「光る君へ」第11回「まどう心」
あらすじ:
相関図:
公式サイトの第11回まとめ:
寛和2/986年
為時帰宅、まひろ/いと/乙丸が迎える
「父上? いかがされました?」「終わりだ…」
そこへ惟規も帰ってくる「帝がご退位されたって聞いたけど」「えっ」「そうだ」
為時無職再び
「何があったかはわからないが」元慶寺で出家
兼家が摂政になった
新帝はわずか七歳なので「これからは摂政様の思いのままだ」
そうなるとわかっていたなら何故手を切ったので…
まあさすがに花山天皇が在位二年で退位するとは思わなかったか
「式部丞には、次の除目でまた任じられることも」「それはない」「兼家様はわしをお許しにはなるまい」
だからそれをわかっていたなら
あ、新蔵人のリストに自分が入っていなかったことで悟ったのかも
「それって」「わたしはこれからどうなるんです?」自分のことに気がついた惟規
「父はもう何もしてやれぬ」「死ぬ気で、学問に励め」
ここでも「学問に励め」しか言えないところ為時らしい
学問に励んでも為時はこうなったわけだが
いともショック
惟規もショックそうだけど、顔のゆがめ方がちょっとコミカルだな
斉信、公任、行成も帝の話
斉信「まだ十九だぞ」忯子の死がショックだったにしても「それでも若すぎるだろう世を捨てるには」
「しかも真夜中に何をどうやったんだ」
公任「あの日の、明け方。道長が」譲位を知らせに来たと
「俺は物陰から見ていただけだが」見てたんだ
「あの日の道長は、いつになく厳しい顔をしておった」
斉信「道長も一枚噛んでるとなると、一家を挙げてのはかりごとだなあ」道綱まで動員したもんね
「やぁるもんだなー」斉信の反応ちょいちょい好きだ
「褒めてる場合か?」公任つっこみ
とか言ってるところにちょうど道長
行成「この前頼まれました、詩経を写してまいりました」道長「お! ありがたい」
ありがたいのか
詩経一本写すっていうのは行成的にどのくらいの負担なんだろ
さりげなく話題を逸らしたのかと思ったら
斉信「それでどうやって? 真夜中に帝を連れ出したのだ?」おい
「聞かない方がいいよ」君の妹の成仏を祈ろうと唆したんだ、とも言いにくいやな
それだけじゃないけど
先生が来たので着席
公任「本日は、王維について論じたく思います」「承りました」この場で決めるんだ
行成、道長が気になる様子「ん?」「お顔つきが…」「顔がどうした?」「いえ…」
これは「あっフラれたんだ…」と察したとかそういう?
逆に「結ばれたんだ」かしら?
「おー。さすが。見事な字だな」「はあ」
まひろは左大臣家へ
「まひろさん? どうなさったの?」「突然お伺いして、申し訳ございません」「わたしは暇ですからよろしいんですけど」
為時が官も職も失ったことを告げて
「官」と「職」調べとこ
1.官と職。官とは職務の一般的種類のことを指し、職は担当すべき職務の具体的範囲を示す呼び方のこと。
別物として区別されてはいたけど、実態はちょっとふわっとしてたっぽい?
「父は裏表のない真面目な人柄で、学者としても右に出る者がいないほどの学識がございます」
「何とか左大臣様に」「それは難しいわ」遮られる
「摂政様のご決断は、即ち帝のご決断」「左大臣とて、覆すことはできません」
こういうところ倫子様きっぱりしてる
左大臣家とも繋がりを持っておいた方が、というまひろの計算が…
「ごめんなさいね。お力になれなくて」実際に気の毒にもすまなくも思ってくれてそうではある
「では…摂政様に、直接お目にかかって」「おやめなさい」叱るみたいに
「摂政様は、あなたがお会いできるような方ではありません」
兼家「為時の娘?」
秒で会いに行ってるの笑った
「むすめ?」が本当に驚いてる感じだ
「ええ。お目にかかれるまで帰らぬと申し、裏門に居座っておりますが、やはり追い返しましょうか」
偉そうな感じかと思ったらちゃんと取り次いでくれてた人だ
副音声「案内され、庭を一望する廊下を行くまひろ」
「ここが、あの人の家…」
直秀が道長と歩いてた廊下はここだっけ、違うっけ?
