「光る君へ」第22回「越前の出会い」
公式サイトの第22回まとめ:
長徳2/996年
前回のラストの復習から
微妙に前後してるかな?
琵琶湖
扉を開ける為時
為時に向かって一斉に何か訴える宋人たち
宋語で「お静まりなさい!」
静まる人々
オウムが「いらっしゃった、いらっしゃった」
ここから新しいシーン
宋人が一斉に左右に引いて、奥から出てきた人たちに向かって礼
その中の中心人物っぽい人が宋語で「あなたはどなたですか?」
為時「わたしは越前の新しい国守である」
やっぱりちょっと前後してる
宋人代表、「おお!」と嬉しそうな顔になって近づき、胸に手を当ててどうやら自己紹介
為時、ちょっと覚束ないような不安そうなところもあるけど一応聞き取れている模様
「え?」みたいな顔をした
他の一人が前へ「わたしは、この客館の通事、三国若麻呂にございます」
三国氏! 京じゃ聞かない名前だ!
三国若麻呂は架空の人物だが、当時越前国坂井郡(現:坂井市、あわら市など)を本貫とする三国氏という豪族があった。継体天皇の末裔を称する歴史の古い家系で、天武天皇から「真人」の姓を賜るなど息の長い活躍をした。なお井伊家の始祖・井伊共保は一説には三国氏の末裔ともされている。
「おお…」ほっとした様子の為時
「こちら、宋の商人、朱仁聡(ヂュ・レンツォン)にございます」「みなが大変お世話になっていますと礼を申しております」
#光る君へ の作中で藤原為時が話した中国語の発音が拙いという話。実際聞くと拙いのですが、ここで流麗な発音だと当時の歴史に鑑みて変な気が。京の貴族や学者が音声としての中国語に触れる機会は相当少なく、和習を伴う音に慣れていたのに、拙いながらも話した凄さを表しているシーンなんですよ。 今日の #光る君へ を見たところ、宋人の言葉は現代中国語だけれども中国の時代劇にでてきそうな言葉で、ちゃんとしている感じ。なので、たぶん為時の中国語が拙いのは、制作側が適当に作っていたからではなくて、宋人ととの対比をしっかり出すことを意図してのことだと思います。 最初に宋人に話したときに「あ、通じた」みたいな表情になったのは恐らく実際に会話するのは初めてだったからだろうし、それゆえリスニングはやはり聞き取れなかったりするしでその辺りの考証はしっかりしてると思われますね。
岸谷五朗さんはインタビューで、「中国語を凄く練習して収録に臨んだら、『上手過ぎる』とダメ出しされた」と苦笑されていました。その時にこのような歴史的背景を語られていて納得したものです。
藤原為時演じる岸谷吾郎さんは映画帰ってきたあぶない刑事でも中国人役で北京語上手いのに、 #光る君へ では北京語が上手すぎるからもっと下手にしてくださいと演技指導入ったと嘆いていた。 パパが宗語を理解できなくなったタイミングで翻訳字幕がなくなるの良い演出だな。視聴者も疑似体験できる #光る君へ これ相手に伝わってる時にだけ和訳出るのか!
さっきの館から出てきた
「今宵はあちらでお休みいただきます」「急なことですまぬのう」「いえいえ」
まひろ、きょろきょろ
羊がいたり、オウムがいたり「ニイハオ」
こういうのが見たかった!とばかり
部屋で「朱様は、堂々となさっていて礼儀正しく、よいお方に見えました」
それなりに「中国の商人」っぽいうさんくささはあるように見えましたわたくし
「長となる者は、そういうものだ」「まことに」道隆だって長になったじゃん…堂々として礼儀正しくはあったか
花山天皇だって長になったじゃん!
「ただ、わからぬところもある。何ゆえ帰国せぬのだろうか」
「朱はこう申した」回想「乗ってきた船が、壊れてしまって、帰れません」「船の修理を、前の国守に頼んだのですが、未だに出来上がらないのです」
「何ゆえ」の答えは出ていそうだけど
聞き取れていたからさっきの「え?」という表情か
「さきの国守様は、何をしておられたのでしょう」「国府に入ったら、すぐに調べさせよう」
修理してなさそうだなあ~
ところであれは中国の酒入れだろうか
「望郷の念に駆られておる者もおるはずだ。先ほどの喧嘩も、帰りたい者と帰りたくない者が、争っておったように聞こえた」
「おわかりになったのですか?」そこに食いつくまひろ「ああよくは、わからぬ。何となくだ」
「父上が、宋の言葉をお話しになるの初めて見ました」視聴者は漢詩を原語で読むとこ見たことあるもんねー!
