ブロードリスニングの「あの図」勉強会
自分でもかなり記憶が飛んでるのでまずは振り返りから
この時点で既に口頭の質疑を加筆したいが、忙しくて遅れてるって書いてるな...
その後に公開された関連情報
MIT Connection ScienceのCEO
2020-06-12にラボ勉強会で「ソーシャル物理学」の話をした、その著者Alex “Sandy” PentlandがFounderの組織 安野さんと青野さんの対談記事
テクノロジーの進化によって、今までよりも多くの意見を早く集め、そしてすぐに施策に反映できる社会に向かっています。“誰も取り残さない”社会を目指していきましょう!
https://gyazo.com/d141c52d53b650c677266b0626eb8160
安野さんがぜひ掘り下げたいということだったので、過去の記録を掘り返してみた
https://gyazo.com/ed1bcf033451d608f4a06cea8087b615
これは「ティール組織」がサイボウズ社内で話題になって、それを読んだところから思考が発展した 著者は「人間意識のステージの変化が組織構造の変化をもたらす」と解釈しているが、僕は技術の進化がもたらしてると思う。
階層的な組織構造がなぜ発生するのか
人間にはコミュニケーションを取れる人数に限界がある --- 階層組織 https://gyazo.com/04b1e2ca50be37efbee8a8eb14b3aa6d
ここでは計画経済はなぜうまくいかなかったかという議論が行われていた IT技術の発展によって情報伝達が強化された→計画経済が有利になるか?
国家のことはよくわからないが、企業のレベルでは逆の方向に動いているよな、と考えた
https://gyazo.com/136aa2b89b473e9294b31b740a63b994
ティール組織で紹介されているように、色々な会社でピラミッド階層の解体が進んでいる これはなぜか ボトルネックは「人間の情報伝達能力」ではなく「人間の情報処理能力」だからだ --- 個人情報とマネタイズ 当時はこれが解決すべき問題点だとは考えた、解決策はまだないと考えた
現在の技術はまだこれを捌ける状態ではない
計画経済がうまくいかなかった原因は「人間の情報伝達能力」ではなく「人間の情報処理能力」
IT技術の進歩によって「情報伝達能力」がとても強化され「情報処理能力」はまだそれほどではない
その結果、情報処理の負担が局所に集中することを避けるために権限の移譲が行われていく
この流れが逆転するのは、意思決定自体をコンピュータが行うようになった場合
ChatGPTがリリースされてLLMに注目が集まった
「これが懸案の課題を解決する技術じゃん!」となった
https://gyazo.com/0a86e60d972aeb525ea9434e3cc60347
https://gyazo.com/d1b1e36b680386b061321fb1ee8eeea6
ずっと考えていた問題に名前がついて世界の文脈と接続した
https://gyazo.com/1ceeb9aea86eaf4cc9949a2d06918c37
この時に「あの図」の要素は出揃った
この時期に次のアウトプットの準備をしていた
情報処理学会誌の寄稿依頼に答えて5月に執筆、8月にリリース
https://gyazo.com/fff7c608b386ec688e9cb7ddcb03319f
この時に誌面の都合で3つを選んだ
https://gyazo.com/8aed1a6ee239c672d1e504cdb48d0e9e
2024-05 関 治之さんの人工知能学会招待講演 https://gyazo.com/aabf5dcb3671bfa11cc3e544bba3eeee
ある意味最初にこの画像をミーム化したのが関さん
2024-06 安野マニフェスト
https://gyazo.com/ed10241eb471de4a5269f3a2413820a2
たぶん僕の絵の中でもっともみたことのある人が多い絵
情報処理学会誌に使われていない図
https://gyazo.com/8ee66701d32a80832b69f0cc051d92afhttps://gyazo.com/541bef26da329f8c8e5d27728fb1d81b
共通点は主人公が階層のトップではないところ
「社長が社員を理解する技術」ではなく「人々が人々を理解する技術」だと考えている
ただ、顕在化しているニーズや導入がトップダウンで進みがちなことなどを考えて前者を先に言ってる
全社のアクティビティを見ようとすると情報量が多すぎてあふれてしまう
そこで自然発生的に自分の所属している部署などの「より小さいグループ」で閉じる「サイロ化」が起きる https://gyazo.com/ac1be9263d609707fc8039766a04f65c
https://gyazo.com/af4dd234fecf36188c4734428d2f2d0e
ブロードリスニングによる認知範囲の強化は境界のなめらか化にも寄与する
