「光る君へ」第24回「忘れえぬ人」
公式サイトの第24回まとめ:
長徳3/997年
前回の復習から始まるのが最近多いな
「ウニをもっともっと食べたかったのう」「食べすぎはいけません。過ぎたるは、及ばざるが如しと申しますでしょ?」
「あの宋人が好きなのか?」「あいつと宋の国などに行くなよ」「何のことでございますか?」「前に言うておったではないか。宋の国に行ってみたいと」「ああ…」
「都に戻ってこい。わしの妻になれ」
「戯れではない」この台詞から新しい
BGMは前回のズンチャカズンチャではない
まひろ、ちょっと固まってから「で、では、何でございますか?」
「あの宋人と海を渡ってみたとて、忘れえぬ人からは逃げられまい」いきなりズバリと来ましたね!
「何を仰せなのかわかりませぬ」「とぼけても顔に出ておる」この「出ておるぅ」がちょっと普段の感じ
「何が顔に出ておりますか?」両手広げてアメリカ人みたいなポーズしたぞ
そんなわざとらしい…
「忘れえぬ人と言われて、途端に心が揺らいだ。そうであろう?」図星すぎたね
「いい加減なことを」抵抗するまひろ
「都人は心の内を顔には出さぬが、おまえはいつも出ておる」
これまで紫式部のイメージって「心の内を顔には出さぬ」側だったんじゃないかしらん
「それは。わたしが愚かだということでございますね」「愚かなところが笑えてよい。わしの心も和む」
「そういうことではない」って慌てさせようとしたのかな
さくっと返されちゃった
「宣孝様はわかっておられませぬ。わたしは誰かを安心させたり、和ませたりする者ではありませぬ」
これは、「そういうキャラじゃない」ということなのかな?
「自分が思っている自分だけが自分ではないぞ」ジョハリの窓みたいなことを
こう来るところを見ると「そういうキャラじゃない」の方かな
「ありのままのおまえを丸ごと引き受ける。それができるのはわしだけだ」「さすればおまえも楽になろう」
おお
「忘れえぬ人がいてもよろしいのですか?」「よい」
なんか勢い余って「忘れえぬ人がいる」ことを認めてしまった
「それもおまえの一部だ」「丸ごと引き受けるとは。そういうことだ」
「都で待っておる」「道中、楽しみに食そう」このお弁当はこのシーンを切り上げるきっかけのためにあったのか
自分はまひろに惚れているようだ、と自覚した途端にストライク連発じゃないですか
二日間観察したら一気にここまで理解しちゃえたのか…
惚れているというか、自分がまひろをどう思っているのか、を言語化したことで…言語化したからってこんなにスピーディーに進む?
縁に立っていたまひろ、柱を背に座り込む
「自分が思う、自分だけが…自分ではない…」一番響いたのはそこらしい
「まひろ様。周明殿が、お見えにございます」藤色っぽい服の人
まひろが来たばかりの頃より、表情が柔らかい気がする
ということで周明のもとへ「戻ってきたのね」
携帯筆セットと宋語勉強ノートを持参している
周明といえば宋語レッスンなのであった
周明は、浮かない顔?「どうしたの?」
「俺は今。宋人でもなければ、日本人でもない」つらい
副音声「そばに座るまひろ」
「居場所がないの?」こう、「の?」の言い方が、いかにも相談に乗ってあげる人?っぽい
「ああ。宋人は他国の者を信用しない」
「周明は、日本人であったことを隠していたわけではなく、宋人として生きようとしていたのでしょ」
振り返る周明、ちょっと視線を動かしてから「わかってくれるのはまひろだけだ」
ここから国際ロマンス詐欺モードに入ったのかな?
本心でもありそうだけど、その分自然な流れでもあるからチャンスでもある
周明、「これは計略だ」と自分に言い聞かせれば、こういうことを口にしやすかったりする?
「朝廷が交易を許せば、皆の心も穏やかになる」ここからBGMが不穏なんですけど
「朝廷はたやすくは考えを変えないと思うけど」「でも何故宋との正式な交易を嫌がるのかしら」
博多で宋商との民間交易は認めても、宋との正式な交易となれば、日本国王(天皇)が臣下の礼をとる朝貢交易しかあり得なかったので避けたのでは。遣唐使も日明貿易もしかり。承安二年(1171)9月、宋の皇帝から後白河法皇へ下賜という形で供物が送られ、朝廷では大問題に(『唐物の文化史』100頁)
なるほど
だとしたら、まひろは勉強が足りませんな
「わたしはもっと宋のことを知りたいのに」なんかこう…無邪気キャラみたいなことを…
「宋の国を見たいか?」「ええ。見たい」軽く言うよなーいつも
「望みを果たし。帰るときが来たら。一緒に宋に行こう」死亡フラグ(違)
宣孝にああ言われた後だから、周明にこういうことを言われると、「自分は道長を忘れたいから周明にくっついているんだろうか/宋に逃げたがってるんだろうか?」という方向に意識が向いてしまうのかもしれない
そう思うと宣孝はまひろを間接的に守っているのかもしれない?