「話すというほど話せぬ」話す機会もないもんなあ
「でも、宋に渡ろうとなさったのですよね」とても悪戯っぽい顔である
「そのようなことを何故…宣孝殿かあ」他にいないし宣孝は言うもんな
「はい。父上は博学で物静かなだけではなく、破天荒なこともやってのけるのだと」破天荒って言葉の意味これで合ってる?
「余計なことを…」微笑ましいなこのくだり
「テーブルとイス文化に秒でなじみすぎ」という声に笑った
「得体の知れないところがありますが、悪い者たちではありませぬ」得体の知れないところ
字幕が「若麻呂」じゃなくて「三国」だ
「宋人は戦を嫌いますゆえ」「唐の世とは違います。戦で領地を広げることはしないと聞きました」
「そなたは何ゆえ宋語ができるのだ?」「修行のために宋に渡られた、坊様の下人として、彼の国へ行っておりました」
「彼らは。まことに、商人なのであろうか?」ちょっと間があって「船の漕ぎ手以外は。商人です」
怪しいなあ!
羊は現在ヨーロッパで品種改良された毛がモコモコのメリノ種が主流であるが #光る君へ 当時の羊は蔵羊と呼ばれるチベットなどで飼われたムフロンというドラマでてる角が大きい種が主流だった。よくそんな羊みつけてきたな。 まひろは乙丸を付き合わせて浜辺へ
「海というものは、近江の湖と同じように見えます」「この海の向こうは宋の国よ。近江の湖とは違う」
いいなあこの映像!
「琵琶湖」って言わないんだ、ということに自分じゃ気づかなかった
質問
「琵琶湖」という名前はどうして付けられたのですか。
回答
「琵琶湖」という名前が文献に初めて現れるのは16世紀初頭、室町時代の後期です。広く知られるようになったのは約320年前、江戸時代の元禄期以降のことになります。それまでは「近淡海」、「淡海」、「水海」、「湖」などと呼ばれていました。名前は竹生島にまつられている弁才天がもつ楽器の琵琶に湖の形が似ていることに由来します。また、琵琶が奏でる音色と湖水のさざ波の音がよく似ていたからともいわれています。
へえー
そこに松原客館で壁にもたれていた青年が
「戻りましょう、姫様」まひろが聞くわけないじゃないですか
来たばっかりですぐ戻るわけもない
案の定ずんずん近づくまひろ
とはいえいざ声をかけるときはちょっと気後れした風?「ご機嫌よろしゅう」
返事はない
「帰りましょう」乙丸は無視
さらに近づいて「わたしの、名前は、まひろ」
首を振る青年
自分をとんとんしながら「まーひーろ」
青年は枝を拾って砂に「周明」
「シュウメイ。あなたの名前はシュウメイ?」「ヂョウミン」「あー」あーそういうことねとわかった"ふりをする"みたいな声を出してる
「ジョーミン!」「ヂョウミン」発音直されてる
「難しいのね、宋の言葉って」
枝を取って自分も「朱仁聡という人は…」と言いながら地面に
字幕は「どういう人?」と出てるけど、横向きで砂に書いた字だと読めないなあ
二文字目は「人」、四文字目は「何」?
おや?
誰かが周明を呼びに来た
「師がお呼びだぞ」「すぐ行く」字幕は出てるけどまひろにはチンプンカンプンなようだ
手を合わせて「ザイジィエン。」
再見!
耳では「ザイジェン」に聞こえたけど、たぶんカタカナだと「ジェ」になる発音を書き分けるために「ジィエ」になってるやつ…?
副音声「右手の拳を左手で包む、拱手(きょうしゅ)の礼をして去っていく」
砂に書いた文字は波で消えた
副音声「館で資料を見る為時」
すぐめくっちゃうから一枚目が読めない!
