「光る君へ」第21回「旅立ち」
公式サイトの第21回まとめ:
長徳2/996年
前回のラストの復習から
木の枝を持って庭に潜むまひろとききょう
踏み込んできた検非違使たち、実資
定子が刀を奪って髪を切る
ここまで復習
口を開けるききょう、まひろも目を瞠る
ここから新しいシーン
悲鳴を上げる貴子
定子、その前に座して「出家致します。」
実資が挟まった
出ていきそうになるききょうを抑えるまひろ
「どうして…中宮様…」
どうして、というか…
道長
横に行成、後ろに実資も
清涼殿だ
ショックの帝「中宮が、自ら髪を下ろしたのか…」道長「そのようでございます」
帝「誰も止めはしなかったのか!」突然のことだと驚いてる間に事が進んじゃうものね
実資「一切の責めは。このわたくしが負うべきこと」「この身が至らぬゆえのことでございます」「お詫びの申し上げようとて、ございませぬ」真面目なんだよなあ
帝「おまえを責めておるのではない」「…朕のせいである」物わかりのいい帝だ
「朕の『せい』」って言うところに自責が感じられる
帝「中宮は朕に腹を立て、髪を下ろしたのであろう」本当にそう思っているのか、表向きか
道長、遮るように「伊周は、まだそう遠くには行っていないと思われます」「都の内外に追っ手を遣わし、必ず捕らえます」
帝「朝廷の権威を踏みにじった伊周の行いは許さぬ」なるほど、権威を踏みにじったことになるのか
「…事の重大さもわきまえず、…いきなり髪を下ろし、朕の政に異を唱えた中宮も同罪である」
見ててもつらいなあ
帝としての、公式の言葉
三人顔を見合わせて、実資と行成は下がった
帝、がくんと膝をついて「愚かであった…」「中宮はもう…朕には会わぬ覚悟なのか…」
絶叫
個人としての本心
道長の前ではこれを言えるのか
宣孝「その場におったのか?」まひろ「庭に、潜んでおりました」とんでもねえ女ですよ
結構な秘密だろうに、宣孝には言えるのね
「ならば、伊周が逃げるところも見たのか?」
「よく覚えておりません」「いや見ておったのであろう」ツッコミみたいだ
「いろいろなことが、一度に起きて、何が何だかよくわからぬうちに…」まあそうでしょうね
恐らく愕然とするききょうをなだめつつ屋敷から逃げ出すのでいっぱいいっぱいだったんじゃなかろうか
「中宮様のお気持ちもわからぬ。御髪を下ろされたのなら、もう二度と、帝にはお会いになれぬのだぞ」
仲睦まじい二人を見た経験のあるまひろには、ひときわやるせないだろう
「中宮様の、お顔は存じ上げぬが、あれだけ、帝のお心を引きつけられるのじゃ。すこぶるよいおなごなのであろう」
ここで睨むまひろ
宣孝、動揺の余りなのか変に興奮した喋り方になってきたぞ
この辺からちょっと軽いような、やけっぱちなような口調になってきた「女を捨てるには勿体ないのう。ああ実に勿体ないっ」
「おやめくださいませ。下品な、興味でっ、ペラペラと」
「下品な興味を抱かぬ者なぞこの世にはおらぬと思うがな」おーまーえーはー
「ではどうぞ、別のところでそういうお話はなされませ」まひろえらい
「おまえが二条第におったというから話しておるのではないか」中宮がいい女だとかいう話は関係なかろうが
不機嫌そうにぷいっとそっぽを向くまひろ
「わかった。大きに、ご無礼つかまつった」わざとらしく姿勢を正して頭を下げる
あら、これでついちょっと笑って許しちゃうところ?