「そのためにはもっともっと宋の言葉を学ばねば」
周明、逆効果
これだけ熱心に教えてくれるのは、まひろと一緒に宋に帰りたいからだ、というテイか
まあ本心っぽいけど
夜、宋語勉強ノートに漢文を書いてフリガナを振っている
想考宋國看…かな? 2文字目がはっきりわからない
シアンチュソンクオ…
その前の行は「學習宋語」シュエシソンユウ
どうにも明るい気分にはなれないようだ
縁に出て、月を見上げる
「道長様に、わたしはどう見えていたんだろう…」
まひろが月を見上げるとき、道長もまた月を見上げているのだ
半月
まひろの方ではすごく小さく見えたけど、こっちではそうでもないな
7分ぐらい
今回は京パート早かった
そこへ倫子が「殿」「ん?」膝をついて「女院様が殿をお呼びでございます」
詮子の寝室
マスク代わりに布を口元に巻いてる、薬師? それとも陰陽師系統の人かな?
「今…伊周が、そこに立って…恐ろしい形相で、わたしを睨んでいたの」怖い夢を見たんですね
「そこ」を見返ったのか、倫子を見たのか
倫子も心配そう
「姉上、晴明に邪気払いさせますゆえ、ご安心ください」
「伊周に…殺される…」「苦しい、息が…」恨まれる、呪い殺される心当たりがありますものねえ
ということで晴明一行
祭文を読んでいた晴明、一区切りついたのか横を見る
詮子の方を見たのかな?
御簾の隙間から外を見ていた道長
喘いでいる詮子、その手をさすっている倫子
帝の御簾の前に公卿がずらり
「女院様の病をお治しするべく、大赦の詔を下す」「常の恩赦では赦免しない者も、ことごとく赦免する」
これで凶悪犯が世に放たれちゃうようなことはなかったのかなー
「伊周。隆家を都に召還すべきかどうかについては、皆の考えを聞きたい」
誰も何も言わない
ので、道長「直ちに陣定を開き、大赦の後、伊周と隆家を都に召還すべきか、論議いたしまする」
現代人にはイマイチ飲み込みづらい「詮子の病平癒を祈願して大赦が実施された」て史実を「伊周の呪詛を偽装した詮子の罪悪感」てバックストーリーで分かりやすくする作劇、相変わらず抜かりがないな… #光る君へ ということで陣定
俊賢さん「罪をゆるすべきことは明らかであるが、召還については勅定によるべきである」
斉信「両人の罪はゆるすべきだが、召還については、明法家に、勘申させるべきである」
視聴者に「明法家」をちゃんと聞かせるための間だなあ
公任「罪はゆるすべきであるが、なお本処(ほんじょ)にとどめるべきである」
帰ってはくるな、と
実資「罪をゆるすべきことは明らかであるが、召還については、先例を調べるべきである」
小右記の作者はそうでなくちゃ
道綱、次だれ?みたいにきょろきょろして「あ、同じです」
公季「罪をゆるすべきであるが、召還については、先例を尋ねるべきである」これも実質「同じです」だよね
顕光「両人の罪はゆるすべきだが、召還については、勘申させるべきである」斉信と同じ
道長は意見を言わない「皆の考え、これより帝にお伝えしよう」
「そなたの意見はないのか?」「お上のお心と、同じにございます」
帝のやりたいようにやっていいよ、ということなんだろうけど
帝にしてみれば大事なときに知らん顔された感じかもしれない
「大宰権帥・藤原伊周、出雲権守・藤原隆家の罪をゆるし、速やかに召喚せよ」
明法家にも勘申させないし、先例も調べないし、本処にも留めない
俊賢さんの「勅定によるべき」だ
道長も受け入れる「はっ」
「朕が愚かであった」「冷静さを欠き、伊周、隆家…そして中宮を追いつめてしまったこと、今は悔いておる」
「あのとき、そなたに止めてほしかった」おっと道長、これは心外か
でも、帝が冷静さを欠いているという肝腎なときに何もしなかった、とはまあ言える
そのためのその地位だろう、というか
…「お待ちください!」って止めてなかったっけ…?
