「光る君へ」第20回「望みの先に」
公式サイトの第20回まとめ
長徳2/996年
前回のラストから引き続き
というかラストの復習から
ということは前回のどこかで長徳2年になってたのか
見逃してしまった
隆家が矢をつがえて、伊周が「よせ!」と止め、門から花山院と従者が出てくる
矢を放つ
斉信が出てきた「院! いかがされました!」院「矢が! 矢が!」
「院が射られあそばされた。くせ者を逃してはならぬ!」射られあそばされた
院や一条殿の者たちが刀を抜いたりして騒ぎに
斉信、院を抱きかかえてかばおうとしている
「や、やめろ! 静かに致せ! 朕は大事ない」騒ぎになっちゃうと院としても立場がない
伊周、口をちょっとパクパクさせて「引け!」
隆家は顎をしゃくって、従者たちに戦うよう指示
二人は逃げ、従者たちは突っ込んでいって斬り合いに
院「早く行け! わたしはここに来ておらぬぞ」
ぎゃー気の毒に
伊周と隆家は二条第に逃げ戻ったか
貴子に事情を話した模様
貴子「まだ誰が射たかわかっていないのでしょう?」隆家「院の従者もおりましたゆえ顔は見られています」
なんで隆家はそんな平然としてんの
貴子「だとしても、牛車に当たっただけならば、大したお咎めにはならないわ」希望的観測
伊周「行かねばよかった…」隆家「今さら言うな」あんたが言うなでもありますよ?
貴子「今度こそ中宮様を頼りましょう」こんなのの尻拭いを期待されるの嫌だなあ
伊周「中宮様は頼りになりませぬ! わたしを関白にすることさえできなかった!」関白とは
詮子もいないし、帝も見逃してくれるだろうとなだめて「さあ、安心して。今日は、休みなさい」
最後の台詞がいかにも母親って感じだ
隆家の方は別にそういう慰めを必要としてなさそうだけど
副音声「道長を訪ねた斉信」あ、斉信の方から行ったのか、そりゃそうか
「いかがいたした」「先ほど一条第で、院が何者かに射かけられた」「……………い、院がッ…射られたのか?」「そうだ」
「何故そこに院がおられたのだ!」「院は我が妹、儼子の元にお通いだった。そのお帰りのときに」
この時点でスキャンダル
出家の身でまったく
案外劇中ではツッコまれてないけど
というか忯子の菩提を弔うんじゃなかったんか
「お命は?」「ご無事だ。お怪我もない」(はあ…)
「ただ。院の従者が乱闘で二人死んだ」「死人(しびと)まで出たのか!」
「捕らえた者は、二条第の武者であった」「武者たちを置いて馬で走り去った者は二人。一人は伊周。もう一人は…隆家やも」
顔を直接見られたわけではなかったか
伊周は光子のもとに通っていたわけだから、後ろ姿に斉信は見覚えがあったかも
「その二人が院のお命を狙ったのか?」「だとしたら」「伊周と隆家は終わりだな」「嬉しそうに申すな」
伊周が光子に通っていたとしても、斉信としては別に得もなさそうなのか
実資から帝に報告
帝も定子も立って聞いてる
実資の右手に道長、左前辺りに行成
「何分にも、中宮様のお身内ゆえ、帝のご裁可を仰ぎ奉りたく、奏上致した次第にございます」
実資でも中宮の身内だと特別扱いをするのか
中宮の地位はそれほどのものということ?
「官人の綱紀粛正、高貴な者の従者たちの乱暴を禁ずる旨、厳命したばかりだというのに」「事もあろうに院に矢を放ち死者まで出すとは! 許し難し」
定子は呆然としてるかな?
帝、実資の前へ出ていった「なにゆえそのようなことが起きたのだ?」
「内大臣、藤原伊周殿は、一条第の光子姫のもとに通っており、院もその姫に懸想されたと、勘違いしたと思われます」「勘違いとは?」「院は、光子姫ではなく、儼子姫のもとにお通いでしたので」
こういうことを淡々と説明されるの…いや淡々とでもないか…?
容赦なく説明される?