煽ってるようにも見える気がするけど
宣孝、真顔になる「見方を変えると致そう」「この騒動で得をしたのは誰であろうか」
「右大臣様であろう」それは確かに
それが即ち詮子の得でもあるわけですが
「花山院との小競り合いをことさら大事にしたのは、右大臣だ」傍から見るとそういうことになるのかあ
「右大臣は女院と手を結び、伊周を追い落とした」
「さきのさきの関白の嫡男で、中宮の兄でもある伊周を追い落としてしまえば、右大臣の敵はいなくなる」
「女院も子も宿さぬのに帝の心をとらえて離さぬ中宮が気に食わない」これはもう全力でその通り
「これは、右大臣と女院によるはかりごとやもしれぬ」
「どうだ? こういう真面目な話ならよかろう」
ひょっとして宣孝は、こういうことが脳内を駆け巡っているのを表に出さないように、口では敢えてさっきみたいなことをくっちゃべってたんだろうか
まひろ、固まっている…というのもちょっと違うかな
「いかがいたした?」「いえ」「なるほどと思いました」
そこへ為時が帰ってきた
「式部省や大学の知り合いに挨拶に参ったが、みな中宮様のご出家の話で持ちきりで、相手にされなんだ」
まあ流石に仕方ない「今日は間が悪かったなあ」
「装束が見違えるように立派になったのう!」「ああ…早速、右大臣様からお手当が出たゆえ」
まひろ、宣孝みたいには切り換えられない
他の話ならまだしも、ここでも道長の話題になるんじゃなあ
縁に立つ定子
庭に濃いピンクの花びらが散っている
と思ったら副音声で「赤い花びら」だって言われちゃった
髪を下ろしたといっても、刀で左側を一部切ったきりで、全体を短くしてはいないみたい?
そんなことはなかった、倒れたときにちゃんと見えた
「少納言が参りました」一瞬誰だろうと思っちゃった
「清少納言」じゃなくて「ききょう」で頭に入ってるから…
「帰せ。」引っ込もうとすると「帰りませぬ」
定子はここで右回りに向きを変えて引っ込もうとするので、左側にいたききょうが既に結構近くにいたのは見えなかったのかもしれない
ききょう、橋を渡ってきて定子の前へ
「少納言」「あのとき、里に下がったのは間違いでございました」膝をついて「どうか再び、わたしをおそばにお置きくださいませ」頭を下げる
「ならぬ。わたしは生きながらに死んだ身である」
「何がどうあろうとも、わたしは、中宮様のおそばにおらねばと思い、覚悟を決めて参りました」「命ある限り! わたしは、中宮様のおそばを離れません」「ご命とあらば、わたしも髪を下ろします」
そんなご命は来ないと思うよ
自分に仕えていても先がないからって追い返そうとしてるぐらいなのに
首を振る「ならぬ。下がれ」
おっと倒れちゃった
ききょうの顔を見て糸が切れたのかもしれない
実資、うつ伏せになって婉子女王に肩や腰を揉んでもらっている
「コチコチにございます」現代語だなあ!
連日の伊周捜しで凝ってるらしい
「博識なあなたのおやりになることではございませぬ」「全くだ!」気の合う夫婦なんですよね
「されど逃げた伊周を見つけねば、検非違使別当を辞めるに辞められぬ」ほんに律儀な人だ
「あいつが見つかれば、配流先に送り、別当を辞するゆえ」あいつ呼ばわり
「このごろつまりませぬー」「殿はお帰りになると、疲れた疲れたとすぐお休みになってしまうんですものー」
仰向けにひっくり返してお腹をわしゃわしゃ
おもしろいなこのひと
「今少し待て。今少しじゃ」「今少し」心当たりがあるのかな?
捜した場所のリストかな?
「左少将明理宅」とか「左中将頼親宅」とか「二條第」とか「愛宕山」とか書いてある
捜し終わったのは取消線を引いてあるのか
道長「北山から宇治まで捜しても見つからぬとは」「二条第にこっそり戻ってるやもしれん」「今一度隈なく捜せ」
実資「二条第は、中宮様のご在所にございますれば、帝のお許しを賜りとうございます」
実資もそう考えていたのか、話がスムーズ
「うん。今すぐお願いに参る」
家探し再び
定子、右手に貴子、左手にききょう
「かしこくも、帝のお許しをいただいた上は、二条第の内外を改めて探索する。心してかかれ!」
部屋の外からこれが聞こえてくる怖さ
帝が許可したんだ、とつくづく思っていそう
「捜さずともここにおる!」何だか意気揚々と出てきた伊周
白い頭巾に黒い衣装
貴子は心配そう、定子は無表情?
