独学大全
自信がへし折られたら自力で継ぎ直し、暮らしに忙殺されて吹き飛ばされそうなモチベーションをかき集め、挫折する度に繰り返し学ぶ意欲を立て直さなくてはならない。
システム1の優位は覆すことができなくとも、我々はその特性を理解し、利用することができる。基本的に〈今ここ〉に反応するシステム1は環境依存的である。つまり環境にどのように反応するかを理解できれば、環境をデザインし直すことで、システム1を誘導することができる。システム2は、知識と仮説思考を使ってこの環境を再デザインし、関節的にならばシステム1をコントロールできる。
人は何故学ぶのか?の理由には次のように述べている。
集めた資料を整理する
主に、表計算を使って大量の論文を整理しながら研究テーマを導き出す方法らしい。
表計算ソフトなどで、複数の書物の目次を並べて表示させておき、複数の文献から繋がりを見出す。
目次情報は、現代では書籍を手に入れなくても、書籍データベースなどから入手することが可能である。つまり書籍を読むどころか入手する前にも、目次マトリックスは作り始めることができるのだ。 No3839
引用マトリックス
文献を横の軸、参考文献を縦の軸にして、どのような引用のされ方をしているのか表に書く。
この参考文献がどのようなアカデミズムの評価を受けているのか知ることができる。
要素マトリックス
縦の軸に文献名。横の軸に気になっている項目を並べていく。これで各文献でどのような項目に対する言及が行われているのか知ることができる。
自分の研究の中で、今まで出された論文の中で手薄なところをしらべて、新しく研究をするために使える。
時間が足りないと思ったら
何を捨て、何を選ぶか
時間管理の方法は、論者の違いはあまりない。せんじ詰めれば、次の3つに集約される。
①(前提として)時間使用の実態を把握する
②やること/やらないことを整理する(優先度の低いものをやめる、やらなくていいことや無駄を省く)
③やるべきことに時間を割り当てる(優先順位を付ける)
④取り掛かる(先延ばしを退治する)
要するにこれはタスクシュートと一緒だね。一日の記録を全部記録して、何をしているのか明らかにする。
その中で、不要な行動必要な行動をはっきりとさせてしまい、やりたい事のための時間を作り出す
学習効率が悪いと感じたら
挫折する人が考えること
先送り癖を退治する
読書について
速読
精読
何を学ぶか計画を立てる
雑感
この本は単なるライフハックお役立ち本ではなくて、学術研究を個人でやるためにはどうやるのかを解説している本だね。
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