ききょう、鋭く定子を見た
定子は帝を
「そのようなことで、院のお命を危うくし、さらに二人の命が失われたのか」従者たちの死にも憤る
恋敵ですらなかったんだものな
光子と儼子は今どう思っているやら
「右大臣」「伊周と隆家の参内まかりならず。当面謹慎させよ」
「これより除目ゆえ、後ほど沙汰する」すごいタイミングに突っ込まれたなこの報告
「検非違使別当は、詳しい調べがつけば逐一、朕に注進せよ」実資、検非違使別当なのか
行きかけて止まった「中宮は」振り向いて「身内の者に一切会うべからず」
定子の呼吸が荒くなる
斉信が二条第に謹慎を伝えに来た
息を呑む貴子
隆家は…「えぇ?」みたいな顔に見える
あんたのせいだぞ?
伊周を見た
伊周の動揺が激しい
除目
茂国さんの申し文を実資が読み上げている
次は「正六位上、散位、藤原朝臣為時」「特に天皇のご恩を被って、先例に準じて淡路守に任じられることを請います」
申し文を出したのは位が上がる前だった
先例って何だろう
単なる決まり文句かもしれないけど
「準じて」は先例通りにということなのか、先例とはちょっと違ってもいいのか?
帝の「うむ」を受けて、行成「淡路国、守、従五位下、藤原朝臣為時」
この後に淡路国の、守より下の官職を決めるのかな
道長が書きつける
まひろの家、惟規が来ている
「国司にご任官されましたこと、まことにおめでとう存じます」「おめでとうございます」
為時に向かって惟規とまひろ、部屋の外に乙丸といとさんも
「国司の任期は四年。無事に、勤め上げたいものだ」真面目だなあ!
「姉上も行くんでしょ?」「勿論よ。知らない国を見てみたいもの」これが「勿論」になるお姫様である
「淡路は下国だけど、魚はおいしいし冬は暖かそうだし、俺も行きたいくらいだよ」そう悪くない勤務地らしい
「おまえは都で式部省試に受かるのが先だ」言われちゃった
立ち上がる為時「十年こらえて、これが最後と思って申し文を出したが」「神仏のご加護に、相違、ない」
まひろを振り返った?
このときはまだ本心だろうか?
仏像の前に座り、拝む
ここの劇伴が中華風の曲で、すでに越前守への国替えのネタバレになってるのが面白いw #光る君へ なーるほどー
源国盛が詮子にお礼参りに来た
越前守になったとのこと
道長も同席
「除目の前に、この人を入れてねとおまえに言ったら、駄目だと言ったの覚えてる? それで帝にお願いしたの」
国盛本人がいる前で、道長には断られたこと言っちゃう?
「国盛。その方の申し文、帝が感心しておられたぞ」道長もそれで「じゃあいいか」と思ったのね
「あ。あれは文章博士に代筆してもらった申し文にございまして。実はわたしは、漢文が苦手にございます」
「かんぶんがにがて?」話が違うぞ? とばかり
「今、越前は交易を望む宋人が大勢来て厄介なことになっておる」「漢語が得意な者をということで帝はそなたを選ばれたはずだが?」
きょとんとしてるというか、ぼんやりしてるというか
バレたらまずいことを言ってしまった自覚があまりなさそう
越前がそういう状況であることを知っていて越前を希望したわけではない、ということか
「そのような不心得では務まらんぞ!」「いや~まことに困りましたな~」「誰かいい通事はいませんかね右大臣様」
本人は笑ってるけど詮子は口を開けてる
「あんなにうつけと思わなかったのよ」「あの人の母親は聡明な人なんだけど」母親と付き合いがあったのね
「あれでは越前守は務まりませんな」「宋人の扱いを間違えれば、国同士のいさかいとなりかねない。」
「そうねえ…」「『そうね?』」「怒ってる?」「あー怒ってる! 許して。」何故謝る方が強く言うのだ
あの人じゃ駄目だと詮子自身も認めているのでまだよかった
「何とか致します。」やれやれという感じだけど、まあこれを逆手に取ってうまくやるわけだから
「ねえ」「伊周たちの処分はまだ決まらないの?」
「大した罪にはならないと思います」と道長は見ている
やっぱり定子の身内だからか
「まあ、情けない! おまえはそれでよいと思うの?」これは詮子に理があるな
「ただただ厳しく罰すればよいとは思いませぬ」まあ一理ある
「え?」詮子、「ハア?」ぐらいの勢い
「お情けをもって事に当たられる帝こそ、わたしは尊いと感じます」
それはわかるんだけど、「定子の身内だから」は別問題ではないのか
「わからないわ」「だって、伊周や中宮はおまえの敵でしょう」
言って聞かせる…というより強いか、「なんでわからないの!?」ぐらいの剣幕に聞こえる
「敵であろうとも、です」主人公発言だなー
去っていく道長の背を睨みつける詮子
何か考えついた、かな?