https://gyazo.com/549b3e46cb7090d44a151f0ae374326e
余裕があったらする話
Talk to the Cityで人々からの意見を集めて可視化して、それで終わりではいけないよね、という話
西尾: 要するにこういう可視化ってのはよりよい議論をスタートするための足場を提供する土台なんですよね。人々のより良い議論がメインコンテンツで、それを促していく支援していく仕組みがこれ(Talk to the City)にくっつかないといけない 安野: うんうん、(現状では)ある意味本当にただウェブサイト見てるのと同じで、インタラクティブにこれを見てこうだなと思ったことを表せる場がない
西尾: そうそう、これはテレビで一方的に情報受信してるのと同じなんですよ。そうではなくて人々が自分の考えとか思ったことと、もしくはこれを見て疑問に思ったら質問できる場所が必要なんです。AIあんのは質問できる場所を提供してたわけですね https://gyazo.com/4af6ff261bf5d9399b1a3158120c28c6
1: 枠の中にこもっている
2: 枠の外を見る
3: 外からの視点によって元々持っていた枠が薄れていく
4: 外からの視点が集まることによって「いくつもの視点から見た理解」が生まれる
耕した人を集めてソーシャルなインタラクションを引き起こせる場がなければならない
https://gyazo.com/a310a4ed06d5a22fb29b0d552599b6d5
右側: 安野都知事選におけるフィードバックループ
https://gyazo.com/a939beb8b239e844b086bd51b9350020
https://gyazo.com/2da024651d5da1d0b206f5b8c90289e9
AIにどんな質問の仕方をすると有益で、どういう質問の仕方をすると無益かを実際に質問する前に他人のやりとりを見て学ぶことができる
ここまでは一つの組織の話をしてるけど現状の自分個人の実感は下記のような気持ち
https://gyazo.com/d0f0ed76ec64ad2d23a0a88c1e06feeb
Funding the Commonsの関連の連絡がTelegramとかSignalで来ると言われた時が一番爆発しそうだったw
まあ、あんまり大した連絡はなかったので結果オーライ
今も継続的に複数のSlackとDiscordでのやりとりがあるので地味にしんどい
特に英語
すべてのコミュニケーションツールはその場で翻訳できるようにしろ
早くアシスタントAIに包まれたいw
すべてのコミュニケーションツールはAIから読めるようなAPIをつけろ
https://gyazo.com/6d9b9da54cd37cee65284a7e5b323e59
入ってきた情報の要約、翻訳、返信、スケジュールの調整、プロジェクト管理とかを全部やってくれ〜
個人的にはニーズ高いんだけど市場サイズは小さそう〜
ChatGPT o1-preview
ちょうど今日o1-previewが出たので試してみる
prompt: 勉強会の資料を与えます。それを読んで考えて、 コメントを書いて。あなたの役割は人類の文明を一歩前進させることです。
https://gyazo.com/5254dedb39874a2dfec79a9dbdd043ee
gpt.iconご提供いただいた勉強会の資料を拝見し、深く考察いたしました。以下にコメントと提案をまとめます。
1. 組織構造の進化と技術の影響
資料全体を通じて、組織構造が技術の進化によって変化している点が強調されています。
階層組織からティール組織へ:人間のコミュニケーション能力の限界から生じた階層的な組織が、情報伝達技術の発展によりフラット化しています。ティール組織は自己組織化を促進し、情報処理のボトルネックを解消します。
情報伝達と情報処理のバランス:情報伝達能力の向上により情報過多が生じ、人間の情報処理能力の限界が顕在化しています。これが新たな組織形態や技術の必要性を生んでいます。
2. LLM(大規模言語モデル)の可能性
ChatGPTなどのLLMは、人間の情報処理能力を補完し、組織の情報フローを改善する可能性を秘めています。
意思決定のサポート:LLMが情報を要約・分析し、意思決定者に必要な情報を提供することで、情報処理の負荷を軽減できます。
組織内コミュニケーションの強化:自然言語処理を活用して、異なる部門や階層間のコミュニケーションを円滑にします。
3. ブロードリスニングと多元性(プラリティ)
サイロ化の解消:ブロードリスニングは、組織内外の壁を取り払い、多様な意見や情報を収集・共有する手段として有効です。
境界のなめらか化:情報の可視化と共有により、組織の境界を曖昧にし、協働を促進します。
4. 良い議論の場の必要性
可視化から対話へ:情報の可視化は出発点であり、それを基にした対話や議論の場を設けることが重要です。
U理論の適用:個人が自己の枠組みを超えて新たな視点を得るプロセスを促進し、深い学習と変革を可能にします。
