式部丞の蔵人
兼任する人もよくいたようだ
文官の人事考課、礼式、及び選叙(叙位及び任官)、行賞を司り、役人養成機関である大学寮を統括するため、八省の内でも中務省に次いで重要な省とされてきた。
式部卿=長官(親王が務める)、式部大輔/少輔=次官に続くポスト
判官とか四等官とかの説明が必要になってきそうだけど 式部大丞/小丞に分かれている
大丞は正六位下、少丞は従六位上の者がなる
ちやはは「夫が式部小丞になれますように」とお祈りしていた
それぞれ2人ずつ、「丞」全体では4人
毎年正月、4人のうちで最も長く勤めている者が、従五位下に昇格させてもらえる慣例がある
年功序列的な?
順当にいけば、4年勤めれば昇格できる
式部丞かつ蔵人になって、蔵人の方で五位になるケースもあるので、4年を待たずして五位になることも
その代わり引退する
位に対して官職が低くなってしまうので
これで五位に叙されると、受領になる資格を得られる
ちょっと違うけど、「○○学科で何年学ぶと△△の受験資格を得られる」みたいなものかな?
受領=実際に赴任する国司
名目上だけで実際には赴任しない国司もいるので
蔵人(くろうど、藏人)は、日本の律令制下の令外官の一つ。天皇の秘書的役割を果たした。唐名は侍中(じちゅう)、夕郎(せきろう)、夕拝郎(せきはいろう)。蔵人所は事務を行う場所のことで、内裏校書殿の北部に置かれた。また、蔵人は百官名或いは人名の一つでもあり、この場合は「くらんど」と読む。
蔵人(くろうど)は蔵人所に所属する
別当=名目上の責任者1人(大臣が兼任)、頭=実際の責任者2人、五位蔵人2-3人、六位蔵人4-6人
別当が「名目上の責任者」っていうのは、天皇杯における天皇とか、総理大臣賞における総理大臣みたいな感じだろうか
その下に、非蔵人、雑色などが続く。
非蔵人=六位蔵人が欠けた場合の補充要員、雑色=六位蔵人が欠けた場合の補充要員候補
なんやそれ
六位蔵人(ろくいのくろうど)とは、令外官の役職で、蔵人所の官吏。五位蔵人の次位にあたる。定員はおおよそ4名から6名。天皇の膳の給仕等、秘書的役割を果たした。毎日出仕して働く下級役人であることから日下﨟(ひげろう)とも呼ばれた。六位の者が補任されるが、昇殿が許される殿上人となり、麹塵袍の着用が許されるなど、天皇の側近として名誉な職とされた。
六位蔵人
内裏の清涼殿の殿上の間に昇ることができる
「昇殿」というやつ
基本的には、三位以上の者や、四位・五位で許可された者が入れる場所
公卿以外で昇殿を許されている者を「殿上人」という
公卿は許されているのが普通なので、「公卿じゃないけど許可されてる」と言った方がいいかも
要するに、天皇が普段いる場所に入れる
蔵人は天皇の秘書的な存在なので、六位であっても天皇の側近くにいられるわけ
式部丞と同じく、毎年正月に在職年数の長い者が従五位下にしてもらえた
このルートで六位蔵人から五位になると受領になれる資格を得られるのも同じ
その代わりに引退するのも同じ
五位蔵人にはなれない
五位にならずに六位のまま、新人扱いに戻って蔵人を続ける「鷁退(逆退とも。げきたい)」という選択肢が生まれた
蔵人でなくなると昇殿できなくなるので、昇殿の方を取りたい人もいたわけだ