桂皮拾斤、沈香五斤は読める
二枚目は、甘松五斤、甲香五斤、丁子二斤、…拾五両、可梨勒…両、犀角五分、瑠璃燈櫨拾合、檳榔五包?
「まことに、商いをしに来た、だけなのか…」
まひろが帰ってきた「どこに行っておったのだ」なんかすごく言い方が優しい
「浜辺にございます」型破りな姫様だぜ(たぶん)
「父上」「ザイジィエン、とは、どういう意味にございますか」現代にもありそうなやり取りだ
「また会おう、という意味だ」「…『また会おう』?」あれ、驚くところ?
そこへ三国さん「国守様、よろしゅうございますか」「入れ」
こんなすかすかな場所で入れも何もないような気がしてしまう
「明日、国府にお発ちになる国守様のために、宴を催したいと、朱殿からのお誘いにございます」
宴を開く余裕があるんだ…と思ったけど、少なくとも積み荷はいっぱいあるか
お呼ばれ
赤いなー
宋語で「国守様が来られました」
みんなが立ち上がってお出迎え
テーブルの左右に四人分ずつ席があって、それぞれ一番手前が空いている
一番手前に朱さん専用のテーブル
取り皿と、その右に匙と箸を縦に
前菜か何かがもう出てるのかな?
二皿+朱さん専用の一皿
その二皿を挟むようにして明かりが三つ
テーブルの向こうに楽器の人が見える
楽器をキンコキンコン鳴らして音楽が始まる
楽器、解説してる人いるかな?
縦長の四角い枠を横2×縦5に仕切って、それぞれの中にある金属の板を打って鳴らす
打つ位置によって音が違いそう
枠の中にある金属の板がどうもお札に見えてしまう…
板の真ん中に丸が描いてあるからか
最初のフレーズの後で吹き始めたのは笙かな?
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーっ
笙が!!
くちばしのある、古式の笙の形をしている!!!!
日本ではすっかり取れてしまったくちばしが!!
ああ…初めて大河ドラマで古い笙の姿を見て大変感動している…
はあはあ
脊髄反射でつぶやいてるのでセルフ補足しますが
この時に吹いてた楽器
通常の「笙」より倍ぐらいの大きさなのでおそらく「竿(う)」ですね
古い竿は正倉院にも残されていて、現代ではいくつか復元されてます
副音声「宋の楽器に興味津々のまひろ」
弾きたがりそう
朱さんの席に為時が座って、朱さんは向かって左側の一番手前に移動している
三国さんがその隣
まひろは向かって右側の一番手前
たぶんこの場に女性が同席するのも本当はおかしいんだろうけど
水だかお酒だかをついだり、料理の皿を運んできたり
煮魚
運んできてくれた人に会釈したりせんだろう、貴族が
朱さんが立ち上がって、開会の辞的なことを言っている?
それから為時の方に向かって
三国さんが通訳「我らの国の料理です。国守様のために作らせました。国守様の、前途を寿いで」
為時パパが普通に嬉しそうだ~
みんなも立ち上がる
「チン。」は「乾杯」的な意味かな?
朱さん、為時、まではいいとして、そこでまひろも言ってよかったのかな?
強い酒なんだろうか?
座ったところに骨付き肉の皿
一方髭のちょっと白いお爺さん? の後ろで身をかがめて何か話している周明が
「羊の肉にございます」まひろ、ちょっときょろきょろ?して「ひつじ?」
「あの庭にいた、茶色の、あれでございます」あの子かーーー!
それはそうと手で角のジェスチャーをする三国さんはかわいい
「羊を一匹潰すのは、宋の国では、最高のもてなしです」日本の貴族って肉食べないんでは…?
やはり戸惑ってる
「チン。」と手で促す朱さん
「どうぞ」という意味にもなるのか
パパ、においを嗅いで「うっ…」となってる
こんな反応されるとは思ってなかったであろう朱さん
まひろ、急いで笑顔になってみせて「いただきます」
周明が見てる
一口食べてみる
「まあ…」「おいしい」おお、みんなほっとしたようだ
朱さんが何か言って最後に「シェシェ」他の人たちも口々に「シェシェ」
「食べてくれてありがとうと言っております」本当は苦手っぽいことはバレたのかな?
