「早く出来るように頑張る」ということが理解の速度を落としてしまう
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時間の旅人、テフェリー
理解には時間がかかる
「いやぁ、ビデオ見ても難しいので、10回観てますわ。何回も見直して、分からないところポーズしてメモして観てます。」そうしたら、もう一人の同僚も「やっぱそうなるよね。自分も何回も何回も見たわ」。この出来る人2人の同じコメントには雷を打たれた気分になった。
頭のいい人が理解が早いように見えるのは、そうやって時間をかけてきて積み重ねているので、既に理解していることに関して頭のメモリにコンテキストが載っているからだ。
早くしようとする者は遅くなる
私の頭の中では常に理解というものは完璧には出来なくて中途半端で徐々にみについていく(それでもちゃんと理解出来てるかはしらない)なので、ある意味あきらめていた。しかも、私は「生産性を上げなければ、どうやったら早く出来るだろう」と常に考えてきた。しかし、皮肉なことに「早く出来るように頑張る」ということが最終的な生産性を圧倒的に下げていたのだ。理解が十分でないから、努力しても空回りになるし、身につかないし、忘れやすくなるので頭にのこらないのだ。
記事を読んで、想起した自分のScrapboxページは以下
「すぐに理解した気持ちになる」ことへの誘惑を断ち、じっくりメモを取りながら一つずつ理解していく戦法を取りたい
「早く出来るように頑張る」ということが最終的な生産性を圧倒的に下げていたのだ。
早くできることを求められる環境に身を置かないこと
スケジュール見積もりの時点で、「早くできるように頑張る」前提にしないこと
(自信過剰や見栄の影響で、自分自身で短期の見積もりにしているケースもある)
Microsoftにいる優秀なエンジニアも、教材のビデオを10回は再生して、分からないところは立ち止まって考える。
どんなに頭がいい人でも「理解」には時間がかかる。「理解」の時間に投資できる人が優秀なITエンジニアとなれる。
「自分は頭が悪いから……」で立ち止まってる人に読んで貰いたい本。