この作戦は事前に聞いてたのかな?
聞いてなかったにしては貴子が落ち着いてる気がする
「出家したゆえ、任地には赴けぬ。その旨、帝にそうお伝えせよ」
飽くまで「任地」という扱いなんだ
「伊周殿。被り物を取られよ」あからさまに固まってるじゃん
「取られよ」「取られよ!」「うるさーーーい!」逃げようとしてあっさり取り押さえられる
頭巾を取られた
副音声「髪はふさふさ」
取れと言われるに決まってるんだからもうちょっとこう…
実資、目が上に向いたのは呆れたのかな
「これから剃髪するゆえ、任地には赴けぬ。帝にそうお伝えせよ!」
定子が髪を下ろしたと聞いたとき、「その手がある!」と思ったんだろうなー
「見苦しゅうございますよ兄上」凛と
目を伏せる貴子、口元に手をやって定子を見るききょう
「この上は帝の命に、速やかにお従いくださいませ」
前回も同じようなこと言われてなかったっけ
伊周、見捨てられたと思っていそう
力が抜けていく
「ただちに、大宰府に向けてご出立を。お連れ申せ」
「嫌だ嫌だ嫌だあ!」駄々っ子みたいな勢いで地面にひっくり返っている
手で地面にしがみついてるみたいだ
「わたしはここを離れるわけにはいかぬ!」起き上がった…わけではないか
「亡き父上に、誓ったのだ」実資の裾をつかむ「わたしが…わたしが我が家を守ると!」
叫びは悲痛なんだけど、やってきたことがやってきたことすぎて
「わたしが行かせる」貴子が出ていった
「伊周」「もうよい」前に跪いて微笑みかけながら「母も、共に参るゆえ。大宰府に出立致そう」
配流先にママがついてくなんてある?
いちおう栄花物語では同情的に書かれてたけど
目を閉じる定子
自分を置いて伊周についていくのか、と思ったのかなとも思ったけど、そうでもない…? 気分が悪いだけ?
気分が悪いのを堪えてる感じ
喉を押さえたり
フィクションだと「たまたまちょっと気分が悪くなっただけ」っていうことはまずないからわかりやすい
ききょうは目を瞠っている
気づいたな
「都に留まるために…愚かなことを」見苦しすぎて怒りを買ってる
定子との落差がまたね
「伊周は、母を伴って、配流先へ出立致しました」「許さぬ。ただちに、引き離せ!」これは怒りに任せてなのか
副音声「怒りの収まらない帝」
三人で車を引いて、後ろからも押して進んでいる
副音声「網代車の中に、伊周と貴子」これが網代車か
「母上…申し訳ございませぬ」「わたしがそなたに、多くを背負わせてしまったのよね」うーんこの
自覚があるだけマシ、とは思えない感じが
既に自覚がある分、これ以上の改善は見込めなそうというか?
怒られる前に反省してみせて、怒られを回避する人みたいな…
車が止まる
薙刀?を持って山賊みたいな勢いで取り囲んでるけど検非違使たちだ
馬に乗って実資が出てきた「母の同行はまかりならぬ、との帝の仰せにござる」
道長も出てきた
顔を見合わせる母子
「お出しせよ」御簾をめくって引きずり出した
「中宮の御母君に何をする!」
伊周が取り押さえられてるのに、貴子は振り切ってきたぞ
「どうか、どうかお許しを!」「定子も、出家して、わたしにはこの子しかおりませぬ」
定子はもう「いなくなった」ことになるのか
道長、馬から下りてきて、見下ろす
「右大臣殿! 頼む…見逃してくれ…」「お助けください、右大臣様!」「右大臣殿! 頼む…」
無言
実資「伊周殿。この先は、騎馬にて、下向されるべし」
この「騎馬にて」もショックなことなのかな?
