょうか?」「このまま何もなさらないのも、悪くはないと存じますが。」
疫病のことを言っているようでいて、暗に「汚れ仕事ばっかりしてきたあんたが何を言うんです?」と言っているような気もする
これ「もし罹ったら他人からの評価が下々民と同格」というリスク管理まで頭が及ばないのが伊周くんだよなという感がある
ご先祖の藤原四兄弟は疫病で亡くなっているのに、下々の者しか罹らないという自信がどこから湧いてくるのか…
「さわさん、今日は受け取ってくれた?」「それが…」文をまた持って帰ってきた乙丸
門の外を覗いて促す乙丸
仕草がなんだかすごく好きだ
入ってきたのはたねちゃん
乙丸の袖をつかむのがなんだかすごくいい
つまり先週の放送分は出なかった
あのときは990年、今は994年なので3~4年ぶり
たねちゃんぐらいの子は、3~4年も経ったら結構成長してそうだけどネ
それでもまひろしか頼る人がいなかった
駆け寄ったまひろ、目線がたねと同じぐらい(少し上ではある)になるぐらいまでかがむ
「トトとカカが。帰ってこないの」「いつから?」たねの目線より下までかがむ
たね役の子役さん、か細い声の演技すごくうまいな…
「昨日、悲田院に、行くって…」病院に行くと出ていったきり帰ってこない…
「行ってみる?」「うん」「姫様!」必死に止める乙丸がガン無視されている
「あーもう!」みたいな顔をしながらも追いかけてくれる乙丸
悲田院
うわあ…
病人でいっぱい
屋内に入りきらないで地べたにも
たねは両親を捜してすぐ中へ
まひろと乙丸は口と鼻を覆って
まひろは袖で、乙丸は腕で
男の子が着物の裾をつかんで「お水…」
乙丸が急いで水を渡しているとたねの悲鳴
ああ…
貧しくても、病気で苦しくても
為時に手厚く看病されて、出家もさせてもらって、最後にさわにも会えた
「生きている者は手を挙げよ。死んだ者は運び出す」
生きていても手を挙げる力がなければ見捨てられる
でもないな、蹴って反応がないのを確認してる
たつじだけか
突き飛ばされてそのまま気を失うたね
「生きている者は任せる」こんなところにわざわざ来たような人なら、こう言われたら無視して帰れそうにない
夜まで看病してる
乙丸もさっきの男の子を見てるのかな?
乙丸が倒れたらどうしてくれると思ったけど、乙丸もさっき関わっちゃった男の子を置いていけなかったのかも
「あ、め…つ、ち」たねが呟く
まひろ、「あめ、つち…ほし…そら…」「やま…かは…みね…」
「姫様」「もう死んどります」
たねに字を教えたことも、「たねも楽しかった」以上の効果を生まずに終わってしまった
4年近く経っていても、たねはあの日々を覚えていた
まひろ、運ばれるたねを追いかけるより、咳き込む子供や、新しく連れてこられた子供の看病を選んだ
道隆は「疫病は自然に収まる。これまでもそうであった」と聞かない
「されど! このたびばかりはいつもの疫病とは違う気がします」
貴族の邸にも入ってきている、内裏に入ってくれば帝も「だぁまれ!」水を煽って「そのようなことは起きぬ」
帝に奏上してほしい、も「そのつもりはない」水をまた一杯
水をがぶがぶ飲むのも糖尿病の症状
そんなに目を背けたいものかな? と書きかけて気づいた、「疫病等の厄災は為政者の不徳によって起こる」という思想があるんだった
つまり、天から「この悪徳政治家め」と言われてるような気分なのかな?
で、「災厄なんかじゃないもん」と思いたがっている?
そんな話をしてるツイートを見た気がするけどいいねしそびれた
「疫病より、相次ぐ放火の方が一大事である」あなたの権力基盤ですものねえ
「帝と中宮様を狙ったものであれば」「中宮大夫のおまえこそ、どうするつもりだ」
任命したのは自分だろう、というツッコミがあった
まあ任命責任なんて現代の政治家も感じてないし
わかりやすく悪役の動きをしているなあ!
「役目不行き届きであるが今回は見逃そう」「下がれ。」
憤懣やる方ない感じで帰っていく途中、道兼とすれ違う「どうした」「そんな顔をして」
「関白と話しても無駄なので」「自分で悲田院を見て参ろうと思います」
「やめておけ」「都の様子なら、俺が見てくる」道長、ゆっくり振り向いた「えっ?」
「汚れ仕事は…俺の役目だ」
次回予告で見たときから、改心した悪役枠と見せかけて引っかけだったらどうしようとドキドキしていた
疑ってすまんかった道兼
道長の横を通って去っていく
…向こうから来て向こうへ戻っていきませんでしたか…?
道兼、供を一人連れて馬で出かける
薄い笑み
「この俺が危険を冒して貧民どもの視察に出るとはな」と視聴者と同じようなことを思っていそう
悲田院ではまひろが今も看病中
子供たちを見ているようだ
そこへ道兼と従者
道兼は袖で口と鼻を覆うけど、従者は布を取り出して覆う
従者の袖は袖口が絞ってあるからか
乙丸も腕で覆っていた
さらに道長「兄上!」「おまえが来ては元も子もないではないか」
「わたしは死ぬ気が致しませぬゆえ」急に未来知識を使うな
あ、道長も袖じゃなくて布を使ってるや
百舌彦が倒れたらどうしてくれる!
