限りある時間の使い方
https://gyazo.com/998edf221daddfbb189b91a9320fb68e
目次 (amazonページより)
イントロダクション 長い目で見れば、僕たちはみんな死んでいる
PART 1 現実を直視する
第1章 なぜ、いつも時間に追われるのか
第2章 効率化ツールが逆効果になる理由
第3章 「時間がある」という前提を疑う
第4章 可能性を狭めると、自由になれる
第5章 注意力を自分の手に取り戻す
第6章 本当の敵は自分の内側にいる
PART 2 幻想を手放す
第7章 時間と戦っても勝ち目はない
第8章 人生には「今」しか存在しない
第9章 失われた余暇を取り戻す
第10章 忙しさへの依存を手放す
第11章 留まることで見えてくるもの
第12章 時間をシェアすると豊かになれる
第13章 ちっぽけな自分を受け入れる
第14章 暗闇のなかで一歩を踏みだす
エピローグ 僕たちに希望は必要ない
付録 有限性を受け入れるための10のツール
見開きの「生産性とは罠なのだ」のインパクト
80歳くらいまで生きるとしたら、人生は約4000週間
1週間なんてあっという間だから、4000週間もあっという間なのか?
p14
効率を上げれば上げるほど、ますます忙しくなる。タスクをすばやく片付ければ片付けるほど、ますます多くのタスクが積み上がる。
そもそも、タスクを早く片付けたからといって次のタスクにすぐ取り掛からなくていいんじゃない?
スタートダッシュで仕事の8割が終わったからといって、そのままのスピードで仕事を終わらせてはいけません。3日間頑張って完全に消耗した挙句、間断なく仕事を振られるようだったら3日目は休んでいたほうがましです。
生産性を上げることのデメリットを知らないでいると、確かに生産性の罠に陥りそうだ 時間が管理されるようになったのはここ数百年内の出来事
人を時間で管理して、時間給を与えるようになったのはほんのちょっと前
時間給で労働者を雇っている経営層からの視点では、労働時間中はずっと労働していて欲しい
生産性が良くなってタスクを早く片付ければ片付けるほど、すぐに次のタスクに取り掛からなくてはならない
p49
イェール大学のダニエル・マルコヴィッツが言うように、成果主義の世の中では、たとえ勝ち組であっても(つまり、エリート大学を卒業して超高給で働いている人も)、終わることのない強烈なプレッシャーにさらされつづける。誰もがうらやむ地位を手に入れても、そのポジションを維持するために、さらに死ぬほど努力しなくてはならない。 よく聞く論調なのだが、本当にそんな人ばっかりなんだろうか?
他人がどう思っているのか、どんな生活をしているかが分からない。
自己啓発書によくある、自分の主張を通しやすくするためのお膳立てにも見えてしまう
メールに早く返信すればするほど、返ってくるメールが増えていくと
p59
貯金をする時と同じように、予め自分用の時間を取っておく
1日のうちX分は自分が最も大事だと感じている YYをする
第5章 注意力を自分の手に取り戻す
最近お決まりとなった、SNS耐性をつけましょうという話 限りある資源である注意力と時間がどんどん吸われてしまう
第6章 本当の敵は自分の内側にいる
なぜ大事なことをする時間を減らしてでも、SNSをやってしまうのか p127
仕事に没頭しているときには、SNSの誘惑はやってこない。ついSNSを開いてしまうのは、なんとなく退屈でやる気が出ないときだ。ささやかな苦痛から目をそらすために、無意識のうちに、気を紛らせてくれるものを探してしまう。
ほんとこれやめたい
なぜ、自分にとって大事なこと、優先度の高いことを着手できずに他のことをやってしまうのか
p128
僕たちが気晴らしに屈するのは、自分の有限性に直面するのを避けるためだ。つまり、時間が限られているという現実や、限られた時間をコントロールできないという不安を、できるだけ見ないようにしているのだ。
重要なことに取り組む時、僕たちは自分の限界を痛感する。思い入れが強いからこそ、完璧にできないことがもどかしい。
じゃあどうする?って話から、章タイトルの「本当の敵は自分の内側にいる」に繋がる
p131
要するに、僕たちの邪魔をするのは気晴らしの対象ではない。嫌な現実から逃れたいという、僕たち自身の欲求だ。
僕たちにできる最善のことは、不快感をそのまま受け入れることだ。
重要なことをやり遂げるためには、思い通りにならない現実に向き合うしかない。その事実を受け入れ、覚悟を決めるのだ。
解決策がない、という事実こそが、ある意味で解決策だといえるかもしれない。
SNSだけが悪いんじゃなくて、結局SNSに逃げたいという情動を構築してる自分たちが敵じゃない?という ここを読んで、メタ認知の視点が生まれたのは良かった 「あー、有限性に直面するのを避けるためにSNSに逃げちゃってるなぁ。コンフォートゾーンに戻っていってるなぁ」 これに気づいて、嫌な現実を受け入れる方向に戻るのは難しい。
結局どうすることもできなそうだから、実行案
逃げたくなる気持ちは仕方ないので、散歩や昼寝、休憩、筋トレなどをして気分を切り替える むしろ悪化するぐらいに思っておく
この本を読んでいると分からなくなってくる。
余暇を効率的に過ごそうとしようと頑張ったら、それは余暇になるのだろうか?
「今後の仕事で成果を出すために余暇で勉強しよう!」は余暇なのか?
いつその将来の恩恵を受けるのか。
「非目標型の趣味を持つのが良い」と本書では提案している
せっせと自分用のScrapboxを構築するのも、非目標型の趣味の一つ
p209
「わからないという不快感に耐えれば、解決策が見えてくる」
難しい問題に直面したとき、僕たちは未解決の状態に耐えられず、とにかく最速でなんとかしたいと思う。コントロールできないという不快感を逃れるためなら、本質的な解決策でなくても気にしない。
分かる。そういう焦りの気持ちはある。
すぐに解決しなくても焦らない「忍耐」が強みになる
そこで迂回戦略が取れる忍耐力があると、本質的な解決にたどり着きやすい
p210
忍耐を身につける3つのルール
1. 「問題がある」状態を楽しむ
2. 小さな行動を着実に繰り返す
1日の量を焦らず、少しの量を毎日続けていた人のほうが成果が出ている
でかい目標を抱えるほど、「時間をうまく使う」ことのハードルが高くなる
そんな時は宇宙的無意味療法を使って、宇宙から見たら人間一人の成果なんてちっぽけで誤差程度のものと思うようにしようと提案している。 自分の行動のハードルを上げれば上げるほど、失敗を恐れて何もしなくなる完璧主義に近づく