5. AIアシスタントの役割と必要性
情報過多の時代の支援:複数のプラットフォームや言語間でのコミュニケーションが増える中、AIアシスタントが情報の整理・翻訳・要約を自動化し、効率化を図ります。
個人と組織の生産性向上:情報処理の負担を軽減し、戦略的な思考や創造的な活動に注力できる環境を整えます。
ここまではまあきちんと要約できてるなという感じnishio.icon
提案と次のステップ
ブロードリスニングのツール開発:組織内外での情報共有を促進するプラットフォームを開発・導入し、多様な意見を集約・分析する仕組みを構築します。
AIアシスタントの実装:個人やチームの情報処理を支援するAIツールを開発し、コミュニケーションの効率化と生産性向上を目指します。
学習と成長の文化醸成:ソーシャル物理学やU理論を活用し、組織全体での学習と成長を促進する文化を育てます。
多元的な対話の場の設置:可視化された情報を基に、ステークホルダー間での対話やワークショップを開催し、共同で問題解決を行います。
あんまり感動的な回答ではないnishio.icon
人間でもよくある
頭の悪くない人が頭で考えてきれいにまとめてる感じ
未踏ジュニアで僕が書類審査で落とす類型の一つな感じ
論理的には辻褄があってるが作業者が不在
行動する人個人の「個人的文脈」との接続がゼロだから「あなたがこれをやる意味は何?」となるパターン 作業者が抽象化されてしまってる
あー、これ、複数人で議論して「何々をやるといいですね」となった後、誰がそれをやるのか決まらないから誰もやらなくて結局進展しない状況に似てるんだな
きれいにまとまったプランを示しても誰の熱意も掻き立てることができていない 今回のプロンプトでは個人的文脈が与えられなかったのでLLMがこういうのを生成しちゃうのは仕方ないね、使う人間の側の使い方が下手くそ
人類文明の一歩前進に向けて
技術の進化は組織や社会の在り方を大きく変えつつあります。しかし、技術はあくまで道具であり、その活用方法が重要です。ブロードリスニングやAIアシスタントを通じて、人々がより深く理解し合い、協働できる社会を築くことが、人類の文明を前進させる鍵となるでしょう。
共感と理解の促進:多様な意見や価値観を尊重し、共感を基盤としたコミュニケーションを推進します。
技術と人間性の調和:技術を人間性と調和させ、誰もが参加できる包摂的な社会を目指します。
持続可能な組織と社会の構築:短期的な成果だけでなく、長期的な視野で持続可能な発展を追求します。
結び
ご提供いただいた資料は、現代社会が直面する課題と可能性を的確に捉えています。これらの洞察を基に、具体的なアクションを起こすことで、人類の文明を一歩前進させることができると確信しています。
ChatGPT o1-preview take2
上記のダメ出しを共有
具体的な行為者文脈を共有
私は上記の講義資料の著者であり、Twitterで1万人程度のフォロワーがいます。人類の文明を前進させるためにSNSを活用するのが良いのではないかと思っています。ChatGPT o1-previewがリリースされた今のタイミングで何らかそれに絡めた投稿をするのが良いのではないかと思います。
指示
私が現実的に実行できて、人類の文明の進歩に最も寄与するアクションを考えよ
結果
https://gyazo.com/6a4416aeefcc01d7b317c5b628ca4def
出力長いのでリンクで
感想nishio.icon
「お、いいね、それをやろう!」という感じになるものはなかった
断片的には有益なアイデアもある
(ブロードリスニングの過程や結果を)Twitterで連続投稿やスレッド形式で共有し、フォロワーと議論を深めます。
たしかに、クラスタごとの解説が生成されてるんだから、それをクラスタごとにTweetしてしまう手はあった、気づいてなかったな
オンラインイベントの録画をSNSで拡散することで、より広い層に情報を届けます。
Twitterでのディスカッションハブの形成
多様なバックグラウンドを持つ人々の意見や考えを集約し、新たな視点や洞察を得ることができます。
コミュニティのエンゲージメントを高め、継続的な情報交換の場を作り出します。
記事やブログでの深堀りと知識の共有
うん、やってる
コラボレーションプロジェクトの立ち上げ
これはある意味、安野さんの都知事選がコラボレーションプロジェクトだったし、今やってることもコラボレーションプロジェクトなので方向としては正しいが
共同研究や開発の呼びかけ: ブロードリスニングやAI活用に関心のある研究者やエンジニアを募り、プロジェクトを開始します。
進捗状況の公開: プロジェクトの進行状況や成果を定期的にSNSで報告し、透明性を持って活動を進めます。
コラボレーションを通じて、多様なスキルや知識を持つ人々が集まり、革新的な解決策を見出す可能性が高まります。
これは興味を持ってる人を新たにプロジェクトに巻き込むというニュアンスだな、確かにそれは有益
教育リソースの提供とワークショップの開催