為時は祝杯をあげて寝ちゃったようだ
袿をかけてあげるまひろ
宣孝が来ている「ホッとしたのであろうな」
「おまえが父上に優しくなってよかった」あれも昔の話ですねえ
宣孝も為時と長い付き合いだ
式部丞になる前の無官の頃から、ちやはが殺されたときも、まひろがずっと反発している間も、ずっと親身になって付き合ってきた
「学問一筋のいちずな男だ」「官職を取り上げた兼家様のことも恨まず、淡々と生きてきた」
「淡路国が肌に合うとよいがな」宣孝も特に、下国だからといって不満そうではない
「父は。真面目な人ですから」「きっと立派に勤めましょう」
宣孝、笑って「真面目なだけでもないぞ」
大学に通っていた頃、一月ほど行方不明になって、ボロボロになって戻ってきたことがある
「本人曰く、宋の国に行こうと船に潜り込んだが、船頭に身ぐるみ剥がされ、海に捨てられたのだそうだ」「運よく別の船が拾ってくれて戻ってきたのだと」
とんだ過去が創作されている藤原為時であった
X/Twitterで「吉田松陰かよ!」とツッコんでいる人が多い そりゃまひろも驚く「そのような話、初めて聞きました」
「人には意外な面があるものだ」で済む規模かな?
「そういう、型破りなところは、おまえが引き継いでおるではないか」それはもうばっちり
「型破り?」何故訊き返す
「船に乗って宋にでも渡りそうな危うさがある」これまひろが紫式部じゃなければフラグに見えるところだ
「宋の国には行ってみとうございます」そりゃ行ければ行くよ、みたいな
「であろう」「いや危ない危ない」笑う二人
「中宮様に会ってみたい」と言ったら会えた上に帝までついてきた前例があるしなー
副音声「寝たふりをしている為時」あ、やっぱり薄目開けてたのそういうことか
「越前守は、どなたになったのでございますか?」やっぱり宋人と越前が気になる
「源国盛殿だったと思うが、まだ若く心もとない」
わざわざそんなことを言うから、まひろがまた「父上だったら」と言い始めた
「そうだな…」「帝が為時殿の学識の高さをご存じであればよかったのだが」おや、宣孝が同意してくれた
「次の除目のために、父のことを何とか、お伝え申し上げたいものです」
中宮様に会わせてもらって帝とも会話してしまった人が言うと洒落にならんというか
思うところあるような顔でまひろを目で追う宣孝
帰りがけの宣孝「まだ機会はあるやもしれぬ」「除目の後に任地が変更されることも、たまにはある」
このことを教えたらまひろが動くかもしれない、と思っただろうか?
琵琶が映る
副音声「灯芯の明かりのもと、文机に向かったまひろ」「一点をみつめる」
何か読んでたのかな?
副音声「紙を広げ、墨をする」
行成が道長のもとに大量の申し文を運んでくる「申し文にございます」「多いな。」かわいく言ってもダメよ?
「お許しいただければ、わたしが読んで、重要なものだけお伝え致しますが」こうやって側近が実権を握るケースもありそう
「いや。」両手で箱をつかんで「いい。」
行成、かえって嬉しそうだ
とはいえすごく気が重そうではある道長
気が重そうというか
「どれにしようかな」みたいなことをやって一つ取った
中国の皇帝で、全部自分で読んで自分で決めていたために、睡眠時間もちょっとしか取れないような激務だった人がいたのを思い出した
日本なら中国よりマシかな?