百舌彦が怖がりつつ目をぎゅっとつぶって門の中に入っていくのもなんかすごくいい
看病中のまひろの背景を道兼・道長が通るのどきどきするわね
まひろがこっちの子供を見たりあっちの子供を見たりしてるから、道長たちがこのゾーンに入ってきたときもまひろが近くにいて、このゾーンを通り抜けて出ていくときもまひろが近くにいるのがちょっとおかしかった
映像上の都合だなあと
この子もだめだった…? いや、まだか…?
今ここで看病している子供たちも恐らく回復はしない
さわを失い、たねを失い、悲田院の子供たちも救えずに、無力感のどん底に落ちていっていそう
まひろも咳き込む
「姫様、もう帰りましょう」乙丸の言葉を無視して他の子供のもとへ
乙丸もまひろについてくる
病気の子供たちを放っておけないにしても、「わたしはいいから乙丸は帰って」ぐらい言うべきなのでは、主人として
道兼たちは薬師のもとへ
薬師が振り向いて、「あんたらも手伝ってくれ」
まひろのときもそうだったけど、「あんたは誰だ」なんて悠長なことを訊いてる暇もないんだな
「薬師は、一人か?」「仲間は次々に倒れている。手が足りない」
「内裏に申し出るゆえ、少し待て」「これまで何度となく申し出たが。何もしてはくれぬ」「…なんと…」
道兼・道長が自らここまで足を運んだのもすごく今さらなんだなあ
もし「自分偉い」と思ってたとしても鼻っ柱折られそう
咳き込むまひろ「姫様、もうおやめに」
病人の様子を見に来る道長
役人は死人を運び出したのかな? それを避けた
副音声「水桶を手に立ち上がるまひろ」ぶつかった「すまない!」
反射的に抱き留めたら「まひろ…!」
道長をしばしみつめ、気を失うまひろ
疫病のせいもあるけど、今この瞬間に倒れたのは「何故ここにこの人が…?」というキャパオーバーのせいかもしれない
「しっかり致せ! まひろ!」と呼びかける道長を乙丸が目を円くして見ている
そりゃ乙丸もびっくりだ
馬に一緒に乗せて運ぶ
道長の前に抱きかかえて
左で百舌彦が馬を引いてる
右では乙丸がまひろを見上げながら
まひろを道長が抱きかかえて邸へ
いとさんが出てきた「姫様!」
「藤原道長である。乙丸!」「こちらでございます」先導されて奥へ
「藤原みちなが、だれ?」いとさんは知らない名前か
ともかく「殿様~!」
まひろを寝かせた
文机に紙が積んであるの、教えてもらうまで気づかなかった
書物だったのかな?
自分の袖を…括り上げる?
為時が駆けつけてきた「まひろ!」「疫病かもしれません!」いとさんも「あああああ…!」
「わたしが看病致しますので、あなた方はこの部屋に入らないでください」
為時たちはまだ外にいるけど、壁がないのでこう言われても変な感じだ
あんなすかすかで簾で仕切ってるような部屋で隔離できるんだろうか
「あ、されど大納言様に…」「わたしのことはよい!」気圧されてから頭を下げる為時、いとさんも
下がる二人
「姫様のご回復を、殿様お祈り致しましょう」まひろに貰った石山寺のお守りだ!
ふと気がついた「殿様。姫様と大納言様は、どういうあれなんでしょうか」「こうやって、抱いてみえたんですよ。こうやって」
大変な状況でもコミカルいとさんは癒しだなあ
為時パパ、いろんな意味で複雑である
夜、また月が出ている
「久しいのう」汗を拭いて、布を洗って絞る
「何故あそこにいた!」
副音声「まひろの首筋を布で冷やす」
「生まれてきた意味は」「みつかったのか?」
「逝くな」「戻ってこい!」
副音声「雲の切れ間に、朝の光」
乙丸と百舌彦も外で夜通し起きてたようだ
百舌彦は船を漕いで、はっと頭を上げてる
まひろの容態は落ち着いたようだ
「失礼、致します」副音声「御簾の外に為時」
まずはお礼「娘も喜んでおることでございましょう」ちょっと死んだみたいだな
「されど、大納言様には、朝廷での重いお役目が、おありになりますでしょう」帰るよう促す
「わかりました」まひろの手を取ろうとして、引っ込めた
「大事に致せ」心の中で
土御門殿に帰ってきた
倫子が猫を抱いて立ち上がる
にゃーん
「お帰りなさいませ」「うん。」笑みを見せて通り過ぎる道長
にゃーん
副音声「道長の背中を、目で追う倫子」
赤染衛門がやってきた「昨夜は高松殿でございましたか」
倫子、無言「ご無礼致しました」
「衛門。」「はい」「殿様、昨夜は高松殿ではないと思うの」「…は?」
「殿のお心には」「わたしではない、明子様でもない」「もう一人の誰かがいるわ」
そこで笑うのはこわいってえ!
まひろ、自分を呼ぶ道長の声を聞いて目を覚ます