グウェント用語集「注意が必要な挙動編」
Ver.8.3 準拠 最終更新:2021年3月18日
この記事ではグウェントで使われる用語を解説します。
3つの観点から用語を採用しています。このゲームが初めての方は「ゲームの基本ルールに関わる用語」を確認してください。中級以上の人は「グウェント固有の用語」から読むと良いでしょう。また、()内は英語での表現となります。
また「ブースト」や「命令」などはゲーム内でカードの詳細欄で説明されているものは、割愛しています。
注意が必要な挙動
命令を使用したり、手札からプレイしたりする前に、自動的に行われる処理のタイミングを指す。 《氷霜》などの「天候」効果はターン開始時に発動、その後、ユニットの「ターン開始時」の効果が発動する。 パスした後やターン終了後に相手にターンが移る前に、自動的に行われる処理のタイミングを指す。 自ターンで同点のときに、こちらのユニットに「活力」が付いていれば、そのままパスすると、手札を使わず1点差で勝っている状態で相手ターンにできる。 エンジンカードが盤面に出ていたり「活力」「出血」が付与されている場合は、計算間違いをしないように注意しよう。 また、ターン終了時の効果発動順は「ユニットのターン終了時アビリティ」「活力、出血」「タイマー効果」となっている。
Ver.2.0「拡張セット:紅き血の呪縛」以降、「状態」と「浄化」いう概念が追加された。それ以前は、「封印」によって「継戦」や「破滅」を取り除くことができたが、Ver.2以降は、「封印」ではそれらの「状態」を取り除けなくなった。 すべての「状態」は「浄化」で取り除ける。
「封印」はカードの能力(アビリティ)が発動しない「状態」となった。
「プレイ」は配備効果を発動するが、「召喚」は配備効果を発動しない。
最近は「反対列に生成する」という形で、暗黙的にプレイではなく召喚扱いであることを表現する説明が増えている。
とくに指示がない場合、「召喚」されたユニットはその列の一番右に配置される。
チャージの有無とクールダウン(Charge and Cooldown)
「命令」を持つカードは「チャージがないもの」「チャージを持つもの」「クールダウンを持つもの」の3種類がある。それぞれカードの中央下に追加される数字のデザインが異なっている。
「チャージがないもの」と「クールダウンを持つもの」は「自軍ユニットに1チャージを与える」等の効果の対象にできない。※チャージではないため
封印とチャージ(Lock and Charge)
チャージを持つユニットは封印中も他のカードの効果でチャージを貯めることができる。ただし、封印中は「命令」でチャージを消化することはできない。
《コルヴォのヴィソゴタ》のように、何かの条件でチャージが貯まっていくユニットは列制限でチャージが使えない状態でもチャージ自体はどんどん溜まっていく。ただし、これはカード自身の能力なので封印された場合だとチャージは貯まらない。 「コインを稼ぐ効果」「コインを消費する効果」の2種類が存在する。
コインは最大9枚まで貯めることができるが、超過分は破棄される。
貯まったコインはラウンドをまたぐと半減(小数点以下切り捨て)する。
シンジケート以外の勢力でもコインは取得でき、コインを取得した場合は、他勢力のリーダーにもコイン取得量のアイコンが表示される。
新しく導入されたキーワードについては「ノヴィグラド情報まとめ」を参照のこと
注意:シンジケートは応用的な勢力であり、グウェントの初心者が遊ぶことを想定しておらず、スターターデッキは用意されていない。基本5勢力で遊んで、慣れてからプレイしよう。
継戦(Resilience)
継戦でラウンドをまたいだ場合、継戦は取り除かれるが、「活性」や「封印」などの状態は持ち越される。チャージ数も持ち越される。
戦力に関しては、ラウンドをまたぐとブーストは解除されるが、ダメージを負っている場合は回復しない。また、アーマーは全て剥がされる。 シールドの挙動(Interacting with Shield)
シールドはダメージを防ぐ効果だが、《ヴィンセント・メイス》のように「戦力を変える」効果を防ぐことはできない。 《レジス:上級吸血鬼》などの「吸収」は「与えたダメージ分、自分をブーストする」という処理のため、シールドによってダメージが防がれると、ブーストもされない。 《野面皮のクヌート》はシールド状態の戦力10の味方ユニットを対象にした場合、シールドを犠牲にするだけで敵に5ダメージを与えられる シンジケートで「狂気」を持つユニットにシールドをつけて、「狂気」で「謝礼」アビリティを発動させようとすると、シールドがダメージを防ぐため、「謝礼」が発動しなくなる。その後、もう一度「狂気」を使えば「謝礼」が発動する。シールドが無駄になるだけなので「狂気」を持つユニットにシールドはつけないようにしたい。
アーマーの挙動(Interacting with Armor)
アーマーは状態ではないので浄化されない。またアビリティでもないので封印の影響も受けない。
アーマーは戦力の一部だが戦力として計算されないので、「戦力の半分のダメージを与える」などの戦力計算には含まれない。
継戦された場合、ラウンドまたぎの処理でアーマーは解除される。