「後に聞けば、伊周がその方と母上を呪詛したというのは噂にすぎず、矢も院に射かけたものではなく、車に当たっただけであったというではないか」
「その方は知っておったのか?」答えないので「知っておったのか?」重ねて
「そもそもは。院が何者かに射かけられたとのことでございました」
「大赦のこと、速やかに行え」立って行ってしまう帝
道長、階段を降り、廊下を進んで、立ち止まる
斉信が通報してきたときの映像をバックに「俺は斉信にしてやられたのかもしれぬ」
明子のところに来ていた「え?」「あの夜。あいつははっきりと言ったのだ。先ほど一条第で院が何者かに射かけられたと」
と、明子に膝枕
扇子を振りながら「院のお体を狙うのと、お車を狙うのでは罪の重さが全く違う」「それなのにあいつは…」
この「まったく」「ちがぁう」がわりと軽い感じなのよね
「確かに、伊周の席が空いたことで斉信が公卿となった…」
道長の得が目立ったけど、得をした人間は他にもいたわけだ
「人はそこまでして、上を目指すものなのか…」
「人を見抜く力をおつけになって、すばらしいことにございます」明子さん、すっかり道長を甘えさせて褒めてくれる人になっている
「幼い頃からの馴染みなのに、俺はあいつのことをわかっていなかった…」
扇子で額を叩いて「斉信が上手であった~」やっぱり軽いな!
本音なのか冗談めかしたのか
ここだけならともかく、「まったくちがぁう」もあるから素っぽいな
明子、扇子を立てて「上に立つ者の周りは。敵なのです」
「父の高明はよい人すぎて、やられてしまいましたもの」笑みを浮かべながら言えるんだなあ今は
「斉信に限らず。誰をも味方にできるような器がなければ…やってゆけぬなあ」
「殿らしいお考えだこと」同じこと思っちゃった
なんか道長は結局、明子すなわち「二人目の妻」にもずいぶん寄りかかっているのではないか?
長徳の変の裏に斉信の暗躍があったことはこれまでも匂わせられてきたけど、こうして答え合わせしてみると、あの時に道長が斉信の昇進を先延ばしにしたのが契機とも言えるわけで、人事権行使の難しさっ…!…政治劇っ…!てなりますね #光る君へ 俊賢さんを味方につけることを優先したけど、既に味方だからと油断してた斉信が「道長がやってくれないなら自分でやる」しちゃったわけか
顕光「隆家が帰ってきたそうではないか」
道綱「出雲から空でも飛んできたのかぁ?」なんか一丁前だなと思ってしまった
顕光「普通なら二十日はかかろう」
実資「不可解なり」二人「不可解なり」
道綱と二人だと仲いいんだな~ってなるけど、顕光も加わると「つるむのがその二人でいいんですか実資さん…?」ってなる
差し出される山盛りのシジミ
「出雲の土産に、干しシジミをどっさり持ってまいりました。酒の後に良いのです」
流刑地土産
流刑地で「酒の後に良い」食べ物と出会うんじゃない
「酒、飲まれますよね?」「うん」道長の返事もコメディ寄りだな
「騙されたと思って、これを煎じるか、そのまま食べてください。是非とも」
食べてみて今一つだったら「騙されたと思ってと言ったでしょう」って言われそうだなー
「伊周も、もう大宰府を発ったであろうか」「兄のことは知りませぬ」
「わたしと兄は違います。兄は恨みを溜める。(フッ)わたしは過ぎたことは忘れる」
恨んでませんよアピール
自分が射たことも忘れてるんじゃなかろうな
「兄は恨みを~」で道長から外れてまた戻ってくる視線の動きがなんか好きだ
「左大臣様のお役に立てるのは、わたしにございます」これはしれっと兄を蹴落としてその上に行こうとしてる?
「あのとき院の御車を射たのは。おまえか? 伊周か?」
「矢を放ったのはわたしです」食い気味だった
「兄はビクビクしておりました」まさかの、矢を射た自分を持ち上げてる?
「悪いやつはどっちだ」と道長は訊いたはずだけど、隆家がこう付け加えたことで、「大胆不敵な漢はどっちだ」と訊いたような感じになってしまった
「されど、とんでもない大事になってしまって、驚きましたよあのときは」とんでもない大事になったんだぞ!