目の前の橋が記憶にないな、違うかな
「賢いと評判の高い、為時の娘とは、そなたのことか」初手は褒める
後で「賢いと聞いていたが」どうこうと言われるんじゃないかとドキドキしてしまった
「摂政様の御ために、父は長年お尽くし申してまいりました」「不器用で至らぬところもあったやもしれませぬが」「不得手な間者も、精いっぱい務めておりました」
そこ「間者」ってはっきり言う?
「不器用」「不得手」確かに
「何ゆえ、何もかも取り上げられねばならぬのでございましょうか」
「何もかも」なんだなあ
「その方は、誤解しておるのう」かがんで「わしのもとを去ったのは、そなたの父の方であるぞ」
「存じております」「そこまでわかっておって、どの面下げてここに参った」
「わかっておって」で声が大きくなって、「参った」では落ち着く
ので「!」をつけたくてつけられない感じ←
「わしは、去りたいと申す者を、止めはせぬ」「されど、一たび背いた者に、情けをかけることもせぬ」
為時の人生、閉ざされた感がすごい
道長が帰ってきた
「父上は?」「ただいま、お客人でございます」
帰っていくまひろを見かけて咄嗟に隠れる
隠れんのかい!
「父上」「お客人とは、どなたですか?」「虫けらが迷い込んだだけじゃ」
「虫けら」再び
リンク貼ろうと思ったら第5回の方には書いてなかった
まひろが帰宅すると宣孝が来ていた
為時は高倉に行っている
女に粥を食べさせている
小さな仏像が飾ってある
持仏というらしい
「摂政様に会いに行ったのか。おまえすごいな」これ「おもしれー女」ってやつ?
「すげなく追い返されました」すげなくどころか
「会えただけでも途方もないことであるぞ」まひろがすごいのか兼家がすごいのか
「一言慰めを言うぐらいのつもりで来たわしに比べて、おまえは、まことに、肝が据わっておるのう」「摂政様に直談判するとは」驚きというか呆れというか感嘆というか
「下女たちにも暇を出して、わたしもどこかで働こうかと」代筆しよう代筆
「婿を取れ。有望な婿がおれば何の心配もない」そうなるんですよねえ_(:3」∠)_
「このような有様の家に、婿入りするお人なぞおりますでしょうか?」それはそう
「北の方に拘らなければ幾らでもおろう」
あーうーまあ時代的にそんなもんなんでしょうけど
「正社員じゃなければ働き口は幾らでもある」ぐらいに捉えればいいのかな…?
「ほほう、そなたは、博識であるし、話もおもしろい。器量も…」(眉をピクリ)「そう悪くない」(うん?)
この「ほほう」って何だったん?
「器量も…」のとこは真正面から褒めるのも照れて冗談にした感じなのかしら?
まひろのリアクションもコミカル寄りだったし
「誰でも喜んで妻にするであろう」
「自慢の姪っ子」みたいな感じなのかな(姪じゃないけど)
「摂政様に直談判するようなおなごじゃぞ!(ドヤ)」と人に向かって自慢しそうな?
婿を取れば生活の心配はしなくてよいと
女の方の経済力が重要なのかと思ってたけど
それは正妻の話なのかな
#光る君へ のまひろが「婿をとる👩❤️👨ことで生活が楽になる」に違和感を持つ方がいるようで。前に書いた #日本霊異記 をご紹介。貧しい孤児の少女が高齢裕福な寡夫と縁を結び助けられる話です。結婚のあり方もいろいろ。通い婚は妻側が経済的援助をすると学校で習いますからね。決まってたわけでなく?? RT→紫式部の時代は、生計のために男が裕福な家の婿に入る『伊勢物語』の「筒井筒」が現役の時代だし、光源氏も葵の上や、明石の君の実家の富ともてなしに全力で乗っかっていて、それが平安時代の持ち味だしなぁ。女系で財産継いでいくのも持ち味だし。
「為時殿は好きな書物でも読んで暮らせばよい」
「誰か心当たりはおらんのか?」「おりませぬ」嘘つけ
「それにわたしは妾になるのは…」
まひろ自身は北の方の娘だっていうのも妾に抵抗を感じる理由の一つかも
「わしにも幾人かの妾がおるし、身分の低い者もおるが、どのおなごも満遍なく慈しんでおる」
満遍なく…
光源氏と同じといえば同じ?