「俺は病気だ! 馬には乗れぬ!」
「父、道隆の死から、わずか一年」「その子供たちは、全て内裏から姿を消した」
夜、目を覚ました道長
百舌彦が来た「殿。」「何だ」「二条第が、火事のようにございます」
急いで起きていく
まひろといとさんも外に出て、火事の空をみつめている
為時が帰ってきた「どうでしたか?」「二条第が燃えているそうだ」
「ここまで火の手が及ぶことはない」あ、その心配もあったのか
「中宮様とききょう様は?」「わからぬ」
燃える屋敷の中に座している定子
ききょうが来た「中宮様ー!」
定子の前に跪く「中宮様! 参りましょう」「そなたのみ逃げよ。わたしはここで死ぬ」
「なりませぬ」「生きていてもむなしいだけだ」
言葉を失うききょう
「わたしはもうよい」「もう…よいのだ」
思い切って飛びつくようにして「なりませぬ!」
最初に跪いた位置だとそこそこ距離があったようだ
縋りつくような距離まで近づくことは普通ないのかな
「お腹のお子のため。中宮様はお生きにならねばなりませぬ」涙
睨むようだ
定子、目を瞠った
ということは、妊娠を指摘されたのはこれが初めてか
貴子は伊周に夢中で、定子の妊娠に気づかないまま伊周と行ってしまった
「生きねばなりませぬ」
詮子、縁に立っている
橋の向こうに倫子が現れた
詮子の部屋に招いたのかな?
「道隆兄上は、己の命が短いことを悟っておられたのかしら」「定子を中宮にするのを急ぎ、伊周らの昇進を急がれた」「こんにちのこの悲しいありようは、兄上の焦りから始まっているような気がする」
なんかしみじみした言い方してますけど、あなたがかなり積極的に彼らを追い落としたのでは
ポーズなのかしら?
「一度に伊周様、隆家様、中宮様を失った貴子様は、お気の毒でございますね」
後の詮子のセリフによると倫子は妊娠中なので、子供を失う悲しみがよくわかりそう
「先のことは。わからぬのう…」
琵琶を弾くまひろ
切れた弦は張り直したようだ
道長のせいなのかどうか、を考えているのかしら
「こたびの騒ぎにおける働き、まことに見事であった」
「一条天皇は、実資を中納言とし、望み通り、検非違使別当を免じた」
なるほど、この手柄で昇進して検非違使別当を卒業するつもりだったわけか
「そして、道長を、正二位左大臣に昇進させた」
帝の前から下がった二人
「浮かないお顔ですな」
ちょっと笑ってみせて「お上の恩恵を賜ったのだ。そのような顔はしておらぬ」
「さようでございますか。気のせいでございました」
「気のせい、気のせい」と言いながら去っていく
「定子の出家後、次の后探しが始まっていた」公的なポストなので空席だと困るらしい
詮子「他に年頃の姫はいないの?」
道長「右大臣・顕光殿の姫、元子様がおられますが」
「その姫…村上天皇の御孫?」さすがその辺の血筋は頭に入っている詮子様
「よいではないの!」めちゃくちゃごきげん
あの道綱にもツッコまれる顕光さんの娘だけど…
まああの顕光さんなら権力欲が強くて邪魔になったりはしなさそう
実在の顕光さんはそうでもなかったみたいだけど
「それにしなさい」それ呼ばわり!
「義子も元子も定子よりもずーっと尊い生まれ。帝のお子を産むには打ってつけだわ」
子を産む道具扱いされた女が、自分も女を子を産む道具扱いするようになっていくのであった
義子が唐突じゃない?
「他に」と言ってたから、元子の前にも誰かの名前が出てたのかなとは想像できるけど
不意に笑いだす倫子
既に怖いよ
「何かおかしいことを言うたか?」「女院様が、あまりにお元気になられましたので」
「もう呪詛されてはおらぬゆえ」
「あの呪詛は、不思議なことにございましたね」
「女院様と殿のお父上は、仮病がお得意であったとか」
…仮病だったって知られてるのかな?