三十年ぐらい昔のことを「もう時効ですよね~」と喋ってるような軽さ
「院を狙ったのではない御車を狙ったのだと。何故あのとき申し開きしなかったのだ」おかげで今道長が帝に責められているのだ
「何を言っても信じてもらえそうにありませんでしたからネエ」「ほーう…」まあそれは確かに
「シジミ、是非試してご覧ください」「…うん」終始ペースを持っていかれる最高権力者であった
見てくださいよ
この曇りなき眼をしている隆家を
隆家は本能的に失敗した時は
真実をありのまま後ろめたく無く話すのが
信用を取り戻すのに一番効果的だと分かっている
やらかしてもその失敗を取り戻せる奴は本当に強い
健康オタクっぽさを出すのも下手な病は通じない男ですよこの問題児
曇りなき眼をしている隆家www
とりあえず隆家についてわかる事。
コイツ絶対流罪生活エンジョイしてたし反省もしていない。
隆家が高速で帰京できたのは、病を理由に但馬に留まり、出雲に赴任しなかったからですが、いけしゃあしゃあと「出雲にいましたよ」アリバイ工作のために干ししじみを献上する機転と手管、あっさり軍門に降る変わり身の早さに彼の並々ならぬ才覚が窺えますねww
おっ越前に戻ってきた
15分
京に行ったのが7分ぐらいだったから、同じくらいの時間で戻ってくるパターンだ
まひろ、宋語で「わたしは子供の頃よく嘘をつきました」
「嘘?」訊き返す周明
どこで使うのだそのフレーズを
「ありもしない物語を作って話しました」「とんでもない子供だな」今もとんでもないですよ
「はい。とんでもない子供でした」今聞いたフレーズをすぐ取り入れて実践
「今もとんでもない大人かもしれません」自覚あった
吹き出す周明
おっ素だな
「大人(ダーレン)」発音を訂正
ダー(?)レン
「まひろは今打人(ダーレン)と言った」
ダーレン(?)
「それでは、とんでもない大人ではなく、とんでもなく殴ることになってるぞ」
笑って周明をパシパシ叩くまひろ
傍から見たらいちゃついてるように見えるって
「早くまひろと宋に行きたい」国際ロマンス詐欺モードON
この直前にまひろがちょっと上を向いて「ダーレン…」と復唱してるのがウケる
徹頭徹尾宋語にしか興味がない
周明がかわいそうだよもう
まひろを抱きしめる周明「このままではいつまで経っても宋には行けない」
「左大臣に手紙を書いてくれ」下手だな!
押しのけられちゃった
一瞬「え?」ってなってないですか周明
髪を撫でて「二人で宋に行くためだ」
とりあえずキスに持ってこうとしてきっぱり拒絶
そういえば「文」じゃなくて「手紙」って言った
「あなたは嘘をついている」「わたしを好いてなぞいない」あー多分好いているのは本当なんですけども
もう一回抱き締めてみる「好いている」「抱き締められるとわかる」
わたしの知っている唇はもっと熱っぽくて弾力があって(違)
「あなたは、違うことを考えている」それは確かに
まひろを利用しようとしている罪悪感や葛藤のせいかもなあ
「わたしを利用するために。そうでしょう?」
ふらっと?立ち上がる周明
まひろを利用する計画も失敗だし、普通に失恋でもあるし
がしゃーん
凶器を作った
「来い」部屋に引っ立てていって「書け」「左大臣に文を書け」
「左大臣が決意すれば。公の交易が叶うのだ書け!」帝より左大臣だってことはわかってるのか
「書きません」「書かねば…切る」「書きません。書いたとて、左大臣様はわたしの文如きでお考えを変える方ではありません」…いや、ありうる…?
「書け!」「書きません!」周明も必死だ
「書かねば…。おまえを殺して。俺も死ぬ」自分の命も盾に取って脅したつもりが
「死という言葉をみだりに使わないで。」周明くん、予想外の方向からのお叱り
「わたしは母が目の前で殺されるのを見た」「友も虫けらのように殺された」逆鱗に触れたぞ
ちやはの件がこんなところで生かされる?とは
「周明だって、海に捨てられて、命の瀬戸際を生き抜いたのでしょう?」「気安く死ぬなど言わないで!」
「言っておくが。宋はおまえが夢に描いているような国ではない」負けたもんだから腹いせにまひろの夢をぶっ壊しに来た
「宋は日本を見下している」「日本人なぞ、歯牙にもかけておらぬ」「民に等しく機会を与える国など、この世のどこにもないのだ」
まひろが思うような国だったら、周明はそんなにも苦労しなくたってよかったはずで
周明が宋で苦労したこととか、日本人だと明かしたために居場所がなくなったことを聞いているのに、「でも宋には科挙があるんでしょ」から離れられなかったまひろはまあ盲目的ではあった
「つまらぬ夢など持つな」忠告でもある
夜、宋語ノートを前に
我叫…かな
ウォシャオ
謝ゝ
シェシェ
請教 君之 姓名
テンシャオ シュンテ シンミン
丸めて、灯火で焼こうと
思いとどまる
ノートをごしごしやって伸ばそうとしてる
「姫様」外から声をかける乙丸「姫様が、夕餉を召し上がらないと、下女が申しておりました」「お加減でもお悪いのですか?」
反応がないので「すみません。お邪魔しました」
「乙丸」去ろうとするのを呼び止める
出てきた「おまえは…何故妻を持たないの?」
「えー!」「そんなに大きな声を出さなくても」出すわい
「な、なにゆえ、そのようなことを」「…ただ、聞いてみたかったの」まあなんか立て続けにいろいろあったとも言えないだろうけど
「もういいわ」と戻ろうとしたものの、乙丸は律儀なので
「妻を…持とうにも、この身一つしかありませんし…」…為時が十分なお給料を出せないから…?