「文句を言う者なぞおらんぞ」口で言わないからといってねえ
「男はそのくらいの度量はみなあるものだ」「もっと男を信じろ。まひろ」うーむ
「身分の高い男より富のある男がよいな」皇族だけどボロボロな人もいるものね
「若くて、わしのような男はおらんかのう」おどけて笑わせてるけど #はい伏線 「探してみるゆえ心配するな」まひろは笑みつつ首を振っている
普通にまひろの将来を心配してるんだろうなという気はする
「為時殿には会えなんだが、まひろと良い話ができた」帰っていく
まひろ、道長との逢瀬を思い出す
道長、弓の稽古
百舌彦「えっ?」珍しいことのようだ
矢を抜きに行く
矢を抜いた後で塀をパンパン叩いて気にしてるのが何だかよい
道長、まひろとの逢瀬を思い出す
さっすが以心伝心
「摂政となった兼家は、内裏の後宮内に、直盧(じきろ)という自らの執務室を持った」日本史用語の勉強の時間
後宮内にあるんだ
兼家、衣装が白くなっている
「早速、臨時の除目を行った」何だか「早速」に笑ってしまった
「一の座は、摂政、藤原兼家」元右大臣
右大臣ではなくなったことで、「太政大臣/左大臣の下」ではなくなった
「次いで、太政大臣、藤原頼忠」据え置き
関白ではなくなった
「左大臣、源雅信」据え置き
「右大臣、藤原為光」大納言から出世
斉信と忯子の父
名前呼ばれたときニマッとしたな
「権大納言、藤原道隆」誰か道隆の方を見た
「参議、藤原道兼」
副音声「兼家は、息子たちを露骨に昇進させていった」やっぱり露骨ですよね
副音声「梅壺の館」
一条天皇ダッシュ「ははうえ!」
「お上、あなたはもう帝でいらっしゃるのですよ。走ったりしてはなりませぬ」「いつも悠然としておいでなさい」「…。はい」いい子
「お上はこれから、殿上人にも民にも敬われ、語り継がれるすばらしき帝にならねばなりませぬ」「はい」語り継がれる帝
「母が命を懸けてお支え申しますゆえ、お上も、ご覚悟をなさいませ」「…はい…」七歳でそんな重荷を
「帝の母である詮子は、国母となり、皇太后の称号を授与され」
「兼家の亡き長女の産んだ皇子で、花山院と腹違いの弟の、居貞(いやさだ)親王が、東宮となった」
居貞親王、御簾越しに一条天皇と対面、お辞儀
横に兼家も控えている
居貞親王の方が年上
説明はないけど見るからに
花山天皇がしれっと「花山院」と呼ばれている
「退位後は院と呼ばれる」という説明は特になかったけど
父の冷泉天皇なんて完全にノータッチ
「冷泉天皇」という名前は出さなくても、「円融天皇の兄」ぐらいは言ってもいいんじゃないかと思うけど
花山天皇と居貞親王がどこから湧いてきたの? という感じになってる
寧子宅
「あちらの若君方は、着々と偉くおなりのようでございますが」「道綱のこと、お忘れなきよう」
若君といったって、道隆は30歳を超えているのでは
「忘れておったらここには来ぬわ」慌てぬ兼家
「母上。俺も蔵人にしてもらってるから」なんかお菓子食べてる
「欲がないわね」「高い位に就いても、役に立つ自信ないし」
にこにこしてるけど、諦めてる感じなのかな?
