人体六〇〇万年史──科学が明かす進化・健康・疾病
https://gyazo.com/f0b8faa6f7fcc31a83e86a868924f349https://gyazo.com/a6256e5b8a900f8e84f52f6a98651684
Kindle 版が謎に安い
上巻 目次
序論―人間は何に適応しているのか
第1部 サルとヒト(直立する類人猿―私たちはいかにして二足歩行者となったか;食事しだい―アウストラロピテクスはいかにして私たちを果実離れさせたか;最初の狩猟採集民―現生人類に近いホモ属の身体はいかにして進化したか;氷河期のエネルギー―私たちはいかにして大きな脳と、ゆっくり成長する大きな太った身体を進化させたか;きわめて文化的な種―現生人類はいかにして脳と筋肉の組み合わせで世界中に棲みついたか) 第2部 農業と産業革命(進歩とミスマッチとディスエボリューション―旧石器時代の身体のままで旧石器時代後の世界に生きていると‐良きにつけ悪しきにつけ‐どうなるか) 下巻 目次
第2部 農業と産業革命(承前)(失われた楽園?―農民となったことのありがたさと愚かさ;モダン・タイムス、モダン・ボディ―産業化時代の人間の健康のパラドックス)
第3部 現在、そして未来(過剰の悪循環―なぜエネルギーを摂りすぎると病気になるのか;廃用性の病―なぜ使わないとなくなってしまうのか;新しさと快適さの隠れた危険―なぜ日常的なイノベーションが有害なのか;本当の適者生存―人間の身体にとってのよりよい未来を切り開くため、進化の論理はどのように役立てられるのか)
上巻では人類の歴史の解説がメイン
人体が進化の過程でどのように適応してきたのか
二足歩行を始めたのが、他の類人猿との大きな違いとなった
下巻では結局のところ「よく寝て、食べる量を減らして、よく運動しよう」という常識の提案に至る
シンプルだが、それが現代人類にとって何故か難しくなっている
p169
では、私たちはどうすればいいのだろう。明白かつ根本的な解決策は、人々にもっと健康的な食事をとらせ、もっと運動するように働きかけることだが、それは人類が直面する最大の難事の一つだ。
野菜をもっと摂取する
加工食品、精製食品を減らす
もっと運動する
摂取エネルギーの収支をプラスにし過ぎないこと
たまには断食をしたり、激しい運動をしてエネルギー収支をマイナスにし、内臓脂肪を減らすことが大事 運動は健康に良いだけではなく、思考回路も良くする
一発逆転の方法はない。コツコツやるしかない
そもそも人間の消化器系は、大量の糖に急速に対処できるような機能を備えていないので、澱粉の割合が高い食事をずっと続けていると、いずれ2型糖尿病などのさまざまな問題を引き起こしかねない 2型糖尿病は予防可能な病であるから、対策すべきと主張している 産業革命によって、人類が機械に動力をさせて楽できるようになった また、高速で大量に加工食品を製作し、輸送できるようになった
1日中座って作業するのと、立って作業するのとでは、消費エネルギーの差は10%ほど違う
結局のところ、数百万年にわたる自然選択は、たっぷり身体活動をして、たっぷりカルシウムを摂り、ビタミンDを摂り、タンパク質を摂らないと、骨格がしっかり成熟しないように仕向けてきた。 長時間の読書やモニターを見つめる行為も、本来人間は想定していない
目の休憩になっていない
遠くを視るのがいいらしい