夜も更けて、漢詩を朗読している為時
ちょっと酔ってる声だ
「この客人の心はみな一つ 中でも貴殿の才気は最もあふるるもの 威容と名声は遠くかすみたなびく村落まで響き渡る」
朱さんの隣りに座っていた人が話し始めて立ち上がった「すばらしい漢詩を作られたと、感心しております」
熱入っちゃった
朱さんも拱手「シェシェ」
「はあ…」ちょっと外に出してもらったまひろ
そこにいる周明
もうちょっとこう驚くとかですね
「ごちそうさまでした」「宋の方々は、賑やかね」「正直羊はあんまりおいしくなかったけど…」
通じていると思っているのかいないのか
「シェシェ。」周明の反応が芳しくない?
「シェシェは、ありがとうという意味ではないの?」やはり日本語で押す
拱手してみる「シェシェ」笑われたぞ
あ、でも和んだのか
「もう飲めぬ」と為時も出てきた
でも楽しかったようだ、よかったね
「では、そろそろおいとま致しましょう」
無言で拱手する周明に、「ザイジィエン(また会いましょう)」と告げて去るまひろ
翌日は越前国府へ
こっちも赤いな
副音声「贅沢なしつらいの石畳の部屋」石畳か、気づかなかった
国府の人たちが左右に並んでいる
二人が前へ
「遠路はるばる越前へ、ようこそ、お越しくださいました」「越前介、源光雅にございます」おっ緑の袍だ
なんかマリオみたいな顔してる…(髭かな)
「大掾、大野国勝にぃございます」挨拶だけでキャラの濃い人だ
この二人は架空の人物かな
「京の都と違い、初めは何かとご不便がおありでしょう。我らに、何なりと、お尋ね、お申しつけくださいませ」
為時も挨拶「身に余る大任であるが、誠心誠意、努める所存。諸事、よしなに頼むぞ」
為時が言うと決まり文句とかじゃなくて本心に聞こえる
最後の方で後ろを向いて、介・大掾じゃなく下の人たちに言うのが為時っぽい
みんなが頭を下げる中で一瞬取り残されるまひろにちょっと笑った
席に就いた
まひろも横にいていいものなのか?
「早速だが。道中、敦賀にて、宋人たちの様子は、見てきた」「船の修理は、どうなっておる?」
光雅「予定より、遅れてはおりますが、粛々と、進めておりまする」
為時「事の仔細を、早速に知らせよ。いずれは赴いて、この目で船の様子も見たい」やる気満々である
光雅「ご着任早々そのような」「宋人のことは、こちらでよしなにやっておきますので」
「いや…」立つ「左大臣様より、宋人の扱いを任されて、わたしは越前に参った。我が国の信用を落とすようなことは、できぬ」
おっと光雅・国勝に限らず全体的に反応が不穏だぞ?
気に入らない感じの人もいるけど、気まずい感じ、目をそらしてる人もいる?
「では、船の仔細は、後ほど」
女性陣がまひろを部屋に案内してくれる「姫様、こちらでお過ごしいただきます」
着物がみんな無地だ
暗い赤、暗い水色、藤色
調度品も豪華
御簾を下ろして「これにて。」と去った
文机に紙があったので広げてみる
一枚だけ
波の模様かな?
#光る君へ まひろさんに美しい紙が与えられました。これは打雲紙。越前和紙の名品です。 かき曇り 夕だつ浪の あらければ うきたる舟ぞ しづ心なき
(空が曇り、今にも夕立が来そうに立つ波が荒く、浮いている舟が落ちつかないようだ)
墨をすって
「かきくもり、夕立つ波の、荒ければ。浮きたる船ぞ、しづ、心なき」
■なぜ硯が丸いのか、わかった。硯で最上のものは「宋」代のもの。そして言うまでもなく硯は中国から入って来てますね。下の本の宋代の硯は円硯。そして「宋代三百年に製硯文化が頂点に達した」とあります。だから都の硯と越前の硯(おそらく宋から入って来た)の形が違う。芸が細かい。#光る君へ
皆さん細かいところ気がつきますねえ
為時のところに光雅が
書記?が出ていった
机に袋をじゃらん
「どうぞ、越前のことは、我ら越前の者にお任せくださいませ」介以下は現地の人が登用されているのか
「国守様はそれをただ、お認めいただければ、懐を、お肥やしになって、都に、お戻りになれましょう」
どいつもこいつもーー!