副音声「ぎょっとする道長」
「産み月が近く、気が立っておるなあ」切り抜ける詮子
「いたわっておやり「はっ」食い気味に道長
しれっとまた妊娠中である
思えば、女院様の部屋にあれだけわんさか呪符を仕込まれたなんてことになったら土御門殿の名折れですわな
仕えている者が裏切ったか、伊周の息のかかった者を雇ってしまったか出入りさせてしまったかってことになる
それで気を悪くしていて、今回のこれは意趣返しも含むのかもしれない
ここで釘刺しにくるのは、今中宮人事を引っ掻き回すとあからさまに詮子の陰謀だってことになっちゃいますよ??だもんな…できた義妹である……。
なーるーほーどー
詮子の呪詛騒ぎに咄嗟に乗れるのは、前から伊周に苦い所を含みながら排除に甘い道長の状況をよく知ってて問題意識がそこにあるからだし、勝ちに乗じて次々手を出そうという詮子を牽制できるのは「それが外からどう見えるか」をよく知ってる雅信の娘の視点ですよね…。
とはいえ、雅信さんは牽制できない人だった気がする
やはし倫子様は強い
兼家みたいですよ、と言えばムッとしても頭が冷える詮子は、逆に言えば1人でどんどん進んでしまう兼家より政敵から見れば手強いんじゃないか。官職を通じ全てを自分1人で抱えようとしてよき片腕をついぞ得られなかった伊周との対比でもある。
ききょうがまた来ている
ひそひそ話
驚くまひろ「ご懐妊!」
「帝のお子ゆえ、公になると呪詛されるやもしれぬと、高階一族が秘密にしたがっておられまして」
詮子はやりかねない
高階家の人は貴子以外に出てこないけど、急に名前だけ聞かれるようになった
「帝は、そのことご存じなのですか?」「いいえ」「なんということでしょう…」
なんか大変なことを知ってしまったな、まひろ
さすがは主人公
「中宮様は、ご出家以来、生きる気力を失われてしまって、お食事もあまり召し上がらないのです」「このままお体が弱ると、お腹のお子のお命も危ないと思い、気が気ではありません」
「中宮様をお元気にするには、どうしたらいいかしら?」「まひろ様に、よいお考えはない?」
「さあ…」「そうよね」でも考えてみるまひろ
「ききょう様、以前中宮様から高価な紙を賜ったと、お話ししてくださったでしょ」
伊周が帝と中宮に献上した
「帝がそれに司馬遷の『史記』を書き写されたところ、中宮様が『わたしは何を書いたらいいかしら』とお尋ねになったのです」
ききょう、ちょっと元気づいたみたい
「何てお答えになったのですか?」改まって姿勢を正し「『枕詞を書かれたらいかがでしょう』と申し上げました」
「わかる~?」みたいな目つき
「『史記』が『しき物』だから、『枕』ですか?」吹き出した「よくおわかりだこと!」
「そうしましたら中宮様が大層おもしろがられてその紙をわたしに下さったのです」
おお、語りながら楽しそうだ
「でしたら、その紙に中宮様のために、何かお書きになってみたら、よいのでは?」
「帝が、司馬遷の『史記』だから…ききょう様は…春夏秋冬の『四季』、とか」
まひろの発案だったことになっちゃった
ドラマとしてはなるほどうまいなだけど、枕草子クラスタがキレやしませんか
「まひろ様、言葉遊びがお上手なのね」
「しき…」おっツボッている
枕草子爆誕の回でもあったけど、まひろがそんなに昔でもない昔話を求め、応じて話し始めるききょうの表情が明るくなるのを見てからの「それ書いて定子様に見せろ」になるのちょっといいなと思う。まひろから見れば萎れているききょう自身も心配だった訳だ。 #光る君へ 副音声「月明かりのもと、文机の前に座ったききょう」
文机の左奥の脚の横に灯り
墨をする
副音声「筆先に墨を含ませる」
小さくて丸っこい銀の文鎮
鳥の形なのか
副音声「踊るように、紙の上を流れる筆先」
書かれる文をわかって見てるので「春はあ」まで読めた
副音声「柔らかな笑みを浮かべたききょう」
「御簾の下りた部屋で眠っている定子」
外に背を向けて
ききょうがやってきた気配に目を開けた
ききょう、定子の頭に近い辺りで御簾を持ち上げて、紙を入れた箱?を差し入れた
頭を下げて去っていく
ちゃんと定子の方から読める向きに置いてある(そりゃそうか)
紙の全体が見える
冒頭がアップになった
紙の上に花びらが落ちる
副音声「月明かりにほのかに見える、書き出しの文字」「春はあけぼの」
カメラが動いて全体が見えた
こう見ると「春はあけぼの」は短いな
定子の上にも花びらが降る
イメージ映像か
横になったまま目を閉じる定子
これは朝なのかな?