オンラインワークショップ: 実際に手を動かして学べるワークショップを開催し、参加者がスキルを身につけられる場を提供します。
学習意欲のある人々に対して具体的なスキル習得の機会を提供し、人材育成に貢献します。
参加者が得た知識やスキルを各自の組織やコミュニティで活かすことで、波及効果が期待できます。
「各自の組織やコミュニティで活かす」は確かに自動的スケール
あなたの専門知識と影響力を最大限に活用し、以下のポイントを意識して行動することで、人類の文明の進歩に寄与できます。
実践と共有: 自ら新しい技術や手法を試し、その結果や学びをオープンに共有する。
対話の促進: SNSを活用して多くの人々との対話を生み出し、多様な視点を集める。
教育と協力: 知識やスキルを広めることで、他者の成長を支援し、共同で問題解決に取り組む。
これらのアクションを通じて、あなたが提唱する「ブロードリスニング」や「情報処理能力の強化」の重要性を社会に伝え、多くの人々とともに人類の未来を切り拓いていきましょう。
take 3 明示的にタスクを振ってみる
https://gyazo.com/d8681344f372cf34ae66aed1dedf8fc4
実際に生成されたもの
----- memo
GPT.icon
ブロードリスニングの応用
9月8日の安野さんとの対談を元に、ブロードリスニングが民主主義やテクノロジーにどう影響を与え、政策形成に活かせるかについて、より具体的な事例を共有する。
AIと著作権
6月14日の「Talk to the City勉強会」や7月22日のセッションで取り上げた、AIと著作権の問題に関する進展や新しい視点について話す。これまでのパブリックコメントの反響や法改正の動向などを共有すると興味を引くかもしれません。
テクノロジーとデジタル民主主義
9月12日の対談や9月10日のMIT Connection ScienceのThomas Hardjonoとのミートアップを踏まえて、テクノロジーがデジタル民主主義にどう貢献できるかを深堀りする。特に、日本の文脈でこれがどう機能するかを議論するのも有意義です。
3の「ソーシャル物理学」とデジタル民主主義を絡めた話をするのはどうでしょうか?
主なポイント:
ソーシャル物理学:「良いアイデアはいかに広がるか」を探ることで、デジタル民主主義におけるアイデアの流れの速さや質をどう管理するかが議論の鍵となる。エコーチェンバーを避け、多様性を保つことが重要。
デジタル民主主義:Thomas Hardjonoとの議論やDPIに関連する事例(India StackやAadhaar)を通じ、技術とデータがいかに民主主義を支えるかを検討。DFFTの観点からデータの信頼性と自由な流れも重要な議題です。
これらをつなげて、組織や社会におけるブロードリスニングとアイデアの流れの関係を強調する内容にできると思います。
ブロードリスニングの重要性
安野さんとの対談で触れた「ブロードリスニング」が、現代のデジタル社会において、どのように幅広い意見を集約し、効率的に理解するための技術として機能しているかを説明。ソーシャル物理学の「アイデアの流れ」との関連性を示し、多様な意見を取り入れ、エコーチェンバーを避けることが重要とする。
技術とデジタル民主主義
安野さんとAono氏が話した「誰も取り残さない社会」に向けた技術の進化を例に、デジタル民主主義の可能性を強調。ここでThomas Hardjonoとの話や、Aadhaar・India Stackなどの技術的インフラが、どう民主主義やデータ共有に役立つかを具体例として引用する。
ソーシャル物理学とデータ駆動型社会
ペントランドの「ソーシャル物理学」を通じて、技術が社会的学習や集団的知性にどう寄与し、デジタル民主主義をサポートするかを説明。安野さんが提唱するデジタル民主主義のビジョンとつなげて、技術がエンゲージメントを高め、政策形成に新たなインパクトを与えることを強調。
テクノロジーと人間の歩み寄り
青野さんが指摘したように、テクノロジーが人に寄り添う形で進化することで、地方の中小企業のデジタル化や少子化対策が進んでいます。安野さんも「誰も取り残さない」ためには、テクノロジーと人間がお互いに歩み寄る必要があると述べています。この視点から、ソーシャル物理学における「アイデアの流れ」を管理することが、社会の中でいかに重要かを強調できます。
デジタル民主主義とオープンな議論
安野さんが都知事選で実施した「オープンソースでのマニフェスト改善」や「AIあんの」を活用したブロードリスニングの実践を例に、テクノロジーがどのようにしてより良い意思決定を可能にするかを紹介できます。ソーシャル物理学の「社会的学習」の概念とつなげ、意見を集約する仕組みが重要であることを議論の中心に据えるとよいでしょう。
「不幸にさせない」社会の実現
安野さんの「幸福にすることは難しいが、不幸にさせないことはできる」というビジョンと、技術を使ってボトム層の生活を改善する取り組みを例に出し、ソーシャル物理学の「集合知」や「アイデアの流れ」がこのビジョンをどう支えるかを説明するのも良いアプローチです。