陰謀に参加させられて、自分はこういうのじゃないと痛感したのかもしれないけど
陰謀のときはびくびくしてたけどもう平気なのかな
「男は、座る地位で育つのです」「自信がないくらいの地位がよいのです」向上心を持て、は一理ある
「ねー。殿様」「母上。もうやめて」道綱本人は寧子のあの感じに辟易してるようだ
「道綱。肩を揉め」「はい!」「肩ならわたくしが。どきなさい」
寧子は道綱道綱言ってるけど、道綱は別に寧子のおかげで幸せそうなわけではないな
「僅か七歳の天皇が、即位する朝が来た」
帝、着付け中
赤い服の背中に北斗七星
北斗七星の下に龍が左を向いて三匹、右を向いて二匹
右にも三匹いるのかもしれないが
見守っている詮子
副音声「閉ざされたお堂に、花山院」
数珠をピシッと
「これは、天皇の即位式のときのみに用いられる、高御座である」日本史用語の勉強再び
副音声「大極殿に安置された、神輿のような八角形の館」
準備に来た人たちが高御座に向かって礼
一人が階段を上がって帳を開ける
道長、外で警備中
そこへ悲鳴
高御座に駆けつける「いかがした」
副音声「腰を抜かした、たくみのつかさや女官たち」漢字調べとこう
高御座を指さす、道長近づく
花山院、何か唱えている
道長、帳を開けて、何かをみつけて覗き込む
ギャアーー
(知ってた)
副音声によると子供
一条天皇が子供だからか?
息を呑む道長
花山院、高御座、花山院、と交互に
誰だありがたい真言を「呪詛にも使えそうだな」と思ったやつは
紙に包んで持ち出す「鴨川に捨てて参れ」
受け取った人は落ち着いてる
直接見てないせいか
「このこと、一切他言ならぬ」「外に伝われば命はないものと思え」冷静だし冷たい感じ
「立て。装束を始めよ」そんな殺生な
「も…もはやこ…ここは穢れております。お許しを」これが通常の反応か
玉座に戻って血を袖で拭き取る道長「穢れてなぞおらぬ」
どういう感じと言ったらいいかな、この
明け方から夕方まで七人の亡骸の傍らで墓を掘り続けた人が今さら死の穢れに怯えやしないか
その玉座で即位する一条天皇「何事もなかったかのように、即位式は執り行われた」
詮子と兼家も立ち会う
花山院の数珠が千切れて飛び散る「ああ、ああああ…!」
飛び散った先で北斗七星ができている
「失意の花山院は、播磨国書写山の圓教寺に、旅立っていった」
兼家と道長、庭に畳を敷いて座っている
お酒と、おつまみか何かが置いてある
「高御座が死で穢れてしまったことが知れ渡れば、ご即位の式は…取りやめになっていたであろう」
「見事な、機転であった道長」酒をつぐ
「誰の仕業か、突き止めなくてよろしいのですか?」「誰の仕業かはわかっておる。もうよい」
花山院の差し金という設定か
花山院のために実行犯になってくれるような人っていたのかなあ
「新しい帝は即位された。それが全てだ」天を見上げれば北斗七星
天が認めた
「即位式の当日、道長は五位の蔵人となった」
道隆「晴明殿。嫡男の伊周です」
元服したのね
晴明と向き合って、右から道隆、伊周、定子
その後ろに貴子、隆家
隆家は初登場かな? まだ子供
奥に兼家
晴明「ご立派なお姿でございますな」兼家「聡明で、物怖じせぬところは、貴子に似ておるのだ」
と言われたそばから「晴明殿。父は笑裏蔵刀。顔は笑っておりながらも、刃を隠し持っておりますぞ。お気をつけなさいませ」
晴明、眉をちょっと上げた
おもしろがってそうだ
道隆は真顔?で見る
兼家もおもしろそう
孫がイキッてるのはまあ微笑ましいかな
貴子は慌てたろうな