「懐をお肥やしになって」もすごいな
宣孝はこうやって肥やしたんか
袋を開けると露骨に金がごろごろ
「そなたはわたしを、愚弄する気か」「めっそうもないことにございます」
「下がれ。」突っ返した
宣孝様だったら
「おお…そうかそうか!ならば、それは断っては却って失礼に当たろう。そなたらのメンツのためにも敢えて受け取らねばならぬな!そうだな!」
みたいにホイホイ袖の下にガンガン入れるよねそうよね…
ごめんね為時パパそゆことできなくてごめんね
翌日かな
新しい国守様に直訴したい人たちが集まってるのかな?
吉野瀬川の橋がきしんでいる
芹川と船津が田の水の取り合いで喧嘩
「それらの者は、来ておるのか」「後ろの方におるやもしれませんけど…」ずらり「あーー本日はいつもより随分と人が多いので、まだ外におるのでございましょう」
「橋のことは、急ぎ取り計らう」と言ったものの書記は居眠り
介を呼んだものの無視
米が不作なので別の品で払いたい
妙に片言だな
「浜に流れ着いたものを独り占めした者がおり…」何が流れ着いたんだろ
「妻が、狐に化かされて、毎晩いなくなるのです」警察にかかってくる迷惑な電話みたいになってきた
行列を見ている光雅・国勝
日暮れまで続いた
「あれは嫌がらせでございましょうか?」「恐らく、そうであろう」やだなあ
「この先あの光雅は、厄介だのう…」ほんとだよ、四年間どうしたらいいんだ
見られてる見られてる!
「恐れることはありませぬ」「父上は父上のお考え通り、政をなさいませ」政をなさる立場なんだなあ
「わたしがおそばにおりますゆえ」確かにそんじょそこらの男より頼もしい娘である
そんなまひろが「一緒に変装して二条第に潜入してくださいません?」とききょうに頼まれたときはいっぱしに戸惑ってるのが笑えます(自分を省みなさい)
また別の日
「ここがようわからぬ。もう少し詳しく記せと言ってきてくれ」「詳しく…」困ったんだろうか、不満なんだろうか
朱さんたちが来た
三国さんと、もう一人は従者かな?
「朱殿は、朝廷に品物を献上致したいと申しております。お取次ぎいただきたく、お願い致します」
何故?「松原客館にて、大変よくしていただいているお礼にございます」
「あー…それは、どうしたものかな…」
「困ってます」「困る?」おっとここもきな臭くなってきた
どうしてもと言うので、道長に訊いてみることに「しばし、待たれよ」
そんなところで腹痛が
「慣れない土地で疲れたのであろう」あなたも今、さらなるストレスをかけたのだぞ
朱さんが指示「宋の薬師を呼びますので」
朱さんニヤリとしなかった?
それとも頼もしげな笑みなんだろうか
薬師は「商人たち」とは別枠なんだろうか?
やってきた薬師はなんと周明
三段になった道具箱を持ってる
まひろびっくり「この人が、薬師?」
「拝見します」
顔色を見て「舌を、出してください」べー
父より周明が気になる? まひろ
脈を取って
「うつ伏せになってください。お召し物は、脱ぎます」
「脱ぎます」もジェスチャーをつけてる辺り、通訳っぽいというか
伝わりやすいようにジェスチャーをつけるのが習慣なんだろうなと
「なっ…何でございますかそれは…」「宋の鍼です。これで何でも治します」
まひろ、自分もやってみようと思うなよ?
副音声「五寸余りの長い針を選ぶ」「え、えっ? そ、それ?」
為時が不安になるじゃないかと思ったら、副音声「焦る為時」で笑った
ツボを探すのを目を剥いて見ているまひろ
刺した
廊下にまで響き渡る叫び声
痛いものなの…?
整体ならわかるけど
施術が終わって放心状態?