夕暮れまで読んでいたようだ
「はあ…」と息を吐きながら次の
4文字×4句+署名の短いもの
「苦学の寒夜、紅涙、袖を霑(うるお)し。除目の春朝、蒼天、眼(まなこ)に、在り」
はっとして顔の近くに持ってきた「藤原朝臣為時上」
夜、急ぎ足で部屋に戻り、箱を開けて、中から小さい箱を二つ出して、その下から目的の箱を取り出す
副音声「唐櫃の奥から、文箱を出す」ふむ、唐櫃と文箱なのか
まひろの漢詩三枚を取り出して、申し文と見比べる
はあ、と息を吐いた
申し文を捏造したんかまひろ
…こんなところにしまってある文を、倫子は以前どういう流れで見たんだ…?
道長の後ろ、御簾越しに倫子が
倫子は何を思っただろう?
心配そうな、心を痛めているような表情に見える
詮子のことを伝えに来たのだから辻褄が合ってはいる
「殿」声をかけた
急いで申し文を畳んで懐にしまいながら「何だ」
「女院様が昼頃から、気分が悪いと仰せになって臥せっておられます」
「何と!」漢詩をしまって蓋をしたところまでは映った
寝ている詮子
「いかがされました?」道長が入ってきたので目を開ける
「道長には伝えるなと言うたではないか」「お許しくださいませ」「女院様が心配でつい…」
この会話がちょっとわざとらしい気はする
「もう、ようなった」起き上がる詮子を支える道長
小まめに主人公ムーブしてるなと思ってしまった
「つまらんのう…」「やっと我が世の春が来たと思うたら、体が利かぬ」
現状は詮子にとって「我が世の春」なのか
「何を弱気な」「姉上はまだお若く、お美しくあられます」口の回るやっちゃ
「心配かけてすまなんだ」詮子にしては妙にしおらしいな?
「倫子はよくできた妻だが」軽く笑って「いささか口が軽いのう」
倫子が目を伏せたので、道長が「申し訳もございませぬ」
倫子も頭を下げて「お許しくださいませ」
目を上げた後、詮子とアイコンタクトを取ったと見えなくもないが、さて
その後は「努めて微笑んでみせる」という感じに見える
帝、為時名義の申し文を道長から渡されたらしい
「学問に励んだ寒い夜は、血の涙が袖を濡らした」「除目の翌朝、無念さに天を仰ぐ私の目には、ただ、蒼い空が映っているだけ」
「蒼天は。天子を指す言葉でもある」「朕のことか」
一条天皇が父上に似てなくてよかったね
淡路守になりたいと申請しておいて、その通り淡路守になったのに「淡路守かあ…」と言ってきてることになりませんかこれ
まひろ本人は自信満々に書いた文が実は下手だったり無礼だったりしたらヤバいことになってたぞ
道長の他に、行成も控えてた
「右大臣。何故これを」「畏れながら。為時は漢籍にも詳しく宋の言葉を解するようです」
「正直、源国盛に越前を任せるのは。いささか心もとなく…」
行成、帝の方を見る
別にわかりにくいことを言ってるわけでもないんだけど、帝の雰囲気が「道長の言わんとするところを察した」と書きたい感じ
夕方
乙丸といとさんがまた外で聞き耳を立てている
「未だこの身が信じられませぬが、越前守を謹んでお受け仕り、一心に勤めに励む所存に、ございます」
為時の横で頭を下げながら口元が緩むまひろ
顔を見合わせる乙丸といとさん
そりゃそうだ
使者と、そのお供が来ているのかな
使者たちを見送って戻ってきた為時
ちょっと表情が硬いか
「おめでとうございます。惟規にも使いを出します」ちょっと落ち着きすぎて怪しいかもな?
もっとはしゃいだり興奮したりしそうなものじゃない?
「まひろ。そこに座れ」怒られるときの台詞だ!
戸惑いながら向かい合って座る「何でございましょう」
バレないと思ったんか?