あけぼのの頃
夏は夜
副音声「灯芯の明かりのもと、筆先からえがきだされる、書き出しの文字」「夏は夜」
「月のころは」まで見えた
副音声「筆を止め、顔を上げる」ちょっと驚いた?「庭一面に、蛍の光」
蛍はイメージ映像じゃなくて本物なのか
また定子のところへ
夜だ
書いてすぐ、夜明けを待たずに持っていったか
副音声は「背を向け、目を閉じている定子」だけど、目は開けてる
ききょうが去ってから、起き上がって振り向いた
ここの蛍はイメージかな?
ききょうが書いた「夏は夜」から立ち上る感じの
秋は夕暮れ
ゆふひのさして
山のは
いと近うなりたるに
からすのねどころへゆく
とて三つ四つ二つ三つ
(もう1行映ってる)
夕暮れ、紙を持って読んでいる定子
部屋の中に枯葉が舞い散るイメージ
イメージだと思う
副音声「枯葉の舞う夕暮れ、文机に向かったききょう」
読んでいる定子が先で、書いているききょうは後
片側に御簾の下りたちょっと暗い廊下を行くききょう
足を止めて目を瞠る
定子が袿を羽織って縁に座り、紙に目を落としている
「春は、あけぼの」心の声で朗読
ききょう、立ったまま泣いてる?
定子のそばまで来て、水入れ?を置いた
「たった一人の、悲しき中宮のために、『枕草子』は、書き始められた」
頭を下げるききょう
「秋になったら夕暮れに山を眺めてみましょう、烏は見られるかしら」「春になったらあけぼのを眺めてみましょう、紫の雲は見られるかしら」と先のことを楽しみに思うこともできるかな?
ききょうさんが枕草子を断片的な差し入れ形式にしたのも、全部が嫌になってしまった定子様に、「明日はどんな文が届くのかしら」 って1つでも明日を楽しみに思う何かを捧げたかったのかな、とか考えちゃうよ
春はあけぼの、清少納言が確かにあけぼのヨシ!と思ったのもあるでしょうが、冒頭にそれ持ってきたのは「明けない夜はないですよ」という意味もそっと囁くように含ませてるんじゃなかろうかと。あくまで個人の感想です。 #光る君へ 為時が道長に呼び出されている
「わざわざすまぬ」こういう一言をかけてくれるのいいね
「支度は整ったか?」「共に参る娘が、一生懸命、やってくれております」
まひろの近況をさりげなく
「あっ行くんだ!?」ってなってないよね?
「今日は、越前について話したいことがあって呼んだ」まひろの話題が出るとすぐ逃げてる節がない?