「あのとき…わたしは、何もできませんでしたので」
「あのとき?」「北の方様が…お亡くなりになったとき。わたしは、何も…」
「せめて、…姫様、だけは、お守りしようと誓いました」「それだけで日々、精一杯でございます」
「そう…乙丸は、そんなことを考えていたのね」「はい」
乙丸のこの言葉で、今夜のMVPは乙丸に決定
乙丸にとっての『忘れえぬ人』とはまひろちゃんのお母様(ちやは)なのかーと涙腺崩壊
タイトルに何重にも意味を持たせてくることが多いな
年齢が離れすぎている宣孝(佐々木蔵之)
他の女の所で幸せそうにしている道長(柄本佑)
命を狙ってくる周明(松下洸平)
に比べてまひろちゃんの事を第一に考え続ける乙丸(矢部 太郎)ルートを解放するべきだろ
「あっ余計なことを申しました」「ううん。こんなにずっと近くにいるのに…わからないことばかり」「わたしは、まだ何もわかっていないのやも…」
「周明様と、何かおありになったのですか?」まあ他にいないものね
「ううん」「あの人も精一杯なのだわ」
23分、再びの京
8分ぐらいで越前から戻ってきた
道長、帝、行成
帝が詮子に会いに来たのか
「病の身をわざわざお見舞いあそばされるとは、かたじけない限り。まこと、嬉しゅう存じます」
こんな柔らかい喋り方をする詮子は初めて見るような
少なくとも帝に対しては
後ろで女房が御簾を下ろしていく
「お加減は、いかがでございますか?」「大赦のおかげでようなりました」気の持ちようだったんだなあ
「母上。ご存じとは思いますが、朕もようやく、父になりました」おお、普通に明るい顔だ
「おめでとうございます」ここの詮子は後ろ姿で表情が見えない
声がちょっと固い気はする
「この上ない喜びにございます。母上にもお知らせできて、嬉しゅうございます」詮子が無事に回復して、という意味もあるか
「お上のそのような晴れやかなお顔、初めて拝見いたしました」これまでどれだけ厳しく接してきたかってことですね!
帝、嬉しそうというか、照れくさそうというか
「姫を。内親王と致します」
後ろで道長と行成が頭を少し上げた
「お上。今日、お上のお幸せそうなお顔を拝し、長い間、この母がお上を追いつめていたことがわかりました」おお!
「申し訳ないことにございました」「いえ」「こたび親となり、朕が生まれたときの母上のお気持ち、わかったような気が致します」「お詫びなどなさいませぬよう」「お上…」
和解が成るとは
「ついては。中宮を内裏に呼び戻します」BGMが不穏に!
詮子、道長、行成
「娘の顔も見ず、中宮にも会わずにこのまま生き続けることはできませぬ」
「お待ちください!」「わかっておる」ぴしゃり
「公卿たちが黙ってはおらぬ。内裏に波風が立つと申すのであろう」
「波風など、立っても構わぬ」
「中宮を追いつめたのは朕である。今ここで手を差し伸べねば、生涯悔やむことになろう」
詮子を真正面から見つめて「これはわたしの、最初で最後のわがままである」
「道長。お上のお望みを、叶えて差し上げてよ」詮子がこっちについた!