シールドと同じく、「戦力を変える」効果はアーマーの影響を受けない。
シールドと同じく、「吸収」のダメージが防がれるとブーストされない。
シールドとアーマーを同時に持っているユニットがダメージを受けた場合、先にシールドが消費される。
出血はアーマーを無視する。また《徹甲矢》などの一部のダメージもアーマーを無視する。 「狂気」はアーマーを無視し、直接戦力を減少させ、謝礼アビリティを発動させる。
守護者の挙動(Interacting with Defender)
この状態を持ったユニットが出ている列は、守護者以外をターゲットできなくなる。ユニットだけでなく、アーティファクトもターゲットできなくなる。※守護者のいる列は守護者以外は一時的に耐性を得ているという実装がされているようだ 守護者は状態なので、浄化で消すことができる。一方で、封印の影響は受けない。 《切り裂き》や《焦土》のようにターゲットを必要としない効果は防げない。 決闘と反応系アビリティの挙動(Duel and Reactive Abillities) 封印と墓地(Locked Unit and Graveyard)
封印されたユニットが墓地に送られると、墓地に送られた後(遺言は発動しない)、封印が解除される。
例えば《不死鳥》を封印しても、墓地に行くと封印が外れるため次のラウンドで必ず舞い戻ってくる。 これらのカードをシャットアウトするためには、例えば《レジス:血の渇望》で盤面から消滅させたり、墓地にあるときに《リス》で消滅させる必要がある。 封印と結束(Locked Unit and Bond)
結束を持つユニットは、相方が封印状態でも、自分の結束は有効になる。 この振る舞いは盤面上の同名カードの枚数分3ブーストする《シントラ軍の近衛兵》や盤面上のエルフの枚数が5枚になるとデッキから飛び出してくる《エリレン》でも同じである。封印は「盤面に存在していること」まで封じているわけではないので注意。 熱狂(Adrenaline)
実際には手札の枚数が「熱狂」の数値+1のタイミングでプレイしたときに発動する。詳細は → 「熱狂」 戦力の半分(Half of Its Power)
グウェントの少数点以下は基本的に「切り上げ(Round Up)」られる。したがって《ウルフヘジン》の能力「戦力の半分のダメージを与える」を使って戦力5のユニットを攻撃すると 2.5 が切り上げられ、3ダメージが与えられる。 シンジケートのコインのラウンドまたぎは小数点切り下げに見えるが、減少量と考えると「半分(小数点切り上げ)のコインを失う」となっている。
アビリティの解決順(Sequential Order of Abilities)
プレイされたタイミングでは下記の優先度でアビリティが処理される。
《火炎の罠》などの罠、成長アビリティ、調和アビリティ 同じ優先度のアビリティ同士では「近接列から間接列へ、左から右へ」の原則によって処理される。普段は気にすることはないが、ブーストされる順番が細かい点数計算で重要になる場合がある。 上記の優先度でわかるように配備アビリティは成長や調和よりも先に発動する。配備効果で捕食する《セライノ・ハーピー》のようなユニットが、捕食後の戦力値で成長をトリガーできるのはそのためである。 活力や出血はユニットのターン終了後アビリティがすべて解決した後に「近接列から間接列へ、左から右へ」の原則に沿って発動する。そのためブーストされていない《アンナ・ストレンガー》が活力状態にあった場合、まず《アンナ》の素のアビリティである「毎自軍ターン終了時、右隣のユニット1体に1ブーストを与える」が発動し、その後になってから活力でブースト状態となり奮起条件を満たすことになる。 似たような例として、毎ターンブーストするような《マグネ師団》が戦力1で出血状態である場合も、先にブーストしてからダメージを受けるため、出血では永久に破壊されない。 《火炎の罠》は成長・調和と同じ優先度の処理であるため、近接列に設置すると、相手の間接列の成長・調和を妨害することができる。※参考動画 ユニット生成と列制限(Spawn and Row Limit)
例えば「大いなる飢え」をすでにカード9枚出ている列に使うと、破壊時に列が空いて《エキムマーラ》が生成されても良いように見えるが、効果発動時に列制限に引っかかっていると判断され《エキムマーラ》が生成されない。結果的に戦力を失うだけになる。
デッキの上から N 枚(The Top N Cards From The Deck)
《ヴィヴァルディ銀行》のように「デッキの上から N 枚」と指定された場合、選択画面の左から1枚目、2枚目、3枚目……となる。 通常、デッキを確認したときや、デッキ内から任意のユニットを選択できる《勅令》などをプレイしたときは表示される順番はランダムであるが、「デッキの上から N 枚」と指定されているものに限り、順番通りに表示される。 https://gyazo.com/d76bd8d55aed0b3dadd3788b65a04588
コインが2枚ある状態で《ヴィヴァルディ銀行》を使用すると、デッキの上から順に5枚確認できる。《ヴィヴァルディ銀行》はこの選択後にデッキをシャッフルしてしまうため注意が必要だ。