と思いきや「よくなったやもしれぬ。」
副音声「こめかみを指圧する周明」指圧だったのか
「心が張りつめ、頭が凝っている」そうでしょうな
朱さん曰く「わたしは五日に一度彼にかかっている。だから息災なのです」
「これが、宋の医学なのか…」
帰る前に「貢ぎ物の件、よろしくお頼み致します」と恩を売っていった
まー薬師を紹介したこと自体は親切心だったとしてもここは恩を売るよな
そして献上された
28分にして今回初の都
実資「これが献上品なのか…」
羊だ
赤い綱で繋いで、角を持って控えている
オウムも
「ニイ、ハオ」
覗き込んでいる実資と、隣りに公任も
「ニイハオ? オウムとは奇妙な鳴き声だ」「オウムは人の言葉を真似できるといいます。宋の言葉やもしれません」博識公任
公任は羊を覗き込んだ「宋人は、この献上品と共に何か、頼みごとをしてきたのですか?」「さあな」
実資は興味なさげ、というよりオウムに夢中
「ただ置いて帰るとは…不可解でありますな」
「不可解…不可解不可解。ふーかかい、ふーかかい」それを教えたいの?
オウムは「ザイジィエン」と言ってるのか
朱さんが筆談で「無事に朝廷に貢ぎ物を届けられた。深く感謝する」
それはよいのだが「いつもの通事は、いかがされたのでしょう?」
そこへ「ご無礼。」国勝が四人ぐらい引き連れて入ってきた
「松原客館の通事、三国若麻呂が、殺されました」三国さーーーーん!!
突き飛ばされて頭を打った感じ…?
朱さんを捕まえる「何のことだ、放せ!」
「何故朱を」「あやつが咎人にございます。今朝二人が口論していたことなどあらゆる証拠が揃っております」
「あの者の話はわたしが聞く」「通事がおりませんので厄介にございますが」「筆談をする」
「国守様は咎人などにお近づきになってはなりませぬ」おっと怪しいぞ「こちらで調べますゆえ」
「信じられぬ、あの朱が…」気持ちの問題だけでなく「もし間違いであれば、国の信用に関わる、一大事じゃ」
「異国人のことですゆえ、裁きは難しゅうございます。このことは、左大臣様にお伝えになった方がよろしいのではないでしょうか」
普通の従五位下や普通の越前国守よりも気軽に左大臣様に文を出せそうだなこの親子は
お腹も痛くなりますわな
「文はわたしが書きます」実際に、国司についていった妻や娘の役割はこういうときの補助だったんだろうか
越前の方で縦軸としてサスペンスを用意するの、相変わらずうまいな……地味地味した交渉だけだとつらいし、さりとて派手な事件を起こす訳にもいかないもんな
なるほど
文を書くまひろ
はんこがいっぱい
宛名「左府殿」
ちゃんと陣定に持ち込まれた
実資「この件、我が国の法で、異国の者を裁けるのであろうか」
公任「これを機に、宋国に追い返すのがよろしいかと存じます」
お、実資より下座にいるけど実資の後に発言してる
斉信「藤原為時は、優秀だから越前守に替わったのでしょう。為時に任せておけばよいのではありませぬか」
また下座
ひょっとして、下位から順に意見を言うっていう規則を撤廃して、もっと自由に議論できるようにしたとかいう設定なんだろうか
斉信ってちょいちょい嫌なこと言うなあ
まあ一理ある
俊賢「式部省に属していた男が、殺人の裁きができるとも思いませぬ」道綱「だよねえ…」
畑違いすぎるね
俊賢「されど、殺人を見逃すのもどうでありましょうか。殺されたのは、我が国の者にございます」道綱「だぁよね!」
公任「左大臣殿はいかがお考えか?」
道長「明法博士に調べさせた上で、お上に、お伺い致す。陣定で諮れと仰せになれば、今一度、議論致そう」
道長が立っていったらお開きなのね
陣定のメンバーがいつの間にかモブ公卿さんたちじゃなく馴染みの顔になってる
「わかりません」とか「お上の仰せのままに」ばっかりだった頃の陣定とはえらい違いだ
執務室に戻って溜め息
まひろの文
外側の紙を取り上げてみつめる
副音声「そこには、まひろの文字」
明らかに自分に期待したまひろの文を前に妙案もなく、陣定もまとまらず深いため息を二度つく道長。今回ばかりは、まひろに答えられない不甲斐なさゆえにその文が重く、妾妻の明子女王にすがりつきに行ってしまうという(苦笑)
一方、明子のほうはそういう道長を見抜いていますよねww