一条帝の「わがまま」(に見えてしまう政策)について大河ドラマで描写されるたびに、兼家の陰謀によって数え七歳(満6歳、当時史上最年少)で即位することになり、両親(円融帝と詮子)の不和と兄弟姉妹のいない状況で育ち、摂関家の闘争に振り回されながら、すこしでもマシな政治をしようと努力しているんだよなと思い返すと、これは周囲が悪いよと、どうしても思ってしまう。望んで就いた地位ではありえず、愛する中宮と静かに過ごしたかっただけなのかもしれないとも思うと、これから彼を待ち受ける運命の過酷さに切なくもなります。
道長、行成と共にどこかの部屋へ「行成は。どう思う?」
「帝が、お幸せなら、よろしいのではないかと存じます」いやこの場合さすがによろしくはないよ
「皆の心が。帝から離れてもか」つまり道長はそれを心配していたのだ、ということだけど
ちゃんとそういう風に言ってあげましょうよ帝にも…
「波風が立つ」とかふわっとした言い方じゃなくてさあ
「実資様などは、厳しいことを、仰せになりそう、ですが…」
「実資殿の言葉には力がある」実資、そんなポジション
「皆が平然と帝を批判するようになれば…政はやりにくくなる」花山天皇のことかーッ
…花山天皇はけっこう好きにやってたかな?
「やはり出家した者を内裏に入れるのは…」あ、どういう理屈をつければ公卿たちを納得させられるか考えてくれてた?
「難しいと思う」ちょっと素が出た感じ
「ならば…」「職御曹司ではいかがでございましょう」「ん?」
「内裏ではありませぬが、職御曹司ならば、帝がお会いになることも叶いましょう」「それでしたら、他の女御様方のお顔も立ちましょう」「…なるほど!」ナイスアイディア
頼りになる右腕だ!
「ではそのように。帝を説きまいらせよ」内裏は諦めてくださいってことだものね
「わたしが、でございますか?」「行成が申せば、帝も、素直にお聞きになるであろう」道長じゃもう駄目っぽい
「いやー…それはー…」重大任務すぎる
「頼む!」友達モード
意を決した行成
夜
「その日のうちに、定子は、職御曹司に入った」あらスピーディー
図書館でこの辺借りてきて大河ドラマ見た後に該当のあたり読んでるんだけど、道長くんまだ日記書き始めてないわ
小右記見ると確かに東三条邸の女院様のところに行幸があった日の夜に中宮さまが職御曹司に引っ越してるな
史実だった!
「職御曹司は、内裏の東に隣接していた」
職曹司(しきのぞうし)とは、日本律令制の中宮職の庁舎のこと。一般的には平安宮の内裏東隣・外記庁の北側に置かれたものを指す例が多い。
中宮職(ちゅうぐうしき)は、律令制において中務省に属して后妃に関わる事務などを扱う役所。元来は、全ての后妃の世話を行うために設置されたが後には皇后と中宮、皇太后などとの並立によりそれぞれに太皇太后宮職、皇太后宮職、皇后宮職と専属の職が置かれる。
「僅かな距離ではあったが、天皇が職御曹司へ行くには、一々輿に乗らねばならなかった」
前後左右2人ずつで担いでる?
他に警護の人が左右1人ずつ
輿から下りて足早に定子のもとへ向かう帝
帝ともあろう人があれくらいのスピードを出してるなら、実質的にダッシュしてるようなものじゃないだろうか
帝が現れ、立ち上がる定子
その後ろで頭を下げる女房二人
片方はききょうでしょう
「会いたかったぞ。定子…」「お上…」
赤ちゃん抱っこしてるー
むちむちの健康そうな赤ちゃん
「脩子(ながこ)にございます」
帝が抱っこ「脩子。父であるぞ」
目がくりっくりだ
「愛らしいのう。中宮によく似ておる」「お上にも」
「よく生まれてきてくれた。もうさみしい思いはさせぬ。健やかに育てよ」
「少納言」「中宮が世話になった」「…勿体なきお言葉にございます…!」
でもその隣りにいる人もたぶん中宮によく仕えてくれてた人だと思うの
「この日から、一条天皇は、政務もなおざりで、連日、定子のもとに通い続けた」まあ気持ちはわかる
職御曹司の場所を載せてくれてるツイートが幾つか
職御曹司
(しき の みぞうし)
#光る君へ 職御曹司は、本当に内裏の隣で中宮関係の事務所なので、距離的に入りびたってもおかしくないですよね。でも輿で移動…。 職御曹司(しきのみぞうし)
中宮職の庁舎。平安宮の内裏東隣・外記庁の北側を指す。 10世紀後半には火災などで内裏が焼けた場合や后の出産時の仮御所としても機能した。中宮定子も一時ここを仮御所としており、『枕草子』における舞台にもなっている。
「どの面下げて戻ってきたの?」「自ら髪を下ろしたくせに」「図々しい。図々しい」まあそうなるわな
道綱も「やり手でおいでだ。帝も」
実資「前代未聞。空前絶後。世にためしなし!」そうなるわなー
中宮定子の件、なんだか美しくまとめられてますけど、公卿たちからしたら「賢帝を惑わす稀代の悪女」ですからね。実際、政は滞るし財政は逼迫するし、
実資さん『小右記』の中で大激怒ですよ。道長は体調崩して3回も辞表出しましたよ。
行成くんも胃がキリキリですよ。
越前へ、本日3回目
もうすぐ32分
為時帰還「お帰りなさいませ」「うん。今、戻った」
国勝さんも一緒
書類?を持って従っている
手紙なのかな?
