UGCにおけるCG技術年表(主に日本)
2021年9月にMMDを触り始めて、歴史的変遷が気になったので(検索すると色々出てくるけど流れが分からないので混乱する)自分用にまとめる。網羅はしない(できない)。
1990年代:3Dゲーム普及による個人のMOD文化、安価な3Dソフトウェアの登場
1994.1 Blenderリリース
1996 3ds Maxリリース
1998 六角大王Superリリース
1998.2 Mayaリリース
1998.5 Unreal Engineリリース
1998.10 Unreal Engine 2
1999 ZBrushリリース(at SIGGRAPH)
1999 Metasequoia V1.0販売開始
個人開発者による安価なソフトウェア
metaseq.net blog: 株式会社テトラフェイスを設立しました
1999 Teddyリリース
2000年代:Autodeskの寡占
2002 Blenderの開発元NaNが倒産。寄付金によってオープンソースで開発継続
2004.6 Unreal Engine 3
2005.8 Unreal Engine 4
2006 Live2D、未到ソフトウェア想像事業で採択される
2007 AutodeskがMayaの開発元を買収
2008.2 MMD公開
樋口はBlenderと、あにまさが無償で公開していた3Dモデルを使って3Dの動画を作成しようとした際の苦労から、自分でプログラムを組んで動かすことにし、2007年の大晦日に開発を始めて50 - 70時間ほどで作り上げたという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/MikuMikuDance
2008.3 「神ツール」――初音ミク踊らせるソフト「MikuMikuDance」大人気 - ITmedia NEWS
無償の3Dソフト「Blender」を利用し、あにまささん作の3Dミクモデルに「ハルヒダンス」(ハレ晴れユカイ)を踊らせ、ニコニコ動画で公開した。3D動画をまともに作ったのも初めてなら、ニコニコ動画投稿したのも初だが、この動画は注目を集め、人気ランキングにも入った。
「Blenderはいいソフトだが、操作性に難がある」。初めての動画作成で苦労した経験から、初心者にも使いやすい3D動画作成ソフトを作りたいと考え、MikuMikuDanceの開発にとりかかった。
中学生のころからゲームのプログラムをいじるなどしてきたが、プログラミングを本格的に学んだことはなく、本もほとんど持っていない。大学も仕事もプログラミングとは無縁で、あくまで趣味だという。
この頃のblenderは2.4系
https://www.blender.org/download/releases/
2008.6 ローポリスーパーテクニック
metasequoiaでのモデリング
2008.8 MMD v3リリース
MMDのモデルフォーマットの解析が有志によって進められる PMX#6141cec5774b17000018af0d
2008.9
ニコニコ動画においてMMD登録作品が2000を超える
PMD Editor 0.0.0.1リリース(MMD 3.xモデルを編集できるツール)
基素.iconこれが初回?
10月後半にPMD Editorを使用したミク改変モデルとなるネル(m2gzb氏)がMMD同梱となってリリースされ、翌月11月辺りからユーザーモデルが別途リリースされていくという状況になっていきます。
https://mikudan.blog.fc2.com/blog-entry-280.html
2009.1 VMDImporter公開(MMDのモーションをBlenderにインポート)
2009年前半になると、PMDフォーマットの解析もほぼ終わりかけ、BlenderのImport/ExportやMetasequoiaのPMDインポータなどが開発されてきました。
https://mikudan.blog.fc2.com/blog-entry-280.html
2009.3 MMD v4
2010年代:インディー市場の発展
インディーデベロッパー向けの機能制限付きソフト販売が増える
2010.5 MikuMikuDance でPさんと呼ばれる本 発売
2010.9 MikuMikuEffectリリース
2010.9 Unity 3.0リリース
Androidサポート
2010.11 Kinect発売(Xbox 360専用)
PC用ドライバ開発が非公式に行われたことが切っ掛けとなり、2012年2月にWindows PCに接続して使える一般用も発売された
https://ja.wikipedia.org/wiki/Kinect
2011 Live2Dが注目され始める
https://ja.wikipedia.org/wiki/Live2D
2011 Palmer Luckey、HMDの開発を進めていた(のちのRift)
2011.8 MikuMikuMovingα版リリース
2011.10 Blender 2.6リリース
2012.2 Unity 3.5リリース
Unity Technologies,「Unity 3.5」を正式リリース。さまざまな新機能の搭載や従来機能の改良が行われた最新バージョン
2012.6 MikuMikuMoving v 1.0
https://nico.ms/sm18055592
2012.6 Unity 4リリース
DirectX 11、Mecanimアニメーション
2012.7 PMXEditor
PMXエディタ_0210: とある工房
基素.iconこれが最初?