「淡路守でも勿体ないお沙汰であったのに、何もしないうちに何故か突然、越前守に国替えされた」「これは。どういうことじゃ」
「何もしないうちに何故か突然」尤もすぎて笑う
「博学である父上のことが帝のお耳に入ったのだと思います」「誰が帝に伝えてくださったのだ」
これまた尤もすぎる
固まっちゃうまひろ
それで通せると思ったんか
これで騙される父上だったら、越前守が務まるかどうか不安になるぞ
「右大臣。道長様であろう」「従五位下の叙爵も、淡路守の任官も、越前守への国替えも全て、道長様のお計らいだ、そしてそれは、道長様のおまえへの…思い、としか考えられぬ」
そう考えると道長のやり方も露骨すぎるよなあ
でもまさかここに「まひろが帝に直接科挙について語った」とか「まひろが自分で捏造した申し文を送った」が入り込んでるとまでは思うまい
「父はもう。おまえの生き方を、とやかくは申さぬ」
誰かと結婚したらどうだとか、道長の妾になれるのではないかとかはもう言わないってことかな
「道長様とおまえのことは、わしのような堅物には計り知れぬことなのであろう。そこに踏み込むこともせぬ」
堅物とかいう問題じゃなく、普通の恋愛より計り知れぬことになってるけど
「ただ」「何も知らずに。越前に赴くことは、できぬ」「まことのことを。聞かせてくれぬか」
こんなに真っ正面から尋ねられたら誤魔化すわけにはいくまい
扇子を置いて
チャッて音がした
副音声「居住まいを正すまひろ」
「道長様は。わたしがかつて、恋焦がれた殿御にございました」為時の顔が挟まる
「都にいては、身分を超えられない。二人で、遠くの国に逃げていこうと、語り合ったこともございました」
語り合って…?
まあ思い出話としてはそうなる
「されど。全て、遠い昔に終わったことにございます」
いかにも「終わってないことを終わったとさっぱりした顔で言っている」感じだ
結構誤魔化してるな
絶対終わってないよなってことは為時にもわかってしまうし、さりとて追及しても意味がないというか
「越前は、父上のお力を生かす最高の国」「胸を張って、赴かれませ」
「娘の元カレが重役を回してくれた」と思うと確かに胸を張っては行きづらい
まひろ的には「そういうことじゃないから安心してください」だけど、道長サイドを見ると割と「そういうこと」なのだから困る
「わたしもお供致します」それはかなりまひろ自身のためでは?
微笑み、頷く為時
倫子が薬湯を差し出すが、詮子は首を振る
倫子、女房に薬湯を渡し、心配そうに詮子を見る
この女房の衣は薄桃
再び目を閉じた詮子
倫子、女房を三人集めた「悪しき気が漂っておる。調べよ」
衣の色は薄紫、紫、緑
廊下を歩きながら蔀の陰を見たり(緑)、天井を見たり(紫)
副音声「縁の下を探る下男」「小さな壺をみつける」
紫の衣の女房のところに持っていったので、この中ではこの人が偉いのかな?
壺の蓋を開けると、中に小さなお札がいっぱい
四角というか、口? が9個枠のように
…枠のようになってるなら8個だったはずだな?
その中に何か文字
その下は横長の口の中に口が3個、その下に王
量りみたいだ
その下は鐘みたいな形の枠の中に天が4個
その下は金偏の何か
金偏に刃?
干からびたイモリとかじゃなくてよかったじゃないか(?)
「女院様、少々お部屋を拝見してもよろしゅうございますか」
一発で当たりの壺を引き当てる倫子
香炉だったみたい
「何をしておる」「恐れながら…これは、呪詛にございます」
怖々という感じで持ってきた
壺を直接覗き込まないように顔を逸らして
声も震えてる
さっきと同じ札
覗き込んで、声を上げて飛び退く詮子
「女房ども、入れ」「御免を被ります」
さっきの三人
詮子についてた薄桃の衣の人は驚いて立ち上がった
詮子も怯えている様子
文箱、碁石入れ、布の間に挟まって、巻物に巻きつけるように
隠しやすそうな文箱の中に入れてる割に、開けた途端にわかる一番上にある
巻物のやつも外側に巻いてあってわかりやすい
ちょっと探せばすぐ見つかる方が「わたし呪われてるんだ!」と怯えさせるためには有効か
「中宮はわたしを嫌っておる」「伊周は道長を恨んでおる」「あやつらが、わたしと道長を呪っておるのだ」
元はと言えば詮子が中宮を嫌ってたせいでしょうが
「恐ろしや…恐ろしや!」からの「許すまじ!」つええな
> 呪詛、ふつうに考えると「敵意を持って呪ってるやつがおる……こわ~……」で結果的に体調崩す効果が期待できそうだけど、「体調悪かったの呪詛のせいかよ! ふざけやがって!」のパターンだとたしかに逆効果になりそうやね
倫子、札を見て、詮子を見た
ふふふ。それは本当の呪詛ではない!なぜなら、トラツグミが鳴いていないからだ!このドラマでは呪詛ならトラツグミと決まっている。
その代わりに鳴いているのは、ドングリ大好きのカケスじゃないかーー!