「我が国では、筑前の博多の津においてのみ宋との商いを許しておる」「ところが去年宋人が70名余り若狭に到来し、新たな商いを求めてきた」「しかし若狭には、大湊(おおみなと)も、異国人を入れる館もないゆえ、それらを越前に移し、松原客館に留め置いておる」
「まあこれは承知であるな」視聴者のためにありがとうございます
国盛さんは承知じゃなかったんだろな
為時はもちろん承知「彼らは都とのじかの商いを求めていると」
「朝廷は、越前に新たな商いの場を作る気はない」ここまでは為時もわかっていたようだが
「越前と都は近い」「都に乗り込む足掛かりとなることも考えられる」これは考えていなかったかな
「彼らは商人などと言っておるが、証拠はない」「70人もがまとまってやってくるというのも、妙ではないか?」
「彼らが商人などとは偽り、まことは官人。いやそれどころか、戦人であるやもしれぬのだ」物騒な話になってまいりました
「彼らに開かれた港は博多の津のみ」「と了見させ、穏便に、宋に帰すこと」唾を呑み込む為時
「これが、越前守の最も大きな仕事と心得よ」
そりゃ国盛さんには無理だ
「はっ」「知恵の限りを尽くし、一心に、その任に当たります」
副音声「祝いの膳が整えられた、為時の邸」
おかずがたくさんある気はした、お祝いなんだ
しかし浮かない様子の為時
を、見ている宣孝
に、酌をするまひろ
心楽しくはない任務を負わされてしまった
「父上は、出発する日が近づいて、お気が重くなられたか、このごろお顔の色が冴えませんの」
ここしばらくそうなのか
「行ってしまえば国司は楽な仕事よ」普通の国司ならねえ…
「土地の者どもと仲良くやれば、懐も膨らむ一方だハッハッハッハ行けば治る」それはどのみち為時パパには無理だと思う
それがなくても地元の有力者とつるんで私服を肥やせるようなお人ではないですしね
「またそのような軽薄な」「おっまひろに叱られた。」「父がまだ出立する前から、懐を肥やせ肥やせと人聞きの悪い」
「父は、そのようなことが誰よりも苦手でございます。そのことは宣孝様が一番よくご存じですのに」
「これは、とんだご無礼をつかまつった」この大袈裟に謝るやつ気に入ってるのか宣孝さん
「いつからまひろに叱られる身になったかのう」「??られるとき、宣孝様はいつも嬉しそーうに見えますが」その辺は目敏いいとさん
「わたしも。父と、越前に行きますので、あちらで宋人に会うのが楽しみでございます」
「宋人のよき殿御を見つけ、宋の国に渡ってしまうやもしれません」「それもいっそよいやもしれんな」
「もうおまえに叱られないかと思うと。さみしいがのう」お?
そこへ惟規「父上のご出立に間に合いました!」
「本日! 文章生になりました!」おおー!
間に合うってそういう規模の(?)
「受かったかあついに!」為時もこれは嬉しそう
「おめでとう惟規!」「めでたいことばかりだな為時家は」「若様!」
「一杯飲め!」自分の盃を差し出す宣孝、まひろがつぐ「おめでとう」
太郎くん、ダメダメな弟かと思いきや、なぜか登場するたびに順調に人生成功していってるんだよな すごいよな
「殿様。わたくしは越前にはお供できませぬ」
「大学を終えられたら、若様もこのお屋敷に戻られます」「お世話する者がおらねば、悪い女にたぶらかされるやもしれませぬ!」
「…それはそうだ」賛成されちゃった
「4年後のお帰りを、お待ち申し上げております」「おまえも。達者でおれ」
文机を前に、真面目な顔をしているまひろ
何か書き始める
いつもの廃屋
道長が来た
「父を。越前守にしてくださり、ありがとうございました」
「おまえが書いた文。帝がお褒めであった」
「わたしが書いたとおわかりになったのですか?」バレてる
「おまえの字は…。わかる」
「明日出立だな」「はい」
「最後に」「お聞きしたいことがあり、文を差し上げました」「何だ?」
「中宮様を追いつめたのは、道長様ですか?」
「小さな騒ぎをことさら大事にし。伊周様を追い落としたのも。あなたの…はかりごとなのですか?」
「そうだ」「だから何だ」
しばしの沈黙
「つまらぬことを申しました」「世間の噂に惑わされ、いっときでもあなたを疑ったことを恥じまする」「お顔を見てわかりました。あなたは、そういう人ではないと」
かえって目を逸らす道長「似たようなものだ。俺の無力のせいで。誰も彼も全て不幸になった」
直秀たちのときの「みんなを殺したのは俺なんだ」と同じだ
「おまえと交わした約束は。未だ何一つ果たせておらぬ」
ちょっと上を向いたのは涙が浮かんできたからかな?「これからどこへ向かってゆけばよいのか。それも見えぬ」
「恐らく俺は、あのときおまえと遠くの国へ逃げていっていても。おまえを守りきれなかったであろう」
「かの地で。あなたと共に滅びるのも、よかったのやもしれませぬ」
「越前の冬は寒いそうだ。体をいとえ」「はい。道長様もお健やかに」
ここしばらく別れの言葉として「お健やかに」をよく聞くな
まひろの方から寄り添う
抱きしめる道長
「この10年。あなたを諦めたことを、後悔しながら生きて参りました」
「妾でもいいから、あなたのおそばにいたいと願っていたのに」「何故あのとき。己の心に従わなかったのか」それは道長のせいよ?