留守中に溜まってた手紙とか
「そなたのおかげで、さきの介からも話を聞けた。ありがたいことだ」光雅さんの前任か
「国守様がどうしてもと仰せなので、致し方なく取り計らいました」これは軽口なのかな?
「氣比宮の宮司も、親切であったなあ」「あれは、官位が欲しくて媚を売っていただけにございます」「そうなのか…」パパしょっく
「大掾様。父がお世話になりました」うん、すごくお世話になってそう
「わたくしは越前の生まれですので、当然にございます」「すっかり打ち解けられて、ようございました」よかったよかった
「国守様。こちらを」書類の山を差し出して下がる
為時、書類を調べ始める
「おまえにだ」怪訝な顔で開くまひろ
息を呑む
「いかがいたした?」「さわさんが。…亡くなられたそうでございます」容赦なく史実来ちゃった
あのときは長徳元/995年だから、2年前ぐらい
バックにひぐらしの声
字…読めない…
最初の方に「妻」と、真ん中辺に「思ふ」っぽいのと、行の終わりの「や」「を」ぐらいしかわからん
一緒に入っていた一回り小さい紙を開く
為時も見に来た
さわの声で「ゆきめぐり、あふをまつらの、かがみには、たれをかけつつ、いのるとかしる」
涙を落とすまひろ
「おまえにまた、会いたいと思いながら。亡くなったのだな…」
「この歌を大切にします」
廊下を歩く為時、まひろ
書類はひととおり目を通した感じかな
「都に戻って…宣孝様の、妻になろうかと思います」ショックのあまりさくっと言ってしまった
「うん…」「ん?」「い、今…な、何と申した?」
「さわさんのことを知って…ますます、生きているのもむなしい気分で…」「うん、むなしい心持ちはようわかるが。それで何ゆえ、宣孝殿の妻になるのだ?」繋がりませんわな
「先日。宣孝様が、妻になれと仰せになりました」「なんと!」振り返った勢いで腰をやった
「どうなさいました?」じゃないよあなたの爆弾発言のせいだよ
腰をマッサージしてあげるまひろ
「宣孝殿は、わしの大事な友だが。いくらなんでもおまえとは釣り合わぬ。何を錯乱したのであろうか」
「わたしも驚きました」
「都に帰って婿を取るならそれもよい。わしも、国守となったゆえ、以前よりはよい婿も来るやもしれぬ」なんか手放しで喜べない話だな
「されど宣孝殿は…」そりゃそうだ
「父上が不承知なら、やめておきます」「いやいや、不承知とまでは言うておらぬが」そうなの!?
「あいつは年寄りながら、未だに女にマメゆえ、おまえが、辛い思いをするやもしれぬぞ」そんな方向の心配だったとは
「されど、わたしももうよい年ですし」今さら何を言っておるのだ
「まあ、それは、そうであるが…」同意もしづらいわな
「宣孝様は仰せになったのです」手に力が入っちゃってる
「ありのままのおまえを、丸ごと引き受ける。それができるのはわしだけだ。さすればおまえも楽になろうと」パパの腰に当たるな
「うまいことを言いおって」「そのお言葉が…少しばかり、胸にしみました」
認めるのがちょっと悔しそう?
悔しそう、とは違うか
「思えば…道長様とは、向かい合いすぎて求め合いすぎて、苦しゅうございました。愛おしすぎると嫉妬もしてしまいます」
パパの前でそんな元カレの話を
「されど、…宣孝様だと、恐らくそれはなく。楽に暮らせるかと…」
「幼い頃から知っておるからなあ、あいつは」
「誰かの妻になることを大真面目に考えない方がよいのではと、このごろ思うのです」「えぇ?」
「子供も、産んでみとうございますし」「いたたたたたたた」誤魔化したな?