子どもが見よう見まねで真似事をするのをま「カケスみたいだ」って爺がよく言っていた…呪詛の真似事ってことかぁ
すごい
そういうことか
箱にまとめた札の山を道長に見せた
「まさかこの屋敷に、伊周の息のかかった者がおるということか?」
「殿。このことは、わたしにお任せいただけませんでしょうか」「屋敷内で起きたことは、わたしが責めを負うべきにございます」「こたびのことも、わたしが収めとうございます」
布を蓋代わりにしてしまったのかな
確かに、この屋敷の責任者は倫子・穆子になるのか
「殿はどうぞ、内裏でのお役目にご専念くださいませ」「されど女院を呪詛するは、帝を呪詛するに等しいのだぞ」
「それゆえに。間違いがあってはなりませぬ」「わたしにお預けくださいませ」
訝しげに腕を組む道長
微笑む倫子
「あ。」微笑む倫子を見て嘆息
この「あ。」が詮子と姉弟モードで話してるときの口調っぽいんだよな
「そうか…。」「ではそなたに任せよう」「このことは帝にも申さぬ。それでよいな?」
X/Twitterにいろいろ考察が流れてたけど、「詮子の自作自演であることに倫子が気づいた」に思えるなあ
詮子と倫子が結託してる説もあったので、その視点で見返してもみたけど
一方内裏では「伊周と隆家は何ゆえ出頭せぬのだ」
実資の調べによると、伊周は
祖父・高階成忠に命じて道長と詮子を呪詛
こんな形で名前を出されるお祖父様
三月二十一日、「法琳寺において、臣下の修してはならぬ大元帥法(たいげんのほう)を修して」道長を呪詛
これ「伊周の命に従って実際に大元帥法を行った者(僧侶?)」はどうなるんでしょ
「証言は得ておりますので、間違いはございません」
帝の動揺
この役者さんの演技もよいな
行成、道長を見る
道長は眉間に皺を寄せて「どういうことだ?」という感じ
「女院と右大臣を呪詛するは、朕を呪詛すると同じ」帝もその認識なんだ
女院つまり生母はともかく、右大臣もそうなのか
「身内とて罪は罪」逆に言えばやはり身内意識はあるんだな
「厳罰に処せ」「お待ちください!」「実資、速やかに執り行え」
最近、実資を見るたびに「こういうキャラクターがドラマでは重要になるんだなあ」とつくづく思う
夜、ゆっくりと立ち上がる定子
「兄弟の不祥事により、定子は、内裏を出ることを命じられ、実家である二条北宮に移った」
ききょうを始め、女房たちが付き従う
斉信、伊周、貴子
貴子、酒をつぎながら「息子たちが、どうか重い罪になりませぬよう」「蔵人頭の斉信様から、帝にお口添えいただきたく、お願い申し上げます」
五色の布が積んである
黒、黄、青、赤、手前に白
布(絹?)なんだ
子供たちが売られてたときも代価は布一端だったっけ
「残念ながら。ここに至っては。最早わたしが与れることではありませぬ」
とか言いながら酒は飲む
しれっとした顔しよって
「今は…どうなっているのでございますか?」副音声「虚ろな伊周」憔悴しきっている
「お教えくださいませ」
「女院様と右大臣様を呪詛したとして、帝は大層お怒りである」「そうでなければ、中宮様をこちらへお帰しにはなりますまい」
ききょうが斉信を睨んでいる
伊周も貴子も愕然「呪詛などしておらぬ!」
ヤバいことをやらかしてしまったから流石にもう終わりかと思っていたら、なんか全然違う話になっていたのだから無理もない
廊下、ききょうが斉信を送っていく
斉信がふと前へ出て「中宮は見限れ」「伊周らが逃げたらすぐ知らせよ」
ききょうが目を瞠っている間に、斉信は一人で去っていく
「清少納言は裏切り者。裏切り者。裏切り者」ひえー
夜、道長を伊周が訪ねてきた