「伊周! 大人のお話に口を挟むものではありませぬ」「わたしはもう大人です」
このとき12歳らしい
あー12歳らしいわ
伊周「我が藤原の将来を、背負う覚悟でおりますゆえ」兼家「ハッハハハハ」
「頼もしいご嫡男、お愉しみなことにございます」
「それと一の姫、定子じゃ」「定子にございます」礼
「ゆくゆくは帝に入内させるつもりでおる」「皇子を産み、我が家を盛り立ててくれるよう、よろしく頼む」
晴明、無言でみつめている
不穏だ
伊周に対するときとの差よ
「わしは摂政にまで上りつめた。これから先は、道隆の世である」「晴明、どうかよろしく頼む」「承知仕りました」
道兼が乗り込んできた
「この宴は何事でございますか?」「何故わたしがここに呼ばれていないのですか!」
兼家、即座に「まあまあまあまあ、まあまあまあ」「さあ、さあさあ、道兼、うん」となだめながら連れ出す
頑張ったのは自分なのに! 兄上じゃないのに! と大いに不満な道兼
まあわかる
兼家は「少し待っておれ」「昇進のことは、公卿たちの目もあるゆえ、慌ててやらぬ方がよい」
露骨に昇進させてるようでも、弟に兄を越えさせるのは不自然なんだろう
というのは表向きの理由かもしれないけど
表向きというか何というか
「それに今日は、道隆ではなく、定子のための宴なのじゃ」「無事帝に入内できるよう、晴明に頼んでおった」
道兼無言
「おまえの娘は、まだ三歳だが、いずれ帝に入内させたい」
兼家の方から言い出してくれたので、道兼も嬉しかったかな?
「まことでございますか?」疑ったのじゃなくて感動した感じだったし
「孫娘が二人も后になると思うと、わしは何という幸せ者か」
道長の娘が三人后になるという将来を踏まえた台詞
でもそれって道兼の娘は居貞親王の后になる想定よね?
帝より年上の東宮、本当に即位できるか怪しくない?
定子と両方后にするつもりなの?
道兼が道隆に対抗して、定子と対立することになる娘を送り込むのはわかるけど
道長は正にそうしたんだし
兼家がそういうつもりだったわけじゃないよね?
一条天皇は七歳なので、三歳ならまあ釣り合ってる
「おまえが。道を、切り開いてくれたと思っておる」お、「道」来た
「道兼。公卿たちは仕来りにうるさい」「まずは、あやつらの心をつかめ。地固めをするのだ」
「さすれば、堂々と兄を抜くことができよう」
兼家は三男だし、兄と仲が悪かったので、「兄を抜く」ことを嫌ったりはしない
道隆にも道兼にも道長にも、自分の後を継げるような人材になってほしいのかしら?
三人で潰し合うことにはなるが
誰が残っても自分の息子なわけだし
「どう!」「しっかりやってる?」蔵人所に道綱登場
人懐っこい笑顔だ
黒の袍
道長の赤より上
「ああ、道綱の兄上。いかがしました?」「用事ついでに道長がちゃーんとやってるか見に来た」
お、仲いいんだ
お兄ちゃんぶりたい感じ?
「見に来た↑」と上がる感じで
「道綱さま! お久しぶりでございます!」「遅ればせながらご昇進おめでとうございます」
どっどうしたの俊古さん
そんな表情できるとは
「ああ。どうも。ありがとう」「一月ほどのお付き合いではありましたが、その節は大変お世話になりました」
何なんですかこの温度差は
道綱、知らない人に食いつかれたみたいな反応だぞ
俊古の方がそれを見てショックを受けていなくてよかった(のか?)
…いや、俊古がこの調子なので困ってたのかな?
帰っちゃった
それをうっとりしたようなまなざしで見送る俊古さん
「道綱様には一度、美味しいお菓子を頂戴しました」そ、それで?