そこへ「殿様。松原客館から、宋の薬師が到着いたしました」
朱さんと薬師「国守様、周明の師が来ました」
為時にわかりやすいように「国守様、周明の、師が、来ました」と区切りながら話してるようだ
「様」って「大人(ダーレン)」なのかな
「周明殿の先生だそうでございます」まひろが通訳
「…周明殿は?」朱さん、ちょっと目を伏せて「生まれ故郷を見たいと出ていきました」
寂しそう、残念そうな感じ?
まひろ、複雑
「早速治療を」と字幕では出てるんだけど、「チリョウ」って言ってるように聞こえたなあ
為時が落ち着いたので、改めて仕事の話
朱さんは筆談を併用することにしたようだ
三国さんがいなくなったときもそうだったか
「日本との公の交易が認められないなら、我々は帰らない」「我々が帰らなければ、二度と博多の津に船は着かない」
「二度と、船が着かない…」「何故だ?」通訳「なぜ船は来ない?」
字幕がなくなった
机を指でコンコン叩きながら
「望みは、宋と日本との、交易だと…」「それは、無理だ」
声を荒らげた「宋の品が入ってこない」「それは…脅しか」
松原客館、朱さんと周明
いるじゃないか、周明
「おまえはここを出ていったと言っておいた」「シェシェ」
故郷に帰ったっていうの本気にしたじゃないか
でも、ドラマなんだからそんな退場はないか
「本当にそれでよかったのか?」あら
「入り込めませんでした。あの女の心に」フラレました!
「周明」「おまえの心の中からは消え去るとよいな」
周明が言ったようにちゃんといい人だった
朱様、国家プロジェクトの冒険航海に臨む船団長という実質レジライなのに、「ジュージュッジュッジュッ!愚かな夷狄の小娘一人籠絡できんとは貴様はもう用済みジュねぇ!」とか言い出すかと思ったら、きちんと周明の内面を心配してくれる人なの意外だった。
周明が見返りに宰相の侍医を求めたのは、まひろと宋で安定した暮らしを営むことを夢想したからか。朱仁聡は、策の裏にある周明の覚悟と願いが見えたからこそ彼を信用して任せ、失敗しても咎めず「お前の心の中からは消え去るとよいな」とその傷心を気遣うのでしょう。浩歌さんの名演が◎。
3度目の京
40分
「宋の脅しに屈してはならぬ」朝廷に報告が行ったようだ
「彼らが今越前に持ってきている唐物を、朝廷でことごとく買ってやればよい。さすれば諦めて帰るであろう」
「恐れながら、朝廷にそのようなゆとりはございませぬ」
「ならば公の交易を始めたらよい」それは脅しに屈するということでは?
「大宰府では、藤原が交易のうまみを独り占めしておるゆえ、越前を朝廷の商いの場とすればよい」藤原道長をちくり
立っていこうとしたのを「恐れながらそれは。危のうございます」振り返る帝
「越前と都は、近うございます。万が一宋の軍が越前に押し寄せ都の攻め上りでもしたならば、ひとたまりもありませぬ」これ今初めて言ったの?
帝、そうか…っていう感じ?
「宋との正式な商いとなれば、彼の国は我らを属国として扱いましょうそのようなことこそ、断じて許してはならぬと存じます」
帝、座に戻ってきた「わかった。この件は左大臣の思うように致せ」
ちょっと目を泳がせて「越前の唐物の中に、おしろいと、唐扇があれば中宮のために求めたい。それだけは差し出させよ」
「承知仕りました」止めない道長
宋のコスメを中宮によこしてって話す一条天皇、目が泳ぎまくってて芸が細かいですわね。賢帝だけに自分のやってることのおかしさは分かってるんだね
おっ今度は1シーンで越前に戻ってきた
42分
手紙を読んで溜め息を吐く為時
国勝さん「左大臣様は、何と?」
「このまま様子を見て、時を稼げと、仰せだ」溜め息も出るわそりゃ
まひろには宣孝から手紙が来た
薄桃色の紙に包んである
恋文っぽーい
「早く都に帰ってまいれ」朗らかな声だ
この声はまひろのイメージだろうから、この手紙をかなり前向きに受け止めているということか
微笑むまひろ
と思ったら軽く声も立てて笑った
いやぁ、越前宋人ロマンス詐欺事件編を挟んだことでまひろが前向きに宣孝のもとへ嫁ぐに至った心情変化が分かりやすく伝わった。説得力がすごいし設定がぶっ飛びすぎ(笑)
「父親ほどに年の離れた相手に嫁ぐ」ことを前向きなことにするために、周明が壮大な当て馬に