「謹慎中のはずだが?」「謹慎中の身に、お目通りをお許しくださり、ありがとうございます」
ゆっくりした疲れ切ったような話し方
花山院に矢を射たのは弟だ、「その責めは、わたしが負いまする」
「されど」「呪詛はしておりませぬ!」泣きそう、憤りも感じる
「どうか…そのことをどうか、帝に、お伝えくださいませ」あの伊周が頭を下げてるわ
「何とか内裏に戻れますよう、右大臣様の格別のお力を賜りたく、切に…切に、お願い申し上げるばかりにございます」
「わたしも」「過酷なことは望んでおらぬ」伊周、顔を上げた
「されど…」「お決めになるのは、帝ゆえ」
「帝に、わたしをお信じくださりますよう、…何とぞ…何とぞ…」絞り出すようだ「何とぞ…何とぞ…お願い申し上げまする」泣いて
道長、子供の頃から今までの伊周のことが脳裏を巡っていそう
またも夜、帝
副音声「灯りのない登華殿の広間に帝」定子のことを思っているのね
障子を見ていると「お上。」
振り返ると廊下に定子の姿「お上が恋しくて。来てしまいました」
目を見開いて近づく帝
驚きに、ちょっと怒りが混ざってるかしら?
目の前まで来たらもうそうでもないかとも思ったけど、「何故内裏に上がれたのだ」のときはやっぱり追及するような感じがあるかな?
定子、ちょっと目を泳がせて「右大臣が、手引きしてくれました」
呪詛のターゲットだった当の道長が協力してくれたとなると帝も怒りにくいか?
副音声「足音に平伏す」
「どうか。兄と弟の罰を軽くしてくださいませ」「お情けを…」声が震えている
見下ろす帝
視線を上げた
無言の間
ゆっくりと顔を上げ、見上げる定子
ゆっくり立ち上がった
「下がります」「お健やかに」頭を下げて、ゆっくりと去っていく
これは今生の別れも覚悟しているのかしら?
後ろ姿をみつめている帝
「待て」足を止める定子
一歩、二歩、三歩、駆け出した
前へ回って抱きしめる
目を閉じる定子
公卿たちが並んでいる
行成「謀反の罪は死罪であるが、罪、一等を減じ、遠流に処す」
「藤原伊周を大宰権帥、藤原隆家を出雲権守に任じ、配流致す」
なんか一応役職がつくんだよな
誰か説明してくれていそう
「伊周、隆家に代わり、藤原道綱を、中納言に。藤原斉信を、参議と致す」
道綱「えっおれ?」ってなってる
斉信はまだ公卿じゃないからこの場にはいなかった
伊周・隆家が失脚したら自分が繰り上がれる、っていう計算はあったんだろうか?
副音声「晴明の邸」
おっ禹歩・反閇ってやつか
竹を四本立てた中で
やりながら喋ってていいんですね?
道長はそこに続く階段の上に腰かけていて、右手の地面に須麻流
って道長の方から訪ねてくるんですね?(兼家は呼びつけてたけど)
「帝のご判断はこれでよいのであろうか」
花山院のことは認めつつ「呪詛は濡れ衣なんだ」と訴えてきたあの姿を見たら、あれが嘘だったとも思いにくい
伊周、演技できそうにないし
「伊周隆家はわたしの甥でもある。子供の頃は、屋敷の庭でよく遊んでやった」
「彼らが、まこと女院様とわたしを呪詛したのであろうか」「そのようなこと。もうどうでもよいと存じます」
「大事なのは」振り向いて「いよいよあなた様の世になるということにございます」
須麻流が映ったな
「あなた様には誰も叶いませぬ」
「年若き帝の激情さえ抑えられぬというのに」結局この件は帝のせいということになるのか
「そのうちおわかりになりましょう」
「伊周と隆家は、この先どうなると思うか?」
「隆家様は。いずれ、あなた様の強いお力となりまする」これは史実があるからな
「伊周は?」「あなた様次第にございます」フィクションする余地があるとかそういう?