まひろか君は
道綱としては、ちょうどその場にいた人にあげただけで、特に俊古を意識してたわけではなかったのかな
「俊古殿は、蔵人は長いのですか?」「はい。人の浮き沈みを、いろいろ見てきました」
実資が初登場したときに一緒にいたはずだから、帝が二回代替わりしても蔵人に再任されたってことか
「藤原為時殿をご存じか?」訊いてみる
「もちろんです。為時殿は温厚で、先の帝によく尽くされてました」「まさか、実資様も為時殿も、あのような形で職を解かれるとは…」
話しているうちに真面目な顔になって、眉間にしわを寄せて仕事に戻っていった
為時の評判はよいようだ
まひろ、下女二人と下男一人に暇を出すところ
「長い間、ありがとう」「父上が官職を貰える日が来たら、また、戻ってきてね」
逃げられる前に自分から暇を出した
いとと乙丸は見送る側
夜、道長の文を見ている
道長もまひろの文を見ている
ちょうどまひろが見ている文に対する返事だ
半月を見上げた
まひろも空を見て、目を閉じる
倫子「君や来む我や行かむのいざよいに真木の板戸もささず寝にけり」
しをり「もどかしい~」「おなごはひたすら、殿御を待つだけなんて」
茅子「待っているうちに寝てしまうなんて、なんてさみしいのかしら」
まひろ「寝てはいないと思います」「寝てしまったことにしないと、自分が惨めになるから…と思ったのではありませんか?」
しをりさんと茅子さん、なるほどーという感じで頷いている
まひろ、すっかり一目置かれるようになった
帰ろうとしたまひろを倫子が引き留める「少し、お話してゆかれません?」
為時のこと気にしててくれた
「くよくよしてもなるようにしかならない」と思うようにしたまひろ
亡き母のように家のことをやるようにすると
「でもこちらにはいらしてね」とすぐ言ってくれる倫子様!
「息抜きにはいいところでしょう」
身分差からいってどうだろうかと思ってしまった
為時の件では力になれないことを踏まえての「息抜きには」か
「何故倫子様は、婿を取られないのですか?」訊いてみる
「わたし、今狙ってる人がいるの」ヒイ
両親にも言ってないことをまひろには明かしてくれたぞ
「両親は、わたしは猫にしか興味がないと思ってますけど」いや、先日バレましたよ?
「それは、どなたでございますか?」食いつくまひろ
「言えない」「ああーそうですよね」後の修羅場が確定
「でも、必ず夫にします。この家の婿にします」ふっと本気の表情
「そのときまで、ないしょ」「それは楽しみでございますね」「わたしも楽しみ」ヒエエ
まひろ、仏様に花を供えて拝む
濃い黄色の小袖に、青緑の袴
床の拭き掃除
第1回でもやってたけどな
巻物を用意して書き写す
前に「家で写本を作るのは良いが」と言われてたし、経験はあるのかも
いとが水場で洗濯、まひろはカブを抜いている
「アッハッハ、姫様」泥ついてますよ、と自分のほっぺをちょんちょん
いとさん結構明るく仕事してんじゃん
写本作業の続き
副音声「薪を担ぎ、乙丸がへろへろになって帰ってくる」
下ろした勢いで倒れ込んじゃったよ
「ご苦労様」と飛んでくるまひろ
そんなまひろ家にやってきた道長
門の陰に隠れて覗き込む
副音声「百舌彦も真似る」
カブを洗っているまひろ
水が日の光に輝く
汗を拭うまひろに日の光が差す
見入っている道長
道長目線のまひろ、めっちゃキラキラしてる
「お願いね」いとから荷物を受け取って出てきた乙丸にみつかった
俯いたって別に隠れられやしませんよ?