当てつけとしてよりにもよって倫子と結婚したからよ?
「いつもいつもそのことを悔やんでおりました」「いつの日も。いつの日も…」
「いつの日も。いつの日も…」「そなたのことを…」
離れて、道長の目を見上げる「今度こそ。越前の地で生まれ変わりたいと願っておりまする」
頷いて
まひろの方から
海!
ではなかった、琵琶湖らしい
陸路の方が安全なので「急がば回れ」ということわざができたと聞いたけど
季節によるんだっけ?
舟が三艘
結構小さな舟だ
船頭と、為時、まひろ、乙丸もいる
琵琶を弾くまひろ
あんな小さな揺れる舟で
岸に着いたときには土砂降り
乙丸が琵琶を抱える破目になってる?
「今日を出立したまひろたちは、琵琶湖を舟で北上し、越前への山道を進んだ」
一行、結構いっぱいいる
為時は馬、まひろは輿
輿の前に市女笠の女の人が二人
乙丸は為時の馬を引いてる
輿の後ろにも女の人がいっぱいいるや
笠はない
休憩
「慣れぬ道中、さぞかし疲れたであろう」
為時だけ敷物を敷いて座ってる?
他は座ってる人も地面に直接のようだ
さっき前の方にいた男の人たちがこの敷物っぽいのを背負ってた
まひろは立ってる
「わたしは楽しんでおりますので、お気遣いなく」
「国府に行く前に、立ち寄りたいところがある」
松原客館
赤い
門を入っていくと、ちょうど建物から出てきたらしい人が二人
「新たに越前守となった、藤原朝臣為時である」これ偽物が来たとしてもバレなそうだな
「これはこれは」「今、お着きになられたのですか?」「一刻も早く宋人たちの様子を見たくて、立ち寄ってしまった。迷惑であったか?」
その間に辺りを見回してるまひろ
「いえいえ。こちらに寄られるとは聞いておりませんでしたので」
館を振り返った
何だか騒がしい
為時が扉を開けてみると何だか大騒ぎ
お坊さんっぽい人が近くにいる二人を「まあまあまあ」と抑えてるっぽいのが見えた
「お静まりなさい」為時、宋の言葉で
静まった
「わたしは越前の新しい国守である」ちょっと片言かもしれない?
宋人たち、一気に為時に向かってきて口々に何か言っている
副音声「一人離れて見ている青年」壁にもたれている
光る君へは乙女ゲーなので新天地に入ると新しい男が出現する
確かに……
白いオウム「ニイ、ハオ」
なんでここの中国語を喋る為時のシーンが凄いというのかというと
①遣唐使は途絶えて、中国人と日本で交流できる機会はない
②ゆえに中国語を話すのは独学
③ほぼ無官、赤貧時代も欠かさず中国語の勉強をしていて、それであの場できちんと伝わる中国語を話してた
という
お父さんさすがです