今まで「完全に呪術を自由に操れる最強の陰陽師」って描かれ方してこられた安倍晴明が、今回の大河では「皆が『最強の陰陽師』と崇めるけど、そいつらこそ呪詛に全部乗っかって自分の欲望満たしてるのを知ってるから、適当に話合わせて客観的に楽しんでるおっさん」なの最高だと思う。 #光る君へ 定子とききょう
「しばらく里に下がるがよい」ききょう驚き
「わたしは、中宮様のおそばにいとうございます」
「嫌がらせが高じて、そなたの身が危うくなってはならぬ。里に一度下がった方がよい」
どれだけ酷い嫌がらせを受けているのか
「必ずまた。呼び戻すゆえ」
「わたしの身なぞ! どうなってもよろしいのでございます!」思い合うゆえのすれ違いだ
伊周を隆家が追いかけてくる「俺はどこにも行かぬ!」「兄上!」
「大宰府など死んでも行くものか!」「行くしかありませんよ兄上!」「黙れー!」
地団太を踏む兄と、呆れたような弟
そもそも隆家のせいなのに、伊周がこのありさまなので霞んでいる
伊周にしてみれば、射たのも自分じゃないし、そもそも行かないって言ったのに隆家に引っ張り出されたんだし、呪詛なんて知らんし、道長に頭を下げまでしたのにこの結果だからなあ
ききょう、まひろのとこへ来た「二条第から下がられたのですか?」
「でも、心配で心配でなりませんの」そうでしょう
伊周と隆家が言うことを聞かないので検非違使に包囲されているらしい
庶民も見物に集まっている
高明らが失脚したときなんかもそうだったのかしら
まひろ、どう声をかけていいかわからないような感じだったけど、はっとして「中宮様が心配ですね」
「…そうなんです」わかってくれますか! みたいな感じだ
そりゃわかるよというところもあるけど、ききょうの立場になってみればこうなるのもわかる
ガッと手を取って「まひろ様。一緒に、行ってくださらない?」「は?」
まひろが突拍子もないことばっかり言ってるから、ききょうも影響されてしまった?
まひろなら突拍子もないことに付き合ってくれると思われてそう
庶民の変装をしてやってきた二人
まひろが突拍子もないことやるからききょうも影響されてない?
警備の人たちが集合した隙に
力強く頷くききょうと、一瞬目を剥くまひろ
温度差よ
枝をかざして庭に忍び込んでいく二人
御簾の向こうから貴子が出てきて、縁に座り込む
「伊周と隆家を捕らえる」「はっ!」「帝のお許しは出た。門を突き破れ! 伊周・隆家を捕らえよ!」「おー!」
これは怖いわ
定子、伊周、隆家は部屋の中に
伊周を見る定子
爪を噛んでる伊周
「兄上、もう諦めましょう」立って「わたしは出雲に参ります」
「どこにも行かぬ…どこにも!」
隆家は縁に出た「母上。姉上。お別れにございます」
「隆家…」泣く貴子に笑いかけて、「お健やかに。」と言い残して行ってしまった
一瞬覚悟を決めたような顔をして
「兄上! もう逃げられませぬ。帝の命にお従いくださいませ!」
「どこにも行かぬ…どこにもーーー!」屋敷の中を駆け出していった
検非違使がぞろぞろやってきて、貴子のいる縁の両側にずらり
貴子が座ってるから、見下ろされる威圧感が一層強い
「検非違使別当、藤原実資にございます」武官としての正装とかかな?
「伊周殿をお迎えに上がりました」精一杯睨みつけて目を逸らす貴子
定子が出てきた
ききょう、まひろ
「中宮様を牛車にお移し参らせ、屋敷内を隈なく改めよ」
検非違使が動き出し、ちょっと上の立場っぽい人が「こちらへ」と定子を導こうとしたとき
刀を引き抜く!
驚く貴子
実資と、定子を誘導しようとした人と、定子に刀を取られた人
「中宮様!」「中宮様、何をなさいますか!」「寄るなー!」
普段はクールな定子のやけっぱちな「寄るなー!」
泣きそうになりながら、自分の首に刀を向けた
実資、貴子、ききょう、まひろ
髪を切った
貴子
落ちる髪
力が抜けたように刀を放り出して