それで久しぶりの明子さんだったんかい
おっ明子さん久しぶり
男の子二人に赤ちゃん
「おまえの父も、左大臣であったな」
乳母が「あちらで遊びましょう」と子供を連れていく
シリアスな話になりそうなのを察したか
「父が左大臣だった頃のことは、わたしは幼くて覚えておりませぬ」「ただ、父が失脚しなければ、兄が左大臣であったやもしれぬと思ったことはございます」
「されどこのごろ思います。兄には左大臣は務まるまいと」うん
いや、伊周・隆家を引っ張り出したときとか、さっきの陣定の兄上はけっこう頼もしかったけど
明子といるときはわりと情けないのよな
「俺とて、務まってはおらぬ」「俺の決断が。国の決断かと思うと…」頭痛そう
「殿に務まらねば。誰も務まりませぬ」
「近頃。口がうまくなったな」
「わたしは変わったのでございます」「かたきである藤原の殿を、心からお慕いしてしまった。それがわたしのただ一つの目論見違いでございました」
「ほーう…」何だ、真正面から惚れたと言われて照れたか
「目論み通りであれば…俺は生きてはいなかったのだな」それはありそうだけど、ごまかしたようにも聞こえる
「されど殿は生きておいでです」すごいこと言う
「こうなったら、殿のお悩みも、お苦しみも、全てわたしが、忘れさせて差し上げます」
明子は忘れさせてもらったのかな
道長の杯に酒をつぎながら、と思ったら杯を持っていった
「わたしが全て。」飲み干す
誓いを立てたようなニュアンスかしら?
おお
「殿にもいつか。明子なしには生きられぬと。言わせてみせます」
鏡に映ってるのか
公任が道長のところへ「道長ー!」「ん?」
「実資に代わって、今は公任が検非違使別当になっている」
「大宰府に向かっているはずの伊周が、都に戻ったらしい」「なんだとお!?」一瞬コメディモード
「多分、病の母親に会いに来たのだろう」あー…
「どうする?」「あー…」頭が痛いときに頭をとんとんやるのは道長の癖ですね
「左大臣に訊くなどせずに、とっとと高階明信の屋敷を改めればよいのだが?」「俺って優しいからな。」
自分で言う
真顔だけど、冗談めかしたような感じかな?
問答無用で踏み込まなかったことを言ってるのかと思ったけど、道長に相談しにいくことで捜索を遅らせたことの方かも
「おまえは行かないな。」「うん。公任に任せる」
「苦手だなあこういうの」検非違使肌ではないよね
「母上…」よろよろと伊周
遮る公任と放免たち「ここから先は通れぬ。速やかに大宰府に向かえ」
「ここまで来たのだ…」「せめて、顔だけでも見させてくれ」「母は、俺に会いたがっておる」「ならぬ」
跪いた「頼む…」
溜め息をついてしゃがむ「わかった」「別れを告げて参れ」「すまぬ…」
優しいと自分で言うだけある
伊周が立ち上がり、公任がよけた先にききょう
一瞬驚いたけどしっかりと
「ただいま。御母君。お隠れになりました」ああ…
このタイミングだと、公任たちにこの数十秒遮られていなくても、どのみち間に合ってはいなかっただろうな
栄花物語では死ぬ前に会えたことになっていたはず
貴子の傍らに定子
伊周と別れた後の貴子が、定子に対してどういう態度だったか気になる
出家したといっても、尼寺に行ったりするんじゃなく同じ邸にいたわけで
伊周が行ってしまってからは、定子こそが「わたしにはもうこの子しかいない」だったはずだけれど
伊周に対する「この子しかいない」と同じように定子に接したとは思えないんだよなあ…
伊周はそのまま連行されることになったのか
公任が立ち止まって向き直った
伊周も足を止めると、庭の向こうでききょうともう一人が御簾を上げる
伊周が自分で気づく余裕はなさそうだから、公任がさりげなく促してあげたんだろう
伊周、ふらふらと近づく
放免たちが止めようとするのを公任が制止
優しいからな
でも階段を上がろうとするのは結局止められた
庭に膝をつく
涙と共に、怒り、恨み、憎しみ、諸々といったところ
道長が恨まれてそうだなあ
道長のせいじゃないんですよ…
でも私が伊周のハンドアウトもらってたらもうとことんみじめな展開したいです!!みじめに負け散らかるロール、大好きなんで!!ってめちゃくちゃみじめな演出盛ってもらっちゃうかも…………………
伊周のハンドアウトwww
満月に雲がかかっている?
