アウストラロピテクス
アウストラロピテクス (Australopithecus、'南部の猿'、'南猿'の意) は、霊長目(サル目)ヒト科の絶滅した属であり、化石人類の一群である。 アフリカで生まれた初期の人類であり、約400万年前 - 約200万年前に生存していたとされる、いわゆる華奢型の猿人である。頑丈型の猿人(200 - 120万年前)は、以前はアウストラロピテクスに含めていたが、最近ではパラントロプスに分類することが多い。 特徴
身長は120センチメートル台 - 140センチメートル台くらいで、脳容積は現生人類の約35%の500ミリリットル程度であり、チンパンジーとほとんど変わらないが、骨格から二足歩行で直立して、歩く能力を持つと考えられている。
直立歩行しているのが重要
脳はまだまだ小さい
石器はほとんど作っていないと考えられているが、最後期の種(アウストラロピテクス・ガルヒ)では原始的な石器(自然石等を無加工)を使っていたと考えられている。かつては猿人と呼ばれた。
研究史
1924年11月、南アフリカに住んでいた解剖学者、レイモンド・ダート(Raymond Dart)が、スタークフォンテインの洞窟で人間とも猿ともつかない動物の頭蓋骨を発見し、前かがみ気味に直立二足歩行していた人類の祖先のものであると考えて、「南の(Australo-)猿(pithecus)」という意味の「アウストラロピテクス・アフリカヌス(Australopithecus africanus)」を1925年に学術雑誌『ネイチャー』に発表した。人間とサルの中間のような生物が人類の祖先と主張されたことが創造論者に大きな衝撃を与え、発見者のダートのもとには「お前は地獄の業火で焼かれる」「お前はそのおぞましい化物を自分の子として持つであろう」といった脅迫が数多く寄せられた。 創造論者怖いな
有名なルーシー