2012.10
Metasequoia 3.1.0リリース
3DCGモデリングソフト「Metasequoia」v3.1.0の正式版が公開、Windows 8へ対応 - 窓の杜
Leap Motion発売
2013.3 Oculus Rift DK1リリース
2013.8 Ocufes誕生(日本のVR開発者コミュニティ)
https://www.moguravr.com/terms/index-s/terms-47306/
2014 VRChat Inc設立、Oculus Rift DK1対応のアプリとしてリリース
2014.3
Blender 2.70リリース
Substance painter飛翔用板の販売開始
2014.4 Maya LTのリリース
2014.5 ニコニ立体リリース
2014.6 Oculus Rift DK2
2014.9 Unreal Engine 4、学生と大学での利用が無料になる
2014.12 「Oculus Riftでオレの嫁と会える本 UnityとMMDモデルで作る初めてのバーチャルリアリティ」発売
2015.3 Unity 5リリース
2015.3 これからCGデビューする人は、幸せである。ZBrushがあるのだから | WIRED.jp
4R7
2015.3 [GDC 2015]「Unreal Engine 4」が無償化。完全な成功報酬モデルへ移行
2015.7 Metasequoia 4.5.0
「RenderMan」と連携可能になった3DCGモデリングソフト「Metasequoia」v4.5 - 窓の杜
2016.2 cluster α版リリース
2016.4
HTC Vive発売
XISMO正式版リリース
2016.5 Perception Neuron発売
2017.1 Blender標準テクニック ローポリキャラクター制作で学ぶ3DCG発売
2017.6 cluster正式版リリース
2017.12ごろ バーチャルYouTuberが注目され始める
バーチャルYouTuber「ミライアカリ」、MMDモデル配布開始 大晦日にも年越し生放送 – PANORA
2018.1 Vive Pro(2018)発売
2018.2 ワニでもわかるゼロからのBlender公開
2018.2ごろ にじさんじがMirrativで初配信を開始
iPhone X以降に搭載されたTruedepthカメラの情報を使ってLive2Dを動かすという生配信主体のVTuberのイメージ確立の発端
誰でも「美少女バーチャルYouTuber」になれるアプリ登場 そう、iPhone Xならね - ITmedia NEWS
デプス(深度)をiOSで扱う方法を網羅したサンプルコード集「iOS-Depth-Sampler」 - Qiita
2018.4 VirtualCastサービス開始
2018.4 VRM発表
ドワンゴ、VR向けの3Dアバターファイル形式「VRM」提供開始 | Mogura VR
2018.8 (イベント)バーチャルマーケット開催
2018.8 VRoid Studioβ版リリース
2018.12
VRoid Hubリリース
XISMOリリース
2018.10 (イベント)cluster上で輝夜月のVRライブが開催される
通常のライブ並みの価格のVRライブはこれが初?
2018.10 カスタムキャスト初回リリース
2019.2 THE SEED ONLINEα版リリース
2019.3 バーチャルマーケット2開催
2019.6 Valve index(2019)発売
2019.6 Blender 2.8
https://www.blender.org/download/releases/2-80/
2019.9 (イベント)バーチャルマーケット3開催
2020.4 (イベント)バーチャルマーケット4開催
2020.5 Unreal Engine 5
https://en.wikipedia.org/wiki/Unreal_Engine#Unreal_Engine_5
2020.8 Blender 2.9
https://www.blender.org/download/releases/2-90/
2020.9 REALITYとVRMとcluster連携|REALITY|note
2020.10 iPhone 12発売。お手軽LiDARの世界が到来
2020.10 Oculus Quest 2発売
2020.11 Animazeリリース
2020.12 (イベント)バーチャルマーケット5開催
2021.8 LIVE2D JUKUスタート
Live2DのプロによるLive2Dのプロを目指すためのオンライン講座『Live2D JUKU』スタート!動画学習・生配信・作品添削など|株式会社Live2Dのプレスリリース
にじさんじ、ホロライブを筆頭としたVTuberの大きな箱がいくつかでき、それぞれのタレント向けにLive 2Dモデルやキャラデザが継続的に必要になっている
Live 2D自体はゲームでもかなり採用されていて、この時点で使い事自体は珍しくもない当たり前の技術になっていると思う
参考:kson総長のLive2Dモデルのようなものはかなりリッチな扱い
2021.10 (イベント)バーチャル渋谷
KDDIなど73者、2021年も「バーチャル渋谷ハロウィーンフェス」を開催 アバターで誰でも参加可能 -
clusterスマホ版
バーチャルキャストSNSへのpivot
VRCの発展
雑感
コンテンツ主導なのでコンテンツも描かないとダメかも
インターネットの歴史と合わせて読みたい
プロの動向を全く加味できていない。実際にはプロが趣味で活動するということが結構あるのでそちらの習慣が流入しているということもあるだろう。
参考
3DCGソフトウェアの歴史 - Wikiwand
かなり詳しい