準同型写像
準同型写像(homomorphism)
定義
群$ G, G' と写像$ f : G \to G' に対し
$ f: G \to G' : (群)準同型写像(group homomorphism)
$ \xLeftrightarrow{\mathrm{def}} \forall x,y \in G に対し、$ f(ab) = f(a)f(b) が成立する。
群の構造を保つような写像
準同型写像の例
例1: 指数
$ \mathbb{R}, \mathbb{R}_{>0} をそれぞれ環とみる。このとき、写像$ f : \mathbb{R} \to \mathbb{R}_{>0}; x \mapsto e^x を考えると、 $ f(x + y) = e^{x+y} = e^xe^y = f(x)f(y) となるので準同型写像である。
$ \mathbb{R} : 実数集合
$ \mathbb{R_{>0}} : 正の実数集合
例2:
$ \det:GL(n, \mathbb{R})→\mathbb{R}^×
$ \det(AB) = \det(A)\det(B)
G = {1, 2, 3}, G' = {1, 2, 3}
準同型写像の基本性質
群$ G, G' と群準同型写像$ f : G \to G' にたいし、以下が成立する。 (1) $ f(e_G)=e_{G'}
ただし、$ e_G, e_{G'} はそれぞれ$ G,G' の単位元とする。
(2) 任意の$ a \in G に対し、$ f(a^{-1}) = f(a)^{-1} となる。
関連
確認用
Q. 準同型写像
Q. 同型写像
Q. 同型写像の記号は
Q. 準同型写像の例
Q. 群の定義
Q. 環の定義
参考
https://www.youtube.com/watch?v=yI7FZbUQ2BI&list=PLx3dFfRgOu4QEiSs9kdGUQ0KK-Bx8tJig&index=5
https://youtu.be/FzTr-468G0w