「若君!」乙丸びっくり「そなたも何してるんだ?」百舌彦、笑ってごまかそうとしてる
「まひろに伝えてくれ。今宵、いつものところで待っておる」
「…若君、もういい加減にしてくださいませ」乙丸から見れば弄ばれてるようなものだものなー
「若君に向かって何を言うのか!」百舌彦の方は道長が大事なので
道長が制止
中に聞こえないようにひそひそ
「頼む」頭を下げられると乙丸も押されちゃうわね
「早く行ってお気持ちを伝えよ」百舌彦からも
まひろ、カブを抱えたまま飛び出すが、もう誰もいない
いつものところで待っておる道長
まひろが庭を駆けてくる、道長も縁から戻った
今日は黄色の袿をかずけて?はいない
笑顔で飛び込むまひろを抱きとめる道長
からのキス
あの、まひろが寄り目気味になっておもしろくなってしまってるのですが
「妻になってくれ」
プロポーズ来た
まひろは驚いている?
「だから、…そばにいてくれ」
「二人で生きていくために、俺が考えたことだ」
こんな言い方をしたから、まひろが一瞬期待しちゃったんじゃない?
何かすごい決断をしたみたいな言い方
「妾になれ」なんて普通の結論じゃないの
妾か召人なら妾の方がマシってぐらいで
「二人で」なんて言うから正式な夫婦にしてくれそうに聞こえたんでは?
「そ、それは…わたしを北の方にしてくれるってこと?」
動揺でちょっと目が泳いでから
まひろとしてはそんなことは考えてなかったんじゃないかなあ?
最後の方で口元が嬉しそうに
道長、ここで無言
まひろ、段々ショックを受けた顔に
「妾になれってこと?」「そうだ」今度の返事は早いな!
「北の方は無理だ」
もうちょっとすまなそうにしなさいよ
そうしたいが自分の身分が許さないんだ、ぐらい言いなさいよ
「そうしたい」とか「できない」とか、「本当はそうしたかった」っぽいことを言ってれば、まひろのショックも違ったかもしれないでしょうが
最初から選択肢になかったのかなあ?
「まひろを北の方にできない」ことに対する不満が全然見えない
「北の方にはできないが、せめて最初の妻になってくれ」ぐらいは言えたでしょうよ
魚を取ったり木を切ったり畑を耕したりはできると思ってたくせに、「まひろを北の方にする」は「無理」なんですねえ
「されど」「俺の心の中ではおまえが一番だ」
きええ虫の良いことを
「遠くの国に行く」といい「二人で生きていく」といい、口先だけでロマンチックなこと言って現実が全然ついてこないじゃない
「まひろも心を決めてくれ」
「心の中で一番でも、いつか北の方が…」「それでも一番だ」
抱きしめたのを押し返した
ハグでごまかすなよー
「耐えられないそんなの!」「おまえの気持ちはわかっておる」「わかってない!」
前回のまひろは理詰めだったが、今回は恋する乙女だ
「ならばどうしろと言うのだ!」おわ、キレた
道長は怒り慣れてないから、という指摘があった
ああー…
「どうすれば。おまえは納得するのだ」「言ってみろ」
まあ前回も却下、今回も却下だものな
前回は夢物語すぎて却下されたので、今回は現実路線になったわけだが
まひろは黙ってしまう
まひろが納得できる道なんてないのよな
まひろ自身の理性と感情が合致していないもの
…ん? いや、まひろを北の方にすれば納得するんじゃないか…?
「まひろを北の方にした上で偉くなる」は非現実的なんだろうけど
道長がそのルートを一瞬たりとも相手にしてないのがね…
「遠くの国に行くのは嫌だ。偉くなって世を変えろ」「北の方でなければ嫌だ」「勝手なことばかり…」
またもショックを受けるまひろ
「勝手なことばかり言うな」立ち去る
立ち尽くすまひろ
兼家、書類を焼いている
兼家が自分でシュレッダーかけてるの、好感度すこし上がった(笑)
大事な書類までシュレっちゃわないように一枚一枚開いて置いてたのも好感度上がった(笑)
そこへ道長
書類に目を通しながら「蔵人所の居心地はどうじゃ?」「お願いがございます」
目を上げて道長を見る「何だ?」
当てつけに倫子と結婚するのか!
まひろが好きだまひろが好きだ言いながら倫子と結婚するよりはマシかもしれないが
まひろは池をみつめている
水面に月
小石を投げ込み、泣く