喪服の道長が案内されてくる
あら喪服着られるんじゃないですか
定子の悲劇性を強調するために、ここで初めて「喪」の光景を見せる演出にしたのかな
定子の「独りぼっちさ」の強調というか
道隆、隆家、伊周、そしてついに貴子もいなくなって、定子が本格的に独りになったタイミング
これまでにも時々見た光景じゃあインパクトが薄れるし
御簾の結構手前で足を止めて頭を下げた
「このたびは、何とお悔やみ申すべきか、言の葉も浮かびませぬ」
定子、そばにききょう
「喪に服しているこの身を厭わず、左大臣殿御自らお越しとは、痛み入ります」
「亡き義姉上には、幼き頃からお世話になりましたゆえ」
「帝のお心に背き続けた兄の所業、許してください」
「道長殿。近くへ来ていただけませぬか」はっとするききょう「中宮様?」「お願いします」
あ、ここ「左大臣殿」じゃなくて「道長殿」なんだ
公人同士ではなく、私人同士としてのお願いということ?
と思ったらこの次は「左大臣殿」だったから関係ないか
御簾を上げ、几帳をまくる
道長、ちょっと目を伏せた
「帝のお子を、身ごもっております」
衝撃
「父も母も逝き、兄も弟も遠く、高階に力はなく…」「帝のお子を、この先、どうやって産み育てていけばよいのか。途方に暮れております」
「左大臣殿。どうか…どうかこの子を、あなたの力で守ってください」「わたしはどうなってもよいのです。されど、この子だけは…」
副音声「歯噛みする道長」
直秀を捕らえたときと同じ顔をしてるっていう指摘があった、その通りだ
定子様、あそこで敦康親王の庇護を縋っちゃう言い方をするところが生来の人の良さだよな。詮子姉上とか倫子様なら「左大臣様の娘君も無事入内して御子を産めるとは限りませんでしょうフフフ」とか言ってなんか逆に貸しにしてくる。
詮子姉上&倫子様に納得しかない
帝も衝撃「なんと…」
「間もなく、ご誕生だそうにございます」
「今から高階の屋敷に行く!」「お上!」「なりませぬ」
「勅命に背き、自ら髪を下ろされた中宮様をお上がお訪ねになれば、朝廷のけじめはつきませぬ」
「ならば中宮を内裏に呼び戻す」「朝廷の安定を! 第一にお考えくださいませ」
「我が子まで宿している中宮に朕は生涯会えぬのか!」怒鳴った
「生涯…会えぬのか」一転して弱々しい
自分の言った「生涯会えぬ」が自分で聞いてこたえたんだろうなあ
道長も目を閉じて辛そう
が、目を開けて「遠くから。お見守りいただくことしかできませぬ」
こうなることが見えていたからさっきの歯噛みね
帝は会いたいに決まっているし、自分はそれを止めなければならない
そして「越前のことは、越前で何とかせよと…左大臣様の仰せだ」
わーい漢字読みやすい!
太政官符 越前国
應宜処分罪人事
右左大臣宣早准越前国例宜可処件罪人者
「准越前国例」越前の前例に准じてやれ、と
宜承知依件行之不到奉行
従四位下行佐中弁源朝臣相方 外従五位下行左大史小槻宿祢泰親
長徳二年十一月十日
公的書類よみやすい!
「左大臣様としたことが。随分と、頼りないものでございますね」
「そのようなことを申すな」
がっかりまひろ
そこへ周明が誰かを引っ立てて乗り込んできた
「話があって来た!」BGM「がーん」
とりあえず、周明を止めようとしていた人たちを「待て」と為時が制す
「朱様は通事を殺していない」「証人だ」